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第5章 メテオストライク

メテオストライク 33

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 ノアは黙ってレイに近づくと、そのまま歩みを止めずレイにつかみかかった。

「レイは、どうして、そう勝手な事をするんだ! 違うだろ!! そうじゃないだろ!!!」

 ノアがレイの胸を叩く。

「どうして、どうして、どうして……」

 何度も何度もレイの胸を叩いた。
 何度も。
 何度も。

「…バカだ …レイは」

 やがて、ノアは泣きながらレイの胸に崩れ落ちた。
 レイが黙ってノアを受け止める。

 トーブが、レイとノアに近づいた。

「お尋ね者にはなるな。全てを話し相談しろ。除名してもらい退団しろ。俺たちが支える。もし、もし、それでもダメなら。俺たちがレイを逃す」
「そんなことしたらお前」
「言うなレイ! その覚悟はある」

 トーブは拳をレイに突き出した。

「俺たちは盾仲間だろ。互いのために……」

 静かな間があった後、ノアがトーブに続きサッと拳をあげた。
 アルマーマが一歩近づく。

「私は盾仲間じゃないけど。ま、班長としては黙って見てらんないわね」

 アルマーマも拳を突き出しくっつけた。

「すまない。みんな」

 レイは目をつぶり覚悟を決めると、大きく息を吸い込み拳を突き出した。
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