代償【リレー小説】

緑井 藻猫R

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1/15 朱に染まる

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 そう、シモーネならきっとどんな僕でも赦してくれる筈だ。だって、僕はずっとシモーネを大事に大切に護ってきたのだから、シモーネなら僕を理解してくれるに決まっている。

「シモーネ、早く君に会いたいよ」

 シモーネの笑顔を思い浮かべる度に僕の心が躍る。

 お兄ちゃん早く、そうシモーネが言う。

 体の弱いシモーネを連れての旅だ、もしかしたらまだ北の街まで到達していない可能性もある。他の村人達は先に行き、僕の家族だけ置いてきぼりになっているのではないか。

 僕は怒りで震えた。

 あいつら、僕が持ち帰った情報を僕の家族がわざわざ教えてやったのに、なんて卑怯で醜い事をするんだ。
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