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I -1

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 アトムはそのまま私を教室から連れ出した。

「どこに連れて行く気!?」
「どこに、と言われてもこの建物の構造をよく知らない。よって、一番高い所に行こうと思う」
「屋上って事? この時間、鍵がかかってるわよ?」

 そういう私の忠告などまるで聞く耳を持たない。

 アトムは私を抱えたまま一段、また一段と階段を上り、ついには屋上への扉を目の前に立ち止まった。

「鍵がかかってるってば」
「引っかかった部分は物理的に回せば開く。そんな事も知らないのか?」
「だから、その引っかかりを解除するのが鍵なんだってば!」

 だが、信じられない事に彼がドアノブを周すと扉は開いた。
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