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4章
6話 僕のやるべきこと side坊ちゃん
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「先生,僕どうしたら強くなれますか?」
意を決して聞いてみる。今までとは全く逆のことを聞いてほんの少し緊張してしまう。
「ん?どうしたんですか?急にそんなこと…」
「おかしいですか?僕が強くなりたいなんて…。それとも,強くなれませんか?」
不安になる。僕が強くなれないと言われたら,レオを守れないそう思って。
「違います。ただ,ここ最近休んでいたから,てっきりもう剣術などやりたくなくなったんだと,そう思っていたから,驚いて…。悪い意味はないから」
先生は,慌てた様子で,僕に話す。
「ほんと?なら,僕強くなれる?」
「なれると思います。ただ,坊ちゃんの場合,今まで努力してきてない分頑張ってもらわないといけないですけど。できますか?」
先生の声が僕の心を突き刺してくる。
僕が,今まで努力してこなかった自覚はあって,どんなに大変かなんとなく想像もできてしまう。それでも…。
「やります。だから,僕を強くしてください。強くして,レオを守れるように,なりたいんです」
「なるほど,そういうことですか…」
先生がニコッと笑みを浮かべながら,ボソリと何かを呟いた。
「どうかしましたか?」
「なんでもないですよ。じゃあ,今日から特訓といきますか」
先生は,嬉しそうにしている。
そんな先生を見て僕も嬉しくなったけれど,それは一瞬のことだった。
「ほらっ,もっとちゃんと構えないと,すぐに払われてしまいますよ」
「…でっでも…」
「でもじゃありません。それでは強くなれませんよ」
「わかって…いるけど…もう,疲れた…」
息も苦しくなっているのに,先生は全然休ませてくれない。
「今までの遅れ,早く取り戻したいのなら,しっかり時間を使うしかないんですよ。わかってますか?」
「…わかった」
結局この日は,全く休ませてもらえないで終わった。
“お疲れ様です”
いつもなら,その優しい声色をしながら,レオが言ってくれるのに,なんて思いながら,僕は先生の話を聞く。
「なので,次までにこの宿題をきちんとしておいてくださいね。聞いてますか?」
「う,うん。それで何するの?」
「聞いてなかったですね。まあ,いいです。ここに書いておきましたので,あとでちゃんと見ておいてください」
紙を渡されて僕はそれに少し目を通す。ほんの少しして,書かれた内容に驚く。
「え,これ…毎日…」
「毎日ですよ。そうすれば,強くなりますから」
先生が楽しんでいるのかわかったけれど,僕はそれよりも強くなりたいの方が強かったので,仕方なく了承する。
「わかりました」
「では,頑張ってくださいね。やってないとわかりますから」
「う,うん。じゃあね」
もう,1人になりたいと思ってそう言った。
「はい,では…」
意気揚々と先生はその場を去っていく。
「はぁ…」
ため息をつきながら,レオの部屋へと向かった。
意を決して聞いてみる。今までとは全く逆のことを聞いてほんの少し緊張してしまう。
「ん?どうしたんですか?急にそんなこと…」
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「違います。ただ,ここ最近休んでいたから,てっきりもう剣術などやりたくなくなったんだと,そう思っていたから,驚いて…。悪い意味はないから」
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「う,うん。それで何するの?」
「聞いてなかったですね。まあ,いいです。ここに書いておきましたので,あとでちゃんと見ておいてください」
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「わかりました」
「では,頑張ってくださいね。やってないとわかりますから」
「う,うん。じゃあね」
もう,1人になりたいと思ってそう言った。
「はい,では…」
意気揚々と先生はその場を去っていく。
「はぁ…」
ため息をつきながら,レオの部屋へと向かった。
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