転生竜と賢者の石な少年

ツワ木とろ

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4章

【111】

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 次の週の休日にはまたラトリアがガイウス邸に呼ばれて、シェルシエルと一緒に向かったみたい。
 レンズを色々用意して試して見るみたいね。

 ルーシ、カシウス、リドーにアルはハマールお供でカタスティマ・ジューイットへ。

 「緊張するなぁ」

 リドーは終始そわそわ。

「大丈夫だよ。ジューイットさんはおらにも親切な方達だから」

 手綱を引きながらハマールが言う。
 今日の馬車は帆っ被りの庶民的なヤツなので操縦席との会話も容易。
 ハマールは子供受けが良い。
ポッチャリおじさんで目付きも優しいし、厳しい事言わないからね。
 相変わらず、その点でエイミーに怒られてるみたいだけど。


「着いただ」

 店の脇に馬車を止める。
 店の外観には思ったより反応しないリドー。

「前までは何度か来た事あるから」

 なるほど。

「入った途端弟子にしてくれとか叫ばないでくれよ?」
「いわねぇよ。ってか喋れる気がしねぇ」

 こんなにも緊張してるの見ると、助力してあげたくなって来るわね。

「手、握っててあげようか?」

 アルも同じ様に思ったのか、そう言うとリドーの顔が赤くなる。

「いいし!必要ねぇは。 ‥‥でも、いざって時は頼む‥‥」
「うん!」

 だいぶ弱気になってる彼には、きつ目の口調で断っても笑顔なアルが心強く見てたのかもしれないわね。


「いらっしゃいませ」

 いつもの様にラプシモが店番をしている。
 店を構えてはいるが、基本貴族や軍の受注がメインだから偶発的に来店する客は少ない。
 なのでラプシモも作業している事が多く、今もカウンターで何やら縫い物をしていた。

「あら、お久しぶりです」

 ホントいつぶりだろう。
カシウスと来るのは2度目だけど、その後2人とも何度かは来ているはず。

「ロンギリオンの具合はどうですか?」
「とてもいいよ。毎日触ってるからとっくに体の一部みたいだ」
「それはさぞ先祖も喜んでると思います。今日はどう言ったご用件で?」
「それは‥‥」
「俺が鍛冶師目指してるから連れて来てくれたんです」

 一瞬カシウスがリドーを見ると、意を決した様に自ら話出す。
 何気にアルがリドーの手をそっと触れている。

「あらあら、それはそれは」
「作品を見て回ってもいいですか?」
「ええ、勿論」
「ありがとうございます!」

 リドーが商品を見て回るのにアルが着いていく。

「お友達ですか?」
「ああ。学園で同じクラスなんだ」
「なら由緒ある家柄のご子息様なんですね」
「いや、どうだろう。聞いた事ないな」

 ラプシモが首を傾げる。

「ボク達bクラスだから貴族とかじゃないはずだよ」
「そうなんですね」

 貴族がbクラスなんて珍しいはずなのにラプシモはビックリしない。
 ガイウスさんなら子供を一般クラスに入れるとか、あり得ると思ったのかな。

「お二人の品はお見せになって無いのですか?」
「見せたよ。ロンギリオンもディアボロスも、とても感動していた様だった」
「なら、ウチに並べてる品なんて見劣りしてしまうんじゃないかしら」
「そんな事ないだろ」
「そうだ。良い腕だってロジバールさんも誉めてるだよ」
「ありがとうございます。でも見栄えする様な品ではないと思いますよ」

 確かにルーシ達の得物の様な目立つ一点物とかは置いて無いけど、どれも良い品な気はするわ。

「見栄えは関係ないんじゃないかな。あいつが見て、弟子に成りたいって思うか判断すると思うよ」
「そう言う事ですか‥‥ ちょっと外しますね」

 ラプシモが奥に引っ込む。
 ってかサンペリエ家は仲介しないって約束なのに。
 口が滑ったって感じじゃないはね。仲介したって程でもないっちゃないけど。
 気持ちは分かるから、最悪ハマールを脅して口止めしましょ。


「いらっしゃい」

 シディも一緒に戻ってきた。
 彼は挨拶も早々にリドーのもとへ向かうと、品の説明でもしてるのかな、リドーが手に取った物を見ながら2人で喋ってる。

「シディさんと話が合うみたい」

 アルは詳しくないし、蚊帳の外になっちゃうからって気を効かせて戻ってきた。

「シディはあんな見た目だから怖がられちゃうんだけど、面倒見の良い奴なんですよ」
「リドーも柄悪いけど、真面目な奴だよ。意外と素直だし」
「カシウス様は友達として言うってるだけで、当家が関わってる訳じゃないだ。だからサンペリエ家に配慮なんてしないで判断して欲しいだす」

 ハマールのフォロー。
 いつもボケボケのくせにこう言う時は頼りになる男。
エイミーにも分かって貰いたいものだわ。

 リドーとシディが戻って来るとアルがまたリドーの側に寄る。

「あの‥‥ 俺、鍛冶師に成りたくて、今見せて貰って‥‥ やっぱりジューイットさんはスゲェなって思って‥‥ そう思える人の弟子に成りたくて‥‥ だから‥‥ 俺を弟子にして下さい」

 精一杯さか伝わるセリフだった。
誠実さも伝わったと思う。
 ラプシモとシディは顔を合わせ、ラプシモが頷く。
「任せるわ」って言っている様に見えた。

「すまない、さっきは一緒に見て回りながら審査させて貰ったんだ」
「え?」

 リドーの何処を審査したんだろう。
 彼もそう言う反応だ。

「品を見る時の着眼点は悪くないし、良い目をしていると思う」

 お、好評価じゃない。

「人柄は彼らの存在で保証されていると思って良いだろう」

 アタシ達が着いて来て正解ね。

「ただ、こちらの事情で住み込ませる事は出来ないし、ろくな手当も出せないんだ」
「そんなの当てにしてないです。住む所だって自分で探します!」

 もし弟子になったら学園は退学する?
そしたら寮も出る事に成っちゃうわよね。
 住み込みじゃなくて給料も貰えないんじゃ暮すのも儘ならないでしょう。

「それは良くない。学園はちゃんと通っておいた方が良い」
「私もシディも卒業してるのよ。特別行事で成果を見せるのって王都ではとても重要なの」

 特別行事は3年生がやる、体育祭と文化祭が合体した様な行事。
 体育会系はトーナメントやったり、文系は研究やら製作物を展示したりするのを一般開放する就職活動の一環ね。
 たぶんシディ達はそこで作品展示して先祖の七光りだけじゃないって事を見せ付けたんでしょう。

「3年に成った時、製作の手助けするから今は店番手伝ってくれないか?」

 ん、これはOKすれば弟子への第一歩を踏み出せるって事じゃないか?

「勿論!」

 リドーは即答だ。

「ただ、休日は終日だし、出来れば平日の夜もお願いしたいのだけど‥‥」

 ラプシモがお腹を擦りながら言う。

「実はね、私、身重なの」

 なんと!それはおめでたいわ。
 みんな口々におめでとうと伝える。

「ありがとうございます。シディも私も注文受けてるから正直店番がしんどくて」
「分かりました。平日も夜とは言わず手伝いに来ます!」
「それはダメよ、退学になってしまうわ。学業に支障ない程度でいいから」
「なら授業が終わったら直ぐに駆け付けます」

 お店は結構夜遅くまでやっているらしい。

「それって門限大丈夫なのか?」

 寮の門限て授業終わってから2時間位って言ってたかな。

「バイトならちゃんと届出出せば大丈夫なはずだは」
「うん。僕もそう教わってるよ」

 なら大丈夫か。

 早速明日から始めるで話が纏まり、アタシ達は店を出る。
 リドーは深々と頭を下げながら扉を閉める。

「いやぁ、マジ嬉しい」
「リドー君良かったね」
「ああ。アル、みんなもありがとな」

 リドー、達成感を加味してますって顔してるけど、まだまだ序の口よ。

「腹減ったな。どっかでご飯にしないか?」
「ならボクの住んでる所で食べようよ!」
「そう言えば、ルーシの所で飯食う約束してたな」
「そんな約束してたのか?」
「うん。寮は無理だし、カシウス君のお家も無理だと思ってたからルーシ君のお家しか集まれないかもって話した事あったんだよ」
「そうなんだ。ルー兄の家って近くまでしか行った事無かったな。オレもトーラさんの料理食べてみたいや」
「うん!美味しいよ」
「それじゃぁ決まりだな。ハマール、連れていってくれるか?」
「承知しましただ」



 トーラカフェは昼の営業時間中場を過ぎていて落ち着いている。
 忙しい時間にお邪魔しないで済んで良かったわ。

「いらっしゃいませ、あ、ルーシ君お帰り」
「あ、可愛い!」

 アルはカフェの制服見て目を輝かせてる。
 彼って給仕服がお好きな様ね。

 トーラスカフェの制服は白のコックシャツに紺と白のストライプのエプロンとスカーフ。
 紺のベレー帽みたいなの被って、ボトムは自由だけどだいたいみんな紺系統を着ている。
 特出した衣装じゃないけど、セルヴィの少しヒラヒラするスカートと合わせてるのは確かに可愛く見える。

「ルーシ君のお友達?」
「はい、同級生です。ここのご飯が美味しいってルーシ君が言ってたから連れて来て貰いました」
「嬉しい、ありがとう。好きな席に座ってね。お母ぁさん!」

 セルヴィが厨房に引っ込み、戻って来るとチェイオさんも一緒だった。

「ルーシの友達だって?あまり料理は残って無いけど、ゆっくりしていって頂戴」

 チェリオさんはそう言うと直ぐに厨房に戻る。

 元々昼はメニューが少ない上に時間的に既に売り切れている物ばかりで、選ぶとかなく料理が運ばれて来た。
 いい感じに煮詰まったポークシチューと、耳を落としたバケットにベーコンとスクランブルエッグを挟んだサンドイッチ。
 それに余ったパンの耳で作られたラスクだ。

「余り物でごめんなさいね」
「そんな事無いです。とても美味しいです」
「ありがとう。サンドイッチとラスクはルーシ君の提案で作る様に成ったのよ」
「カシウスの家のサンドイッチをまねしたんだ」
「ウチの?」

 耳を落としてる所ね。
 コスト的にサンペリエ家と同じパンとは行かないけど、他ではしない手間を加えてる。

「このお菓子旨いな」
「それはパンの耳が勿体ないからってナナチャが考えたんだよ」

 アタシは提案しただけなんだけどね。

「旨いからウチでも作って貰おうかな」
「セルヴィ、カシウスにレシピ教えてもいい?」
「ええ、勿論よ」
「ってか料理まで考えるとかナナチャって何モンだ?」
「ナナチャは賢いんだよ」
「ああ。ナナチャは確かに賢い」

 ルーシとカシウスが賢いだけで凌ごうとする。

「‥‥まぁ、確かに賢いわな」

 凌げた。
 他人の従魔には干渉しないって風習、連れてるペットに感心を持ちすぎない程度の物かと思ってたけど、結構助けられてる気がする。

 カフェの営業時間が過ぎてしまったが、チェリオさんのご厚意で居させて貰えてる。
 と言うか、トーラ親子も加わってる。
 ルーシが友達連れてくるの初めてだから歓迎してくれて、自家製ポテチも出してくれた。

「ルーシから話は聞いてたから初めて会う気がしないねぇ」

 とチェリオさん。
 ルーシは皆の事を良くここで話してた。
 カシウスにもトーラ親子の話はした事あったかな。
 カシウスに対してタメ口効いてるのは彼の希望ね。

「あの、その服可愛いですね」

 アルがチェリオに言う。
 彼女はセルヴィと同じ制服のボトムがズボンで、失礼ながら容姿的にも可愛いって感じじゃない。
 アルはアタシと違うモノの見方をする子なんだろう。

「アルってそう言う服好きなのな」
「うん。可愛い服着れる仕事したいかも」
「ならウチで働いたらどうだい?」
「いいんですか?」
「卒業する頃、まだ興味があったらおいでなさいな」
「はい!」

 アルにも取り敢えずの目標が出来たのかな。


 その後、平日の授業が終わるとリドーはカシウス達の馬車に乗せて貰ってカタスティマ・ジューイットに向かい、休日は徒歩で通ってるみたい。
 ラトリアとシェルシエルはレンズの試作が出来ると平日休日関わらずガイウス邸に行ってる。
 ガイウスさんが逆に魔素が見えるレンズも作れるんじゃないかって前のめりに成ってるらしい。

 今日はそんなんで皆、馬車で行ってしまったので正門までルーシとアルだけになってしまった。

「みんな忙しそうだね」

 ちょっと寂しい気もするわね。

「僕もバイトしようかな」
「トーラ・カフェで?」
「そうだね。折角誘って頂いたんだし、出来たらいいな」
「じゃぁボク、帰ったら聞いて見るよ」
「ありがとう。ボクも寮に申請してみる」

 2人は正門でバイバイして足早に帰路に着いた。
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