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1/15 朱に染まる
M-2
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そう、シモーネならきっとどんな僕でも赦してくれる筈だ。だって、僕はずっとシモーネを大事に大切に護ってきたのだから、シモーネなら僕を理解してくれるに決まっている。
「シモーネ、早く君に会いたいよ」
シモーネの笑顔を思い浮かべる度に僕の心が躍る。
お兄ちゃん早く、そうシモーネが言う。
体の弱いシモーネを連れての旅だ、もしかしたらまだ北の街まで到達していない可能性もある。他の村人達は先に行き、僕の家族だけ置いてきぼりになっているのではないか。
僕は怒りで震えた。
あいつら、僕が持ち帰った情報を僕の家族がわざわざ教えてやったのに、なんて卑怯で醜い事をするんだ。
「シモーネ、早く君に会いたいよ」
シモーネの笑顔を思い浮かべる度に僕の心が躍る。
お兄ちゃん早く、そうシモーネが言う。
体の弱いシモーネを連れての旅だ、もしかしたらまだ北の街まで到達していない可能性もある。他の村人達は先に行き、僕の家族だけ置いてきぼりになっているのではないか。
僕は怒りで震えた。
あいつら、僕が持ち帰った情報を僕の家族がわざわざ教えてやったのに、なんて卑怯で醜い事をするんだ。
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