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1/4 老人
I-6
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「小僧めが」
老人は悪態を吐きながら乱暴に鱗を受け取った。
血の出し過ぎか、それとも恐怖、或いは老いか。老人の手が震えて鱗が中々口に入らない。
「出来ない」
最後に弱々しく老人は呟いた。勇気がでなかった、と言う事だろう。
「交渉を守らないなら今ここで死んでもらう」
「待ってくれ!」
「砕いてくれ。この老ぼれに慈悲を」
老人の震える手を見て、僕は無理だと悟る。
「上を向いて口を開けろ」
「かたじけない」
老人の顔は土気色だ。
早い所鱗を飲ませなければ死んでしまう。
僕は老人に渡した鱗を再度受け取ると、上向きに口を開けてる老人の口元で鱗を粉々に砕いた。
老人は悪態を吐きながら乱暴に鱗を受け取った。
血の出し過ぎか、それとも恐怖、或いは老いか。老人の手が震えて鱗が中々口に入らない。
「出来ない」
最後に弱々しく老人は呟いた。勇気がでなかった、と言う事だろう。
「交渉を守らないなら今ここで死んでもらう」
「待ってくれ!」
「砕いてくれ。この老ぼれに慈悲を」
老人の震える手を見て、僕は無理だと悟る。
「上を向いて口を開けろ」
「かたじけない」
老人の顔は土気色だ。
早い所鱗を飲ませなければ死んでしまう。
僕は老人に渡した鱗を再度受け取ると、上向きに口を開けてる老人の口元で鱗を粉々に砕いた。
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