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2/22 交渉

I -1

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「い、いけません旦那様! 罠かもしれません! 洗脳などされたら……」

 伊藤が慌ててお父様を止めようとするが、その伊藤を一瞥してからお父様はアトムに手を差し出した。

「つまらぬ物だったら、承知しないからな」
「それは見てから判断するといい」

 アトムが伸びて来たお父様の手を握りしめた。

「凛花、行こう」
「ええ」

 アトムはもう片方の手を差し出して来たので優しく握りしめた。

「ちょ、ちょっと!? 旦那様!?」
「お前はここに残れ。洗脳されてると思った時はそれなりに対応をまかせたぞ」
「か、かしこまりました!」

 やりとりが終わった事を確認するとアトムは私と目配せした。
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