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演技……?
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馬車と人の準備ができたとディルか連絡をもらい、早速私は、ジョージア一緒に別宅へ足を運ぶ。
2日前にも来たが、あの時とは違い隣にはジョージアがいる。
「ジョージア様、いつもどこで寝られていたのですか?」
「えっ?」
「どこで、寝てたのですか?」
「あぁ……えっと……」
「はっきりなさいませ?」
にっこり笑うと、怖いでも見たという顔になるジョージアは、即答してくれる。
「ずっと執務室で寝てた。
たまに、起きたら、ソフィアと一緒に寝てたけど……」
「起きたら……?
また、睡眠薬でも盛られたのですか?
気を付けてくださいよ……本当に危機感のない方ですね!」
「申し訳ありません……
でも、なんで……そんなこと聞くんだ?」
「ソフィアのところに行けば、わかりますよ!」
私の言葉に訝しむジョージア。
「つきましたよ!
まずは、狂った役でもしますから……私にたっぷり怯えてくださいね!」
こんなこともあろうかと、持ってきたのですとポケットから出したのは、昨日ざっくり切ったジョージアの髪とナイフ。
馬車から降りて、玄関前でジョージアと揉め事を始める私。
ジョージアは、何が始まったのか……身構えて緊張しているようだった。
その腕にギュっとしがみつく形で、私はジョージアの服を握ってシワシワにする。
そして、大声で、よく通る声で叫ぶ。
「ジョージア様、私を置いて行っては、嫌です!
私のところに戻ってきてください!!」
馬車から降りた瞬間から、涙を流し、ぐちゃぐちゃになった私にギョッとするジョージアや侍従達。
ディルは、さすがに演技だろうと踏んでいるようで、見ていないでさっさと準備なさいと本宅の侍従達を叱っているのが聞こえる。
私は、さらに嫌々しながら、ジョージアの腕を掴んで離さない。
その様子をどこかから見ていたのだろう、おもしろそうにソフィアが飛んできた。
しめた!
ナイフを胸の前で両手で持ち、ジョージアに向ける。
いかにもナイフなんて持ちなれていない令嬢のように、カタカタと震えながらぎゅぅっと柄を握りしめ、ジョージアに向かって一歩また一歩、そして、駆けていく。
ジョージア様、うまく避けてね!と心の中で祈りながら……
「ジョージア様、こっちを見てください!」
「アンナ!」
ざっと、肩当たりに狙いをつけて走っていく。
もちろん、ナイフの扱いには、たけているので、ジョージアを刺すことはない。
まぁ、万が一ってことはあるので、絶対ではないのだが、そのときは、少々痛い思いをしてもらおうと割り切って突っ込んでいった。
さも今切ったかのように、昨夜切ったジョージアの綺麗な髪の毛をタイミングよくばらまく。
「いやぁーーーーーーーーー!!!!!
ジョージア様ぁぁぁ!!!」
さらに、狂ったように、ジョージアへ持っていたナイフを向けると、さすがにソフィアが慌てたのが見えた。
「ねぇ?ジョージア様、私と一緒に逝きましょう!
一緒にいてくれないなら……こんな世界、無価値ですわ!」
「お……落ち着け、アンナリーゼ!」
「落ち着いてなんていられません!
すぐに、私の元に戻ってきてくれますか?
じゃないと……わた……私は……生きていけない……!!」
無駄に興奮させている体のおかげで、体力も消耗し、息もだんだん荒くなってくる。
「アンナリーゼ、わ……わかった……一緒に、本宅に戻る……
な?それでいいだろう?」
「よくない!
私だけを、愛してくれないジョージア様なんて必要ないわ!
だから、一緒に死んでちょうだい!」
「ジョージア!!ほら、ジョージアを助けに行きなさい!
何しているの!」
私とジョージアの間に、何人か割り込んできた。
チラッとディルを見ると、やれやれという顔をして、意図を察してくれたようで頷いてくれた。
私が、無茶苦茶にナイフを振りかざし、蹴り飛ばしたり押し倒したりして3人倒したところで、ジョージアとまた対峙することになった。
そのころには、ジョージアの側にソフィアが駆け寄っていたが、明らかに体調が悪そうだ。
悪阻だろうと思ったが、ただただ、睨む。
狂った私を見るのは、さぞ、おもしろいことだろう。
怖いとジョージアにしがみつきながら、口元は笑っている。
とびかかろうとした瞬間に、ディルによって、私は首元をトンっと叩かれ意識をかられ、地面に倒れかける。
支えてくれたディルによって馬車に運ばれていった。
「ジョージア様、ソフィア様にご説明を。
私どもは、アンナリーゼ様の命に従い、準備いたしますので……
一度、本宅へお戻りください。
アンナリーゼ様が落ち着かれるか、領地の管理地へ行かれるかするまでの間で
構いませんので……」
ディルに言われ仕方なさそうに、ジョージアは、ソフィアに説明をして、別宅にあった荷物を全部馬車に乗せるよう指示を出す。
私は、馬車の中で、座ってずっとそのやり取りを聞いていた。
今度は、ソフィアが、ぐずる番だ。
こっちは、演技でなく、本当におもちゃを取り上げられた子供のようだった。
「アンナリーゼを領地に送ったら、こちらに呼び寄せよう。
それなら、いいだろう?」
「えぇ……それなら……」
ソフィアは、渋々納得させたが、嘘はダメだ。
本宅に呼ぶ気もないのに、そういうのはいけないよ!と、馬車の中小声で呟く。
誰に届く言葉でもなく、その言葉は、私自身に突き刺さる。
「アンナリーゼ様、いつまで気絶したふりをなさっているのですか?
本宅へ帰る準備は整いましたので報告を」
「ごめんね、巻き込んじゃって……」
「かまいませんよ。
迫真の演技、見事でございました!」
「ディルには、迫真の演技に見えた?」
「えぇ……まさか……?」
「そのまさかね……恥ずかしいけど、残念ながらあれが本心よ。
ずっと、胸の中で燻っていたの……
もし、ジョーがいなければ、きっと狂ってしまっていたでしょうね
ディルは、こんな私、呆れたかしら……?」
ディルに苦笑いすると、失礼しますと頭を撫でてくれた。
その行動にとても驚いた。
「今まで、よく我慢なさいましたね。
私どもは、ずっと、何もしてあげられませんでしたが、これで思う存分、旦那様と
共にいられますよ!」
「えぇ、でも、良かったのかしら……?
こんな子供じみたことして、不安だわ……」
「アンナリーゼ様、大丈夫です。
旦那様は、こちらに来てから、自らソフィア様と一緒にいらしたことはないと
聞いていますから。
ずっと、心は、アンナリーゼ様の元にあったのです。
何も、心配はいりませんよ」
ディルに諭されると、ホッとした。
「ディル、アンナは、まだ……」
「えぇ、旦那様とソフィア様。
アンナリーゼ様は、まだ、気絶されてます。
騒がれては、起きてしまいますので、静かになさってください!」
ディルの機転により、馬車を覗き込もうとした2人に気づかれないよう私は横になり目を瞑る。
「ジョージア、きっと迎えに来てね!
その頭のオカシイ女を追い出したら、私が公爵夫人として、いつも側にいますから。
きっと、きっとですよ!」
か弱そうにいうソフィアを後に残し、ジョージアは、私と一緒の馬車に乗り込む。
動き出し、しばらくして私はむくりと起きる。
「迫真の演技だったな?」
「ジョージア様にもそう見えましたか?
戸惑ってらしたものね……?
はぁ……とため息をつくと、まさか?という目で私に問うてくる。
「まさかですよ。
演技でなくて、本心です。
ずっと、燻っていた気持ちを吐き出させてくれてありがとうございます!」
対面に座っていたジョージアが、私の隣に移ってくる。
狭い馬車の中わざわざと。
そして、ギュっと抱きしめられた。
「アンナ、すまなかった。
大事にすると、誓ったのに……」
「いいですよ、戻ってきてくれるなんてこれっぽっちも思ってもいなかったので、
渡りに船とは、こういうことなんですかね?
ジョージア様、おかえりなさい」
おずおず体に腕を回すと、耳元でただいまと囁くジョージア。
ホッとするの束の間、私が公爵権限を取得するために、屋敷に帰って早速ジョージアと事務作業に取り組むのであった。
それと同時に、公世子へ手紙を送り、公との面会予約を取り付けるのである。
時間は、待ってくれないのだ。
さてさて、頭がおかしくなったアンバー公爵夫人の華麗なる躍進である。
2日前にも来たが、あの時とは違い隣にはジョージアがいる。
「ジョージア様、いつもどこで寝られていたのですか?」
「えっ?」
「どこで、寝てたのですか?」
「あぁ……えっと……」
「はっきりなさいませ?」
にっこり笑うと、怖いでも見たという顔になるジョージアは、即答してくれる。
「ずっと執務室で寝てた。
たまに、起きたら、ソフィアと一緒に寝てたけど……」
「起きたら……?
また、睡眠薬でも盛られたのですか?
気を付けてくださいよ……本当に危機感のない方ですね!」
「申し訳ありません……
でも、なんで……そんなこと聞くんだ?」
「ソフィアのところに行けば、わかりますよ!」
私の言葉に訝しむジョージア。
「つきましたよ!
まずは、狂った役でもしますから……私にたっぷり怯えてくださいね!」
こんなこともあろうかと、持ってきたのですとポケットから出したのは、昨日ざっくり切ったジョージアの髪とナイフ。
馬車から降りて、玄関前でジョージアと揉め事を始める私。
ジョージアは、何が始まったのか……身構えて緊張しているようだった。
その腕にギュっとしがみつく形で、私はジョージアの服を握ってシワシワにする。
そして、大声で、よく通る声で叫ぶ。
「ジョージア様、私を置いて行っては、嫌です!
私のところに戻ってきてください!!」
馬車から降りた瞬間から、涙を流し、ぐちゃぐちゃになった私にギョッとするジョージアや侍従達。
ディルは、さすがに演技だろうと踏んでいるようで、見ていないでさっさと準備なさいと本宅の侍従達を叱っているのが聞こえる。
私は、さらに嫌々しながら、ジョージアの腕を掴んで離さない。
その様子をどこかから見ていたのだろう、おもしろそうにソフィアが飛んできた。
しめた!
ナイフを胸の前で両手で持ち、ジョージアに向ける。
いかにもナイフなんて持ちなれていない令嬢のように、カタカタと震えながらぎゅぅっと柄を握りしめ、ジョージアに向かって一歩また一歩、そして、駆けていく。
ジョージア様、うまく避けてね!と心の中で祈りながら……
「ジョージア様、こっちを見てください!」
「アンナ!」
ざっと、肩当たりに狙いをつけて走っていく。
もちろん、ナイフの扱いには、たけているので、ジョージアを刺すことはない。
まぁ、万が一ってことはあるので、絶対ではないのだが、そのときは、少々痛い思いをしてもらおうと割り切って突っ込んでいった。
さも今切ったかのように、昨夜切ったジョージアの綺麗な髪の毛をタイミングよくばらまく。
「いやぁーーーーーーーーー!!!!!
ジョージア様ぁぁぁ!!!」
さらに、狂ったように、ジョージアへ持っていたナイフを向けると、さすがにソフィアが慌てたのが見えた。
「ねぇ?ジョージア様、私と一緒に逝きましょう!
一緒にいてくれないなら……こんな世界、無価値ですわ!」
「お……落ち着け、アンナリーゼ!」
「落ち着いてなんていられません!
すぐに、私の元に戻ってきてくれますか?
じゃないと……わた……私は……生きていけない……!!」
無駄に興奮させている体のおかげで、体力も消耗し、息もだんだん荒くなってくる。
「アンナリーゼ、わ……わかった……一緒に、本宅に戻る……
な?それでいいだろう?」
「よくない!
私だけを、愛してくれないジョージア様なんて必要ないわ!
だから、一緒に死んでちょうだい!」
「ジョージア!!ほら、ジョージアを助けに行きなさい!
何しているの!」
私とジョージアの間に、何人か割り込んできた。
チラッとディルを見ると、やれやれという顔をして、意図を察してくれたようで頷いてくれた。
私が、無茶苦茶にナイフを振りかざし、蹴り飛ばしたり押し倒したりして3人倒したところで、ジョージアとまた対峙することになった。
そのころには、ジョージアの側にソフィアが駆け寄っていたが、明らかに体調が悪そうだ。
悪阻だろうと思ったが、ただただ、睨む。
狂った私を見るのは、さぞ、おもしろいことだろう。
怖いとジョージアにしがみつきながら、口元は笑っている。
とびかかろうとした瞬間に、ディルによって、私は首元をトンっと叩かれ意識をかられ、地面に倒れかける。
支えてくれたディルによって馬車に運ばれていった。
「ジョージア様、ソフィア様にご説明を。
私どもは、アンナリーゼ様の命に従い、準備いたしますので……
一度、本宅へお戻りください。
アンナリーゼ様が落ち着かれるか、領地の管理地へ行かれるかするまでの間で
構いませんので……」
ディルに言われ仕方なさそうに、ジョージアは、ソフィアに説明をして、別宅にあった荷物を全部馬車に乗せるよう指示を出す。
私は、馬車の中で、座ってずっとそのやり取りを聞いていた。
今度は、ソフィアが、ぐずる番だ。
こっちは、演技でなく、本当におもちゃを取り上げられた子供のようだった。
「アンナリーゼを領地に送ったら、こちらに呼び寄せよう。
それなら、いいだろう?」
「えぇ……それなら……」
ソフィアは、渋々納得させたが、嘘はダメだ。
本宅に呼ぶ気もないのに、そういうのはいけないよ!と、馬車の中小声で呟く。
誰に届く言葉でもなく、その言葉は、私自身に突き刺さる。
「アンナリーゼ様、いつまで気絶したふりをなさっているのですか?
本宅へ帰る準備は整いましたので報告を」
「ごめんね、巻き込んじゃって……」
「かまいませんよ。
迫真の演技、見事でございました!」
「ディルには、迫真の演技に見えた?」
「えぇ……まさか……?」
「そのまさかね……恥ずかしいけど、残念ながらあれが本心よ。
ずっと、胸の中で燻っていたの……
もし、ジョーがいなければ、きっと狂ってしまっていたでしょうね
ディルは、こんな私、呆れたかしら……?」
ディルに苦笑いすると、失礼しますと頭を撫でてくれた。
その行動にとても驚いた。
「今まで、よく我慢なさいましたね。
私どもは、ずっと、何もしてあげられませんでしたが、これで思う存分、旦那様と
共にいられますよ!」
「えぇ、でも、良かったのかしら……?
こんな子供じみたことして、不安だわ……」
「アンナリーゼ様、大丈夫です。
旦那様は、こちらに来てから、自らソフィア様と一緒にいらしたことはないと
聞いていますから。
ずっと、心は、アンナリーゼ様の元にあったのです。
何も、心配はいりませんよ」
ディルに諭されると、ホッとした。
「ディル、アンナは、まだ……」
「えぇ、旦那様とソフィア様。
アンナリーゼ様は、まだ、気絶されてます。
騒がれては、起きてしまいますので、静かになさってください!」
ディルの機転により、馬車を覗き込もうとした2人に気づかれないよう私は横になり目を瞑る。
「ジョージア、きっと迎えに来てね!
その頭のオカシイ女を追い出したら、私が公爵夫人として、いつも側にいますから。
きっと、きっとですよ!」
か弱そうにいうソフィアを後に残し、ジョージアは、私と一緒の馬車に乗り込む。
動き出し、しばらくして私はむくりと起きる。
「迫真の演技だったな?」
「ジョージア様にもそう見えましたか?
戸惑ってらしたものね……?
はぁ……とため息をつくと、まさか?という目で私に問うてくる。
「まさかですよ。
演技でなくて、本心です。
ずっと、燻っていた気持ちを吐き出させてくれてありがとうございます!」
対面に座っていたジョージアが、私の隣に移ってくる。
狭い馬車の中わざわざと。
そして、ギュっと抱きしめられた。
「アンナ、すまなかった。
大事にすると、誓ったのに……」
「いいですよ、戻ってきてくれるなんてこれっぽっちも思ってもいなかったので、
渡りに船とは、こういうことなんですかね?
ジョージア様、おかえりなさい」
おずおず体に腕を回すと、耳元でただいまと囁くジョージア。
ホッとするの束の間、私が公爵権限を取得するために、屋敷に帰って早速ジョージアと事務作業に取り組むのであった。
それと同時に、公世子へ手紙を送り、公との面会予約を取り付けるのである。
時間は、待ってくれないのだ。
さてさて、頭がおかしくなったアンバー公爵夫人の華麗なる躍進である。
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