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夕食会
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「ジョージア様、紹介いたしますわ!こちら、エール・バニッシュと夫人のミネルバです」
「あぁ、これはこれは……いつも妻がお世話になっているね、バニッシュ子爵」
ジョージアの有無を言わせない微笑みが今日は、怖い。
それを軽く飛び越えて行くのが、エールなのだが……ミネルバも似たような感じのようだ。
「お久しぶりです、アンバー公爵様。この度は、アンナリーゼ様と今後の領地間での話し合いの時間を
いただき、ありがとうございました。本日は、とても有意義で実のある話し合いができました」
人好きするようなエールの笑顔に、さすがに大人げなかったと思ったようでジョージアは、きつめの微笑みを解いた。
「初めまして、アンバー公爵様。妻のミネルバと申します。アンナリーゼ様との時間をこれからも作って
いただけることになりましたので、また、領地へ遊びに参ります。
それにしても、アンナリーゼ様は素敵な方ですね?私、ずっとお会いしたかったのですが本日、お招き
いただいて、本当に良かったですわ!
こんなに充実した1日を過ごすことは、久しぶりで本当に楽しかったですわ!」
「それは、良かった。ミネルバ夫人。アンナリーゼも会うのを楽しみにしていたのだ。
こちらからもよろしく頼む。くれぐれも、子爵は、よろしく頼まないから!」
ジョージアに釘を刺され、私と話していたがとめてしまう。
「それで?ここには?」
「夕食をと思いまして……客間でも良かったのですけど、ジョージア様やナタリーも紹介したくて
こちらに移動してきました」
ナタリーとマナーレッスンをしながらご飯を食べているレオとミアの側には既にウィルが席についていた。
なので、こちらにナタリーを呼び寄せる。
「こちら、ナタリー・カラマスよ。カラマス子爵の妹ね。主にコーコナ領の方で活躍してくれているの。
私のドレスを作ったり、ハニーアンバー店に卸す服やドレスを作っている工房の総括をしてくれて
いるの」
「お初にお目にかかります。ナタリー・カラマスと申します」
「こちらこそ、お初にお目にかかります。ミネルバ・バニッシュと申します。以後、お見知りおきを」
「はい、よろしくお願いします。バニッシュということは……子爵様のご夫人ですか?」
「同じ子爵位ですから、それほど畏まらずに……」
「では……私のことは、ナタリーとお呼びください」
「私もミネルバと……」
遠くの方でウィルがボソッと、揃っちゃったよ……ここにカレン様とシルキー様が揃えば……なんて言うのが聞こえてきた。
「ウィル?何かあるかしら?」
「いえ、何も……カレン様も含めて四人でお茶会なんてどうですかね?と……」
「そうね!カレンも入れてね!そのときは、私の護衛にはウィルを所望するわ!」
「そんな……俺なんて!」
「伯爵位なんだから相応しくてよ!」
ニコリと笑うと、わかりましたとぶつくさ言っている。
「ママ!」
「ジョージ、いらっしゃい」
抱きかかえると、私の膝にちょこんと座る。
見知らぬミネルバと目があったらしく、こちらに身をよじって抱きついてきた。
「ジョージ、ミネルバにご挨拶なさい。出来るよね?」
「こんにちは!」
それだけいうと、私にしがみついて離れないジョージ。
「こんにちは、ジョージ様、おばさんが……怖いのかな……?」
肩をあからさまに落とし、嫌われちゃったと寂しげにするミネルバをチラッとみて、慌てるジョージ。
「こ……怖くないよ!」
「では、私とお友達になってくださる?」
「お友達?」
「そう、ママと一緒に今から夕飯をいただくのよ!一緒にどうかしら?」
「ママ、いい?」
私を見上げて聞いてくるので、いいよと頷く。
先に食べていたので、もう少ししたら眠くなるはずだから許可をした。
「アンナリーゼ様のお子は、何人いるのですか?」
「ジョージを入れて三人ですよ!あの銀髪の子と、もう一人は別室で寝ています」
「ご出産から、それほど時間がたっていないのでしたね」
「そうですね、まだまだ下の子は小さいですね」
「あら、ジョージ様はおねむの時間ですか?先程からあくびが……」
「本当。眠い?」
首を振り私にしがみついているが、アンジェラもおねむなのだろう、ジョージアが近くに寄ってきてジョージ回収をしてくれるようだ。
「ジョージア様、アンジェラはもう寝ちゃった?」
「うん、寝ちゃった……そう、挨拶……」
「また、今度で大丈夫ですわ!こんな時間ですものね」
「すまないね、ミネルバ。次に来たときに……ジョージもおいで」
ジョージアには素直に従うのだろう。するするっとジョージアに抱きついていった。
「ジョージア様は、本当によくできた旦那様ですね?」
「お褒めいただいて嬉しいわ!」
「アンナリーゼ様……」
「何かしら?」
「あの、答えづらければ結構なのですけど……」
「ジョージの父親の話?」
「このような大勢の中ででもいいのですか?」
「えぇ、ここにいる人はみな知っているの。私とジョージア様の子どもではないわ!
ミネルバなら、見抜けたでしょう?似ているものね?エールに」
「自身の子どもとして育てるのは辛くはないですか?やはり、うちで……」
「最初は、どうかしら?と思っていたのですけど……懐かれたのよね。悪い気はしないわ!」
「旦那様、こっちにいらっしゃい!」
ミネルバの声が変わり、エールを呼ぶと飄々としながらやってくる。
「そこに座りなさい。そして、アンナリーゼ様に謝りなさい!私も一緒に……」
「ミネルバ!」
「アンナリーゼ様、うちのがやらかしたこと……誠に申し訳ございませんでした。
アンナリーゼ様でもジョージア様の子でもないジョージに愛情を注いでいただき、誠に、ありがとう
ございます。ほら、旦那様も!」
「ミネルバ、待って!これは私が決めたことじゃないの。ジョージア様が……自分の子として、育て
たいと。それに従ったまでよ?
それに、本当にジョージは私に懐いてくれているから、大事にするだけだし……二人が気にすることは
ないの。たまには会いに着てあげて欲しいけどね?エール」
「あぁ、はい……それは、頻繁に通ってもいいということです?」
「ここは、寄せ集めだから来てもらっても構わないわよ!」
ささ、料理が冷めるからとおすすめすると、どれもこれもおいしいと食べてくれた。
砂糖を使った程ほどの甘さのお菓子を出すと、ミネルバがとても喜んでいる。
お菓子を包んで渡して、今日の会談は終わる。
無事終わったことに、ホッと一息ついて執務室にいるとリアンにもらってきたとウィルが入ってきた。
甘めに入れてくれたミルクティーのようで、一口飲むと、ほわほわとした。
「しかし、パワフルな夫人だったな……姫さんもさ、あぁなりそう」
「ミネルバのように?ふふ、それはなかなかね。でも、領地運営とか本当に好きなのね……
私、話してて驚かされることばかりで……勉強になったわ!セバスもたぶん頷いてたから、かなり
濃い時間になったはずよ!」
「まぁ、姫さんの改革に驚いたりもしてたから……お互いさまだよね。なぁ、姫さん」
「ん?」
「ミネルバみたいになってくれよ?」
「それは、どうかしら?私はいつだって、お母様をめざしているのよ!」
「あぁ、ミネルバより、手ごわそうな女王様だな」
ウィルは笑い、私も母を思い微笑む。
そんな未来を夢見ることは自由だ。私は、ウィルが言わんとしたことを胸に今日を振り返ることにしたのである。
「あぁ、これはこれは……いつも妻がお世話になっているね、バニッシュ子爵」
ジョージアの有無を言わせない微笑みが今日は、怖い。
それを軽く飛び越えて行くのが、エールなのだが……ミネルバも似たような感じのようだ。
「お久しぶりです、アンバー公爵様。この度は、アンナリーゼ様と今後の領地間での話し合いの時間を
いただき、ありがとうございました。本日は、とても有意義で実のある話し合いができました」
人好きするようなエールの笑顔に、さすがに大人げなかったと思ったようでジョージアは、きつめの微笑みを解いた。
「初めまして、アンバー公爵様。妻のミネルバと申します。アンナリーゼ様との時間をこれからも作って
いただけることになりましたので、また、領地へ遊びに参ります。
それにしても、アンナリーゼ様は素敵な方ですね?私、ずっとお会いしたかったのですが本日、お招き
いただいて、本当に良かったですわ!
こんなに充実した1日を過ごすことは、久しぶりで本当に楽しかったですわ!」
「それは、良かった。ミネルバ夫人。アンナリーゼも会うのを楽しみにしていたのだ。
こちらからもよろしく頼む。くれぐれも、子爵は、よろしく頼まないから!」
ジョージアに釘を刺され、私と話していたがとめてしまう。
「それで?ここには?」
「夕食をと思いまして……客間でも良かったのですけど、ジョージア様やナタリーも紹介したくて
こちらに移動してきました」
ナタリーとマナーレッスンをしながらご飯を食べているレオとミアの側には既にウィルが席についていた。
なので、こちらにナタリーを呼び寄せる。
「こちら、ナタリー・カラマスよ。カラマス子爵の妹ね。主にコーコナ領の方で活躍してくれているの。
私のドレスを作ったり、ハニーアンバー店に卸す服やドレスを作っている工房の総括をしてくれて
いるの」
「お初にお目にかかります。ナタリー・カラマスと申します」
「こちらこそ、お初にお目にかかります。ミネルバ・バニッシュと申します。以後、お見知りおきを」
「はい、よろしくお願いします。バニッシュということは……子爵様のご夫人ですか?」
「同じ子爵位ですから、それほど畏まらずに……」
「では……私のことは、ナタリーとお呼びください」
「私もミネルバと……」
遠くの方でウィルがボソッと、揃っちゃったよ……ここにカレン様とシルキー様が揃えば……なんて言うのが聞こえてきた。
「ウィル?何かあるかしら?」
「いえ、何も……カレン様も含めて四人でお茶会なんてどうですかね?と……」
「そうね!カレンも入れてね!そのときは、私の護衛にはウィルを所望するわ!」
「そんな……俺なんて!」
「伯爵位なんだから相応しくてよ!」
ニコリと笑うと、わかりましたとぶつくさ言っている。
「ママ!」
「ジョージ、いらっしゃい」
抱きかかえると、私の膝にちょこんと座る。
見知らぬミネルバと目があったらしく、こちらに身をよじって抱きついてきた。
「ジョージ、ミネルバにご挨拶なさい。出来るよね?」
「こんにちは!」
それだけいうと、私にしがみついて離れないジョージ。
「こんにちは、ジョージ様、おばさんが……怖いのかな……?」
肩をあからさまに落とし、嫌われちゃったと寂しげにするミネルバをチラッとみて、慌てるジョージ。
「こ……怖くないよ!」
「では、私とお友達になってくださる?」
「お友達?」
「そう、ママと一緒に今から夕飯をいただくのよ!一緒にどうかしら?」
「ママ、いい?」
私を見上げて聞いてくるので、いいよと頷く。
先に食べていたので、もう少ししたら眠くなるはずだから許可をした。
「アンナリーゼ様のお子は、何人いるのですか?」
「ジョージを入れて三人ですよ!あの銀髪の子と、もう一人は別室で寝ています」
「ご出産から、それほど時間がたっていないのでしたね」
「そうですね、まだまだ下の子は小さいですね」
「あら、ジョージ様はおねむの時間ですか?先程からあくびが……」
「本当。眠い?」
首を振り私にしがみついているが、アンジェラもおねむなのだろう、ジョージアが近くに寄ってきてジョージ回収をしてくれるようだ。
「ジョージア様、アンジェラはもう寝ちゃった?」
「うん、寝ちゃった……そう、挨拶……」
「また、今度で大丈夫ですわ!こんな時間ですものね」
「すまないね、ミネルバ。次に来たときに……ジョージもおいで」
ジョージアには素直に従うのだろう。するするっとジョージアに抱きついていった。
「ジョージア様は、本当によくできた旦那様ですね?」
「お褒めいただいて嬉しいわ!」
「アンナリーゼ様……」
「何かしら?」
「あの、答えづらければ結構なのですけど……」
「ジョージの父親の話?」
「このような大勢の中ででもいいのですか?」
「えぇ、ここにいる人はみな知っているの。私とジョージア様の子どもではないわ!
ミネルバなら、見抜けたでしょう?似ているものね?エールに」
「自身の子どもとして育てるのは辛くはないですか?やはり、うちで……」
「最初は、どうかしら?と思っていたのですけど……懐かれたのよね。悪い気はしないわ!」
「旦那様、こっちにいらっしゃい!」
ミネルバの声が変わり、エールを呼ぶと飄々としながらやってくる。
「そこに座りなさい。そして、アンナリーゼ様に謝りなさい!私も一緒に……」
「ミネルバ!」
「アンナリーゼ様、うちのがやらかしたこと……誠に申し訳ございませんでした。
アンナリーゼ様でもジョージア様の子でもないジョージに愛情を注いでいただき、誠に、ありがとう
ございます。ほら、旦那様も!」
「ミネルバ、待って!これは私が決めたことじゃないの。ジョージア様が……自分の子として、育て
たいと。それに従ったまでよ?
それに、本当にジョージは私に懐いてくれているから、大事にするだけだし……二人が気にすることは
ないの。たまには会いに着てあげて欲しいけどね?エール」
「あぁ、はい……それは、頻繁に通ってもいいということです?」
「ここは、寄せ集めだから来てもらっても構わないわよ!」
ささ、料理が冷めるからとおすすめすると、どれもこれもおいしいと食べてくれた。
砂糖を使った程ほどの甘さのお菓子を出すと、ミネルバがとても喜んでいる。
お菓子を包んで渡して、今日の会談は終わる。
無事終わったことに、ホッと一息ついて執務室にいるとリアンにもらってきたとウィルが入ってきた。
甘めに入れてくれたミルクティーのようで、一口飲むと、ほわほわとした。
「しかし、パワフルな夫人だったな……姫さんもさ、あぁなりそう」
「ミネルバのように?ふふ、それはなかなかね。でも、領地運営とか本当に好きなのね……
私、話してて驚かされることばかりで……勉強になったわ!セバスもたぶん頷いてたから、かなり
濃い時間になったはずよ!」
「まぁ、姫さんの改革に驚いたりもしてたから……お互いさまだよね。なぁ、姫さん」
「ん?」
「ミネルバみたいになってくれよ?」
「それは、どうかしら?私はいつだって、お母様をめざしているのよ!」
「あぁ、ミネルバより、手ごわそうな女王様だな」
ウィルは笑い、私も母を思い微笑む。
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