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公都からの噂話
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レオとの柔軟を日課にしつつ、毎日の子どもたちの読み聞かせ、レオとミアのマナーレッスンとこなし、少しだけ領主として仕事も始めることにした。
ちょうど、ニコライが屋敷に来て、ハニーアンバー店の売上について話しているところだった。
「売上は上々ね!ドレスの売れ行きがいいわ!何か心当たりが?」
「えぇ、国内で貴族令嬢方の自慢にうちのドレスが使われているようです。
スタイリッシュなものもあれば、可愛らしいデザインもあったりと種類も豊富ですけど、この世に
1着しかないドレスっていうのがいいらしいですね!あと、男性から贈られて嬉しいもののランキングと
いうものがあるらしいのですけど、ありがたいことに……」
「ハニーアンバー店が上位独占とかしてる感じ?」
ニコライに意地悪く微笑んでいうと、ちゃんとわかっていると反応をくれる。
二人で悪い顔をして笑いあう。
「そうですね、ドレスと宝飾品については、買ってもらうならハニーアンバー店のものがいいという
ふうです。新興の店ではあるので、夫人方にはまだ浸透していませんが、こちらも娘さんに手を
引かれて来店くださる方が少しずつ増えています。
あとは、酒類が本当に好調ですね。アンナリーゼ様に言われて普通の瓶より少し小ぶりのものに
変えたら、僕からすれば割高に感じますが、みなさん買っていかれます。
もちろん、通常のサイズのものも置いてありますが、やはりあれは、よかったです」
「ふふ。小瓶で売ってたのは、領地だけだったからね!なにはともあれ、利益に繋がる感じなら
いいわ!」
「あと、宝飾品なのですが……」
「どう?好調なのよね?」
「はい、おかげさまで、ティアが悲鳴をあげてます」
「無理をかけるわね……でも、ティアが作った宝石は胸をはっていいというわよ!
夜会とかで、見かけると嬉しかったけど、最近は結構な女性がつけていたりするから、うれしい
わよね!」
ニコライが纏めてくれた書類をめくりながら満足気に頷いていく。
目にとまったものが、もうひとつある。これは、ナタリーがドレスの次に力を入れている領民にでも手が届く服に関しての売上であった。
ドレスに比べ単価が安い服となっているのに、酒類につぐ売上となっている。
「ニコライ、この服の売上がいいわね!実感的にどう?」
「はい、かなり感触がいいです。街をブラっと歩けば、だいたい何人かハニーアンバー店の服を着た方に
出会う感じがしますね。これは、安い金額で同じ型紙の大量生産ですけど、これほど利益がでるとは
正直思ってもみなかったです。嬉しい誤算です!」
「嬉しい誤算ね?ふふ、誤算じゃなくて、ナタリーが相当力をいてているから、誤算ではないのよね!
ナタリーなりに、自分に責任のある女性たちに対して、領地のために役にたっている自信を含めて
設計しているのよ!ナタリーの頑張りね!こうして数字になると嬉しいわ!」
そうだったんですね、気づかなかったとニコライは少しだけ肩を落とす。
でも、ナタリーの存在は、ニコライも認めていることではあるので数字に出て嬉しいはずだ。
ナタリーもだけど、女性たちも相当頑張ってくれている、そう思うと嬉しい。
出た利益で、臨時的にお金を出してもいいだろうと私は算段していく。
「なんだか、アンナリーゼ様は楽しそうですね?」
「頑張りを知っているからね、こうやって売り上げとして数字に反映されるのが嬉しいの。
喫茶の方はどう?」
「そうですね、最初こそなかなか厳しそうでしたけど……店員の機転でかなりよくなりました。
これは、ズルと言われてしまうかもしれませんけど……」
何をしたの?と私は興味深く聞くと、ニコライは口元をあげる。
私なら聞いてくれるだろうと思っていたのだろう。
「ドレスやワンピースなどの試着を進めるのです。何着も試着をすると疲れるので、2階で休憩された
らいかがですか?とすすめています。おいしい紅茶と甘いものをご用意していますから、いかがです
か?と言えば9割の方が寄っていただいてますね」
「なるほど……確かに疲れるわね……キティの優しいお菓子を食べて、ホッと一息入れて帰るほうが
気分もいいわよね!そっか、キティもこちらから移動させた侍従たちも喜んでいるならよかったわ!」
「聞いてもいいですか?」
「えぇ、何かしら?」
「侍従たちが喜んでいることをアンナリーゼ様は何故気にされるのです?」
「んー、ニコライは気にならない?ティアが楽しく仕事をしているのか、苦しんで仕事しているのか……
楽しんで仕事をしてたら、自分も嬉しくならない?」
そういうことですかと納得顔である。
私が意図することがわかったようで、確かに楽しく仕事をしてもらった方が店にきたお客たちにも好印象を与えるだろうことも悟ったようだった。
「それから、これは噂なのですが……トワイス国のシルキー王太子妃が、公に対しおねだりをしたと
いう噂です」
「おねだり?」
私は、シルキーがしたことを知らなかった。
ニコライの話を聞き、とても驚く。
「はい、ハニーアンバー店で春の式典用のドレス一式を作ってくれという手紙が届いたとか……ただ、
王太子様の立場もあるので、公がとめているらしいですが……
アンナリーゼ様、何かされましたか?公が相当戸惑っているのと、公妃様が相当怒ってらっしゃって
いると……」
「うん、仕掛けた。でも、シルキー様が何かするとは思えなかったけど……公に……」
「あくまで噂話ですから……実際はどうか。でも、この噂のおかげで、相当数のドレスに宝飾品がさらに
売れています」
「一過性の商売にならないよう気を付けて、お店を切り盛りしないといけないわね?
私もそろそろ公妃のおかげで目が覚めてきたところなのよ!」
「アンナリーゼ様、程ほどになさいませ。僕たちはアンナリーゼ様がいてこそなのです。
舵切りもアンナリーゼ様がするのですから!」
「そんなことないわ!私はただの飾りよ!みながよくしてくれているからこそ、領地はだんだん良く
なっていくのだもの!公妃の嫉妬なんかで、私たちの夢を潰させてたまるものですか!」
「それで、どうされるおつもりですか?」
「ニコライの仕入れてきてくれたお話が本当なら……大きく出ましょう!トワイス国王太子妃でローズ
ディア公国公女のシルキー様がご所望するくらいの仕立てのいいドレスを取り扱っている店だって!
そうしたら、手は出しにくいはずよ!
中でゴタゴタを起こす場合も考えられるから、十分に気を付けてちょうだい!」
かしこまりましたとニコライはいい、もうひとつ噂話がと切り出してくる。
「公妃様が流していた噂話なんですけど……」
「私と公がっていう話?ソフィアの処刑の話?それとも、殺人者に公爵位は過分だって話?」
「そのどれもですけど、今は下火になっています。
むしろ、その噂を流したのが公妃ではないかと批判の的となっていますので、アンナリーゼ様への
同情も多くなってきた印象も受けます。
貴族の屋敷に行くことも多いので、それなりにこちら側へ引き込むことができる人も多そうではあり
ます」
「そう、でも、派閥を作りたいわけではないから、大丈夫よ!それより、今は、たくさんハニーアンバー
店のファンを増やすことが先決ね!」
「と、いいますと?」
「そろそろ、他領での店も開店させてもいいと思うのよねって、実際店を開くわけじゃないんだけど……」
「物流ですね!ハニーアンバー店のものを他領の店に売ってもらうってやつですね!」
「そう、そろそろエレーナと会う約束も取り付けておかないと……」
私たちは公都での噂話だけでなく、今後、更に発展させる予定の話へとうつる。
こういう未来ある話は好きだ。
あとは、実行できるように何かとある障害を取り除くだけとなる。
ありがたいことに、公妃の噂話もどちらかと私への同情が大きくなってきたようだ。
しゃしゃっていくだけが、全てではないと悟った。
それに、ハニーアンバー店にかなりの人気があるからこそ、手出しはできないだろう。
それでも何かしようものなら……公妃は、自らその地位を無くすことになることもあることがわかったのではないだろうか。
さてさて、私はほくそ笑む。
次なる領地改革へと、進んで行けそうだ。
ちょうど、ニコライが屋敷に来て、ハニーアンバー店の売上について話しているところだった。
「売上は上々ね!ドレスの売れ行きがいいわ!何か心当たりが?」
「えぇ、国内で貴族令嬢方の自慢にうちのドレスが使われているようです。
スタイリッシュなものもあれば、可愛らしいデザインもあったりと種類も豊富ですけど、この世に
1着しかないドレスっていうのがいいらしいですね!あと、男性から贈られて嬉しいもののランキングと
いうものがあるらしいのですけど、ありがたいことに……」
「ハニーアンバー店が上位独占とかしてる感じ?」
ニコライに意地悪く微笑んでいうと、ちゃんとわかっていると反応をくれる。
二人で悪い顔をして笑いあう。
「そうですね、ドレスと宝飾品については、買ってもらうならハニーアンバー店のものがいいという
ふうです。新興の店ではあるので、夫人方にはまだ浸透していませんが、こちらも娘さんに手を
引かれて来店くださる方が少しずつ増えています。
あとは、酒類が本当に好調ですね。アンナリーゼ様に言われて普通の瓶より少し小ぶりのものに
変えたら、僕からすれば割高に感じますが、みなさん買っていかれます。
もちろん、通常のサイズのものも置いてありますが、やはりあれは、よかったです」
「ふふ。小瓶で売ってたのは、領地だけだったからね!なにはともあれ、利益に繋がる感じなら
いいわ!」
「あと、宝飾品なのですが……」
「どう?好調なのよね?」
「はい、おかげさまで、ティアが悲鳴をあげてます」
「無理をかけるわね……でも、ティアが作った宝石は胸をはっていいというわよ!
夜会とかで、見かけると嬉しかったけど、最近は結構な女性がつけていたりするから、うれしい
わよね!」
ニコライが纏めてくれた書類をめくりながら満足気に頷いていく。
目にとまったものが、もうひとつある。これは、ナタリーがドレスの次に力を入れている領民にでも手が届く服に関しての売上であった。
ドレスに比べ単価が安い服となっているのに、酒類につぐ売上となっている。
「ニコライ、この服の売上がいいわね!実感的にどう?」
「はい、かなり感触がいいです。街をブラっと歩けば、だいたい何人かハニーアンバー店の服を着た方に
出会う感じがしますね。これは、安い金額で同じ型紙の大量生産ですけど、これほど利益がでるとは
正直思ってもみなかったです。嬉しい誤算です!」
「嬉しい誤算ね?ふふ、誤算じゃなくて、ナタリーが相当力をいてているから、誤算ではないのよね!
ナタリーなりに、自分に責任のある女性たちに対して、領地のために役にたっている自信を含めて
設計しているのよ!ナタリーの頑張りね!こうして数字になると嬉しいわ!」
そうだったんですね、気づかなかったとニコライは少しだけ肩を落とす。
でも、ナタリーの存在は、ニコライも認めていることではあるので数字に出て嬉しいはずだ。
ナタリーもだけど、女性たちも相当頑張ってくれている、そう思うと嬉しい。
出た利益で、臨時的にお金を出してもいいだろうと私は算段していく。
「なんだか、アンナリーゼ様は楽しそうですね?」
「頑張りを知っているからね、こうやって売り上げとして数字に反映されるのが嬉しいの。
喫茶の方はどう?」
「そうですね、最初こそなかなか厳しそうでしたけど……店員の機転でかなりよくなりました。
これは、ズルと言われてしまうかもしれませんけど……」
何をしたの?と私は興味深く聞くと、ニコライは口元をあげる。
私なら聞いてくれるだろうと思っていたのだろう。
「ドレスやワンピースなどの試着を進めるのです。何着も試着をすると疲れるので、2階で休憩された
らいかがですか?とすすめています。おいしい紅茶と甘いものをご用意していますから、いかがです
か?と言えば9割の方が寄っていただいてますね」
「なるほど……確かに疲れるわね……キティの優しいお菓子を食べて、ホッと一息入れて帰るほうが
気分もいいわよね!そっか、キティもこちらから移動させた侍従たちも喜んでいるならよかったわ!」
「聞いてもいいですか?」
「えぇ、何かしら?」
「侍従たちが喜んでいることをアンナリーゼ様は何故気にされるのです?」
「んー、ニコライは気にならない?ティアが楽しく仕事をしているのか、苦しんで仕事しているのか……
楽しんで仕事をしてたら、自分も嬉しくならない?」
そういうことですかと納得顔である。
私が意図することがわかったようで、確かに楽しく仕事をしてもらった方が店にきたお客たちにも好印象を与えるだろうことも悟ったようだった。
「それから、これは噂なのですが……トワイス国のシルキー王太子妃が、公に対しおねだりをしたと
いう噂です」
「おねだり?」
私は、シルキーがしたことを知らなかった。
ニコライの話を聞き、とても驚く。
「はい、ハニーアンバー店で春の式典用のドレス一式を作ってくれという手紙が届いたとか……ただ、
王太子様の立場もあるので、公がとめているらしいですが……
アンナリーゼ様、何かされましたか?公が相当戸惑っているのと、公妃様が相当怒ってらっしゃって
いると……」
「うん、仕掛けた。でも、シルキー様が何かするとは思えなかったけど……公に……」
「あくまで噂話ですから……実際はどうか。でも、この噂のおかげで、相当数のドレスに宝飾品がさらに
売れています」
「一過性の商売にならないよう気を付けて、お店を切り盛りしないといけないわね?
私もそろそろ公妃のおかげで目が覚めてきたところなのよ!」
「アンナリーゼ様、程ほどになさいませ。僕たちはアンナリーゼ様がいてこそなのです。
舵切りもアンナリーゼ様がするのですから!」
「そんなことないわ!私はただの飾りよ!みながよくしてくれているからこそ、領地はだんだん良く
なっていくのだもの!公妃の嫉妬なんかで、私たちの夢を潰させてたまるものですか!」
「それで、どうされるおつもりですか?」
「ニコライの仕入れてきてくれたお話が本当なら……大きく出ましょう!トワイス国王太子妃でローズ
ディア公国公女のシルキー様がご所望するくらいの仕立てのいいドレスを取り扱っている店だって!
そうしたら、手は出しにくいはずよ!
中でゴタゴタを起こす場合も考えられるから、十分に気を付けてちょうだい!」
かしこまりましたとニコライはいい、もうひとつ噂話がと切り出してくる。
「公妃様が流していた噂話なんですけど……」
「私と公がっていう話?ソフィアの処刑の話?それとも、殺人者に公爵位は過分だって話?」
「そのどれもですけど、今は下火になっています。
むしろ、その噂を流したのが公妃ではないかと批判の的となっていますので、アンナリーゼ様への
同情も多くなってきた印象も受けます。
貴族の屋敷に行くことも多いので、それなりにこちら側へ引き込むことができる人も多そうではあり
ます」
「そう、でも、派閥を作りたいわけではないから、大丈夫よ!それより、今は、たくさんハニーアンバー
店のファンを増やすことが先決ね!」
「と、いいますと?」
「そろそろ、他領での店も開店させてもいいと思うのよねって、実際店を開くわけじゃないんだけど……」
「物流ですね!ハニーアンバー店のものを他領の店に売ってもらうってやつですね!」
「そう、そろそろエレーナと会う約束も取り付けておかないと……」
私たちは公都での噂話だけでなく、今後、更に発展させる予定の話へとうつる。
こういう未来ある話は好きだ。
あとは、実行できるように何かとある障害を取り除くだけとなる。
ありがたいことに、公妃の噂話もどちらかと私への同情が大きくなってきたようだ。
しゃしゃっていくだけが、全てではないと悟った。
それに、ハニーアンバー店にかなりの人気があるからこそ、手出しはできないだろう。
それでも何かしようものなら……公妃は、自らその地位を無くすことになることもあることがわかったのではないだろうか。
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