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1/15 朱に染まる
I-2
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僕はあたりを見渡す。
一面に咲いた赤い花。真っ白だった赤い花は僕の目に突き刺さる。
「あ、ああぁあ!!僕は、僕は何で事をしてしまったんだ!」
正気じゃない。全くもって僕の方こそ『化け物』ではないか。
いや、まだだ。僕は一つだけ成し遂げた事がある。亜人の群も老人もカレンをも踏み台にして、僕が一つだけ守ったもの。
「シモーネ!!」
僕の頭に可愛い妹が微笑む。
今なら、全てを犠牲に守った今なら、ごく普通に妹と会話して、家族と暮らせるのではないか?
無意識に足がシモーネ達が逃げた北へと向かい始める。
一面に咲いた赤い花。真っ白だった赤い花は僕の目に突き刺さる。
「あ、ああぁあ!!僕は、僕は何で事をしてしまったんだ!」
正気じゃない。全くもって僕の方こそ『化け物』ではないか。
いや、まだだ。僕は一つだけ成し遂げた事がある。亜人の群も老人もカレンをも踏み台にして、僕が一つだけ守ったもの。
「シモーネ!!」
僕の頭に可愛い妹が微笑む。
今なら、全てを犠牲に守った今なら、ごく普通に妹と会話して、家族と暮らせるのではないか?
無意識に足がシモーネ達が逃げた北へと向かい始める。
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