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2/26 宇宙船へご招待

M -1

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「奥野くん、彼女に死ぬ気はない。吉田くんに慰めてもらいたいという意思の現れだ」

 そう言うアトムの背後から吉田くんも追ってきた。

「いや、俺は性格悪いのはちょっと」
「……死なせてええ!」
「今度は本気になった様だ」

 どうも波長を読んでいるらしかった。

 吉田くんの後をクラスメイトがぞろぞろと屋上に集結する。

「花沢さんが騒いでいる内に全員揃ったな。よかった、凛花に敵意があるのは花沢さんだけの様だ。では行くか」
「長谷川くーん、花沢さんも連れてってよ! これ以上押さえるのキツイよー」

 奥野くんが情けない声を出した。

「承知した」

 その瞬間、全員の体がふわりと浮いた。
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