293 / 1,513
自己紹介と紹介
しおりを挟む
単語 私は、ジョーを抱えてお祭り会場でのんびりと焚火を見ている。
なんか、本当にお祭りって感じになって、火を囲みながら今は領民のみんな踊っているのだ。
あの中に混ざったら……楽しいだろうなという思いもないこともないけど、私はジョーの体を動かしながら見ていた。
ジョーも見たことのない光景に興味津々らしく、いつもならもう寝てしまっているのに今日は目をパッチリあけて楽しそうに手を叩いている。
あとからレオとミアを連れてリアンも合流したので、私を間に挟んで両方に子どもがいる状態だ。
レオがしきりに話しかけてきて、ミアも負けじと服の裾を引っ張ってくる。
この子どもたちは、なんて可愛いんだろうと思いながら、レオとミアの話に耳を傾ける。
二人ともこんなお祭りが初めてのようで、楽しいのだと言っていた。
「レオもミアもお祭りは初めて?」
「うん!楽しい!お祭り初めてきたの!」
「ミアは、初めてだけど、僕は1回あるよ!!」
「そうなの?」
うんと頷くレオ。
「でもね、こんなに楽しいお祭りは初めて!!」
なんだろ……5歳の男の子にキュンとしてしまう。
ダドリー男爵の息子、恐るべしだなと心の中は慌ただしい。
大人になると……あんなふうになるのかしら?
できれば、ウィルのように育ってほしいななんて願望を勝手に押し付けたい衝動にかられる。
「レオとミアは、ウィルのこと知ってる?」
「知ってる!強いお兄さんでしょ?」
「かっこいいお兄さんだよ!」
おぉ?これは、ウィルさんお子様に人気ですよ!なんて喜ぶ私。
「アンナ様、それがどうかしたの?」
「うぅん、何でもないわ!そうだ、せっかくだから、私のお友達もこっちに呼んでいいかしら?」
「えっと……」
レオとミアは顔を見合わせて困惑している。
私の友人は大人なのだから、子どもの自分たちは怖い気もあるのだろう。
「屋敷で一緒に住んでるから、見たことある人ばかりだと思うけど……ダメかな?」
「いいよ!アンナ様のお友達だもん!」
レオが頷けは、ミアもつられて頷く。
この兄妹は、お兄ちゃんがしっかりしていて羨ましい。
あっ!別に私のお兄様がダメな兄だったわけではないんだからね、なんていない兄に言い訳をしてしまう。
まぁ、ヘタレではあったのだが……私にとって兄はまぎれもなく自慢の兄なのだ。
「ウィールー!セバスー!ナタリー!ニコライ!こっちこっち!!」
大きな声で呼ぶとみんな寄ってきてくれた。
「呼んだか?」
「呼んだ呼んだ!私の小さなお友達を紹介したくて!」
そういうと、ウィルは地面にドカッと座りはじめる。
セバスやニコライも倣って座った。
さすがにナタリーは、どうしようか考えていたら、エマがそっと椅子を持ってきてくれた。
「じゃあ、レオ、ミア、まずは私のお友達を紹介するわね」
二人を見ると少し緊張気味に頷く。
「ウィルは、知っているわね?近衛中隊長で伯爵のウィル・サーラー。
知ってると思うけど、とっても強いわよ!」
「姫さんに強いって言われると嘘っぽい……」
ウィルは、人懐っこい笑顔を向けて、よぉ!と二人に声をかける。
それに反応したのは……うちの子だったのだが……どうしても、ウィルのところに行きたいようだったので行かせてあげ、ウィルの膝の上にちょこんと満足げに座っている。
それをしげしげとレオとミアは見ていた。
「次は、セバスね。城で文官をしていて男爵よ。セバスチャン・トライド。
とても、物知りなの。だから、わからないことがあったら聞いてみるといいわ!」
「よろしく」
セバスは、手を出し握手を求める。
困ったように、私を見上げる二人にニコッと笑ってこうやってするのよと見本を見せる。
急に私がセバスの手を握ったので、むしろセバスが驚いていた。
「よろしくお願いします!」
それを見て、まず、レオが、その後ミアが同じように握手をした。
初めての挨拶の仕方だったらしく、二人とも握った手を見ていた。
「次にナタリー」
「ナタリー様は知ってます!ジョー様のところによく来られますから!」
「そうなの?」
「アンナリーゼ様のお子様ですからね、可愛くてつい!」
「ふふ、ありがとう。知っていても、一応紹介するわね!
ナタリー・カラマス。カラマス子爵の令嬢よ!
とても、人を育てるのが上手なの。ミア、よかったらナタリーに淑女レッスン受けてみるといいわ!」
「アンナリーゼ様、あの……」
「リアン、ミアにもそういう機会を与えてあげて。
私、ミアならできると思うのよ。ナタリーがダメなら、私が淑女レッスンをするわよ?」
「そういっていただけるのは、光栄ですけど……」
大丈夫とリアンに微笑む。
何故か、不安そうなのは、私が淑女レッスンをすると言ったからだろうか?違うと言ってくれるのを待ちたかったが、そっとすることにした。
「最後にニコライ・マーラよ。マーラ商会の商人だったのよ。
私の引き抜きってわかるかな?今度、私と一緒に商売をすることになったの。
とっても商売上手だからね……駆け引きというものを見習うといいわ!」
「ご紹介にあがりました、ニコライと申します。
この度、アンバー領地の商売人となりましたので、以後お見知りおきを。
何か欲しいものがありましたら、ぜひに声をかけてください!」
満面の笑みで二人に挨拶をする。
二人は、ニコライの商売用の顔にコロッと騙されているようだ。
まぁ、幼い二人には、これが本物の笑顔なのかは見抜けないほど、ニコライの笑顔は完ぺきなのだ……腕上げてきたなと、こんな些細なことでも感じてしまう。
「じゃあ、今度は二人の紹介ね!レオとミアは、自己紹介できるかしら?」
うんと頷くレオを不安そうにしているミア。
「じゃあ、レオは自己紹介して、ミアは私が紹介するわ!」
それぞれ、納得がいったのか頷き返してくれる。
あぁ、なんていい子たちなんだろう。
ダドリー男爵の子どもだとは、到底思えないな……なんて、よそ事を考えていると、レオの自己紹介が始まった。
「レオノーラ・ダドリーです。ダドリー男爵の次男です、よろしくお願いします」
その自己紹介で視線を厳しくしたのは、セバスとナタリーとニコライ。
そういえば、話していなかったかしら?と考える。
「こちら、ダドリー男爵の娘で、ミレディア。レオの妹よ。
そして、後ろに控えているのが、ダドリー男爵の第三夫人、リアン。
ウィルとナタリーは会ったことあるわよね?」
「えぇ、ありますけど……アンナリーゼ様、あの……」
「必要だから側に置いているの。それ以上は何も受け付けないわ!
仲良くしてあげて!ジョーも二人を慕っているのだから!」
自分が呼ばれたことが分かったのか、ジョーはウィルから降りて今度は私の方へ歩いてくる。
抱きとめてやると、嬉しそうだ。
「あと、ウィル……やっぱり、養子のこと考えてほしいのだけど」
「養子って、そのレオとミアのこと?」
「うん、そう」
「あぁ、うん……」
大人の微妙な空気を感じたのだろう。
三人の子どもたちは、それぞれ憂いを帯びる。
「すぐにとは言わない。もうすぐ、断罪が始まるから……それまでに答えを聞かせて。
できれば、受けてほしいのだけど……ダメなら、ノクトに任せるわ」
ウィルの困惑顔を見ながら、ダメかしらねと心の中でため息をつく。
できれば、レオもミアも爵位のあるウィルの養子となってほしい。
今後、ダドリー男爵家はなくなるのだ。
それでも、生き残りとして何かしら背負わされるかもしれない。
そのときに、後ろ盾になってあげられるのは、ウィルしかいないのだ。
私は、断罪する側の人間なのだから……恨まれるかしらね?私。
「なぁ、レオとミア」
「はい、何でしょう?ウィル様」
「あぁ、ウィルでいいけど……親父のこと好きか?どう思っている?」
「父上のことですか?」
レオは、さすがに考えている。
生きるために、考えるといことをすでに身に着けているし、不用意に話さないようにと心がけているようだ。
まだ小さいのに……と、なんだか寂しい。
「私、嫌い!お母様を大事にしないから……大っ嫌い!」
「ミア!」
ミアを窘めるレオ。
小さいレオが、ここまで考えながら生きなければならなかった環境は、決していいものではない。
私は、レオを引き寄せぎゅっと抱きしめた。
「アンナ様……どうかなさいましたか?」
「レオがあまりに不憫で……」
「それは、可哀想ということですか?もし、そうなら……違いますよ!僕は、可哀想ではありません」
胸をはって、私を見てレオは言ったのである。
なんか、本当にお祭りって感じになって、火を囲みながら今は領民のみんな踊っているのだ。
あの中に混ざったら……楽しいだろうなという思いもないこともないけど、私はジョーの体を動かしながら見ていた。
ジョーも見たことのない光景に興味津々らしく、いつもならもう寝てしまっているのに今日は目をパッチリあけて楽しそうに手を叩いている。
あとからレオとミアを連れてリアンも合流したので、私を間に挟んで両方に子どもがいる状態だ。
レオがしきりに話しかけてきて、ミアも負けじと服の裾を引っ張ってくる。
この子どもたちは、なんて可愛いんだろうと思いながら、レオとミアの話に耳を傾ける。
二人ともこんなお祭りが初めてのようで、楽しいのだと言っていた。
「レオもミアもお祭りは初めて?」
「うん!楽しい!お祭り初めてきたの!」
「ミアは、初めてだけど、僕は1回あるよ!!」
「そうなの?」
うんと頷くレオ。
「でもね、こんなに楽しいお祭りは初めて!!」
なんだろ……5歳の男の子にキュンとしてしまう。
ダドリー男爵の息子、恐るべしだなと心の中は慌ただしい。
大人になると……あんなふうになるのかしら?
できれば、ウィルのように育ってほしいななんて願望を勝手に押し付けたい衝動にかられる。
「レオとミアは、ウィルのこと知ってる?」
「知ってる!強いお兄さんでしょ?」
「かっこいいお兄さんだよ!」
おぉ?これは、ウィルさんお子様に人気ですよ!なんて喜ぶ私。
「アンナ様、それがどうかしたの?」
「うぅん、何でもないわ!そうだ、せっかくだから、私のお友達もこっちに呼んでいいかしら?」
「えっと……」
レオとミアは顔を見合わせて困惑している。
私の友人は大人なのだから、子どもの自分たちは怖い気もあるのだろう。
「屋敷で一緒に住んでるから、見たことある人ばかりだと思うけど……ダメかな?」
「いいよ!アンナ様のお友達だもん!」
レオが頷けは、ミアもつられて頷く。
この兄妹は、お兄ちゃんがしっかりしていて羨ましい。
あっ!別に私のお兄様がダメな兄だったわけではないんだからね、なんていない兄に言い訳をしてしまう。
まぁ、ヘタレではあったのだが……私にとって兄はまぎれもなく自慢の兄なのだ。
「ウィールー!セバスー!ナタリー!ニコライ!こっちこっち!!」
大きな声で呼ぶとみんな寄ってきてくれた。
「呼んだか?」
「呼んだ呼んだ!私の小さなお友達を紹介したくて!」
そういうと、ウィルは地面にドカッと座りはじめる。
セバスやニコライも倣って座った。
さすがにナタリーは、どうしようか考えていたら、エマがそっと椅子を持ってきてくれた。
「じゃあ、レオ、ミア、まずは私のお友達を紹介するわね」
二人を見ると少し緊張気味に頷く。
「ウィルは、知っているわね?近衛中隊長で伯爵のウィル・サーラー。
知ってると思うけど、とっても強いわよ!」
「姫さんに強いって言われると嘘っぽい……」
ウィルは、人懐っこい笑顔を向けて、よぉ!と二人に声をかける。
それに反応したのは……うちの子だったのだが……どうしても、ウィルのところに行きたいようだったので行かせてあげ、ウィルの膝の上にちょこんと満足げに座っている。
それをしげしげとレオとミアは見ていた。
「次は、セバスね。城で文官をしていて男爵よ。セバスチャン・トライド。
とても、物知りなの。だから、わからないことがあったら聞いてみるといいわ!」
「よろしく」
セバスは、手を出し握手を求める。
困ったように、私を見上げる二人にニコッと笑ってこうやってするのよと見本を見せる。
急に私がセバスの手を握ったので、むしろセバスが驚いていた。
「よろしくお願いします!」
それを見て、まず、レオが、その後ミアが同じように握手をした。
初めての挨拶の仕方だったらしく、二人とも握った手を見ていた。
「次にナタリー」
「ナタリー様は知ってます!ジョー様のところによく来られますから!」
「そうなの?」
「アンナリーゼ様のお子様ですからね、可愛くてつい!」
「ふふ、ありがとう。知っていても、一応紹介するわね!
ナタリー・カラマス。カラマス子爵の令嬢よ!
とても、人を育てるのが上手なの。ミア、よかったらナタリーに淑女レッスン受けてみるといいわ!」
「アンナリーゼ様、あの……」
「リアン、ミアにもそういう機会を与えてあげて。
私、ミアならできると思うのよ。ナタリーがダメなら、私が淑女レッスンをするわよ?」
「そういっていただけるのは、光栄ですけど……」
大丈夫とリアンに微笑む。
何故か、不安そうなのは、私が淑女レッスンをすると言ったからだろうか?違うと言ってくれるのを待ちたかったが、そっとすることにした。
「最後にニコライ・マーラよ。マーラ商会の商人だったのよ。
私の引き抜きってわかるかな?今度、私と一緒に商売をすることになったの。
とっても商売上手だからね……駆け引きというものを見習うといいわ!」
「ご紹介にあがりました、ニコライと申します。
この度、アンバー領地の商売人となりましたので、以後お見知りおきを。
何か欲しいものがありましたら、ぜひに声をかけてください!」
満面の笑みで二人に挨拶をする。
二人は、ニコライの商売用の顔にコロッと騙されているようだ。
まぁ、幼い二人には、これが本物の笑顔なのかは見抜けないほど、ニコライの笑顔は完ぺきなのだ……腕上げてきたなと、こんな些細なことでも感じてしまう。
「じゃあ、今度は二人の紹介ね!レオとミアは、自己紹介できるかしら?」
うんと頷くレオを不安そうにしているミア。
「じゃあ、レオは自己紹介して、ミアは私が紹介するわ!」
それぞれ、納得がいったのか頷き返してくれる。
あぁ、なんていい子たちなんだろう。
ダドリー男爵の子どもだとは、到底思えないな……なんて、よそ事を考えていると、レオの自己紹介が始まった。
「レオノーラ・ダドリーです。ダドリー男爵の次男です、よろしくお願いします」
その自己紹介で視線を厳しくしたのは、セバスとナタリーとニコライ。
そういえば、話していなかったかしら?と考える。
「こちら、ダドリー男爵の娘で、ミレディア。レオの妹よ。
そして、後ろに控えているのが、ダドリー男爵の第三夫人、リアン。
ウィルとナタリーは会ったことあるわよね?」
「えぇ、ありますけど……アンナリーゼ様、あの……」
「必要だから側に置いているの。それ以上は何も受け付けないわ!
仲良くしてあげて!ジョーも二人を慕っているのだから!」
自分が呼ばれたことが分かったのか、ジョーはウィルから降りて今度は私の方へ歩いてくる。
抱きとめてやると、嬉しそうだ。
「あと、ウィル……やっぱり、養子のこと考えてほしいのだけど」
「養子って、そのレオとミアのこと?」
「うん、そう」
「あぁ、うん……」
大人の微妙な空気を感じたのだろう。
三人の子どもたちは、それぞれ憂いを帯びる。
「すぐにとは言わない。もうすぐ、断罪が始まるから……それまでに答えを聞かせて。
できれば、受けてほしいのだけど……ダメなら、ノクトに任せるわ」
ウィルの困惑顔を見ながら、ダメかしらねと心の中でため息をつく。
できれば、レオもミアも爵位のあるウィルの養子となってほしい。
今後、ダドリー男爵家はなくなるのだ。
それでも、生き残りとして何かしら背負わされるかもしれない。
そのときに、後ろ盾になってあげられるのは、ウィルしかいないのだ。
私は、断罪する側の人間なのだから……恨まれるかしらね?私。
「なぁ、レオとミア」
「はい、何でしょう?ウィル様」
「あぁ、ウィルでいいけど……親父のこと好きか?どう思っている?」
「父上のことですか?」
レオは、さすがに考えている。
生きるために、考えるといことをすでに身に着けているし、不用意に話さないようにと心がけているようだ。
まだ小さいのに……と、なんだか寂しい。
「私、嫌い!お母様を大事にしないから……大っ嫌い!」
「ミア!」
ミアを窘めるレオ。
小さいレオが、ここまで考えながら生きなければならなかった環境は、決していいものではない。
私は、レオを引き寄せぎゅっと抱きしめた。
「アンナ様……どうかなさいましたか?」
「レオがあまりに不憫で……」
「それは、可哀想ということですか?もし、そうなら……違いますよ!僕は、可哀想ではありません」
胸をはって、私を見てレオは言ったのである。
0
お気に入りに追加
123
あなたにおすすめの小説

『伯爵令嬢 爆死する』
三木谷夜宵
ファンタジー
王立学園の中庭で、ひとりの伯爵令嬢が死んだ。彼女は婚約者である侯爵令息から婚約解消を求められた。しかし、令嬢はそれに反発した。そんな彼女を、令息は魔術で爆死させてしまったのである。
その後、大陸一のゴシップ誌が伯爵令嬢が日頃から受けていた仕打ちを暴露するのであった。
カクヨムでも公開しています。

五歳の時から、側にいた
田尾風香
恋愛
五歳。グレースは初めて国王の長男のグリフィンと出会った。
それからというもの、お互いにいがみ合いながらもグレースはグリフィンの側にいた。十六歳に婚約し、十九歳で結婚した。
グリフィンは、初めてグレースと会ってからずっとその姿を追い続けた。十九歳で結婚し、三十二歳で亡くして初めて、グリフィンはグレースへの想いに気付く。
前編グレース視点、後編グリフィン視点です。全二話。後編は来週木曜31日に投稿します。

さよなら私の愛しい人
ペン子
恋愛
由緒正しき大店の一人娘ミラは、結婚して3年となる夫エドモンに毛嫌いされている。二人は親によって決められた政略結婚だったが、ミラは彼を愛してしまったのだ。邪険に扱われる事に慣れてしまったある日、エドモンの口にした一言によって、崩壊寸前の心はいとも簡単に砕け散った。「お前のような役立たずは、死んでしまえ」そしてミラは、自らの最期に向けて動き出していく。
※5月30日無事完結しました。応援ありがとうございます!
※小説家になろう様にも別名義で掲載してます。
婚約破棄してくださって結構です
二位関りをん
恋愛
伯爵家の令嬢イヴには同じく伯爵家令息のバトラーという婚約者がいる。しかしバトラーにはユミアという子爵令嬢がいつもべったりくっついており、イヴよりもユミアを優先している。そんなイヴを公爵家次期当主のコーディが優しく包み込む……。
※表紙にはAIピクターズで生成した画像を使用しています

いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。
君は妾の子だから、次男がちょうどいい
月山 歩
恋愛
侯爵家のマリアは婚約中だが、彼は王都に住み、彼女は片田舎で遠いため会ったことはなかった。でもある時、マリアは妾の子であると知られる。そんな娘は大事な子息とは結婚させられないと、病気療養中の次男との婚約に一方的に変えさせられる。そして次の日には、迎えの馬車がやって来た。

婚約破棄の場に相手がいなかった件について
三木谷夜宵
ファンタジー
侯爵令息であるアダルベルトは、とある夜会で婚約者の伯爵令嬢クラウディアとの婚約破棄を宣言する。しかし、その夜会にクラウディアの姿はなかった。
断罪イベントの夜会に婚約者を迎えに来ないというパターンがあるので、では行かなければいいと思って書いたら、人徳あふれるヒロイン(不在)が誕生しました。
カクヨムにも公開しています。

貴方誰ですか?〜婚約者が10年ぶりに帰ってきました〜
なーさ
恋愛
侯爵令嬢のアーニャ。だが彼女ももう23歳。結婚適齢期も過ぎた彼女だが婚約者がいた。その名も伯爵令息のナトリ。彼が16歳、アーニャが13歳のあの日。戦争に行ってから10年。戦争に行ったまま帰ってこない。毎月送ると言っていた手紙も旅立ってから送られてくることはないし相手の家からも、もう忘れていいと言われている。もう潮時だろうと婚約破棄し、各家族円満の婚約解消。そして王宮で働き出したアーニャ。一年後ナトリは英雄となり帰ってくる。しかしアーニャはナトリのことを忘れてしまっている…!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる