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1/30 地球へ

M-1

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「そろそろ地球に戻ろう。凛花の部屋が見てみたい」

 またそういう事をサラリと言うのだ。

「う、うん」
「あと、これは言うつもりはなかったのだが」
「? 何?」

 アトムの色素の薄い瞳が私をじっと見つめた。

「俺は惹かれる場所へと降り立った。本能に導かれるがまま凛花の学校に向かった。そこに凛花がいた。急いで服を手持ちの制服に着替え、凛花のクラスに配属される様操作した。まさか隣の席にまでなれるとは思っていなかったが」
「え? どういう事?」
「俺に組み込まれた地球の遺伝情報が凛花を求めていたのだ。俺は元々、凛花に会う為にここまで来たのだろう。運命とは不思議な物だ」
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