182 / 1,518
第1回アンナリーゼ杯
しおりを挟む
昨日ウィルに提案されたばかりだったが、すでに前もって準備されていたのか訓練場には、たくさんの近衛や公都を守る警備の人たちが集まっている。
私もジョーを面倒みてくれるデリアとエマを連れて参戦だ。
「すごい人ね……
みんな予選の人?」
「いや、見にきている人もいるぞ?」
「皆さん、腕自慢の人たちばかりですよ!」
私の左右には、中隊長の腕章をつけたウィルとその従属である腕章をつけたエリックがいて、私の質問に答えてくれる。
確かにこの人数だと……日にちがかかるわね。
私から見える人数だけでもかなりだった。
「まだ、これ、半分だからな。
一次予選は、午前午後の2部制。
1から7までの班にわけてやるんだ」
「そうなんだ?
なんか、すごいね!
あぁ、わくわくしてきた!」
久しぶりのお祭り気分に私は、そわそわしてくる。
「ちなみに俺らは、班が別れたぞ?」
「ホント?楽しみ!」
「勝ち進んでいけば、僕とアンナリーゼ様は、準決勝で当たりますね!」
「俺は、姫さんとは決勝まで会えないな……」
それぞれの対戦票を見ながら、どんな人物がいるのか確認しているところだ。
決勝トーナメントに出れるのは、7人と近衛団長の計8名となっている。
ちなみに私の班には、第3中隊の隊長と戦闘特化の第8小隊の隊長と……かなり強い面々がいるらしい。
私は、それを聞くだけで、ワクワクしてきた。
この訓練所に通って2年くらいたつけど、トーナメントにはまだ、戦ったことがない隊員の名前が並んでいるのだ。
「俺んとこ、将軍いるんだよなぁ……
勝てっかなぁ?」
「ウィル様のところもですか?
僕もなんですよ……」
ウィルとエリックの2人は、ため息混じりだ。
「大丈夫?」
曖昧に笑うウィルとエリック。
仕草がそっくりで、驚いた。
「まぁ、姫さんに会わない限り負けないさ!
例え近衛団長と当たったとしても、勝ってみせる!」
ウィルのアイスブルーの瞳は爛々としていた。
が、後ろから、知らないおじさんに抱きつかれ変な声を出している。
「おぉー、ひよっこが、生意気ぬかすな!
ワシに勝とうなんて100万年早いわ!」
「団長、どこ触ってるんすか!」
ウィルの後ろから抱きついているガタイのいいおじさん。
これが、ローズディア公国の近衛団長らしい。
「おっ!
これはこれは、ご挨拶がおくれましたな!」
「いえ、こちらこそ……
いつもお世話になっています。
アンナリーゼ・トロン・アンバーです。
この度は、このような催し物までしていただいて……」
「いやージョージアの坊ちゃんには勿体ない子だな?
近衛団長を拝命しておるヤリス・クーランだ。
こっちこそ、無理言って悪かったね……
冠杯だなんて、びっくりしただろう?」
私は、ヤリスの話を聞いて、クスっと笑う。
「はい、昨日聞かされましたが、ビックリしました。
さらに、この参加者の多さに……」
「あぁ、普段、鍛錬をしている子らばかりだからね。
自分の力量を誇示したいんだ。
そういう機会ってなかなかないもんだからさ!」
自分も含めてと笑っているヤリス。
きっと、1番乗りきだったのだろう。
「今回、そういう意味では、こんな絶好のチャンスを与えられれば、
みんな張り切るだろう。
普段、手合わせしないような将軍職のものまで出るから!」
「私も、楽しみにで、今、とてもワクワクしてます。
もし、当たったら、お手柔らかにお願いしますね!」
私は、ヤリスにニッコリ笑って握手を求めると、ヤリスもニヤッと笑って握り返してくる。
ただし……それはどうかな?と呟いている。
私の力量をはかりたいのだろうか?
どのみち、ヤリスと当たるのは、順当に行って決勝だ。
それまで、楽しみにしておこうと思う。
「姫さん、俺、次試合だから、いってくら!」
「応援行くよ!」
「あぁ……いい。
すぐ戻るから!
エリック、姫さんたちよろしく!」
「了解です!」
近衛らしく、上官に対する敬礼をしているエリック。
今日は、やはり腕章をつけているためか、いつもと違うのである。
「エリックは、まだ出番はないの?」
「僕は、班内でも最終ですから……」
「そうなんだ?
私は、中間くらいだから、ウィルが戻ってきたら行くね!」
なんて、二人で話をしていると何食わぬ顔で、ウィルが戻ってきた。
「もぅ終わり?」
「あぁ、不戦勝で勝った」
「えっ?」
「ずるじゃ、ねーぞ?
俺の顔見て、負けましたって向こうが、言ったんだから!」
「そんな勝ち方もあるのね……」
「姫さんは、間違いなく全試合戦う羽目になると思うよ!
みんな、姫さんと戦ってみたいんだから!」
私は、ため息をつく。
別に、私に恐れをなして不戦勝にしてくれてもいいのだけどなぁ……
そんなことを思ってしまう。
「そろそろなんじゃね?
デリア、ジョー貸して」
「えっ?
ジョー様、人見知りですから……」
「ジョーは、ウィルにはしないのよ……」
ウィルに抱かれるジョーは、さっきより喜んできゃっきゃっと嬉しそうだ。
「かーさまの活躍、見るんだぞ!」
そんなことを言いながら、またジョーの頬っぺたをムニムニしている。
「前情報いるか?」
「いらない!
戦場に出たとき、そんなものないでしょ?」
「まぁな。
じゃあ、存分に暴れてこい!
じゃじゃ馬姫さん!」
「じゃじゃ馬だけ、余分ね!」
ちょうど、前の試合が終わって、私の名前が呼ばれる。
今日は、騎士服っぽい服装で男装しているため、いつもより体が動かしやすい。
髪もポニーテールにデリアに結んでもらった。
私は、ポニーテールを揺らしながら、意気揚々と試合会場へと入る。
模擬剣の検査を審判にしてもらい、位置について待つ。
私の前に現れたのは、気障っぽい貴族の子息だろう。
「第8小隊の隊長、キース・ブランだ。
あなたが、近衛の訓練場で好き勝手やっているという公爵夫人か?」
なんだか、言い方がむかつくわね……
私の方が爵位上ですけど!
別に好き勝手は、していない。
公のお墨付きで出入りしているだけ!
「アンナリ……」
「結構です」
向こうも自己紹介したので、私もした方がいいのかと思って、名前を名乗ろうとしたらかぶせるように言われる止められてしまう。
「あなたの名前なんて、覚えても仕方がない。
これからすぐに負けるのだから!」
えらく自信家ね!
もう、その言い方、完全に腹立ったわよ!
私だって強いんだから!
ぶちのめしてやる!
私の心中は、すさんでいて、さらに怒りにメラメラと燃えている。
ただし、頭は冷静だ。
母から伝授されたのは、どんなときでも頭だけは冷静に判断できるよう訓練されている。
「では、開始します。
位置についてください!」
審判は、私とキースを見て位置確認をする。
頷いているので、もう始まるのだろう。
「始めっ!」
審判の1音目が出るか出ないかで、キースは私めがけて突っ込んできた。
私は、それを軽くいなす。
女だからって、なめないでくれる!
ついでに、ちょこっと足を出してひっかけてやる。
ふらついたキース。
私が隙を見逃すはずもなく、めいっぱいの力で押し倒し背中に、馬乗りになった。
馬乗りされているキースは、私を見上げて憎々し気にしている。
もちろん、片方の足を引っ張り上げているから、身動きが取れないのだ。
「さぁ、ねんねの時間ですよ!」
私は、最大限、ニッコリ笑ってキースの意識を刈り取ってやるのであった。
「勝者、アンナリーゼ様!」
その場で、たくさんのギャラリーが見ていたのだが、怒号のような喝采を受ける。
私、そっちの方が……怖いかも。
ジョーも驚いて泣いているようで、ウィルが一生懸命あやしてくれているのが目に入ったのあった。
私もジョーを面倒みてくれるデリアとエマを連れて参戦だ。
「すごい人ね……
みんな予選の人?」
「いや、見にきている人もいるぞ?」
「皆さん、腕自慢の人たちばかりですよ!」
私の左右には、中隊長の腕章をつけたウィルとその従属である腕章をつけたエリックがいて、私の質問に答えてくれる。
確かにこの人数だと……日にちがかかるわね。
私から見える人数だけでもかなりだった。
「まだ、これ、半分だからな。
一次予選は、午前午後の2部制。
1から7までの班にわけてやるんだ」
「そうなんだ?
なんか、すごいね!
あぁ、わくわくしてきた!」
久しぶりのお祭り気分に私は、そわそわしてくる。
「ちなみに俺らは、班が別れたぞ?」
「ホント?楽しみ!」
「勝ち進んでいけば、僕とアンナリーゼ様は、準決勝で当たりますね!」
「俺は、姫さんとは決勝まで会えないな……」
それぞれの対戦票を見ながら、どんな人物がいるのか確認しているところだ。
決勝トーナメントに出れるのは、7人と近衛団長の計8名となっている。
ちなみに私の班には、第3中隊の隊長と戦闘特化の第8小隊の隊長と……かなり強い面々がいるらしい。
私は、それを聞くだけで、ワクワクしてきた。
この訓練所に通って2年くらいたつけど、トーナメントにはまだ、戦ったことがない隊員の名前が並んでいるのだ。
「俺んとこ、将軍いるんだよなぁ……
勝てっかなぁ?」
「ウィル様のところもですか?
僕もなんですよ……」
ウィルとエリックの2人は、ため息混じりだ。
「大丈夫?」
曖昧に笑うウィルとエリック。
仕草がそっくりで、驚いた。
「まぁ、姫さんに会わない限り負けないさ!
例え近衛団長と当たったとしても、勝ってみせる!」
ウィルのアイスブルーの瞳は爛々としていた。
が、後ろから、知らないおじさんに抱きつかれ変な声を出している。
「おぉー、ひよっこが、生意気ぬかすな!
ワシに勝とうなんて100万年早いわ!」
「団長、どこ触ってるんすか!」
ウィルの後ろから抱きついているガタイのいいおじさん。
これが、ローズディア公国の近衛団長らしい。
「おっ!
これはこれは、ご挨拶がおくれましたな!」
「いえ、こちらこそ……
いつもお世話になっています。
アンナリーゼ・トロン・アンバーです。
この度は、このような催し物までしていただいて……」
「いやージョージアの坊ちゃんには勿体ない子だな?
近衛団長を拝命しておるヤリス・クーランだ。
こっちこそ、無理言って悪かったね……
冠杯だなんて、びっくりしただろう?」
私は、ヤリスの話を聞いて、クスっと笑う。
「はい、昨日聞かされましたが、ビックリしました。
さらに、この参加者の多さに……」
「あぁ、普段、鍛錬をしている子らばかりだからね。
自分の力量を誇示したいんだ。
そういう機会ってなかなかないもんだからさ!」
自分も含めてと笑っているヤリス。
きっと、1番乗りきだったのだろう。
「今回、そういう意味では、こんな絶好のチャンスを与えられれば、
みんな張り切るだろう。
普段、手合わせしないような将軍職のものまで出るから!」
「私も、楽しみにで、今、とてもワクワクしてます。
もし、当たったら、お手柔らかにお願いしますね!」
私は、ヤリスにニッコリ笑って握手を求めると、ヤリスもニヤッと笑って握り返してくる。
ただし……それはどうかな?と呟いている。
私の力量をはかりたいのだろうか?
どのみち、ヤリスと当たるのは、順当に行って決勝だ。
それまで、楽しみにしておこうと思う。
「姫さん、俺、次試合だから、いってくら!」
「応援行くよ!」
「あぁ……いい。
すぐ戻るから!
エリック、姫さんたちよろしく!」
「了解です!」
近衛らしく、上官に対する敬礼をしているエリック。
今日は、やはり腕章をつけているためか、いつもと違うのである。
「エリックは、まだ出番はないの?」
「僕は、班内でも最終ですから……」
「そうなんだ?
私は、中間くらいだから、ウィルが戻ってきたら行くね!」
なんて、二人で話をしていると何食わぬ顔で、ウィルが戻ってきた。
「もぅ終わり?」
「あぁ、不戦勝で勝った」
「えっ?」
「ずるじゃ、ねーぞ?
俺の顔見て、負けましたって向こうが、言ったんだから!」
「そんな勝ち方もあるのね……」
「姫さんは、間違いなく全試合戦う羽目になると思うよ!
みんな、姫さんと戦ってみたいんだから!」
私は、ため息をつく。
別に、私に恐れをなして不戦勝にしてくれてもいいのだけどなぁ……
そんなことを思ってしまう。
「そろそろなんじゃね?
デリア、ジョー貸して」
「えっ?
ジョー様、人見知りですから……」
「ジョーは、ウィルにはしないのよ……」
ウィルに抱かれるジョーは、さっきより喜んできゃっきゃっと嬉しそうだ。
「かーさまの活躍、見るんだぞ!」
そんなことを言いながら、またジョーの頬っぺたをムニムニしている。
「前情報いるか?」
「いらない!
戦場に出たとき、そんなものないでしょ?」
「まぁな。
じゃあ、存分に暴れてこい!
じゃじゃ馬姫さん!」
「じゃじゃ馬だけ、余分ね!」
ちょうど、前の試合が終わって、私の名前が呼ばれる。
今日は、騎士服っぽい服装で男装しているため、いつもより体が動かしやすい。
髪もポニーテールにデリアに結んでもらった。
私は、ポニーテールを揺らしながら、意気揚々と試合会場へと入る。
模擬剣の検査を審判にしてもらい、位置について待つ。
私の前に現れたのは、気障っぽい貴族の子息だろう。
「第8小隊の隊長、キース・ブランだ。
あなたが、近衛の訓練場で好き勝手やっているという公爵夫人か?」
なんだか、言い方がむかつくわね……
私の方が爵位上ですけど!
別に好き勝手は、していない。
公のお墨付きで出入りしているだけ!
「アンナリ……」
「結構です」
向こうも自己紹介したので、私もした方がいいのかと思って、名前を名乗ろうとしたらかぶせるように言われる止められてしまう。
「あなたの名前なんて、覚えても仕方がない。
これからすぐに負けるのだから!」
えらく自信家ね!
もう、その言い方、完全に腹立ったわよ!
私だって強いんだから!
ぶちのめしてやる!
私の心中は、すさんでいて、さらに怒りにメラメラと燃えている。
ただし、頭は冷静だ。
母から伝授されたのは、どんなときでも頭だけは冷静に判断できるよう訓練されている。
「では、開始します。
位置についてください!」
審判は、私とキースを見て位置確認をする。
頷いているので、もう始まるのだろう。
「始めっ!」
審判の1音目が出るか出ないかで、キースは私めがけて突っ込んできた。
私は、それを軽くいなす。
女だからって、なめないでくれる!
ついでに、ちょこっと足を出してひっかけてやる。
ふらついたキース。
私が隙を見逃すはずもなく、めいっぱいの力で押し倒し背中に、馬乗りになった。
馬乗りされているキースは、私を見上げて憎々し気にしている。
もちろん、片方の足を引っ張り上げているから、身動きが取れないのだ。
「さぁ、ねんねの時間ですよ!」
私は、最大限、ニッコリ笑ってキースの意識を刈り取ってやるのであった。
「勝者、アンナリーゼ様!」
その場で、たくさんのギャラリーが見ていたのだが、怒号のような喝采を受ける。
私、そっちの方が……怖いかも。
ジョーも驚いて泣いているようで、ウィルが一生懸命あやしてくれているのが目に入ったのあった。
0
お気に入りに追加
124
あなたにおすすめの小説
私の入る余地なんてないことはわかってる。だけど……。
さくしゃ
恋愛
キャロルは知っていた。
許嫁であるリオンと、親友のサンが互いを想い合っていることを。
幼い頃からずっと想ってきたリオン、失いたくない大切な親友であるサン。キャロルは苦悩の末に、リオンへの想いを封じ、身を引くと決めていた——はずだった。
(ああ、もう、)
やり過ごせると思ってた。でも、そんなことを言われたら。
(ずるいよ……)
リオンはサンのことだけを見ていると思っていた。けれど——違った。
こんな私なんかのことを。
友情と恋情の狭間で揺れ動くキャロル、リオン、サンの想い。
彼らが最後に選ぶ答えとは——?

騎士志望のご令息は暗躍がお得意
月野槐樹
ファンタジー
王弟で辺境伯である父を保つマーカスは、辺境の田舎育ちのマイペースな次男坊。
剣の腕は、かつて「魔王」とまで言われた父や父似の兄に比べれば平凡と自認していて、剣より魔法が大好き。戦う時は武力より、どちらというと裏工作?
だけど、ちょっとした気まぐれで騎士を目指してみました。
典型的な「騎士」とは違うかもしれないけど、護る時は全力です。
従者のジョセフィンと駆け抜ける青春学園騎士物語。

異世界に転生したもののトカゲでしたが、進化の実を食べて魔王になりました。
トモモト ヨシユキ
ファンタジー
異世界に転生したのだけれど手違いでトカゲになっていた!しかし、女神に与えられた進化の実を食べて竜人になりました。
エブリスタと小説家になろうにも掲載しています。

【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。
【完結】虐げられて自己肯定感を失った令嬢は、周囲からの愛を受け取れない
春風由実
恋愛
事情があって伯爵家で長く虐げられてきたオリヴィアは、公爵家に嫁ぐも、同じく虐げられる日々が続くものだと信じていた。
願わくば、公爵家では邪魔にならず、ひっそりと生かして貰えたら。
そんなオリヴィアの小さな願いを、夫となった公爵レオンは容赦なく打ち砕く。
※完結まで毎日1話更新します。最終話は2/15の投稿です。
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!
皇帝の番~2度目の人生謳歌します!~
saku
恋愛
竜人族が治める国で、生まれたルミエールは前世の記憶を持っていた。
前世では、一国の姫として生まれた。両親に愛されずに育った。
国が戦で負けた後、敵だった竜人に自分の番だと言われ。遠く離れたこの国へと連れてこられ、婚約したのだ……。
自分に優しく接してくれる婚約者を、直ぐに大好きになった。その婚約者は、竜人族が治めている帝国の皇帝だった。
幸せな日々が続くと思っていたある日、婚約者である皇帝と一人の令嬢との密会を噂で知ってしまい、裏切られた悲しさでどんどんと痩せ細り死んでしまった……。
自分が死んでしまった後、婚約者である皇帝は何十年もの間深い眠りについていると知った。
前世の記憶を持っているルミエールが、皇帝が眠っている王都に足を踏み入れた時、止まっていた歯車が動き出す……。
※小説家になろう様でも公開しています

愛など初めからありませんが。
ましろ
恋愛
お金で売られるように嫁がされた。
お相手はバツイチ子持ちの伯爵32歳。
「君は子供の面倒だけ見てくれればいい」
「要するに貴方様は幸せ家族の演技をしろと仰るのですよね?ですが、子供達にその様な演技力はありますでしょうか?」
「……何を言っている?」
仕事一筋の鈍感不器用夫に嫁いだミッシェルの未来はいかに?
✻基本ゆるふわ設定。箸休め程度に楽しんでいただけると幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる