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大歓迎されてない?
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久しぶりに訪れた訓練場に私が現れたら、鳴りやまないはずの剣戟の音が止んだ。
音が止むのと同時にこちらに視線が向いてくるのがわかる。
「えっと……久しぶり……?訓練続けてくれるかしら?」
私を見た瞬間にウィルの中隊の隊員がまず近寄ってきた。
その中で一際颯爽と歩くセシリアが私の前まできて膝をつく。
「お久しぶりです、アンナリーゼ様。戴冠式では、素敵なものをたくさん見せていただきましたわ!」
「戴冠式は、戴冠式だけよ……セシリアも元気そうで何よね!みんなも元気だった?」
後ろにいる隊員たちにも声をかけると、それぞれに返答がくる。
私は、それを満足そうに頷いていたが、ドレスの裾が重い……
チラッとみると、ジョージがドレスの裾を握ってビクビクと震えている。
人見知りするようで、目の前の隊員たちが怖いようだ。
まぁ、大人が100人……いや、もっと集まってきているのだから、小さい子どもとしては怖いのだろう。
うちの子は……と見ると、全然物怖じしていない。
むしろ、人が集まってきて、喜んでいることに将来大物になると感じずにはいられない。
一緒に来ていたレオやミアはと見れば、こちらも似たり寄ったり。
レオは堂々とウィルの隣に立っているし、ミアは少しウィルの後ろに隠れてズボンを握っているが、そこまで怯えた感じではない。
「えっと、ウィルが抱いている子どもがアンナリーゼ様のお子様で、アンナリーゼ様の後ろで隠れて
いる子はジョージア様のお子様ですか?」
「えぇ、そうよ!ジョージ、ほら、ご挨拶してごらん?」
少し後ろから押してやるが、ジョージは首を横に振って嫌々するだけだった。
「アンジェラはご挨拶できるかしら?」
「こんちは!」
大物姫よ……こんにちはだよ?と心で呟き、頭を撫でてあげると嬉しそうに笑う。
「何、その天使……」
おぉー見事に誑し込んだ!中隊のみんながデレデレしているのを私はため息をついて見守る。
セシリアも思ったようで、小さくため息をついていた。
「あと、二人は……どちら様のお子様ですか?」
話題を変えようとセシリアがレオとミアへと話を振っていく。
自分たちのことを言われているのがわかったのか、ウィルの方を向いている。
「俺の子ども!」
「はぁー?この裏切者!」
「なんで、こんな大きな子どもが!」
「いつの間に!」
口々に驚きと嘆きが響き渡る訓練場になんだなんだと更に人が集まってくる。
あまりの熱量に、ウィルが若干引き気味であるのだが……ガンバレ!ここは独身男性ばかりだから、いきなり子ども連れて現れたら、まぁ、そうなるよねと私は気の毒そうにウィルのほうを見やった。
「あ……えっと、養子だよ、養子。こっちの男の子がレオでこっちの女の子がミア」
うちの子可愛いよね!とミアの頭をクシャッと撫でると、これまた天使が舞い降りたと隊員たちは騒いでいる。
ミア、可愛いよね。その、ちょっと控え目の感じがまた……
入口で話していたので、セシリアがコホコホっと咳払いをして、とりあえず私たちを訓練場の中へと招いてくれる。
「すみません、気が付きませんで……」
「いいのよ!私たちが急に来たのが悪いのだから……そろそろ、領地へ戻ろうとしているから、
エリックに会いにきたの!今日は非番だって聞いたから!」
「エリックですか?確か、朝方ソワソワと歩き回っていたように思いますけど……
誰か、エリックを見かけた?」
「呼んでくるので、いつものところで待っていてください!」
私は、セシリアに言われた通り、いつも休憩しているベンチに腰掛けた。
すると、段々、みながアンジェラやミアにいいところを見せたいのか、さっきよりいい音が響き渡るようになる。
みな頑張ってるところ悪いんだけど……この子たちのお気に入りはウィル一択だからねと笑ってしまう。
「あぁーアンナリーゼ様、もう、来ていたのですか?」
セシリアに探されてやってきたエリックに私は笑いかける。
「さっききたところよ!どこに行ってたの?」
「どこにも。なんだか久しぶりに会うのでって、この前も会いましたね。公との謁見のときは、
大体僕がいるので……」
「会ったというより、見かけたって感じかな?」
苦笑いすると、そうですよね?そう思いますよね?とエリックはブツブツ呟いている。
「あの、いつものいいですか?」
「アンナ、いつものって何?危ないことじゃないよね?」
ジョージアはよくわからないので心配して聞いてくるが、みなからしたらいつものことなので生暖かい目で見てくる。
「全然ですよ!ハグだけですから!おいで、エリック!」
「えっ?ハグだけって……?」
驚いたジョージアをそっちのけで、私は立って腕を広げると甘えるようにエリックがおずおず抱きしめてくる。
よしよしと背中を叩くと、嬉しそうにしているのがわかる。
「アンナさん……普段からこんな感じなの?」
「いつもこんな感じですよ?エリックは、昔からこうだよね?」
回りに目を向けると、うんうんと頷いている。
「だいぶお腹大きくなりましたね?すみません、長いこと立たせたままで……」
「いいのよ!」
大きな子どものようなエリックとのやり取りをポカンと見ているジョージア、ジョージ、レオにミア。
紹介しようと連れてきたエリックの行動に驚き過ぎて、固まっているようだ。
「レオ、ミア。この子がエリックだよ!」
「この方がですか……?」
「そう、公の近衛だよ。イメージ違ったかな?」
「いえ、なんていうか……」
レオは言葉を探しているのか、視線を空に彷徨わせ考えている。
そんな気を使われてるエリックに、私はお尻をパンっ!っと叩く。
「なんですか?」
「子どもに気を使われているわよ!」
「やっぱり、姫さんもそう思った?」
「えぇ……」
「そうなんですか?まぁ、いいじゃないですか。えっと……レオ?とミア?」
「そう、レオノーラとミレディアだ」
「なるほど……僕もレオをミアって呼んでいいかな?」
エリックの大きな体で上から話しかけると怖いのではないかと思ったが、そこはきちんと配慮出来たようで、膝をおり、視線を下げる。
それでも、ミアには大きいのだが、さっきのやり取りをみて幾分か怖くなくなったようで、さっきよりウィルの後ろから出てきた。
「はい、大丈夫です。いいよな?ミア」
コクンと頷くミアを見て、二人に手を出してきた。
「エリックだ。公の近衛をしている元平民だよ。そんな怖がらなくてもって……
この図体じゃ怖いかな?」
「ノクトを見てるから、慣れれば大丈夫じゃない?ダメかな?」
レオとミアは首を横に振っているので大丈夫だろう。
おずおずと、エリックの大きな差し出された手を二人が握り返していた。
残るはジョージだけど……完全に怯えている。
ノクトにも未だに怯えているのだから、仕方がないだろう。
無理に近づけるのもダメだと判断して、私とジョージアの間に座らせる。
相変わらず、物怖じしないアンジェラは、新しい人物に興味をもったようで、ウィルから手を伸ばしている。
子どもの反応も4者4様でおもしろい。
「アンナリーゼ様のお子様ですか?なんていうか……積極的ですね?」
ウィルとエリックに手を繋がれご機嫌なアンジェラである。
「俺より、大歓迎されてない?」
そんな様子を見て、ジョージアが少し拗ねたようにいっているが、アンジェラ本人はご機嫌なので、エリックは大歓迎なのだろう。
「僕、この子の指南役ですか?好かれたようで何よりです。何年も先のことだけど、楽しみですね!」
小さな手を握って微笑んでいる。
大きな子どもと小さな子どもには通ずるところがあったのか、笑いあっていた。
音が止むのと同時にこちらに視線が向いてくるのがわかる。
「えっと……久しぶり……?訓練続けてくれるかしら?」
私を見た瞬間にウィルの中隊の隊員がまず近寄ってきた。
その中で一際颯爽と歩くセシリアが私の前まできて膝をつく。
「お久しぶりです、アンナリーゼ様。戴冠式では、素敵なものをたくさん見せていただきましたわ!」
「戴冠式は、戴冠式だけよ……セシリアも元気そうで何よね!みんなも元気だった?」
後ろにいる隊員たちにも声をかけると、それぞれに返答がくる。
私は、それを満足そうに頷いていたが、ドレスの裾が重い……
チラッとみると、ジョージがドレスの裾を握ってビクビクと震えている。
人見知りするようで、目の前の隊員たちが怖いようだ。
まぁ、大人が100人……いや、もっと集まってきているのだから、小さい子どもとしては怖いのだろう。
うちの子は……と見ると、全然物怖じしていない。
むしろ、人が集まってきて、喜んでいることに将来大物になると感じずにはいられない。
一緒に来ていたレオやミアはと見れば、こちらも似たり寄ったり。
レオは堂々とウィルの隣に立っているし、ミアは少しウィルの後ろに隠れてズボンを握っているが、そこまで怯えた感じではない。
「えっと、ウィルが抱いている子どもがアンナリーゼ様のお子様で、アンナリーゼ様の後ろで隠れて
いる子はジョージア様のお子様ですか?」
「えぇ、そうよ!ジョージ、ほら、ご挨拶してごらん?」
少し後ろから押してやるが、ジョージは首を横に振って嫌々するだけだった。
「アンジェラはご挨拶できるかしら?」
「こんちは!」
大物姫よ……こんにちはだよ?と心で呟き、頭を撫でてあげると嬉しそうに笑う。
「何、その天使……」
おぉー見事に誑し込んだ!中隊のみんながデレデレしているのを私はため息をついて見守る。
セシリアも思ったようで、小さくため息をついていた。
「あと、二人は……どちら様のお子様ですか?」
話題を変えようとセシリアがレオとミアへと話を振っていく。
自分たちのことを言われているのがわかったのか、ウィルの方を向いている。
「俺の子ども!」
「はぁー?この裏切者!」
「なんで、こんな大きな子どもが!」
「いつの間に!」
口々に驚きと嘆きが響き渡る訓練場になんだなんだと更に人が集まってくる。
あまりの熱量に、ウィルが若干引き気味であるのだが……ガンバレ!ここは独身男性ばかりだから、いきなり子ども連れて現れたら、まぁ、そうなるよねと私は気の毒そうにウィルのほうを見やった。
「あ……えっと、養子だよ、養子。こっちの男の子がレオでこっちの女の子がミア」
うちの子可愛いよね!とミアの頭をクシャッと撫でると、これまた天使が舞い降りたと隊員たちは騒いでいる。
ミア、可愛いよね。その、ちょっと控え目の感じがまた……
入口で話していたので、セシリアがコホコホっと咳払いをして、とりあえず私たちを訓練場の中へと招いてくれる。
「すみません、気が付きませんで……」
「いいのよ!私たちが急に来たのが悪いのだから……そろそろ、領地へ戻ろうとしているから、
エリックに会いにきたの!今日は非番だって聞いたから!」
「エリックですか?確か、朝方ソワソワと歩き回っていたように思いますけど……
誰か、エリックを見かけた?」
「呼んでくるので、いつものところで待っていてください!」
私は、セシリアに言われた通り、いつも休憩しているベンチに腰掛けた。
すると、段々、みながアンジェラやミアにいいところを見せたいのか、さっきよりいい音が響き渡るようになる。
みな頑張ってるところ悪いんだけど……この子たちのお気に入りはウィル一択だからねと笑ってしまう。
「あぁーアンナリーゼ様、もう、来ていたのですか?」
セシリアに探されてやってきたエリックに私は笑いかける。
「さっききたところよ!どこに行ってたの?」
「どこにも。なんだか久しぶりに会うのでって、この前も会いましたね。公との謁見のときは、
大体僕がいるので……」
「会ったというより、見かけたって感じかな?」
苦笑いすると、そうですよね?そう思いますよね?とエリックはブツブツ呟いている。
「あの、いつものいいですか?」
「アンナ、いつものって何?危ないことじゃないよね?」
ジョージアはよくわからないので心配して聞いてくるが、みなからしたらいつものことなので生暖かい目で見てくる。
「全然ですよ!ハグだけですから!おいで、エリック!」
「えっ?ハグだけって……?」
驚いたジョージアをそっちのけで、私は立って腕を広げると甘えるようにエリックがおずおず抱きしめてくる。
よしよしと背中を叩くと、嬉しそうにしているのがわかる。
「アンナさん……普段からこんな感じなの?」
「いつもこんな感じですよ?エリックは、昔からこうだよね?」
回りに目を向けると、うんうんと頷いている。
「だいぶお腹大きくなりましたね?すみません、長いこと立たせたままで……」
「いいのよ!」
大きな子どものようなエリックとのやり取りをポカンと見ているジョージア、ジョージ、レオにミア。
紹介しようと連れてきたエリックの行動に驚き過ぎて、固まっているようだ。
「レオ、ミア。この子がエリックだよ!」
「この方がですか……?」
「そう、公の近衛だよ。イメージ違ったかな?」
「いえ、なんていうか……」
レオは言葉を探しているのか、視線を空に彷徨わせ考えている。
そんな気を使われてるエリックに、私はお尻をパンっ!っと叩く。
「なんですか?」
「子どもに気を使われているわよ!」
「やっぱり、姫さんもそう思った?」
「えぇ……」
「そうなんですか?まぁ、いいじゃないですか。えっと……レオ?とミア?」
「そう、レオノーラとミレディアだ」
「なるほど……僕もレオをミアって呼んでいいかな?」
エリックの大きな体で上から話しかけると怖いのではないかと思ったが、そこはきちんと配慮出来たようで、膝をおり、視線を下げる。
それでも、ミアには大きいのだが、さっきのやり取りをみて幾分か怖くなくなったようで、さっきよりウィルの後ろから出てきた。
「はい、大丈夫です。いいよな?ミア」
コクンと頷くミアを見て、二人に手を出してきた。
「エリックだ。公の近衛をしている元平民だよ。そんな怖がらなくてもって……
この図体じゃ怖いかな?」
「ノクトを見てるから、慣れれば大丈夫じゃない?ダメかな?」
レオとミアは首を横に振っているので大丈夫だろう。
おずおずと、エリックの大きな差し出された手を二人が握り返していた。
残るはジョージだけど……完全に怯えている。
ノクトにも未だに怯えているのだから、仕方がないだろう。
無理に近づけるのもダメだと判断して、私とジョージアの間に座らせる。
相変わらず、物怖じしないアンジェラは、新しい人物に興味をもったようで、ウィルから手を伸ばしている。
子どもの反応も4者4様でおもしろい。
「アンナリーゼ様のお子様ですか?なんていうか……積極的ですね?」
ウィルとエリックに手を繋がれご機嫌なアンジェラである。
「俺より、大歓迎されてない?」
そんな様子を見て、ジョージアが少し拗ねたようにいっているが、アンジェラ本人はご機嫌なので、エリックは大歓迎なのだろう。
「僕、この子の指南役ですか?好かれたようで何よりです。何年も先のことだけど、楽しみですね!」
小さな手を握って微笑んでいる。
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