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やっぱりいてくれないと
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「やっぱり、アンナリーゼ様がいてくれないと……」
「話し合いにもなりませんね……」
哀愁漂うアデルとリアノの背中に私はどうしたの?と声をかける。
私に気づいていないのか、二人は背中を向けたまま、話始めた。
「いやね、この領地……ちょうど、見えているあのあたりで土砂崩れがあるって、アンナリーゼ様、
領主様がおっしゃったんだけどね?70年生きているけど、そんなことになったこともないし、俺らが
アンナリーゼ様から調査依頼や避難の話をしようとしてもアンナリーゼ様がそういったってと戸惑う
ばかりで一向に話も聞いてくれないんだ」
「アルカの水質調査で、地盤が長雨に耐えられる状態でないことを調べあげられたのに……くそっ!
領民が聞く耳を持たなかったら結局、何にもならないじゃないか……」
「アンナリーゼ様がいてくれたらな……」
「今は、社交の季節だから、無理だろ?アンナリーゼ様は、筆頭貴族だからな。公の顔を立てるためにも
出ないといけないし……」
「アンナリーゼなら、あなたたちの後ろにいるわよ!」
「そんなバカな嘘を突くようなやつは、一体誰だ!任せられた任務なのに、顔向けできな……後ろに
いる?バカなこと言っちゃダメだろ?」
「アンナリーゼっていう別人なんだろ?どうせ!」
そういって、かなり御立腹のアデルと少々説明疲れのリアノがこちらを向く。ちなみにアルカは、水質や地質の調査をしているとかで、ここにはいなかった。
「……」
「ん?」
「「!!」」
私を見るなり、驚いて目を見開いた二人。
リアノは驚いてはいたが、社交さえ終わったらと思っていたらしい。アデルに関しては、完全にそんな気まで回っていなかったようで、驚きのあまり、怖いものでも見るかのようにわなわなと震えぺたんと座り込んでしまった。
「姫さん、人が悪すぎる。それと、アデル」
「ひゃい……」
「驚きすぎだ。これが奇襲なら、確実に死んでいたぞ?情報収集は常にしていないと……」
「ウィル、そこまでよ!アデルに、そこまで気の回るような気の付きけ方をまだ、期待していないわ!」
はぁ……と、アデルに手を貸し、立ち上がれるようウィルは手を貸す。
その姿を見ながら、私は微笑むと腰に手をあてて鼻息荒くレナンテから降りる。
「それで、どうしたの?」
「いや、あの……僕たちでは、その……」
「説得が出来なかったんだろ?」
「……お恥ずかしい限りです」
「見知らぬ誰かが来て、いきなり話をされて、はいそうですかって聞く人がいると思う?」
「まぁ……いないですよね?じゃあ、何故僕たちを?」
「うーん、私の指令が悪かったよね……まず、調査をしてほしかったの。この辺の土地のことって
あまり知らないから。アルカの話では、地盤が長雨に耐えられないの?」
「聞いてらっしゃったんで?」
「えぇ、あまりにも背中に哀愁漂ってたから、声かけにくくって……」
ねぇ?とウィルに話を振ると、目を逸らされた。絶対、私が二人を驚かせるために声をかけなかったんだと思っているようで、心外だなと頬を膨らませる。
「それじゃ、このまま、コットンのところへ行きましょうか!」
「今からですか?追い出されたばかりで……」
「私がいるのに、追い出されるの?どれだけ、高圧的な訪問をすればそうなるのかしら?」
「いえ、それは……」
アデルとリアノが顔を見合わせるが、たぶん、アルカが何か言っちゃったんだろう。
そして、自分の興味にまっしぐらで、勝手に調査を始めたというところじゃないかしら?と聞こえない程のため息をついたが、付き合いの長いウィルにはバレているらしく、肩に手がおかれ、まぁ頑張れと視線を送ってきた。
私たちは、コットンの農場まで行くと、向こうから気が付いたのか、また、アイツらがきたのかと若干怒りの籠った歩き方で近づいてきた。
「コットン、久しぶり!」
私は、あえて軽い言葉をコットンに投げかける。そのおかげか、私を認識してか少し驚いたように目を少しだけ見開いたが、すぐに表情が変わった。
「アンナリーゼ様、お久しぶりです。あの、こちらには?」
後ろに控えているアデルとリアノを見て、何かばつの悪いような顔をするコットンに先に謝ることにした。
「コットン、ごめんね。いきなり、大事になるような話をしちゃて。面識もない人からだったから
驚いたでしょ?」
「えぇ、かなり……あの、その後ろの方々は?」
「ん、ウィルは知っているよね?」
「はい、もちろんです!」
「あとは、こっちが近衛隊員で今、アンバーでお手伝いしてくれているアデルで、そっち
が土木工事の研究者というか……現場監督っていうか設計者っていうか、ハニーアンバーの服の愛用
者のリアノ」
「はぁ……すいませんでした。アンナリーゼ様のおつかいとは聞いていたんですけど……信じられ
なくて……」
「えぇ、いいの。三人には先にこの土地の調査をお願いするつもりで、後から、私が来て説明しようと
してたんだけど……先にしちゃったんでしょ?驚くよね」
その……とコットンは、物凄く言いにくそうにしているが、こんな場所で立ち話でもなんだからと、家に招いてもらう。
ごめんね、まず、今後の話をするわ!とコットンに、順をおって、綿花を収穫する頃に長雨になってしまうこと、綿花に黴が生えて使い物にならないものが多く出てしまうこと、それと何より大事な話である大規模な土砂崩れがあり何十人となくなるかもしれないことを伝えた。
すると、コットンは信じられないと項垂れるばかりだ。綿花収穫が出来ないことは、産業が成り立たなくなるので困るが、それ以上に何人も亡くなるかもしれないことに衝撃を受けているようだ。
「どうすれば、いいですか?」
「これから、近衛を百人ここに呼び込むわ!そして、裏山に当たるここら辺に土砂崩れにならないよう
手を打とうと思うの。被害があっても、人命にかかることのないように、したいのだけど……
近衛だけでは到底無理だから、ここらでも人手をだしてほしかったりするんだけど……どうかしら?」
私は、コットンの目を見ていうと、静かに考えながら、腕を組んでいる。
このへん一体の農家を纏めているのだ。何かしら考えてくれるだろう。
私はコットンの返事を待つのであった。
「話し合いにもなりませんね……」
哀愁漂うアデルとリアノの背中に私はどうしたの?と声をかける。
私に気づいていないのか、二人は背中を向けたまま、話始めた。
「いやね、この領地……ちょうど、見えているあのあたりで土砂崩れがあるって、アンナリーゼ様、
領主様がおっしゃったんだけどね?70年生きているけど、そんなことになったこともないし、俺らが
アンナリーゼ様から調査依頼や避難の話をしようとしてもアンナリーゼ様がそういったってと戸惑う
ばかりで一向に話も聞いてくれないんだ」
「アルカの水質調査で、地盤が長雨に耐えられる状態でないことを調べあげられたのに……くそっ!
領民が聞く耳を持たなかったら結局、何にもならないじゃないか……」
「アンナリーゼ様がいてくれたらな……」
「今は、社交の季節だから、無理だろ?アンナリーゼ様は、筆頭貴族だからな。公の顔を立てるためにも
出ないといけないし……」
「アンナリーゼなら、あなたたちの後ろにいるわよ!」
「そんなバカな嘘を突くようなやつは、一体誰だ!任せられた任務なのに、顔向けできな……後ろに
いる?バカなこと言っちゃダメだろ?」
「アンナリーゼっていう別人なんだろ?どうせ!」
そういって、かなり御立腹のアデルと少々説明疲れのリアノがこちらを向く。ちなみにアルカは、水質や地質の調査をしているとかで、ここにはいなかった。
「……」
「ん?」
「「!!」」
私を見るなり、驚いて目を見開いた二人。
リアノは驚いてはいたが、社交さえ終わったらと思っていたらしい。アデルに関しては、完全にそんな気まで回っていなかったようで、驚きのあまり、怖いものでも見るかのようにわなわなと震えぺたんと座り込んでしまった。
「姫さん、人が悪すぎる。それと、アデル」
「ひゃい……」
「驚きすぎだ。これが奇襲なら、確実に死んでいたぞ?情報収集は常にしていないと……」
「ウィル、そこまでよ!アデルに、そこまで気の回るような気の付きけ方をまだ、期待していないわ!」
はぁ……と、アデルに手を貸し、立ち上がれるようウィルは手を貸す。
その姿を見ながら、私は微笑むと腰に手をあてて鼻息荒くレナンテから降りる。
「それで、どうしたの?」
「いや、あの……僕たちでは、その……」
「説得が出来なかったんだろ?」
「……お恥ずかしい限りです」
「見知らぬ誰かが来て、いきなり話をされて、はいそうですかって聞く人がいると思う?」
「まぁ……いないですよね?じゃあ、何故僕たちを?」
「うーん、私の指令が悪かったよね……まず、調査をしてほしかったの。この辺の土地のことって
あまり知らないから。アルカの話では、地盤が長雨に耐えられないの?」
「聞いてらっしゃったんで?」
「えぇ、あまりにも背中に哀愁漂ってたから、声かけにくくって……」
ねぇ?とウィルに話を振ると、目を逸らされた。絶対、私が二人を驚かせるために声をかけなかったんだと思っているようで、心外だなと頬を膨らませる。
「それじゃ、このまま、コットンのところへ行きましょうか!」
「今からですか?追い出されたばかりで……」
「私がいるのに、追い出されるの?どれだけ、高圧的な訪問をすればそうなるのかしら?」
「いえ、それは……」
アデルとリアノが顔を見合わせるが、たぶん、アルカが何か言っちゃったんだろう。
そして、自分の興味にまっしぐらで、勝手に調査を始めたというところじゃないかしら?と聞こえない程のため息をついたが、付き合いの長いウィルにはバレているらしく、肩に手がおかれ、まぁ頑張れと視線を送ってきた。
私たちは、コットンの農場まで行くと、向こうから気が付いたのか、また、アイツらがきたのかと若干怒りの籠った歩き方で近づいてきた。
「コットン、久しぶり!」
私は、あえて軽い言葉をコットンに投げかける。そのおかげか、私を認識してか少し驚いたように目を少しだけ見開いたが、すぐに表情が変わった。
「アンナリーゼ様、お久しぶりです。あの、こちらには?」
後ろに控えているアデルとリアノを見て、何かばつの悪いような顔をするコットンに先に謝ることにした。
「コットン、ごめんね。いきなり、大事になるような話をしちゃて。面識もない人からだったから
驚いたでしょ?」
「えぇ、かなり……あの、その後ろの方々は?」
「ん、ウィルは知っているよね?」
「はい、もちろんです!」
「あとは、こっちが近衛隊員で今、アンバーでお手伝いしてくれているアデルで、そっち
が土木工事の研究者というか……現場監督っていうか設計者っていうか、ハニーアンバーの服の愛用
者のリアノ」
「はぁ……すいませんでした。アンナリーゼ様のおつかいとは聞いていたんですけど……信じられ
なくて……」
「えぇ、いいの。三人には先にこの土地の調査をお願いするつもりで、後から、私が来て説明しようと
してたんだけど……先にしちゃったんでしょ?驚くよね」
その……とコットンは、物凄く言いにくそうにしているが、こんな場所で立ち話でもなんだからと、家に招いてもらう。
ごめんね、まず、今後の話をするわ!とコットンに、順をおって、綿花を収穫する頃に長雨になってしまうこと、綿花に黴が生えて使い物にならないものが多く出てしまうこと、それと何より大事な話である大規模な土砂崩れがあり何十人となくなるかもしれないことを伝えた。
すると、コットンは信じられないと項垂れるばかりだ。綿花収穫が出来ないことは、産業が成り立たなくなるので困るが、それ以上に何人も亡くなるかもしれないことに衝撃を受けているようだ。
「どうすれば、いいですか?」
「これから、近衛を百人ここに呼び込むわ!そして、裏山に当たるここら辺に土砂崩れにならないよう
手を打とうと思うの。被害があっても、人命にかかることのないように、したいのだけど……
近衛だけでは到底無理だから、ここらでも人手をだしてほしかったりするんだけど……どうかしら?」
私は、コットンの目を見ていうと、静かに考えながら、腕を組んでいる。
このへん一体の農家を纏めているのだ。何かしら考えてくれるだろう。
私はコットンの返事を待つのであった。
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