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迎えに来てくださったんですか?
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私が、パルマの話をした後、公と宰相は二人で話始める。私は、その間とても暇だったので、エリックをちょいちょいと手招きする。
それを見ていたのであろう、公が慌てて立ち上がった。
「ま……待ってくれ!エリック。その……」
「挨拶するだけですよ?僕にとって、アンナリーゼ様は……」
「アンナリーゼは、なんだ……?」
「幸運の女神様ですよ!」
エリックの女神様という言葉にきょとんとなる私と、またかよと笑いだすウィル。
あわあわとしている公が、エリックに向かって手を伸ばしている。
まぁ、心配しなくても、エリックを奪ったりしない。公の側にいてもらわないと、私が困るのだから、エリックはそれが不満だったりする。
ウィルやセバスのように、一緒に領地を回りたいと思っているのは知っている。引退してからでもいくらでも時間はあるのだ。ただ、そのときには、私はいないかもしれないが、私に似た娘が領地を飛び回っていることだろう。
しかし、ウィルが、まだ、女神様で笑っている。私は、ウィルの方をきっと睨むとごめんごめんと心のこもらない謝罪を受けた。
友人だから、これでいいのだが……もう少し、謁見であることを考えてほしいものだ。
「幸運の女神とは?」
「ウィル様と出会わせてくれたことが、僕にとってこれ以上ない幸せでした!」
エリックの曇りなき瞳でそんなふうに言われると、照れるウィル。今度は私が肘で脇腹をついてやる。
「そ……そうか。その、サーラーは、まだ、中隊長だから、そのなんだ……エリックも近衛にいてくれる
だろ?」
焦っているのか、公の目が怖い……さすがに、可哀想になってくる。他に信用のおける人物はいないのだろうか……と思わなくもない。
「心配しなくても取ったりしませんから、そんなに目力いっぱいでこちらを見ないでください。怖い
です!ほら、エリックも……」
「はい、アンナリーゼ様」
素直にいうことを聞くエリックの背中をポンポンと優しく叩くと、猫のように目を細めていた。
宰相は、私たちが遊んでいる間に、パルマを呼びに使いを出したようだ。
私がここに来たときには、まだ、屋敷に帰ってきていなかったから、城で働いているのだろう。
宰相の動きは知っていたが、ワザと公へ質問をした。
「ところで、パルマは呼ばないのですか?」
「今、使いを出したところだ。そなたが、できるという者であれば、問題ないと思うが……」
「そうですか?国の宰相ともなればいいのですが、爵位が低いパルマが不当に扱われているようなら、
即刻アンバー公爵家の執事見習いに戻してもいいんですけどね?」
「いや、そこは……人物を見てから判断することにする」
「公って見る目ないからなぁ……はぁ……」
ため息をわざとらしくついた頃、謁見の間の扉が開いた。文官に連れられ、文句ありげなパルマが姿をあらわす。
その姿を見て、少し背丈も伸び大人びたなと感慨深く思っていると隣でも同じように思っていたようだ。
「パルマ、背伸びたな!それに……なんか、ここに入ったばっかりのときのセバスを思いおこすな……
仕事、量が多いんじゃないか?」
「仕事が多いんじゃなくて、たぶん、出来ない人のフォローをしているから、疲れているのよ……
ディルが言うに、まだ、今年採用で、それほど城に入った期間がたっていないのに、殆どの日が、
日をまたぐそうよ!」
「なんか、セバスも似たようなこと言ってた気がする。寮と職場の往復で食べ物も簡素だって……」
「食べ物に関しては、朝と夜はアンバーの屋敷で食べるようにしているから、それほど栄養は偏らない
はずよ!セバスのときは、本当に酷かったものね……」
ウィルとセバスの昔話をすると、公も宰相も苦笑いしていた。セバスが嫌われていて仕事を押し付けられていたわけではない。出来るからこそ、みんなのフォローに回って仕事を掛け持ちしてしまっていたのだ。
その頃のことを知っている私たちは、まさに同じようなことが、パルマの身に起きていることは明白であった。
「公、新人も新人が輝く目を向けてくれるならわかるけど、どうして、こんなになるまで働かせるの
かしら?城は無能な文官ばかりなの?」
「それは……ぐうの音もでない……セバスチャンのときも、そなたに進言されていたというのに、改善
されていないとは……」
「公も忙しいのだろうけど、城内視察も出た方がいいですよ?それも、抜き打ちで。そうしないと
セバスやパルマのような出来る人がどんどん使い潰されてしまう。私も含めそういう人材にこそ、
正しい休息を考えないとね!」
公にニコリと笑うと、扉の方を向く。疲れているのか、ずっと下を向きながらブツブツと呟いているパルマ。
本当に使い潰すつもりでいるのだろう。ここの人材は、本当に使えないわねと呟いたあと、パルマに近づいていく。
ハイヒールの踵の音が広間に響いた。
「パルマ!」
「……」
私の呼びかけにやっと上を見るパルマに微笑みかける。
「……アンナリーゼ様、迎えに来てくださったんですか?」
私の顔を見た瞬間に涙が溢れてきたようだ。こんなに追い詰められるまで、仕事をしていたのかと思うと、この城の体制を疑いたくなった。
「ごめんね、遅くなって。迎えに来てあげたかったけど……ごめん、ここで頑張って欲しいの」
「……そんな」
涙を流しているパルマの顔はさらに悲しい表情へと変わっていく。
頭を撫でてあげ、ぎゅっと抱きしめる。小さな子どもが母親に甘えるかのようであった。
「しばらく、休みをもらいましょう!休みなく働いていたのでしょ?劣悪な環境は、私が変えてあげる
わ!パルマのような、これから伸び盛りの新人を潰そうだなんてもってのほかですもの。ねぇ?公」
「……あぁ、そうだな」
「アンナリーゼ様、城の改革もされますか?」
「私が口を出していい問題ではないのではなくて?」
「で……では、助言を!」
「それも、いいのかしら?」
私は、公を一睨みすると思いついた!というふうに微笑む。
元々、考えていたことではあったのだが……セバスが、2ヶ月社交のためこちらに滞在する。
爵位ある貴族として出席しないといけない、夜会や茶会、私への情報提供のための会に参加予定ではあるのだが……この機に一時的に国へ返還しても構わない。
ここを出たときより、さらにアンバーで培ったものを土台にいろいろと提案してくれるであろう。
「いいことを思いつきましたわ!セバスを社交の期間だけお返しいたします!城の文官ですもの。
きっと、役に立ってくれると思いますわよ!」
おほほとワザとらしく笑うと、仰け反っている公と宰相。
何も私色に染めるわけではないのだ。城にも歴史やルールは存在する。それを知った上で改革案を提出した方がいいだろうことは、誰にだって明白だ。
「宰相」
「は、アンナリーゼ様」
「パルマは1週間程休ませます。心身共に疲れ切っていると見えますから。その後、しばらくは、セバスの
補佐としてください。2ヶ月と短い期間ではありますが、お願いしますね!
その後は、できれば元の部署へ。仕事の改善を含めいい方法を公や宰相が判断してくれることを切に
祈りますわ!」
城の中では、近衛たちより文官の方が何かと問題が多い。そこを根本的に変えてあげないと公が思い描く文官は育たないだろう。
悪い提案ではないと思うのですけど?と公を見上げると、頷いてくれる。
ぐずったパルマを宥め、場所を移動することになった。
もう長いこと、謁見の間で立ち話をしているのだ。私だって、重いドレスを着ているのだから、疲れてくる。
それにやっと気づいてくれたようで、何よりだと小さくため息をついたのであった。
それを見ていたのであろう、公が慌てて立ち上がった。
「ま……待ってくれ!エリック。その……」
「挨拶するだけですよ?僕にとって、アンナリーゼ様は……」
「アンナリーゼは、なんだ……?」
「幸運の女神様ですよ!」
エリックの女神様という言葉にきょとんとなる私と、またかよと笑いだすウィル。
あわあわとしている公が、エリックに向かって手を伸ばしている。
まぁ、心配しなくても、エリックを奪ったりしない。公の側にいてもらわないと、私が困るのだから、エリックはそれが不満だったりする。
ウィルやセバスのように、一緒に領地を回りたいと思っているのは知っている。引退してからでもいくらでも時間はあるのだ。ただ、そのときには、私はいないかもしれないが、私に似た娘が領地を飛び回っていることだろう。
しかし、ウィルが、まだ、女神様で笑っている。私は、ウィルの方をきっと睨むとごめんごめんと心のこもらない謝罪を受けた。
友人だから、これでいいのだが……もう少し、謁見であることを考えてほしいものだ。
「幸運の女神とは?」
「ウィル様と出会わせてくれたことが、僕にとってこれ以上ない幸せでした!」
エリックの曇りなき瞳でそんなふうに言われると、照れるウィル。今度は私が肘で脇腹をついてやる。
「そ……そうか。その、サーラーは、まだ、中隊長だから、そのなんだ……エリックも近衛にいてくれる
だろ?」
焦っているのか、公の目が怖い……さすがに、可哀想になってくる。他に信用のおける人物はいないのだろうか……と思わなくもない。
「心配しなくても取ったりしませんから、そんなに目力いっぱいでこちらを見ないでください。怖い
です!ほら、エリックも……」
「はい、アンナリーゼ様」
素直にいうことを聞くエリックの背中をポンポンと優しく叩くと、猫のように目を細めていた。
宰相は、私たちが遊んでいる間に、パルマを呼びに使いを出したようだ。
私がここに来たときには、まだ、屋敷に帰ってきていなかったから、城で働いているのだろう。
宰相の動きは知っていたが、ワザと公へ質問をした。
「ところで、パルマは呼ばないのですか?」
「今、使いを出したところだ。そなたが、できるという者であれば、問題ないと思うが……」
「そうですか?国の宰相ともなればいいのですが、爵位が低いパルマが不当に扱われているようなら、
即刻アンバー公爵家の執事見習いに戻してもいいんですけどね?」
「いや、そこは……人物を見てから判断することにする」
「公って見る目ないからなぁ……はぁ……」
ため息をわざとらしくついた頃、謁見の間の扉が開いた。文官に連れられ、文句ありげなパルマが姿をあらわす。
その姿を見て、少し背丈も伸び大人びたなと感慨深く思っていると隣でも同じように思っていたようだ。
「パルマ、背伸びたな!それに……なんか、ここに入ったばっかりのときのセバスを思いおこすな……
仕事、量が多いんじゃないか?」
「仕事が多いんじゃなくて、たぶん、出来ない人のフォローをしているから、疲れているのよ……
ディルが言うに、まだ、今年採用で、それほど城に入った期間がたっていないのに、殆どの日が、
日をまたぐそうよ!」
「なんか、セバスも似たようなこと言ってた気がする。寮と職場の往復で食べ物も簡素だって……」
「食べ物に関しては、朝と夜はアンバーの屋敷で食べるようにしているから、それほど栄養は偏らない
はずよ!セバスのときは、本当に酷かったものね……」
ウィルとセバスの昔話をすると、公も宰相も苦笑いしていた。セバスが嫌われていて仕事を押し付けられていたわけではない。出来るからこそ、みんなのフォローに回って仕事を掛け持ちしてしまっていたのだ。
その頃のことを知っている私たちは、まさに同じようなことが、パルマの身に起きていることは明白であった。
「公、新人も新人が輝く目を向けてくれるならわかるけど、どうして、こんなになるまで働かせるの
かしら?城は無能な文官ばかりなの?」
「それは……ぐうの音もでない……セバスチャンのときも、そなたに進言されていたというのに、改善
されていないとは……」
「公も忙しいのだろうけど、城内視察も出た方がいいですよ?それも、抜き打ちで。そうしないと
セバスやパルマのような出来る人がどんどん使い潰されてしまう。私も含めそういう人材にこそ、
正しい休息を考えないとね!」
公にニコリと笑うと、扉の方を向く。疲れているのか、ずっと下を向きながらブツブツと呟いているパルマ。
本当に使い潰すつもりでいるのだろう。ここの人材は、本当に使えないわねと呟いたあと、パルマに近づいていく。
ハイヒールの踵の音が広間に響いた。
「パルマ!」
「……」
私の呼びかけにやっと上を見るパルマに微笑みかける。
「……アンナリーゼ様、迎えに来てくださったんですか?」
私の顔を見た瞬間に涙が溢れてきたようだ。こんなに追い詰められるまで、仕事をしていたのかと思うと、この城の体制を疑いたくなった。
「ごめんね、遅くなって。迎えに来てあげたかったけど……ごめん、ここで頑張って欲しいの」
「……そんな」
涙を流しているパルマの顔はさらに悲しい表情へと変わっていく。
頭を撫でてあげ、ぎゅっと抱きしめる。小さな子どもが母親に甘えるかのようであった。
「しばらく、休みをもらいましょう!休みなく働いていたのでしょ?劣悪な環境は、私が変えてあげる
わ!パルマのような、これから伸び盛りの新人を潰そうだなんてもってのほかですもの。ねぇ?公」
「……あぁ、そうだな」
「アンナリーゼ様、城の改革もされますか?」
「私が口を出していい問題ではないのではなくて?」
「で……では、助言を!」
「それも、いいのかしら?」
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元々、考えていたことではあったのだが……セバスが、2ヶ月社交のためこちらに滞在する。
爵位ある貴族として出席しないといけない、夜会や茶会、私への情報提供のための会に参加予定ではあるのだが……この機に一時的に国へ返還しても構わない。
ここを出たときより、さらにアンバーで培ったものを土台にいろいろと提案してくれるであろう。
「いいことを思いつきましたわ!セバスを社交の期間だけお返しいたします!城の文官ですもの。
きっと、役に立ってくれると思いますわよ!」
おほほとワザとらしく笑うと、仰け反っている公と宰相。
何も私色に染めるわけではないのだ。城にも歴史やルールは存在する。それを知った上で改革案を提出した方がいいだろうことは、誰にだって明白だ。
「宰相」
「は、アンナリーゼ様」
「パルマは1週間程休ませます。心身共に疲れ切っていると見えますから。その後、しばらくは、セバスの
補佐としてください。2ヶ月と短い期間ではありますが、お願いしますね!
その後は、できれば元の部署へ。仕事の改善を含めいい方法を公や宰相が判断してくれることを切に
祈りますわ!」
城の中では、近衛たちより文官の方が何かと問題が多い。そこを根本的に変えてあげないと公が思い描く文官は育たないだろう。
悪い提案ではないと思うのですけど?と公を見上げると、頷いてくれる。
ぐずったパルマを宥め、場所を移動することになった。
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