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第3章 特別任務
特別任務 18
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その後、農園の中庭にて実際のフォーメーション確認を行なった。ディックは荷物から小さなクロスボウを取り出しながら話を始めた。
「シエンナの毒は強力で、人間ならばかすり傷を負わすだけでも十分効果があるが、相手は化け物だ、どれぐらい効くか、また効くまでの時間がどれぐらいかかるのか見当がつかん。そこで、まずはこのクロスボウで、毒矢を打ち込みたい。クロスボウの経験がある奴はいるか?」
ノアが手を挙げた。
「私、ボウガンで魚取ってました」
「そうか。じゃ、ちょっと、あの木を撃ってみろ」
そう言ってディックがノアにクロスボウを渡した。
「射程距離は15mほど。それ程威力は強くない。だが毒矢用なのでそれで十分だ」
ノアはディックの話を訊きながら木に向け矢を放った。矢は一直線に飛んでいき幹の中心に突き刺さった。
「よし。それではあの矢に当てろ!」
「エッ……はい」
ノアは一瞬驚いたものの、すぐにクロスボウを構え2投目を放った。矢は先ほどの矢の隣1cmほどのところに突き刺さった。
「次は、動きながらだ」
ノアは少し離れた所から走ってくると回転して飛び込み、流れるように膝をついて狙いを定めた。放たれた矢はまた1cmほど隣に突き刺さった。レイとトーブの口から「おー」という声が漏れた。
「よし、いいだろう。この役目はノアに任せる」
「はい。……しかし、ディック班長でなくていいのですか?」
ディックは太ももに手を置いたかと思うと、次の瞬間にはダガーナイフを放っていた。鈍い音を立てて木の幹に突き刺さる。その1投はノアが放った矢を見事に撃ち抜いていた。
「俺はこちらの方が合っている」
3人の口から「おー」という声が上がった。
「アヌシビ様からもらったのは、死の羽を各自1本。そして毒矢が3本だ。これで仕留めるぞ」
「はい!」
「シエンナの毒は強力で、人間ならばかすり傷を負わすだけでも十分効果があるが、相手は化け物だ、どれぐらい効くか、また効くまでの時間がどれぐらいかかるのか見当がつかん。そこで、まずはこのクロスボウで、毒矢を打ち込みたい。クロスボウの経験がある奴はいるか?」
ノアが手を挙げた。
「私、ボウガンで魚取ってました」
「そうか。じゃ、ちょっと、あの木を撃ってみろ」
そう言ってディックがノアにクロスボウを渡した。
「射程距離は15mほど。それ程威力は強くない。だが毒矢用なのでそれで十分だ」
ノアはディックの話を訊きながら木に向け矢を放った。矢は一直線に飛んでいき幹の中心に突き刺さった。
「よし。それではあの矢に当てろ!」
「エッ……はい」
ノアは一瞬驚いたものの、すぐにクロスボウを構え2投目を放った。矢は先ほどの矢の隣1cmほどのところに突き刺さった。
「次は、動きながらだ」
ノアは少し離れた所から走ってくると回転して飛び込み、流れるように膝をついて狙いを定めた。放たれた矢はまた1cmほど隣に突き刺さった。レイとトーブの口から「おー」という声が漏れた。
「よし、いいだろう。この役目はノアに任せる」
「はい。……しかし、ディック班長でなくていいのですか?」
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3人の口から「おー」という声が上がった。
「アヌシビ様からもらったのは、死の羽を各自1本。そして毒矢が3本だ。これで仕留めるぞ」
「はい!」
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