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初めまして、年増女……
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私は扉の前で固まっている子爵と夫人を招き入れ、席を勧めた。なかなか、勧めているのに席についてくれないし、子爵夫人は……ちょっと、顔が青い。
レオとミアはすでにアンジェラの側に来ており、いつものように収まっている。
それを見て、さらに困惑をしている夫妻に、ニッコリ笑いかけた。圧力をかけているつもりは全くないが、ゆっくり、ゆっくり席に向かってくれた。
「エマ、先に帰って、この手紙をウィルとディルに。あと、帰りは馬車で帰るから迎えに来てって言って
おいてくれるかしら?」
「畏まりました。アンナリーゼ様、ネイト様は……」
「ここに置いておいて大丈夫よ!」
私は、エマにお願いだけして、手紙を持って行ってもらう。
そして、子爵たちに向き合う。
レオとミアはアンジェラを構ってくれていて、さっき泣いていたのは誰かと思えるくらい笑っている。
ジョージは、少しだけレオもミアも苦手なのか、中に入っていこうせず、遠巻きにジョージアの後ろから見ているだけだ。
「初めまして、年増女……」
「……コホン!アンナ?」
「失礼しました。初めまして、サーラー子爵。アンバー領主、アンナリーゼ・トロン・アンバーと申し
ます。隣は夫の……」
「ジョージア・フラン・アンバーです」
「あと、この子がアンジェラとそちらはジョージです。ほら、二人共挨拶して?」
さっきの今だったので、ちょっと怯えた顔をしながら、夫妻にペコリと頭を二人共下げた。
その様子を見て、頭をなでなでしてあげると、ホッとした顔になる。
「……子爵位を賜っております、ロベルト・サーラーと妻のマートです」
「先程は、大変失礼をいたしました!!」
サーラー夫人は、私を見て平に謝っている。先程の子持ち年増女と言われたことをさしているのだろう。
私は微笑むだけである。そんな気にしていない。いない。決して、思っていない。
「サーラー夫人、気になさらないで!私は、ウィルにいつも助けられてばかりいるのです。年増女くらい
で気にしてたら……ウィルに毎日怒らないといけないじゃないですかね?」
「たしかに、アンナはウィルとはいい意味で軽口を言い合う程の仲だからね?」
その言葉を聞き、子爵夫妻は、顔を青く……青白くしている。
アンバーと言えば……公爵位。それも筆頭公爵であることは、貴族であれば、この国の民であれば、誰しもが知っている。
そんな、アンバーに対して……ということなのだろう。
見ているこちらが、可哀想になるくらい、恐縮しきっている。
「あの……その、ウィルとは……うちの愚息とは……」
「私の同級生ですよ!学園で出会って、意気投合したのです。私自身があちこちに出かけるので護衛を
してもらったり、領地運営で相談相手になってくれたり……と、得難いとても大切な友人ですわ!」
私の言いように、夫妻は驚いていた。ウィルがこの両親に自分の話をとくに友人関係や仕事のことを話しているようには思っていなかったが、まさにそのようだ。
ある日突然、中隊長になったとか、伯爵になったとかは人づてに聞いているが、本人からは何も言われていないらしい。極めつけは、二人の子持ちになったことだろう。さすがに、養子を迎えることになったとだけ報告はされていたらしいが、これには、両親とも、とても驚いたどころではなかったとのことだ。
赤ちゃんでもなく、そこそこ物事を理解しているレオと側を離れようとしないミアを見たとき、さすがに何か悪いことでもと思ったそうだ。それに、この二人と一緒に母親はついてこなかった。てっきり、子連れの母親と結婚するからの養子だと反対しようとしていたらしいが、初めて屋敷に連れてきたときには、すっかり二人の子ども、特にミアは可愛くて仕方がなくてついつい許してしまったらしい。
ミアは、可愛いから仕方がない。レオもまだ幼いから、可愛いと思うんだけど……アンジェラを構っているレオをちらりと見た。
噂話や人づてに聞いたウィルの話をそれぞれに精査していたらしい。いつも、何かあれば、その先に私の存在があったことは、薄々感じていたという二人からしたら、私という存在がどんなものなのか気になっていたたらしい。
悪名高い噂も流れているアンバー公爵夫人。ダドリー男爵の断罪に直接手をかけたことも、アンバー公爵であるジョージアを押しのけて筆頭公爵に昇りつめたことも、公が事あるごとに求婚をしているこも、夜会で華々しく男性陣を囲っていることも、全て事実として国中に広がっている話ではあった。
親としては、あのウィルがそんな私に付き従っていること自体を不思議と考えていたし、悪名高いからこそ一緒にいてほしくないだろうが……実際会ってみたら、なんのこともない小娘であることがわかったようだ。
そのように見えるよう、可愛らしい夫人を演じているわけだが……ウィルの両親には、いい印象を持ってもらいたい。
「あの、聞いてもよろしいでしょうか?」
「はい、なんでしょう?」
「あん……」
「あなた、名前は……」
「いいですよ!アンバー公爵では、二人ともですから、名前で呼んでください!」
「はい、では……アンナリーゼ様は、うちの愚息をその……あの……」
とても言いにくそうにしているので、なんとなく言いたいことがわかる。
「私は、ジョージア様が好きですの」
ニコッと笑いかけると、そうですか……と少し寂しそうにしている。結婚をしないウィルのことを案じていることは伺えた。だからって、私はウィルとどうこうなることは、ない。
それは、みなが知っていることで、どんなにウィルと仲良くしていても友人とじゃれているくらいのものだと皆が理解している。
内に秘めたものがあろうがなかろうが、私は変わらないとナタリーが言っていた。
「学園に入った頃ですね。ウィルの方から声をかけてくれたのですよ!確か……護身術か何かのとき
でしたね。私、こう見えても、ウィルより強いので、興味をもったようです」
「うちの愚息よりですか?それは、いくらなんでも……」
「冗談だと思います?一度、ウィルに聞いてみてください。ウィルの強さは、国一と言っても私は頷き
ますけど、この事実だけは、ずっと私とウィルの間で認識が変わることはありません。それが、ウィル
という近衛としても人としても強くなる目標となっているのですから。ウィルと話すきっかけにして
いただいて構いませんよ!まぁ、ウィルは負けたことをいうとは思いませんけど……」
ふふっと笑うと、知らなかったと夫妻は二人がお互いを見て話している。
ウィルが、本当に身も心も強いこともこの人たちは知らないのだろう。
「あの、伯爵になった経緯とかは……ご存じですか?」
「それは、インゼロ帝国との小競り合いをおさめた功績ですよ!放っておけば、大きな戦争へと発展した
かもしれない小競り合いだったのです。ローズディア公国の兵士もインゼロ帝国の兵士も誰一人傷つけ
ることなく、インゼロ帝国の将軍を引かせた功績は、後にも先にもそう多くないでしょう。
相手は、全戦全勝とも言われるノクト将軍を引かせたのです。もう一人の私の友人であるセバスチャン
が男爵位を同じときに拝命しました。今は二人共、アンバー領改革のため、私が、公から借り受けて
います。だから、今はアンバー領に来ていただいてますよ!」
知らないことばかりだったようで、二人共小さくため息をついた。
たぶん、1番聞きたかったことが、あるようだ。
チラッとレオとミアを見て、私へと視線を戻した。
レオとミアはすでにアンジェラの側に来ており、いつものように収まっている。
それを見て、さらに困惑をしている夫妻に、ニッコリ笑いかけた。圧力をかけているつもりは全くないが、ゆっくり、ゆっくり席に向かってくれた。
「エマ、先に帰って、この手紙をウィルとディルに。あと、帰りは馬車で帰るから迎えに来てって言って
おいてくれるかしら?」
「畏まりました。アンナリーゼ様、ネイト様は……」
「ここに置いておいて大丈夫よ!」
私は、エマにお願いだけして、手紙を持って行ってもらう。
そして、子爵たちに向き合う。
レオとミアはアンジェラを構ってくれていて、さっき泣いていたのは誰かと思えるくらい笑っている。
ジョージは、少しだけレオもミアも苦手なのか、中に入っていこうせず、遠巻きにジョージアの後ろから見ているだけだ。
「初めまして、年増女……」
「……コホン!アンナ?」
「失礼しました。初めまして、サーラー子爵。アンバー領主、アンナリーゼ・トロン・アンバーと申し
ます。隣は夫の……」
「ジョージア・フラン・アンバーです」
「あと、この子がアンジェラとそちらはジョージです。ほら、二人共挨拶して?」
さっきの今だったので、ちょっと怯えた顔をしながら、夫妻にペコリと頭を二人共下げた。
その様子を見て、頭をなでなでしてあげると、ホッとした顔になる。
「……子爵位を賜っております、ロベルト・サーラーと妻のマートです」
「先程は、大変失礼をいたしました!!」
サーラー夫人は、私を見て平に謝っている。先程の子持ち年増女と言われたことをさしているのだろう。
私は微笑むだけである。そんな気にしていない。いない。決して、思っていない。
「サーラー夫人、気になさらないで!私は、ウィルにいつも助けられてばかりいるのです。年増女くらい
で気にしてたら……ウィルに毎日怒らないといけないじゃないですかね?」
「たしかに、アンナはウィルとはいい意味で軽口を言い合う程の仲だからね?」
その言葉を聞き、子爵夫妻は、顔を青く……青白くしている。
アンバーと言えば……公爵位。それも筆頭公爵であることは、貴族であれば、この国の民であれば、誰しもが知っている。
そんな、アンバーに対して……ということなのだろう。
見ているこちらが、可哀想になるくらい、恐縮しきっている。
「あの……その、ウィルとは……うちの愚息とは……」
「私の同級生ですよ!学園で出会って、意気投合したのです。私自身があちこちに出かけるので護衛を
してもらったり、領地運営で相談相手になってくれたり……と、得難いとても大切な友人ですわ!」
私の言いように、夫妻は驚いていた。ウィルがこの両親に自分の話をとくに友人関係や仕事のことを話しているようには思っていなかったが、まさにそのようだ。
ある日突然、中隊長になったとか、伯爵になったとかは人づてに聞いているが、本人からは何も言われていないらしい。極めつけは、二人の子持ちになったことだろう。さすがに、養子を迎えることになったとだけ報告はされていたらしいが、これには、両親とも、とても驚いたどころではなかったとのことだ。
赤ちゃんでもなく、そこそこ物事を理解しているレオと側を離れようとしないミアを見たとき、さすがに何か悪いことでもと思ったそうだ。それに、この二人と一緒に母親はついてこなかった。てっきり、子連れの母親と結婚するからの養子だと反対しようとしていたらしいが、初めて屋敷に連れてきたときには、すっかり二人の子ども、特にミアは可愛くて仕方がなくてついつい許してしまったらしい。
ミアは、可愛いから仕方がない。レオもまだ幼いから、可愛いと思うんだけど……アンジェラを構っているレオをちらりと見た。
噂話や人づてに聞いたウィルの話をそれぞれに精査していたらしい。いつも、何かあれば、その先に私の存在があったことは、薄々感じていたという二人からしたら、私という存在がどんなものなのか気になっていたたらしい。
悪名高い噂も流れているアンバー公爵夫人。ダドリー男爵の断罪に直接手をかけたことも、アンバー公爵であるジョージアを押しのけて筆頭公爵に昇りつめたことも、公が事あるごとに求婚をしているこも、夜会で華々しく男性陣を囲っていることも、全て事実として国中に広がっている話ではあった。
親としては、あのウィルがそんな私に付き従っていること自体を不思議と考えていたし、悪名高いからこそ一緒にいてほしくないだろうが……実際会ってみたら、なんのこともない小娘であることがわかったようだ。
そのように見えるよう、可愛らしい夫人を演じているわけだが……ウィルの両親には、いい印象を持ってもらいたい。
「あの、聞いてもよろしいでしょうか?」
「はい、なんでしょう?」
「あん……」
「あなた、名前は……」
「いいですよ!アンバー公爵では、二人ともですから、名前で呼んでください!」
「はい、では……アンナリーゼ様は、うちの愚息をその……あの……」
とても言いにくそうにしているので、なんとなく言いたいことがわかる。
「私は、ジョージア様が好きですの」
ニコッと笑いかけると、そうですか……と少し寂しそうにしている。結婚をしないウィルのことを案じていることは伺えた。だからって、私はウィルとどうこうなることは、ない。
それは、みなが知っていることで、どんなにウィルと仲良くしていても友人とじゃれているくらいのものだと皆が理解している。
内に秘めたものがあろうがなかろうが、私は変わらないとナタリーが言っていた。
「学園に入った頃ですね。ウィルの方から声をかけてくれたのですよ!確か……護身術か何かのとき
でしたね。私、こう見えても、ウィルより強いので、興味をもったようです」
「うちの愚息よりですか?それは、いくらなんでも……」
「冗談だと思います?一度、ウィルに聞いてみてください。ウィルの強さは、国一と言っても私は頷き
ますけど、この事実だけは、ずっと私とウィルの間で認識が変わることはありません。それが、ウィル
という近衛としても人としても強くなる目標となっているのですから。ウィルと話すきっかけにして
いただいて構いませんよ!まぁ、ウィルは負けたことをいうとは思いませんけど……」
ふふっと笑うと、知らなかったと夫妻は二人がお互いを見て話している。
ウィルが、本当に身も心も強いこともこの人たちは知らないのだろう。
「あの、伯爵になった経緯とかは……ご存じですか?」
「それは、インゼロ帝国との小競り合いをおさめた功績ですよ!放っておけば、大きな戦争へと発展した
かもしれない小競り合いだったのです。ローズディア公国の兵士もインゼロ帝国の兵士も誰一人傷つけ
ることなく、インゼロ帝国の将軍を引かせた功績は、後にも先にもそう多くないでしょう。
相手は、全戦全勝とも言われるノクト将軍を引かせたのです。もう一人の私の友人であるセバスチャン
が男爵位を同じときに拝命しました。今は二人共、アンバー領改革のため、私が、公から借り受けて
います。だから、今はアンバー領に来ていただいてますよ!」
知らないことばかりだったようで、二人共小さくため息をついた。
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