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2/23 話が通じない

M-2

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「成程、地球人とは強欲なものだな」

 アトムの声は冷たかった。

「お前達の管理下に置かれるという事なのだろう? であれば、我々に不利にならない様な条件を出すのは当然だろう」
「全て叶えるとは言っていないがな」
「叶えてもらいたい条件を出したまでだ」

 お父様も負けてはいなかったが、ここで手を放されたらもう終わりな事が分かっているのか。それとも手を放されない確証があるからこその条件提示なのか。

 アトムが言った。

「いいか、地球代表となるべき人間は貴方ではない。凛花だ」

 アトムの目は冷たかった。

「誕生日を祝われて泣いた凛花だ。貴方は自分の家族を顧みず他の事だけだ」
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