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私は屋敷からレナンテを駆って警備隊の駐屯地へと急ぐ。
まだ、夜も深いが、日が昇れば公都へ旅立たないといけない私の変わりにお願いをしないといけないのだ。
「アンナリーゼ様?」
「こんばんは!夜分遅くにご苦労様!」
「いえ、どうされましたか?今日は、公都へ行かれるということだったと思いますが……」
「野暮用よ!」
門番として立っていた警備隊にニコリと笑いかけ、中に入って行く。
中に入ると、事務方をしている警備隊も私に気づいた。1年前に比べて、よく訓練されているようで何よりだ。 こんな夜中に尋ねてきた私に驚いて、執務室から慌てて出てくる。
「アンナリーゼ様、どうかされましたか?」
「どうかというか……ちょっと、お願いがあって。リリーとアデルはいるかしら?」
「リリーとアデルですか?呼んできますから、そちらでかけてお待ちください」
そういって、隊員は走って行く。
その後ろ姿を見送っていると、在庫がなぁ……と、頭をかきながらニコライが出てきた。
こんな夜中に、ニコライ?と訝しむと、視線に気が付いたのだろう。
「アンナリーゼ様?」
こんな時間にと続く言葉は、もう3回目である。
「こんばんは!ニコライ。こんな時間に、こんな場所でうろうろしていていいのかしら?
私が言うのもなんだけど、ティアに叱られない?」
「まぁ、叱られませんね……1年の殆どが家にいませんから……子どもは、母が一緒に見てくれて
いますけど、いてもいなくてもって感じですかね?」
「ごめんね……せっかく想い人と一緒になれたのに、これじゃあ、何させているかわからないわ……」
「そんなこと言わないでください。アンバーを救ってくれたアンナリーゼ様の力になることは、ティア
だって理解してくれています。
それに、こんなに大きな仕事を任せてくれているのです。商人として、これ以上ない程大きな商いを
任せてもらえてどんなにティアも含め喜んでいるか」
「でも、無理はしないでね?ニコライ、あなたはあなたしかいないのだから……」
「ありがとうございます。アンナリーゼ様のおかげで、実は商人が……それも、気骨のある商人が増えた
のです。ハニーアンバー店を開いたおかげで、行き届いた教育も領地ででき、貴族の対応も任せられる
人が増えた。トワイス国も義父を中心に今は回していますけど、あと1年もすれば、ローズディアへ
責任者を置けそうですから、少しだけ楽になります。
あとは、エルドアにも小売りを伸ばしているので、店を構えられれば、少しだけまた、忙しくなるで
しょうけど、それまでには、育つ人材もいますから、踏ん張りどころは、今だと考えていますよ!」
真夜中であっても、ニコライの商売の火はごうごうと燃えているようで、何よりだが、自信の体は替えがきかないものだから大切にしてほしい。ティアも子どももいるのだからというと、微笑んでいた。
ただ、ニコライといいところで出会ってしまったのは……偶然なのか、引き寄せたのかはわからない。
三国飛び回っているニコライを捕まえられたことは、最近では実はかなり珍しいのだ。
「ニコライ、あの、とても忙しいのはわかっているんだけど……ちょっと、今からの話に付き合って
くれるかしら?」
「もちろんです!また、何かされるのですか?」
「えぇ、ちょっと胸騒ぎがして……」
「わかりました。じゃあ、ちょっと失礼して……お話が始まるまで、しばらく、仮眠を取ります」
そういった瞬間、隣の席に座り眠り始めたニコライ。
あの……と声でもかけようかと思ったが、少しでも長く仮眠が取れるならとそっとしておく。
瞬間的に眠ってしまったニコライは、疲れているのか、特技なのかはわからないけど、無理を重ねていることだけはわかる。
「ごめんね、ニコライ……」
部屋には私の小さな呟きとニコライの寝息だけが聞こえてきた。
その様子を手持無沙汰な私は見つめる。
すると、お待たせしましたとリリーとアデルを伴って隊員が戻ってきた。
「アンナ様、どうかされたのですか?」
「ふぁぁあぁあぁ……」
リリーはシャキッとしているが、近衛のはずのアデルがなんだかだらしない。
「アデル、大丈夫?」
「……はい」
「たぶん、寝てますね。要件を伺います!」
二人を反対側に座らせると、1通の手紙をリリーに渡す。
リアノ宛であるそれをまじまじと見つめていた。
「これをリアノさんに渡せばいいのですか?」
「そう、渡して欲しいの。ただ、そこからがお願いしたい事柄何だけどね?」
「はい、何でしょう?」
「リアノとアルカを連れて、コーコナへ行って欲しいの」
「コーコナですか?行ったことがないのですけど……」
「それは、ニコライも一緒に行ってくれるから大丈夫かな?アデルも何かの訓練で一度は訪れたことも
あるでしょうし」
「わかりました」
「う……うん……あん……」
「ニコライ……起きた?ごめんね?」
いえ……と、言いながら目を擦ってニコライは起きた。その瞬間に目の色が商人らしくかわる。
それだけでも、ニコライの成長が伺えた。
「私は一体何をすればいいですか?」
「うん、物資の調達とコーコナにある余剰分の小麦の確保をお願いしたいの」
「わかりました。あと、何が起こるのか、教えていただいてもいいですか?」
「えぇ、それはもちろん。この夏は、コーコナ領で長雨があるのよ。綿花が取れる少し前から……
綿花も見る限りでは、黴が生えてしまって……今年はダメかもしれない。
綿花については、出ないといけない夜会だけ出たら、コーコナへ行くから、そのときにコットンと
話し合いましょう!」
「わかりました。長雨となるとなるほど……水害ですか……」
「そうね……大規模な土砂崩れが起きるのよ。人も何人も亡くなるようなものになるわ!
なんとかできるなら……なんとかしたいの。起こる場所は、コットンの住む地域。20軒前後の家が
巻き込まれるから……」
「わかりました。早急に対処出来るようにしましょう。詳しい話は、公都でもいいですか?
準備だけして、屋敷に伺います。まず、地図が必要でしょ?」
お願いできる?というと、もちろんですとニコライが請け負ってくれる。
「じゃあ、ニコライ、一緒に向かってもいいかな?アデルが直接リアノさんとアルカさんの二人を直接
コーコナへ連れて行ってもらいましょう!」
そういって、アデルを揺り動かすリリー。それでも起きないアデル。
起こすために目の前でパンっとリリーが手を叩くと驚いてアデルが目を覚ました。
「な……何?」
「そろそろ、起きてください!仕事ですから!」
そういって、リリーは手短にアデルに話をしていく。アデルも厳しい顔つきに変わり、目が覚めたようだ。
事態の深刻さをふまえ、早急にそれぞれが動き始めた。
すでに早馬で公都へ向けて出発しているものもある。ただ、アンバー領からは距離があるので、時間がどうしてもかかる。
私が、公都へ向かうまでの間に、きっと、公都でもそれぞれが動いてくれるに違いない。
こんなに領地のために動いてくれる人たちが回りにいることに私は感謝をするのであった。
まだ、夜も深いが、日が昇れば公都へ旅立たないといけない私の変わりにお願いをしないといけないのだ。
「アンナリーゼ様?」
「こんばんは!夜分遅くにご苦労様!」
「いえ、どうされましたか?今日は、公都へ行かれるということだったと思いますが……」
「野暮用よ!」
門番として立っていた警備隊にニコリと笑いかけ、中に入って行く。
中に入ると、事務方をしている警備隊も私に気づいた。1年前に比べて、よく訓練されているようで何よりだ。 こんな夜中に尋ねてきた私に驚いて、執務室から慌てて出てくる。
「アンナリーゼ様、どうかされましたか?」
「どうかというか……ちょっと、お願いがあって。リリーとアデルはいるかしら?」
「リリーとアデルですか?呼んできますから、そちらでかけてお待ちください」
そういって、隊員は走って行く。
その後ろ姿を見送っていると、在庫がなぁ……と、頭をかきながらニコライが出てきた。
こんな夜中に、ニコライ?と訝しむと、視線に気が付いたのだろう。
「アンナリーゼ様?」
こんな時間にと続く言葉は、もう3回目である。
「こんばんは!ニコライ。こんな時間に、こんな場所でうろうろしていていいのかしら?
私が言うのもなんだけど、ティアに叱られない?」
「まぁ、叱られませんね……1年の殆どが家にいませんから……子どもは、母が一緒に見てくれて
いますけど、いてもいなくてもって感じですかね?」
「ごめんね……せっかく想い人と一緒になれたのに、これじゃあ、何させているかわからないわ……」
「そんなこと言わないでください。アンバーを救ってくれたアンナリーゼ様の力になることは、ティア
だって理解してくれています。
それに、こんなに大きな仕事を任せてくれているのです。商人として、これ以上ない程大きな商いを
任せてもらえてどんなにティアも含め喜んでいるか」
「でも、無理はしないでね?ニコライ、あなたはあなたしかいないのだから……」
「ありがとうございます。アンナリーゼ様のおかげで、実は商人が……それも、気骨のある商人が増えた
のです。ハニーアンバー店を開いたおかげで、行き届いた教育も領地ででき、貴族の対応も任せられる
人が増えた。トワイス国も義父を中心に今は回していますけど、あと1年もすれば、ローズディアへ
責任者を置けそうですから、少しだけ楽になります。
あとは、エルドアにも小売りを伸ばしているので、店を構えられれば、少しだけまた、忙しくなるで
しょうけど、それまでには、育つ人材もいますから、踏ん張りどころは、今だと考えていますよ!」
真夜中であっても、ニコライの商売の火はごうごうと燃えているようで、何よりだが、自信の体は替えがきかないものだから大切にしてほしい。ティアも子どももいるのだからというと、微笑んでいた。
ただ、ニコライといいところで出会ってしまったのは……偶然なのか、引き寄せたのかはわからない。
三国飛び回っているニコライを捕まえられたことは、最近では実はかなり珍しいのだ。
「ニコライ、あの、とても忙しいのはわかっているんだけど……ちょっと、今からの話に付き合って
くれるかしら?」
「もちろんです!また、何かされるのですか?」
「えぇ、ちょっと胸騒ぎがして……」
「わかりました。じゃあ、ちょっと失礼して……お話が始まるまで、しばらく、仮眠を取ります」
そういった瞬間、隣の席に座り眠り始めたニコライ。
あの……と声でもかけようかと思ったが、少しでも長く仮眠が取れるならとそっとしておく。
瞬間的に眠ってしまったニコライは、疲れているのか、特技なのかはわからないけど、無理を重ねていることだけはわかる。
「ごめんね、ニコライ……」
部屋には私の小さな呟きとニコライの寝息だけが聞こえてきた。
その様子を手持無沙汰な私は見つめる。
すると、お待たせしましたとリリーとアデルを伴って隊員が戻ってきた。
「アンナ様、どうかされたのですか?」
「ふぁぁあぁあぁ……」
リリーはシャキッとしているが、近衛のはずのアデルがなんだかだらしない。
「アデル、大丈夫?」
「……はい」
「たぶん、寝てますね。要件を伺います!」
二人を反対側に座らせると、1通の手紙をリリーに渡す。
リアノ宛であるそれをまじまじと見つめていた。
「これをリアノさんに渡せばいいのですか?」
「そう、渡して欲しいの。ただ、そこからがお願いしたい事柄何だけどね?」
「はい、何でしょう?」
「リアノとアルカを連れて、コーコナへ行って欲しいの」
「コーコナですか?行ったことがないのですけど……」
「それは、ニコライも一緒に行ってくれるから大丈夫かな?アデルも何かの訓練で一度は訪れたことも
あるでしょうし」
「わかりました」
「う……うん……あん……」
「ニコライ……起きた?ごめんね?」
いえ……と、言いながら目を擦ってニコライは起きた。その瞬間に目の色が商人らしくかわる。
それだけでも、ニコライの成長が伺えた。
「私は一体何をすればいいですか?」
「うん、物資の調達とコーコナにある余剰分の小麦の確保をお願いしたいの」
「わかりました。あと、何が起こるのか、教えていただいてもいいですか?」
「えぇ、それはもちろん。この夏は、コーコナ領で長雨があるのよ。綿花が取れる少し前から……
綿花も見る限りでは、黴が生えてしまって……今年はダメかもしれない。
綿花については、出ないといけない夜会だけ出たら、コーコナへ行くから、そのときにコットンと
話し合いましょう!」
「わかりました。長雨となるとなるほど……水害ですか……」
「そうね……大規模な土砂崩れが起きるのよ。人も何人も亡くなるようなものになるわ!
なんとかできるなら……なんとかしたいの。起こる場所は、コットンの住む地域。20軒前後の家が
巻き込まれるから……」
「わかりました。早急に対処出来るようにしましょう。詳しい話は、公都でもいいですか?
準備だけして、屋敷に伺います。まず、地図が必要でしょ?」
お願いできる?というと、もちろんですとニコライが請け負ってくれる。
「じゃあ、ニコライ、一緒に向かってもいいかな?アデルが直接リアノさんとアルカさんの二人を直接
コーコナへ連れて行ってもらいましょう!」
そういって、アデルを揺り動かすリリー。それでも起きないアデル。
起こすために目の前でパンっとリリーが手を叩くと驚いてアデルが目を覚ました。
「な……何?」
「そろそろ、起きてください!仕事ですから!」
そういって、リリーは手短にアデルに話をしていく。アデルも厳しい顔つきに変わり、目が覚めたようだ。
事態の深刻さをふまえ、早急にそれぞれが動き始めた。
すでに早馬で公都へ向けて出発しているものもある。ただ、アンバー領からは距離があるので、時間がどうしてもかかる。
私が、公都へ向かうまでの間に、きっと、公都でもそれぞれが動いてくれるに違いない。
こんなに領地のために動いてくれる人たちが回りにいることに私は感謝をするのであった。
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