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第5章 メテオストライク

メテオストライク 40

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 お昼の図書館は夜と違い、明るく優しい空気で満たされていた。見張りの騎士はクレテイスがついた。

「申し訳ないです。わざわざ来てもらって」
「仕事だ」
「しかし、クレテイス様がくるほどのことじゃ」
「様などつけるな。気色悪い。それに、私が言うのも何だがな、今のレイと勝負をして、確実にレイを止められる奴はシエンナにそういない。だが、私なら止められる。変な気は起こすな。私は厳しいぞ」
「はい」

 奥のカウンターで図書館司書のおばさんに許可書を渡し、地下へと続く通路の格子扉を開けてもらう。

「ここには子供の幽霊がでるからね。もし、もしだけど、その子をみたら一目散ににげなさい。決して後ろを振りかえったらダメよ」

 ガチャリと音がして南京錠が外された。

「本当よ。私も見たんだから。……でも最近は幽霊も成長するのか、青年になってたのよね~。それでね。ここから飛び出して、あの掃除道具の倉庫に入っててね。本当よ~」

 図書館司書のおばさんの話を聞きながらレイは頭をかいた。ノアと忍び込んだ時のことが蘇る。



 書庫に入りメテオストライクの書物を取って奥のテーブルについた。

「クレテイスさんもどうぞ」

 と言って椅子を差し出す。
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