723 / 1,508
この紋様が目に入らぬか!Ⅱ
しおりを挟む
「あの……」
「なんか、物足りない!」
「物足りねぇ……」
伸びている兵を見下ろしながら、ため息をついた。キースは、別の意味でため息をついていたようで、私たちを見たあと、倒れこんで腹やら腕やら足をさすっている兵士を見ていた。中には、気絶しているものもいる。
「弱いわね?アンバー領も、こんなもんかしら?」
「いや、今は、これの5倍は強くなっているはずだ。この前手合わせしたときに、少々手ごたえを感じたから」
「それなら、いいわ!」
私たちのやり取りをポカンとしながら聞いていたキースが、我を取り戻したようである。
「二人とも、剣は……」
「抜いてないなぁ」
「剣なんて、使う程強くもないし……振り回せばいいっていうものでもないでしょ?」
「仮にもお二人は、貴族……それも、上位の貴族ですよね?アンナリーゼ様は、女性でしょ?」
「女性が強いとダメっていう法はどこにもなかったと思うけど……?」
「そういうことではなくてですね?」
「キース、普通のご婦人と一緒にしたら、ダメだ。普通ではないご婦人だから」
さて、行きましょうかと歩き始めると、笛が鳴らされた。意識まで刈り取らなかったので、他の兵に知らせたのだろう。
「面倒なことになりそうね?」
「切りかかってきたのは、そっちだし……いいんじゃないの?たまには、体も動かしたいしな……」
「二人とも、何を言っているのですか?話し合いをするのでしょ?」
「「そうだった……」」
残念そうにしていると、わらわらと兵が集まってくる。私は、ウィルに紋章を見せるようにいい準備をしてもらった。
「これは、いったいどういう……」
「そいつらに、やられたんだ!」
「強いぞ!」
私たちを指さして、倒れこんでいる兵が口々に集まってきた兵へいうのだが、その前に紋章を翳す。
「この紋様が目に入らぬか!」
ウィルの声が響くと、みなが一斉に紋章を見る。この国の国章とアンバー領の紋章が刺繍してある小旗を見せると、やはり兵士たちは顔を見合わせる。
「何事だ?騒々しい!」
見事に悪役領主を絵に描いたようなぽっちゃり体型でえらっそうにしている男が迷惑そうに玄関から出てきた。
私をチラッと見て、誰だ?このものたちはと、聞いていた。ただ、自身の警備兵たちが転がっているのをみれば、ただ事ではないことは感じていたようだ。
兵たちが、領主と思われるぽっちゃりさんの前に出ていた。
「そこのぽっちゃりさん!」
「ぽ……ぽっちゃりさん?」
右に左にぽっちゃりさんが、見ているがあんただよ!とキースに言われ驚いていた。
「ワシのこと?」
「他に誰が?」
「……ワシは、この地の領主である!そなたら、ワシの屋敷で一体何をしてくれておる!ひっと……!」
ウィルがさりげなく見えるように小旗を広げていたのだろう。ふるふると震えはじめたぽっちゃりさん。
そのうち、泡を吹いて倒れるのではないかと思うほど、震えはじめた。
「領主様、いかがなさいましたか?」
「……い、今、い、い、今すぐ応接室を準備しろ!」
私に駆け寄ってくるぽっちゃりさん。さすがに、私のことは見たことがあるだろう。戴冠式や社交の季節などでも、かなり目立っているはずだ。
公の後ろ盾として、常に華やかみえるようにしているのだから。
「領主様?」
訝しむ兵たちに、ぽっちゃりさんは、これ!と叱る。ぽっちゃりさんがいきなりペコペコとし始めたので、取り残された兵はどうしたらいいのかと、お互いの顔を見合わせていた。
「ようこそ、おいでくださいました。アンバー公爵。このような、むさくるしい場所へ……こちらの兵が、大変失礼なことをしてしまい、大変申し訳ございません。お詫びに、私に出来ることなら何でもさせていただきますので、どうか、お許しください」
ぽっちゃりさんは、ペコペコとしていたかと思えば、土下座に変わる。頭を地面に擦りつけるかのようなその仕草は、形だけであろう。
ちらりと後ろをみたら、戸惑っている兵たちは立ったままだったので、今すぐ土下座をしろと叱るぽっちゃりさん。
その姿がおもしろくて、私は何も言わずに見つめているだけだった。
「部屋の準備ができました!」
大慌てで侍女が整えてくれたのだろう。私たちを案内してくれる。
「あの、それで、今日は何用だったのでしょうか?」
「えっ?何用って、ここに公が派遣した医師がいるでしょ?その医師と薬を返してもらいに来たのだけど?だいたい、その医師がいたところで、この病は治らないわよ?」
「えっ?そうなのですか?」
「公が派遣した医師は、ただの助手ですからね。今回の病に対しては、なんの役にも立たないわよ?それでも、人手がいるから、返して欲しいの」
席につくなり、話始める。私は、責めずにニッコリ笑いかけておく。
アンバー公爵である私の話は嫌と言うほど聞いているだろう。その私が、責めることもせず、笑っているだけなんて、内心震えているのだろう。脂汗がすごいことになっている。
「い……医師は、こちらで保護をしていただけですので……」
「そう。まぁ、どうでもいいんだけど……公との話し合いで、その医師はクビにすることが決まっているの。報酬については、一切払わないことが決まりました。あとは、そうね……薬を……」
「薬は、預かっていただけですから、いつでもお出しできます」
「そう?なら、いいわね。もし、故意に貴族だけで持っていようとしていたのなら、罰則の対象だったのよね。そんなことは、ないと思うけど……ねぇ、ぽっちゃりさん?」
ふふっと笑いかけると、あはははと笑うぽっちゃりさん。
「私は、現場の監督者である我が領地の医師の報告書を持って、公へ現状の報告をするとします。では、預かっているという薬を一粒残さずだしなさい!」
「……わかりました。お持ちします」
「今すぐに、この領地へ送られた分をです。この屋敷の分だけではなく。そうですね……10分もあれば、じゅうぶんでしょう!ウィル、はかってちょうだい。10分以内に持ってこれないということはないですわよね?」
さらに笑顔を深める。
「だって、領主が保管してくれているのですものね!それに、あの薬は、処方できる医師が一人と決まっていますから、こちらの渡した数とあうはずですからね。もし1つでも足りないとなったら……」
「なったら……」
ごくっとつばを飲み込んだぽっちゃりさん。
「領主としての責任を取ることになりますわね?命で償うのか、爵位返上になるのか……それは、公がお考えになることですから……私は、預かり知らぬことですけど!」
どうなるのかしら?と恐怖を煽っておく。さて、どんなふうに、この領主は立ち回るのだろうか?
私に賄賂を渡してどうにかするのか、はたまた逃げるのか、どうどうと罰を受けるのか。
さて、どれを選ぶのだろう。賄賂は受取らないが、さっきのお詫びは受取るつもりではあるので、楽しみであった。
「なんか、物足りない!」
「物足りねぇ……」
伸びている兵を見下ろしながら、ため息をついた。キースは、別の意味でため息をついていたようで、私たちを見たあと、倒れこんで腹やら腕やら足をさすっている兵士を見ていた。中には、気絶しているものもいる。
「弱いわね?アンバー領も、こんなもんかしら?」
「いや、今は、これの5倍は強くなっているはずだ。この前手合わせしたときに、少々手ごたえを感じたから」
「それなら、いいわ!」
私たちのやり取りをポカンとしながら聞いていたキースが、我を取り戻したようである。
「二人とも、剣は……」
「抜いてないなぁ」
「剣なんて、使う程強くもないし……振り回せばいいっていうものでもないでしょ?」
「仮にもお二人は、貴族……それも、上位の貴族ですよね?アンナリーゼ様は、女性でしょ?」
「女性が強いとダメっていう法はどこにもなかったと思うけど……?」
「そういうことではなくてですね?」
「キース、普通のご婦人と一緒にしたら、ダメだ。普通ではないご婦人だから」
さて、行きましょうかと歩き始めると、笛が鳴らされた。意識まで刈り取らなかったので、他の兵に知らせたのだろう。
「面倒なことになりそうね?」
「切りかかってきたのは、そっちだし……いいんじゃないの?たまには、体も動かしたいしな……」
「二人とも、何を言っているのですか?話し合いをするのでしょ?」
「「そうだった……」」
残念そうにしていると、わらわらと兵が集まってくる。私は、ウィルに紋章を見せるようにいい準備をしてもらった。
「これは、いったいどういう……」
「そいつらに、やられたんだ!」
「強いぞ!」
私たちを指さして、倒れこんでいる兵が口々に集まってきた兵へいうのだが、その前に紋章を翳す。
「この紋様が目に入らぬか!」
ウィルの声が響くと、みなが一斉に紋章を見る。この国の国章とアンバー領の紋章が刺繍してある小旗を見せると、やはり兵士たちは顔を見合わせる。
「何事だ?騒々しい!」
見事に悪役領主を絵に描いたようなぽっちゃり体型でえらっそうにしている男が迷惑そうに玄関から出てきた。
私をチラッと見て、誰だ?このものたちはと、聞いていた。ただ、自身の警備兵たちが転がっているのをみれば、ただ事ではないことは感じていたようだ。
兵たちが、領主と思われるぽっちゃりさんの前に出ていた。
「そこのぽっちゃりさん!」
「ぽ……ぽっちゃりさん?」
右に左にぽっちゃりさんが、見ているがあんただよ!とキースに言われ驚いていた。
「ワシのこと?」
「他に誰が?」
「……ワシは、この地の領主である!そなたら、ワシの屋敷で一体何をしてくれておる!ひっと……!」
ウィルがさりげなく見えるように小旗を広げていたのだろう。ふるふると震えはじめたぽっちゃりさん。
そのうち、泡を吹いて倒れるのではないかと思うほど、震えはじめた。
「領主様、いかがなさいましたか?」
「……い、今、い、い、今すぐ応接室を準備しろ!」
私に駆け寄ってくるぽっちゃりさん。さすがに、私のことは見たことがあるだろう。戴冠式や社交の季節などでも、かなり目立っているはずだ。
公の後ろ盾として、常に華やかみえるようにしているのだから。
「領主様?」
訝しむ兵たちに、ぽっちゃりさんは、これ!と叱る。ぽっちゃりさんがいきなりペコペコとし始めたので、取り残された兵はどうしたらいいのかと、お互いの顔を見合わせていた。
「ようこそ、おいでくださいました。アンバー公爵。このような、むさくるしい場所へ……こちらの兵が、大変失礼なことをしてしまい、大変申し訳ございません。お詫びに、私に出来ることなら何でもさせていただきますので、どうか、お許しください」
ぽっちゃりさんは、ペコペコとしていたかと思えば、土下座に変わる。頭を地面に擦りつけるかのようなその仕草は、形だけであろう。
ちらりと後ろをみたら、戸惑っている兵たちは立ったままだったので、今すぐ土下座をしろと叱るぽっちゃりさん。
その姿がおもしろくて、私は何も言わずに見つめているだけだった。
「部屋の準備ができました!」
大慌てで侍女が整えてくれたのだろう。私たちを案内してくれる。
「あの、それで、今日は何用だったのでしょうか?」
「えっ?何用って、ここに公が派遣した医師がいるでしょ?その医師と薬を返してもらいに来たのだけど?だいたい、その医師がいたところで、この病は治らないわよ?」
「えっ?そうなのですか?」
「公が派遣した医師は、ただの助手ですからね。今回の病に対しては、なんの役にも立たないわよ?それでも、人手がいるから、返して欲しいの」
席につくなり、話始める。私は、責めずにニッコリ笑いかけておく。
アンバー公爵である私の話は嫌と言うほど聞いているだろう。その私が、責めることもせず、笑っているだけなんて、内心震えているのだろう。脂汗がすごいことになっている。
「い……医師は、こちらで保護をしていただけですので……」
「そう。まぁ、どうでもいいんだけど……公との話し合いで、その医師はクビにすることが決まっているの。報酬については、一切払わないことが決まりました。あとは、そうね……薬を……」
「薬は、預かっていただけですから、いつでもお出しできます」
「そう?なら、いいわね。もし、故意に貴族だけで持っていようとしていたのなら、罰則の対象だったのよね。そんなことは、ないと思うけど……ねぇ、ぽっちゃりさん?」
ふふっと笑いかけると、あはははと笑うぽっちゃりさん。
「私は、現場の監督者である我が領地の医師の報告書を持って、公へ現状の報告をするとします。では、預かっているという薬を一粒残さずだしなさい!」
「……わかりました。お持ちします」
「今すぐに、この領地へ送られた分をです。この屋敷の分だけではなく。そうですね……10分もあれば、じゅうぶんでしょう!ウィル、はかってちょうだい。10分以内に持ってこれないということはないですわよね?」
さらに笑顔を深める。
「だって、領主が保管してくれているのですものね!それに、あの薬は、処方できる医師が一人と決まっていますから、こちらの渡した数とあうはずですからね。もし1つでも足りないとなったら……」
「なったら……」
ごくっとつばを飲み込んだぽっちゃりさん。
「領主としての責任を取ることになりますわね?命で償うのか、爵位返上になるのか……それは、公がお考えになることですから……私は、預かり知らぬことですけど!」
どうなるのかしら?と恐怖を煽っておく。さて、どんなふうに、この領主は立ち回るのだろうか?
私に賄賂を渡してどうにかするのか、はたまた逃げるのか、どうどうと罰を受けるのか。
さて、どれを選ぶのだろう。賄賂は受取らないが、さっきのお詫びは受取るつもりではあるので、楽しみであった。
0
お気に入りに追加
122
あなたにおすすめの小説
離縁してくださいと言ったら、大騒ぎになったのですが?
ネコ
恋愛
子爵令嬢レイラは北の領主グレアムと政略結婚をするも、彼が愛しているのは幼い頃から世話してきた従姉妹らしい。夫婦生活らしい交流すらなく、仕事と家事を押し付けられるばかり。ある日、従姉妹とグレアムの微妙な関係を目撃し、全てを諦める。
悪役令嬢カテリーナでございます。
くみたろう
恋愛
………………まあ、私、悪役令嬢だわ……
気付いたのはワインを頭からかけられた時だった。
どうやら私、ゲームの中の悪役令嬢に生まれ変わったらしい。
40歳未婚の喪女だった私は今や立派な公爵令嬢。ただ、痩せすぎて骨ばっている体がチャームポイントなだけ。
ぶつかるだけでアタックをかます強靭な骨の持ち主、それが私。
40歳喪女を舐めてくれては困りますよ? 私は没落などしませんからね。
五歳の時から、側にいた
田尾風香
恋愛
五歳。グレースは初めて国王の長男のグリフィンと出会った。
それからというもの、お互いにいがみ合いながらもグレースはグリフィンの側にいた。十六歳に婚約し、十九歳で結婚した。
グリフィンは、初めてグレースと会ってからずっとその姿を追い続けた。十九歳で結婚し、三十二歳で亡くして初めて、グリフィンはグレースへの想いに気付く。
前編グレース視点、後編グリフィン視点です。全二話。後編は来週木曜31日に投稿します。
この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。
鶯埜 餡
恋愛
ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。
しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが
あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます
おぜいくと
恋愛
「あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます。さようなら」
そう書き残してエアリーはいなくなった……
緑豊かな高原地帯にあるデニスミール王国の王子ロイスは、来月にエアリーと結婚式を挙げる予定だった。エアリーは隣国アーランドの王女で、元々は政略結婚が目的で引き合わされたのだが、誰にでも平等に接するエアリーの姿勢や穢れを知らない澄んだ目に俺は惹かれた。俺はエアリーに素直な気持ちを伝え、王家に代々伝わる指輪を渡した。エアリーはとても喜んでくれた。俺は早めにエアリーを呼び寄せた。デニスミールでの暮らしに慣れてほしかったからだ。初めは人見知りを発揮していたエアリーだったが、次第に打ち解けていった。
そう思っていたのに。
エアリーは突然姿を消した。俺が渡した指輪を置いて……
※ストーリーは、ロイスとエアリーそれぞれの視点で交互に進みます。
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、第一王子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
悪役断罪?そもそも何かしましたか?
SHIN
恋愛
明日から王城に最終王妃教育のために登城する、懇談会パーティーに参加中の私の目の前では多人数の男性に囲まれてちやほやされている少女がいた。
男性はたしか婚約者がいたり妻がいたりするのだけど、良いのかしら。
あら、あそこに居ますのは第二王子では、ないですか。
えっ、婚約破棄?別に構いませんが、怒られますよ。
勘違い王子と企み少女に巻き込まれたある少女の話し。
華都のローズマリー
みるくてぃー
ファンタジー
ひょんな事から前世の記憶が蘇った私、アリス・デュランタン。意地悪な義兄に『超』貧乏騎士爵家を追い出され、無一文の状態で妹と一緒に王都へ向かうが、そこは若い女性には厳しすぎる世界。一時は妹の為に身売りの覚悟をするも、気づけば何故か王都で人気のスィーツショップを経営することに。えっ、私この世界のお金の単位って全然わからないんですけど!?これは初めて見たお金が金貨の山だったという金銭感覚ゼロ、ハチャメチャ少女のラブ?コメディな物語。
新たなお仕事シリーズ第一弾、不定期掲載にて始めます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる