14 / 27
【14】学食にて
しおりを挟む「クレオ、ロエルこっち!」
学食には既にエリスが席を取って居た。
隣には見たことない女の子がいる。
「こちら、同室のマミアちゃん。 で、こっちが同じ児院育ちのクレオとロエル。」
「初めまして。」
長めのボブヘアにメガネ。
名札には彼女も『聖女』とある。
「君も『聖女』なんだね。」
とクレオは言いい、名札を見ている振りをする。
「あ、『変態』さん・・・」
マミアはつい口に出してしまったらしく、両手で口を押さえて目を丸くする。
「あ、違うんです!ウチのクラスでもクレオさんの事噂になってて、でも悪い意味じゃないんです。」
(悪い意味じゃない『変態』って超好意的でしかないじゃん)
さすがにそれはないとクレオでも分かる。
「『変態』に良い意味なんてあるわけ無いじゃないっ」
エリスがクレオの肩を叩きながら笑う。
「楽しそうだな」
そこにアルマンが現れた。
隣には見慣れなロン毛を後ろで結んだ少年。
「昨日話した親友のストムだ。」
「宜しく。昨日の試合見てたよ。2人とも強かったね。」
「ありがとう。ストムも相部屋アルマンになって良かったね」
とエリス。
「そうなんだよ!マジ良かった。奴と同室だったら心労で禿げちゃうよ。」
アルマンが厳しい目付きで睨むのを尻目にストムは笑っている。
(この二人とも一緒に居たら楽しそうだなぁ)
とロエルは思った。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる