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M-3

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 教室のドアをガラッと開ける。

「誰もいない」

 アトムが言った。私はハッとした。それはそうだ、私達は学校が終わり一旦帰宅しているのだ。空はまだ明るかったが、部活をしている子達位しかもう学校に残っていないだろう。

 私はさすがにしょんぼりとした。

「大丈夫だ凜花」

 アトムが言う。

「俺はクラスメイト全員の波長を覚えている。全員の凜花に対する好意度を確認したのでな」
「好意度?」

 アトムが頷く。

「嫌いな人間のハッピーバースデーの歌は歌いたくないだろうと思ったのでな。まあ数名過度な好意を抱いている人物もいたが、まあとにかく直接全員の脳波に語りかける」
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