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はっっとして

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 目が覚めたとき、大きなタオルケットがかけられていた。ハッとして目が覚めたのだが、もう、太陽がもう隠れていく時間であった。


「少しだけのつもりだったのに」


 寝起きのぼんやりした頭を振ってみた。夢をみていたような気がするが思い出せない。今までなら覚えていたのにと思えば、少し悔しい。


「……仕方がないわよね。私からアンジェラへと力が移ったのよね。たぶん」


 小さくため息をつきながら、デリアがかけてくれたタオルケットを畳んで机に置いた。少し伸びをしたあと、椅子に座り直し、執務机にある手紙を引っ張る。少し部屋が暗くなってきたので蝋燭をつけ続きを読み始める。出歩いている間に届いた手紙は、イチアが処理をした内容であったり、公都の様子であったり、子どもたちからの手紙であったりする。まだアンジェラは文字が踊っているがジョージはとても丁寧に書かれており、早く帰ってきてほしいと恋しい内容であった。ネイトはまだ、文字が書けないので、絵を送ってきてくれた。


「なんだか、成長を感じるわね。嬉しいことではあるけど、少し、少し寂しい気持ちもあるわ。私がこんなふうに手紙を受取れるのはあと何回あることか」
「まだまだ、機会はいくらでもありますよ


 デリアが、執務室へ入ってきた。そろそろ起きる頃だろうと準備をしに来た裸子。ただ、今回は私の方が早かったらしい。


「起こしてくれたらよかったのに」
「ぐっすり眠っていたので、そっとしておきました。思っていた寄りずっとお出かけされていたみたいですね」
「……そうね。私もまだまだってことね」


 はぁ……とため息を付き、手紙を読んでいくが特に何もなさそうだ。


「もうそろそろ屋敷に戻る時期が来ているようね?」
「そうですね。街での偶然を見てみぬふりはできませんからね」
「公都について、すぐにアンバー領へと旅立つ予定ですけど、私を手伝うといく貴族ばかりではないことを知っているが、夜会には寄らなくていいきがするわ」
「そのように手配いたします。アンナ様」
「どうかして?」


 私はデリアの少し困ったような表情を見ながら、思いつかないデリアの考えに困ってしまう。


「二人目を考えているのですが、その……」
「いいじゃない!ディルが喜んだんじゃない?」
「はい。言いたかったようですが、私のことを思うと言い出せなかったようで」
「うん、いいと思うよ。大切に出来る人がいるって、それだけで帰る場所があって幸せなことだと思うから。いつでも遠慮はせずに言ってちょうだい?前みたいなことはないようにね?」


 私が注意をすると、デリアは心得たと頷く。私もデリアへの負担を減らすことを考えていくことになりそうだった。
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