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4章
5話 守れるように side坊ちゃん
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レオを守れるように僕は強くならないといけない考えれば考えるほどそう思った。
「おはよう,レオ,体調はどう?」
レオの寝ているベッドの傍で聞く。
今日で目を覚ましてから5日目。
「大丈夫ですよ。そんなに心配なさらないでください。それに,お休みもたくさんいただきました。誠に申し訳ありません。明日からは仕事に戻ります」
ベッドで色白い顔をしながら言った。
「僕は大丈夫…だから,もう少し休んだ方がいいよ。顔色がまだ良くないよ」
「ですが…」
下を向いて明らかに声が暗くなる。
「そんな,顔しないで,僕はレオが元気じゃない方が嫌なんだよ。だから,僕のことは気にしないで,今はゆっくりと休んで。ね」
レオの手を握って,懇願する。そうでもしないと無理に動きそうで怖かった。
もう,話せなくなるなんて嫌だった。
「それでは,僕がいなくてもいいなんて…」
まだ精神が不安定なのか声が震えていた。
「そんなことないよ。僕は,レオがいないと今の僕がいないって思っているから。だから,レオがそんなこと言わないで」
「だって…僕は坊ちゃんのこと,ちゃんと守ることもできないで,勝手に具合悪くなってそれで…」
レオの言葉が一つ一つにいろんな感情が含まれている。そうして,本来のレオを見たような気がする。
「わかった…なら,僕を守れるように元気になるまで,レオは休んでいて。それだったらいいでしょ?」
(これで,了承してもらわないと…)
「…わかりました」
覇気はなく,僕の提案をそのまま理解もせずに飲み込んでいるようだった。
「レオ,また来るから」
僕は部屋を離れる。離れたくないけど,ここにいたら,もっとレオといたいと,思ってしまう。それに,レオは今,精神的に良くない状況だから,僕といると良くないんじゃないかと考えた。よくわからないけど…。
(どうすれば,レオと関係がまた良くなるんだろう…?)
「坊ちゃん,レオさんの体調はどうですか?」
メアリが,僕の方に来る。
「よくなさそう…。なんか,僕が何にもできなくて…不安になる」
「坊ちゃんは,現在頑張っておられますよ。大丈夫です。ですから,レオさんの体調が良くなることを願いましょう」
最近は,レオの代わりにメアリが僕の世話をしてくれるようになった。といっても、メアリはメアリの仕事があるのでずっと一緒というわけにはいかないけれど…。
「うん。でも,よくならなかったら,どうしよう…」
こんなこと考えちゃいけないのに,考えてしまう。
レオが良くなるって信じているのに,信じきれない僕がいる。
「よくなることだけを今考えましょう。いいですね?」
メアリが力強く僕に言い聞かせる。
「う,うん,頑張ってみる」
「その調子です」
僕はそうして,僕がやるべきことへと向かう。
「おはよう,レオ,体調はどう?」
レオの寝ているベッドの傍で聞く。
今日で目を覚ましてから5日目。
「大丈夫ですよ。そんなに心配なさらないでください。それに,お休みもたくさんいただきました。誠に申し訳ありません。明日からは仕事に戻ります」
ベッドで色白い顔をしながら言った。
「僕は大丈夫…だから,もう少し休んだ方がいいよ。顔色がまだ良くないよ」
「ですが…」
下を向いて明らかに声が暗くなる。
「そんな,顔しないで,僕はレオが元気じゃない方が嫌なんだよ。だから,僕のことは気にしないで,今はゆっくりと休んで。ね」
レオの手を握って,懇願する。そうでもしないと無理に動きそうで怖かった。
もう,話せなくなるなんて嫌だった。
「それでは,僕がいなくてもいいなんて…」
まだ精神が不安定なのか声が震えていた。
「そんなことないよ。僕は,レオがいないと今の僕がいないって思っているから。だから,レオがそんなこと言わないで」
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レオの言葉が一つ一つにいろんな感情が含まれている。そうして,本来のレオを見たような気がする。
「わかった…なら,僕を守れるように元気になるまで,レオは休んでいて。それだったらいいでしょ?」
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僕は部屋を離れる。離れたくないけど,ここにいたら,もっとレオといたいと,思ってしまう。それに,レオは今,精神的に良くない状況だから,僕といると良くないんじゃないかと考えた。よくわからないけど…。
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「よくなさそう…。なんか,僕が何にもできなくて…不安になる」
「坊ちゃんは,現在頑張っておられますよ。大丈夫です。ですから,レオさんの体調が良くなることを願いましょう」
最近は,レオの代わりにメアリが僕の世話をしてくれるようになった。といっても、メアリはメアリの仕事があるのでずっと一緒というわけにはいかないけれど…。
「うん。でも,よくならなかったら,どうしよう…」
こんなこと考えちゃいけないのに,考えてしまう。
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「よくなることだけを今考えましょう。いいですね?」
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「う,うん,頑張ってみる」
「その調子です」
僕はそうして,僕がやるべきことへと向かう。
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