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1/6 白い花
I -5
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「どうしても、譲れないんだな」
「うん。ごめん、父さん、母さん」
僕は申し訳ない気持ちでいっぱいだった。父さんはそれ以上は何も言わずに俯くばかりだった。
「出来るだけ遠く、できれば塀で囲まれている北の大きな街に避難してくれ」
「あそこなら我が軍の基地もある。安全だろうな」
「けどあなた、かなり距離があるわよ?」
母はシモーネを見て不安そうにそう言った。
「父さん、母さん。シモーネを頼んだよ?シモーネも、二人の言う事を良く聞くんだ、分かったね」
僕はシモーネを正面から見据える。もう二度と会わない方が良いのかも知れない。
涎が垂れ始める。そろそろ限界だ。
「うん。ごめん、父さん、母さん」
僕は申し訳ない気持ちでいっぱいだった。父さんはそれ以上は何も言わずに俯くばかりだった。
「出来るだけ遠く、できれば塀で囲まれている北の大きな街に避難してくれ」
「あそこなら我が軍の基地もある。安全だろうな」
「けどあなた、かなり距離があるわよ?」
母はシモーネを見て不安そうにそう言った。
「父さん、母さん。シモーネを頼んだよ?シモーネも、二人の言う事を良く聞くんだ、分かったね」
僕はシモーネを正面から見据える。もう二度と会わない方が良いのかも知れない。
涎が垂れ始める。そろそろ限界だ。
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