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ミネルバ対策会議
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「さて、今日集まってもらったのは他でもない、バニッシュ子爵夫人ミネルバを領地へ招待することに
なったからよ!今回の訪問、目的は何個かあるけど……1番大きなもは、関税に関すること、輸入輸出に
関すること、交通費の関係ね。
後は、快く貝殻をくれているけど、その辺も含めて話し合うことになるは。
最終防衛ラインは決めておくけど……値切られることを考えて最上値は、そこそこ高いところから攻め
て行きましょう」
「先日のお茶会での話し合いのことを少し、披露しましょう。みなさんにも情報共有しておいた方がいい
でしょう。そのうえで、私たちが出した答えの修正を加えてもらう形で……」
ここに集まった人を見回して、イチアの案に頷く。
ジョージア、ウィル、ノクト、セバスにイチアあとは、三商人が座っている。
「関税を下げるですか……確かに、バニッシュ領は自国の方へ出ようとしたら、険しい山を乗り越えて
行かないといけませんしね?それは、理にかなっている。昨年、小麦の出来もかなり良かったから、
備蓄も多いですし、今は、入用ですからね。
少しでもお金になるほうがいいのですよね?アンナリーゼ様」
「そうなのよね……備蓄は、もちろん欲しいのだけど、お金もかなりの額が欲しいの。
関税を安くすることで、実入りは減るように見えて、今まで取引をしてこなかった分を売れると
なると……関税くらいケチくさいと言ってしまえるくらいの利益がでるのよね。
もちろん、関税も安くするとはいえ、もらうから、完全にマイナスではないのよ」
「アンナ、それにしても、オレンジなんて仕入れて何をするんだい?」
「オレンジについては、今のところ考えているのものがあるわ。1つ目はオレンジ酒。リンゴ酒は甘味が
強いけど、女性人気があるのよ。そこに、爽やかなオレンジはどうかなって思って……2つ目は砂糖が
あるからジャムもいいかと。小麦の消費があるから、それなら、季節限定でもいいから、どうかと。
ハニーアンバー店の喫茶に置いてみようと考えているわ!3つ目は……まだ、私が作り方がわかって
いないから何ともなんだけど……」
露店で買った香水を置く。
「これは、香水?」
「えぇ、そうなの。コーコナの方で香水を作ろうと思っているんだけど、オレンジの爽やかな香りが
するから、いいかなって。だから、ね?オレンジ」
「香水って、コーコナにはまだ、ないよね?」
「えぇ、ありませんよ?」
「アンナよ、その香水って……どうするのだ?それなりの腕がいるだろう?出来上がったものを自身の
好きなように合わせるだけではないのだから」
「それは、考えてあるというか、副産物が……あって。もうすぐ、フレイゼンから10人の教授を受入れ
るでしょ?その中に……」
「調香師がいると?」
「そう、表には出してないらしいだけど……ヨハンが言うから確かよ。ヨハンも絶対持っていると思う
のよね!」
「その心は……?」
「私の香水やシャンプー、石鹸の匂いが変われば一発でどの原材料が使われているかわかること。
毒の知識には、植物の知識がものすごくいるのよ。匂いって毒を作るにも必要な要素だからね。
それにそういう人がいるって知ってるってことは、そういうことだと思うのよね」
ノクトの質問に答えながら、段々私はヨハンへのお小言へと変わっていく。
ヨハンが私のお願いを進んで聞いてくれたことなんてない。自分の研究のついでに私のお願いを叶えるくらいの軽いものだ。
専攻は毒だから、出来る限りそれ以外はしたくないらしい。
気まぐれに、領民のための病院はしているようだが……常にと言うわけではない。
それでも、重病人は研究所に連れてきて様子をみていてくれている。
なので、私がヨハンへの人気は低いが、領民からの信頼と人気について、ヨハンは私の次に高いのだ。
誰しも命に関わることに関しては、関心も高い。
こちらに来たときに医師として領地を巡ってくれていたことも、領民の信頼を勝ち取る要因だったのだろう。
「って、お小言は、さておき……」
「バニッシュ夫人ってどんな人なんだ?」
「聞いた話によるとってことだけど……アンナをもう少しだけ大人しくして……」
ジョージアの『アンナをもう少しだけ大人しくして』という言葉に思わず反応してしまうが、目ざとくウィルが手で制してきた。
話が脱線するのはわかりきっているので、我慢しろということだろう。
「年をとらせた感じ。女傑って呼ばれているとかなんとかだけど……女性では珍しく、領地運営を自ら
進んでしているらしい。頭のキレも相当いいらしくって、子爵が社交界を自由に飛び回っているのは、
1つは女性目当てではあるらしいが……それをな……逐一聞くらしい……社交場であったことから、
次の朝までのことを全部……」
「……全部って、全部か?あの……」
「そう、全部……関係を持った女性のことももちろん、そのときに話した内容や行動全て」
「おぅ……」
「お気の毒に……」
「それを嬉々として、妻に話すのか……」
「……」
「それでも、ふらふらとできる子爵って、すげぇな……俺、帰った後のこと考えると……」
「ジョージア様もそうしますか?」
ニコニコと私が微笑むと、とんでもございませんとジョージアは汗を流し始めた。
「アンナよ……それは、いくら何でもさすがに、可哀想じゃないか?」
「そうですね……と、いうと思う?」
怯える男性陣をよそに涼しい顔をする私。
「別にジョージア様が新しく第二夫人を迎えたいとか、遊びたいと言うのに私とやかくいうつもりは
ありません。そういうのは、上手にしてください」
「あぁ、ジョージア様、そうはいっても、近衛の訓練場に屍が並ぶから、本当に上手にしてくれない
と……困るよ?俺ら、本当に命がけで、姫さんの八つ当た……」
「……ウィル?」
ウィルを一睨みすると、焦り始め口数がいつもより増える。
「えっと……近衛が弱いのが悪いな。うん、もっと練習量増やさないと……なぁ?おっさん」
「俺に振るな、ウィル。だいたい、器用じゃないなら、堂々とすれば……」
「姫さん、第二夫人だけでも荒れるから……ダメダメ!」
段々私の嫉妬について語られるようになってきたのだが……ちょっと、待って。
バンッと机と叩くと静かになった。
「あ……アンナ?」
「なんですか?ジョージア様」
「誓って、ないから。第二夫人も火遊びもね?ないから……」
ニコニコっとジョージアに笑いかけ、そして、周りを見渡すようにその笑顔を振りまく。
「バニッシュ夫人は、強かな人だよ。エールが遊び惚けているように思うけど……そこそこいい情報源に
しているんだと思う。ベッドで口の堅い女なんていないでしょ?きっとあの甘い声で囁くんだよ……
夫人が欲しい情報をくれって。だから、私へのお誘いに躍起になっていた。そういうこと」
「えっ?」
「えって……ウィルにもセバスにも教えたじゃない!」
「あぁ……あれね……あれって、何、最後そんなふうになるの?」
「エールにとって、奥さんの役にたつ上に、楽しめて役得ねって話よね。そこそこ人は選んでるって
いうのは、そういうことなんだよ。情報は武器だけど……さすがに、私、旦那様にそんなことしろとは
言えないわ……」
チラッとジョージアを見ると、反対側からため息が漏れる。
「俺やセバスならいいって?」
「そうは言ってないわよ!お持ち帰りについては、個人の責任って言っているでしょ?そこまでで私には
十分過ぎるほどの情報をくれるじゃない。ウィルもセバスも。
それに、その方法で情報収集での苦労があることは、エールを見ればわかるもの。
ダドリー男爵もビックリな子だくさんになる可能性もあるよね……まぁ、結構な人数引き取っている
みたいだし、その辺は夫人がホントにうまいことしてるみたいだけど」
「あの、アンナさん?」
「なんですか?ジョージア様」
「そういうのって……」
「きかない方がいいですよ!さて、対策会議はまだまだ続けますよ!それに、だいぶ話がそれてしまった
じゃないですか!」
私は仕切り直しだと言わんばかりに、話を進める。
出し抜くことは出来ないこともわかるし、ここは誠実に、隠し事なしでバニッシュ子爵夫人を攻略することに決まった。
その場に同席するのは、ウィルとセバス、イチアということになる。
私は、挨拶だけしたあとは、セバスとイチアが話をするということで話はまとまった。
対策会議が終わり手紙を書く。
もう少ししたら社交のため公都に帰ることになるので、1週間後、領地の屋敷に招待することにし、私は準備を整えるのであった。
なったからよ!今回の訪問、目的は何個かあるけど……1番大きなもは、関税に関すること、輸入輸出に
関すること、交通費の関係ね。
後は、快く貝殻をくれているけど、その辺も含めて話し合うことになるは。
最終防衛ラインは決めておくけど……値切られることを考えて最上値は、そこそこ高いところから攻め
て行きましょう」
「先日のお茶会での話し合いのことを少し、披露しましょう。みなさんにも情報共有しておいた方がいい
でしょう。そのうえで、私たちが出した答えの修正を加えてもらう形で……」
ここに集まった人を見回して、イチアの案に頷く。
ジョージア、ウィル、ノクト、セバスにイチアあとは、三商人が座っている。
「関税を下げるですか……確かに、バニッシュ領は自国の方へ出ようとしたら、険しい山を乗り越えて
行かないといけませんしね?それは、理にかなっている。昨年、小麦の出来もかなり良かったから、
備蓄も多いですし、今は、入用ですからね。
少しでもお金になるほうがいいのですよね?アンナリーゼ様」
「そうなのよね……備蓄は、もちろん欲しいのだけど、お金もかなりの額が欲しいの。
関税を安くすることで、実入りは減るように見えて、今まで取引をしてこなかった分を売れると
なると……関税くらいケチくさいと言ってしまえるくらいの利益がでるのよね。
もちろん、関税も安くするとはいえ、もらうから、完全にマイナスではないのよ」
「アンナ、それにしても、オレンジなんて仕入れて何をするんだい?」
「オレンジについては、今のところ考えているのものがあるわ。1つ目はオレンジ酒。リンゴ酒は甘味が
強いけど、女性人気があるのよ。そこに、爽やかなオレンジはどうかなって思って……2つ目は砂糖が
あるからジャムもいいかと。小麦の消費があるから、それなら、季節限定でもいいから、どうかと。
ハニーアンバー店の喫茶に置いてみようと考えているわ!3つ目は……まだ、私が作り方がわかって
いないから何ともなんだけど……」
露店で買った香水を置く。
「これは、香水?」
「えぇ、そうなの。コーコナの方で香水を作ろうと思っているんだけど、オレンジの爽やかな香りが
するから、いいかなって。だから、ね?オレンジ」
「香水って、コーコナにはまだ、ないよね?」
「えぇ、ありませんよ?」
「アンナよ、その香水って……どうするのだ?それなりの腕がいるだろう?出来上がったものを自身の
好きなように合わせるだけではないのだから」
「それは、考えてあるというか、副産物が……あって。もうすぐ、フレイゼンから10人の教授を受入れ
るでしょ?その中に……」
「調香師がいると?」
「そう、表には出してないらしいだけど……ヨハンが言うから確かよ。ヨハンも絶対持っていると思う
のよね!」
「その心は……?」
「私の香水やシャンプー、石鹸の匂いが変われば一発でどの原材料が使われているかわかること。
毒の知識には、植物の知識がものすごくいるのよ。匂いって毒を作るにも必要な要素だからね。
それにそういう人がいるって知ってるってことは、そういうことだと思うのよね」
ノクトの質問に答えながら、段々私はヨハンへのお小言へと変わっていく。
ヨハンが私のお願いを進んで聞いてくれたことなんてない。自分の研究のついでに私のお願いを叶えるくらいの軽いものだ。
専攻は毒だから、出来る限りそれ以外はしたくないらしい。
気まぐれに、領民のための病院はしているようだが……常にと言うわけではない。
それでも、重病人は研究所に連れてきて様子をみていてくれている。
なので、私がヨハンへの人気は低いが、領民からの信頼と人気について、ヨハンは私の次に高いのだ。
誰しも命に関わることに関しては、関心も高い。
こちらに来たときに医師として領地を巡ってくれていたことも、領民の信頼を勝ち取る要因だったのだろう。
「って、お小言は、さておき……」
「バニッシュ夫人ってどんな人なんだ?」
「聞いた話によるとってことだけど……アンナをもう少しだけ大人しくして……」
ジョージアの『アンナをもう少しだけ大人しくして』という言葉に思わず反応してしまうが、目ざとくウィルが手で制してきた。
話が脱線するのはわかりきっているので、我慢しろということだろう。
「年をとらせた感じ。女傑って呼ばれているとかなんとかだけど……女性では珍しく、領地運営を自ら
進んでしているらしい。頭のキレも相当いいらしくって、子爵が社交界を自由に飛び回っているのは、
1つは女性目当てではあるらしいが……それをな……逐一聞くらしい……社交場であったことから、
次の朝までのことを全部……」
「……全部って、全部か?あの……」
「そう、全部……関係を持った女性のことももちろん、そのときに話した内容や行動全て」
「おぅ……」
「お気の毒に……」
「それを嬉々として、妻に話すのか……」
「……」
「それでも、ふらふらとできる子爵って、すげぇな……俺、帰った後のこと考えると……」
「ジョージア様もそうしますか?」
ニコニコと私が微笑むと、とんでもございませんとジョージアは汗を流し始めた。
「アンナよ……それは、いくら何でもさすがに、可哀想じゃないか?」
「そうですね……と、いうと思う?」
怯える男性陣をよそに涼しい顔をする私。
「別にジョージア様が新しく第二夫人を迎えたいとか、遊びたいと言うのに私とやかくいうつもりは
ありません。そういうのは、上手にしてください」
「あぁ、ジョージア様、そうはいっても、近衛の訓練場に屍が並ぶから、本当に上手にしてくれない
と……困るよ?俺ら、本当に命がけで、姫さんの八つ当た……」
「……ウィル?」
ウィルを一睨みすると、焦り始め口数がいつもより増える。
「えっと……近衛が弱いのが悪いな。うん、もっと練習量増やさないと……なぁ?おっさん」
「俺に振るな、ウィル。だいたい、器用じゃないなら、堂々とすれば……」
「姫さん、第二夫人だけでも荒れるから……ダメダメ!」
段々私の嫉妬について語られるようになってきたのだが……ちょっと、待って。
バンッと机と叩くと静かになった。
「あ……アンナ?」
「なんですか?ジョージア様」
「誓って、ないから。第二夫人も火遊びもね?ないから……」
ニコニコっとジョージアに笑いかけ、そして、周りを見渡すようにその笑顔を振りまく。
「バニッシュ夫人は、強かな人だよ。エールが遊び惚けているように思うけど……そこそこいい情報源に
しているんだと思う。ベッドで口の堅い女なんていないでしょ?きっとあの甘い声で囁くんだよ……
夫人が欲しい情報をくれって。だから、私へのお誘いに躍起になっていた。そういうこと」
「えっ?」
「えって……ウィルにもセバスにも教えたじゃない!」
「あぁ……あれね……あれって、何、最後そんなふうになるの?」
「エールにとって、奥さんの役にたつ上に、楽しめて役得ねって話よね。そこそこ人は選んでるって
いうのは、そういうことなんだよ。情報は武器だけど……さすがに、私、旦那様にそんなことしろとは
言えないわ……」
チラッとジョージアを見ると、反対側からため息が漏れる。
「俺やセバスならいいって?」
「そうは言ってないわよ!お持ち帰りについては、個人の責任って言っているでしょ?そこまでで私には
十分過ぎるほどの情報をくれるじゃない。ウィルもセバスも。
それに、その方法で情報収集での苦労があることは、エールを見ればわかるもの。
ダドリー男爵もビックリな子だくさんになる可能性もあるよね……まぁ、結構な人数引き取っている
みたいだし、その辺は夫人がホントにうまいことしてるみたいだけど」
「あの、アンナさん?」
「なんですか?ジョージア様」
「そういうのって……」
「きかない方がいいですよ!さて、対策会議はまだまだ続けますよ!それに、だいぶ話がそれてしまった
じゃないですか!」
私は仕切り直しだと言わんばかりに、話を進める。
出し抜くことは出来ないこともわかるし、ここは誠実に、隠し事なしでバニッシュ子爵夫人を攻略することに決まった。
その場に同席するのは、ウィルとセバス、イチアということになる。
私は、挨拶だけしたあとは、セバスとイチアが話をするということで話はまとまった。
対策会議が終わり手紙を書く。
もう少ししたら社交のため公都に帰ることになるので、1週間後、領地の屋敷に招待することにし、私は準備を整えるのであった。
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