ハニーローズ  ~ 『予知夢』から始まった未来変革 ~

悠月 星花

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学校運営について

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「では、私から……」


 チャコたちが使っている執務室へ入ると手早くお茶を用意してくれ、そのあと現状を離してくれる。


「うんうん、それで?」
「今、学校は昼間に子ども用に開いています」
「そうだよね?基本的にそれでいいと思うわ。他領と同じ運用だから」
「そうなのですね。私は他領のことまで調べずに話してしまって……」
「まぁ、領地の外の話はなかなか耳に入りにくかったりするから。それで、何か問題があるんだよね?」


 ココナとチャコが頷きあっているので、何か共通認識があるようだ。


「言いにくいのですが、子どもが勉強をしている時間に大人も混ざるのです。それだけでなく、授業を引っ掻き回すというか……疑問があれば、質問をしてくるので授業が進まなかったり……」
「あぁ、なるほど。子どもたちと違って、余計な知識があるから、やりづらいということ?」
「……それもあります。それとは別に……授業が進まないといいますか」
「うーん、そうだね。子どもたちようの授業に大人が混ざること自体はそれほど問題じゃないけど、大人たちが混ざることで、子どもたちが委縮したりしていたりする?」
「……はい」
「じゃあ、授業を分けるっていうのは難しい?」
「授業を分けるのですか?」


 チャコが驚いたように割り込んでくる。何に驚いているのかわからないが、アンバー領ではよくあることなので、特に気にしていない。


「子どもたちの授業で自身が優位になりたいと思っている大人が一定数いるのが問題なのよね?たぶん」
「……はい」
「大人しくしているとか、授業に入りたいと思っていても入ってこない人もいるでしょ?」
「確かにいます!」
「そういう人には、そういう人向けに授業をします!と宣伝して、時間指定をしてしまえばいいんだよ。子どもたちの授業ではしないような授業内容を考えて大人向けの授業にすれば、それはそれで、人気が出ると思うな。他の町からも参加できるようにすれば、結構な人数集まるんじゃない?その中で、更に高度な勉強をしたいという人は授業料を取ればいいし。アンバー領はそうしているよ」



 私はアンバー領での話を比較に出すと、頷いている。アンバー領には人材がたくさんいるから出来ることもあるが、コーコナは人材が少ない。私からすれば他領だったわけで、未だに掴み切れていないことがたくさんあった。そういうところは、ココナたちにふぉろーしてもらいながら進めて行けばいいのだが……。

 そっか、人手不足っていうのもあるのかもしれないな。

 困ったような二人を見て、アンバー領から、先生に慣れそうな人が来れないか、聞いてみることにした。
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