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4章
12話 レオには side坊ちゃん
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あれから2日後。
レオの部屋に僕はいた。
「レオ,今日は体調どう?」
「そうですね。熱も下がりましたし,ご飯もしっかり食べれるようになりましたよ」
レオの顔色は,よくなり,地も通っていた。
「ほんとだ。よくなっている。良かった…」
「これでやっと仕事に戻れます」
笑顔でレオは話しながら,僕の頭を撫でる。
「もう,やめてよ。でも,嬉しい。レオが元気になっているのわかって」
「私も嬉しいです。坊ちゃんが最近,剣術にも精を出しているとお聞きしましたから」
僕の練習を見に来ているわけでもないのにレオは言った。
「なんで,そんなこと知っているの?」
ほんの少し焦ってしまう。レオには,もう少し内緒にしておきたいことだったから。
「それは,メアリさんからお聞きしておりますから」
「メ、メアリが…」
「そうですよ。何かありましたか?」
「ううん。なんでもない」
別にメアリから聞くのは普通のこと。
でも,どこかメアリとレオが僕の知らないところで話していると聞いて,落ち着けなくなる。
(なんか,嫌だな…)
そんな思いが湧いてくる。
「ほんとですか?あまり元気がないように見えたのですが…」
「大丈夫だよ。本当に。でも,一つ聞いてもいい?」
「いいですよ。なんですか?」
「レオ,レオは、本当に僕のお世話係に戻りたい?」
あんなことがあったから,レオが無理しているんじゃないかって思い始めていた。
「戻りたいです。坊ちゃんの成長をここ一年近くで見て,よりそう思うようになりました。ですから,坊ちゃん,心配なさらないでください」
「でも…」
「本当に,大丈夫ですよ。坊ちゃん」
真剣な表情をしている。きっと嘘ではない。そんなこと当たり前のようにわかっていて,でも,やっぱり不安になる。
嫌われないかとか,僕だってDomだしとか嫌なことばかり浮かんでしまう。
「…どうすれば信じてくれますか?」
痺れを切らしたのか,レオがそう言った。
「信じてはいる…けど、やっぱりレオの身体が不安なの」
「なら、そうなった時に考えてくれませんか?」
「そうなった時?」
「はい,私が具合悪くなった時です。ならないうちからそんなに心配されるのはほんの少し嫌です」
はっきり言われてしまう。そんなこと聞いたら、僕だって了承するしかないとわかっているように。
「…わかった。じゃあ,気にしない。けど,あと少しは心配だから休んで」
「もういつもそればかりですね。わかりましたよ。けどすぐに戻ります」
そう言って,本当にレオはその3日後に仕事へと復帰してしまうのだった。
レオの部屋に僕はいた。
「レオ,今日は体調どう?」
「そうですね。熱も下がりましたし,ご飯もしっかり食べれるようになりましたよ」
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「これでやっと仕事に戻れます」
笑顔でレオは話しながら,僕の頭を撫でる。
「もう,やめてよ。でも,嬉しい。レオが元気になっているのわかって」
「私も嬉しいです。坊ちゃんが最近,剣術にも精を出しているとお聞きしましたから」
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「メ、メアリが…」
「そうですよ。何かありましたか?」
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でも,どこかメアリとレオが僕の知らないところで話していると聞いて,落ち着けなくなる。
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「大丈夫だよ。本当に。でも,一つ聞いてもいい?」
「いいですよ。なんですか?」
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「でも…」
「本当に,大丈夫ですよ。坊ちゃん」
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嫌われないかとか,僕だってDomだしとか嫌なことばかり浮かんでしまう。
「…どうすれば信じてくれますか?」
痺れを切らしたのか,レオがそう言った。
「信じてはいる…けど、やっぱりレオの身体が不安なの」
「なら、そうなった時に考えてくれませんか?」
「そうなった時?」
「はい,私が具合悪くなった時です。ならないうちからそんなに心配されるのはほんの少し嫌です」
はっきり言われてしまう。そんなこと聞いたら、僕だって了承するしかないとわかっているように。
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