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第5章 メテオストライク
メテオストライク 31
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「トーブの気持ち。分かってあげてね」
「ああ」
「私もトーブと同じ様に思う気持ちもある。このあいだまでの私なら…… だけど、この前の戦いで力不足を情けないぐらい痛感したわ。お姉様みたいになりたければ、このままではダメ。私は本物の風の魔法使いになりたい。もっと上を目指したい。役に立ちたい」
「……」
「その思いはトーブも同じだけど。レイを始めみんなへの思い入れが強すぎるから。とくにレイへの思いは……」
「本当は何も言わずに出ていくつもりだった。だがトーブにだけは、どうしても伝えておきたくて…… あ、もちろんアルマーマ班長にも」
「いいわよ、気なんか使わなくて。さ、ひとまず今日の警備を終わらしましょう」
その日は口数少なく城壁外を見回った。シエンナ騎士の正装をして警備を行うのもあと3回かと思うと、寂しいものが込み上げてきた。アルマーマとの午前中の見回りが終わって戻ってくると、厩舎の前でトーブが真剣な面持ちで待っていた。
「ああ」
「私もトーブと同じ様に思う気持ちもある。このあいだまでの私なら…… だけど、この前の戦いで力不足を情けないぐらい痛感したわ。お姉様みたいになりたければ、このままではダメ。私は本物の風の魔法使いになりたい。もっと上を目指したい。役に立ちたい」
「……」
「その思いはトーブも同じだけど。レイを始めみんなへの思い入れが強すぎるから。とくにレイへの思いは……」
「本当は何も言わずに出ていくつもりだった。だがトーブにだけは、どうしても伝えておきたくて…… あ、もちろんアルマーマ班長にも」
「いいわよ、気なんか使わなくて。さ、ひとまず今日の警備を終わらしましょう」
その日は口数少なく城壁外を見回った。シエンナ騎士の正装をして警備を行うのもあと3回かと思うと、寂しいものが込み上げてきた。アルマーマとの午前中の見回りが終わって戻ってくると、厩舎の前でトーブが真剣な面持ちで待っていた。
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