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1/24 アトム
I -6
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「へ?」
思っても見ない言葉に素っ頓狂な声が出た。
「今日が誕生日なのだろう? おめでとう」
「あ……」
今日クラスで初めて聞いたおめでとうの一言に私の顔が紅潮したのを感じた。
今まで諦めていた、友達からのおめでとうに心がじんわりと温かくなった。
私は、この言葉が本当は欲しかった。
たわいもない日常会話に、憧れていた。そして、その言葉は突然に破茶滅茶な自称宇宙人から飛び出したのだ。
心臓がドクンと波打った。
「ありがとう、じゃないのか?」
「う、五月蝿いわね! 今言おうと思ってたの!」
「そうだったのか、ではどうぞ」
「へ!?」
そう言われると妙に緊張した。
思っても見ない言葉に素っ頓狂な声が出た。
「今日が誕生日なのだろう? おめでとう」
「あ……」
今日クラスで初めて聞いたおめでとうの一言に私の顔が紅潮したのを感じた。
今まで諦めていた、友達からのおめでとうに心がじんわりと温かくなった。
私は、この言葉が本当は欲しかった。
たわいもない日常会話に、憧れていた。そして、その言葉は突然に破茶滅茶な自称宇宙人から飛び出したのだ。
心臓がドクンと波打った。
「ありがとう、じゃないのか?」
「う、五月蝿いわね! 今言おうと思ってたの!」
「そうだったのか、ではどうぞ」
「へ!?」
そう言われると妙に緊張した。
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