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2ヶ月たつと……
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出産から2ヶ月。
私はジョージアの執務室で、ぼぉーっと、領地の本を読んでいる。
あまり読書とかも好きではないが、今後のことを考えると読んでおく必要があった。
隣には、籐カゴをベビーベッドサイズに編んでもらったものの中にジョーがすやすやと眠っている。
エリザベスに子育て相談したときは、赤ちゃんはよく泣くと聞いていたのだが、全く泣かないこの子は大丈夫なのか?とたまに心配になる。
ひだまりが気持ちいいのか、本当にぐっすり寝てしまったのだ。
「暇ね……」
1人ごちると、一緒に執務室にいたパルマが睨んでくる。
それもそうだろう。
私の仕事を一手に引き受けてくれ、ディルの手伝いにまで行ってくれているのだ。
主人である私が、いう言葉ではないだろう……
「アンナリーゼ様、お暇なら、少し体を動かされてはどうですか?
もう動いてもいいのでしょ?」
「そうね……少し、体を鍛えるわ!」
いそいそと自室に行き模擬剣も持って、ジョーのベビーベッドごともって庭に出る。
体をほぐし始める私。
ぎゅーっと伸びて気持ちいい。
私の剣術を見たいとパルマは、休憩がてらついてきた。
「僕、アンナリーゼ様が剣を握ってるところ見たことないけど……強いの?」
風の噂というか、学園の噂は、尾鰭腹鰭がつくので正確のようで正確ではないこともある。
それも、私は、近衛で1番の出世頭と言われているウィルより強かったし、体さえ戻れば、まだ、負けていないと思う。
「じゃあ、少し私の練習相手になる?」
「1年以上振ってないんですよね?
さすがに、そんな人に負けると思いません……」
むっすぅーっと私はする。
私、本当に強いんですけど!
そして、パルマと手合わせした。
完敗だった……
パルマの動きは、学園で習う手本通りの動きだからよけることはできる。
できるはずだった……
体が……全くついてこない。
「アンナリーゼ様って、そんなに強くないんだね。
僕でも勝っちゃったよ!」
ふっふっと喜んで執務室へ帰るパルマを私は見送るしかなかった。
そのあとは、模擬剣を握ったり転がしたりしていた。
なんか、馬鹿にされたみたいで悔しい。
もともと、私の取り得といえば、これしかなかったのだ。
それすらなくなったら……私には何も残らない。
私は、これをいい機会ととらえて、剣を振り直すようになる。
目下の目標は、パルマをぶちのめす!
今のままだと……きっと、馬にも乗れないだろう。
私、何にもできない……情けないな。
そこから、忙しいディルにお願いして、体幹改造だ!
落ちた筋肉をつけるためこっそり真剣を振り回したり、屋敷の周りを軽く走ったり、馬に乗る練習をしたりと2週間みっちりとする。
毎日くたくたになるけど、私は、満たされる。
ジョーも目で追えるようになり、私の振る剣をみて笑うようになった。
もちろん、ジョーのお世話もサボってはいない。
スーザンに手伝ってもらいながら、お世話もきっちりしていく。
領地の勉強も隙間隙間で時間を見つけてしているところだ。
夜は、たっぷり寝て、ご飯もいっぱい食べて、頭も使い体も使いってすると、鬱々していた気持ちもスッキリしてきたし何より、体が動くようになってきた。
「パルマ、明日は何をするの?」
「明日は、少し時間があるので読書でもしようかと!」
「じゃあ、その時間、私に頂戴!」
「いやですよ!」
「じゃあ、もう構ってあげない!」
何故、構ってあげないというのか……
パルマの書いた報告書の添削をしているのは私だ。
まだまだ、書き方がダメでイロイロ書き込んでいたりする。
そういうのをしてくれるのは、パルマにとって私しかいなかった。
パルマの上司であるディルに1週間に1回報告書をあげることになっているのだけど、なかなか報告書は、赤点だったらしい。
その点、私は、そういう添削は、得意としている。
なので、うってつけなのだそうだ。
まぁ、それがまた、ディルを通して私が読むのだけど……
そこは、パルマの練習なので、文句言うことなくしっかり指導すしているところだ。
「わかりました……
また、負けても文句なしでお願いしますね!」
この前も文句は言っていないはずだ。
そのあと、しばらく執務室に行かなかっただけなのだから……
中庭に移動した私達。
もちろんジョーも一緒に連れてきた。
スーザンが、私達の模擬戦を見せている。
「体は、十分にほぐしておきなさいね!
ケガの元になるから……」
「ケガするほどじゃないですから、いいですよ!」
なんだろう……主人と崇めてくれていたはずなのに……
蔑まれているような感じ。
この前、私に勝ったから自惚れているのかしら?
私は体のあちこちをぐぅーっと伸ばし、動けるように体をほぐしていく。
その様子をずっと見ているパルマ。
まだですか?と視線が言っている。
「よし、体もほぐれたから模擬戦やりましょうか?」
もちろん、私は普段着用のワンピースをヒラヒラさせて、構えることなくスッと立つ。
2週間鍛え直したおかげで、少し筋肉痛が残っていて痛いが、それすら体をうまく動かせていなかったという証拠なので仕方がない。
「じゃあ、いきますよ!」
パルマが、蹴りだした!
私も受ける体制になったが、先日も模擬戦をしたおかげか、どこにどういう風に来るのかが手に取るようにわかってしまうので、薙ぎ払う。
せっかくだから、ついでに長くなった鼻をぽっきり折ってあげることにした。
私に薙ぎ払われることを想定していなかったことと、学園で習った以上のことはできないパルマは、模擬戦の最中にも関わらず、隙だらけだ。
「隙だらけなんだけど……
首をとってもいいってこと?」
私は、逆に余裕があるのでいつでも首は取れるようになった。
その一言で、逆上したのか、はたまた、演技なのか……切りかかってくる。
いなすのも面倒に感じ、そのまま胴へ剣を滑らせ切り倒した。
真剣なら、そこそこ切れたであろう。
強打した腹を抱えながら、崩れ落ちるパルマ。
「う……くは……」
狙いどころが悪かったようで、食べた物を吐いてしまった。
「大丈夫……?
ごめん、大人げなかったね……」
パルマに駆け寄って背中をさする私。
大丈夫だと言いながらも、さらに吐いたパルマ。
遠くでそれをみていたのか、エマが箒と塵取りをもって駆けてきた。
「吐けるだけ、吐いちゃいな!?」
「アンナリーゼ様……すみません。
お見苦しいところを……」
「いいのよ!
私が大人げなかっただけだから……」
「いえ、僕が図に乗ってたからでしょう……?」
「う……よくわかってるわね……
ちょっと、カチンと来ていたのよね!」
なんて、私は、腰に手をあてふんぞり返る。
「私に完勝しようなんて100年早いわよ!」
「身に沁みました……
まだ、本気じゃないんですよね?」
「当たり前です。
嘘だと思ったらウィルに聞いてみればいいわ!
会ったことないでしょ?
今度、連れて行ってあげる!」
楽しみにしていますとパルマは、にこりと笑っている。
もくもくと掃除をしてくれているエマ。
「エマ、ありがとう!」
にこりとも笑わないエマは、私をじーっと見つめてくる。
ん?と小首をかしげてしまった。
「エマ!
アンナ様もここにいたのですか?」
デリアが、エマを探していたようだ。
「デリア、エマ……」
「めったに笑わない子ですよ。
ちょっと、心が病んでいるんです。
でも、仕事はちゃんとしてくれますし、むしろ、アンナ様と一緒にいれば、
元に戻るんじゃないかって……側に置いているのです」
そういって、苦笑いするデリア。
私は、何も言えなかった。
でも、期待してくれるデリアに応えられるのであればと思う。
「デリア、明日からエマをあなたの部屋に一緒に生活しなさい。
ジョーの侍女とします」
「「えっ?」」
デリアとエマが驚く。
「エマ、ジョーの侍女になってくれるかしら?
あの子、まだ、赤ちゃんなんだけど、毎日成長していってるの。
あなたも私もジョーと一緒に成長していきましょう!」
エマに視線を合わせて私は、問うてみる。
デリアの方を向くエマに、デリアは頷く。
すると、エマは、膝を折った。
「アンナリーゼ様、よろしくお願いいたします」
「うん、こっちこそよろしくね!」
私の突発的な発案で、ジョーの侍女になったエマ。
でも、きっといい主従関係になるのではないかと私は思った。
私はジョージアの執務室で、ぼぉーっと、領地の本を読んでいる。
あまり読書とかも好きではないが、今後のことを考えると読んでおく必要があった。
隣には、籐カゴをベビーベッドサイズに編んでもらったものの中にジョーがすやすやと眠っている。
エリザベスに子育て相談したときは、赤ちゃんはよく泣くと聞いていたのだが、全く泣かないこの子は大丈夫なのか?とたまに心配になる。
ひだまりが気持ちいいのか、本当にぐっすり寝てしまったのだ。
「暇ね……」
1人ごちると、一緒に執務室にいたパルマが睨んでくる。
それもそうだろう。
私の仕事を一手に引き受けてくれ、ディルの手伝いにまで行ってくれているのだ。
主人である私が、いう言葉ではないだろう……
「アンナリーゼ様、お暇なら、少し体を動かされてはどうですか?
もう動いてもいいのでしょ?」
「そうね……少し、体を鍛えるわ!」
いそいそと自室に行き模擬剣も持って、ジョーのベビーベッドごともって庭に出る。
体をほぐし始める私。
ぎゅーっと伸びて気持ちいい。
私の剣術を見たいとパルマは、休憩がてらついてきた。
「僕、アンナリーゼ様が剣を握ってるところ見たことないけど……強いの?」
風の噂というか、学園の噂は、尾鰭腹鰭がつくので正確のようで正確ではないこともある。
それも、私は、近衛で1番の出世頭と言われているウィルより強かったし、体さえ戻れば、まだ、負けていないと思う。
「じゃあ、少し私の練習相手になる?」
「1年以上振ってないんですよね?
さすがに、そんな人に負けると思いません……」
むっすぅーっと私はする。
私、本当に強いんですけど!
そして、パルマと手合わせした。
完敗だった……
パルマの動きは、学園で習う手本通りの動きだからよけることはできる。
できるはずだった……
体が……全くついてこない。
「アンナリーゼ様って、そんなに強くないんだね。
僕でも勝っちゃったよ!」
ふっふっと喜んで執務室へ帰るパルマを私は見送るしかなかった。
そのあとは、模擬剣を握ったり転がしたりしていた。
なんか、馬鹿にされたみたいで悔しい。
もともと、私の取り得といえば、これしかなかったのだ。
それすらなくなったら……私には何も残らない。
私は、これをいい機会ととらえて、剣を振り直すようになる。
目下の目標は、パルマをぶちのめす!
今のままだと……きっと、馬にも乗れないだろう。
私、何にもできない……情けないな。
そこから、忙しいディルにお願いして、体幹改造だ!
落ちた筋肉をつけるためこっそり真剣を振り回したり、屋敷の周りを軽く走ったり、馬に乗る練習をしたりと2週間みっちりとする。
毎日くたくたになるけど、私は、満たされる。
ジョーも目で追えるようになり、私の振る剣をみて笑うようになった。
もちろん、ジョーのお世話もサボってはいない。
スーザンに手伝ってもらいながら、お世話もきっちりしていく。
領地の勉強も隙間隙間で時間を見つけてしているところだ。
夜は、たっぷり寝て、ご飯もいっぱい食べて、頭も使い体も使いってすると、鬱々していた気持ちもスッキリしてきたし何より、体が動くようになってきた。
「パルマ、明日は何をするの?」
「明日は、少し時間があるので読書でもしようかと!」
「じゃあ、その時間、私に頂戴!」
「いやですよ!」
「じゃあ、もう構ってあげない!」
何故、構ってあげないというのか……
パルマの書いた報告書の添削をしているのは私だ。
まだまだ、書き方がダメでイロイロ書き込んでいたりする。
そういうのをしてくれるのは、パルマにとって私しかいなかった。
パルマの上司であるディルに1週間に1回報告書をあげることになっているのだけど、なかなか報告書は、赤点だったらしい。
その点、私は、そういう添削は、得意としている。
なので、うってつけなのだそうだ。
まぁ、それがまた、ディルを通して私が読むのだけど……
そこは、パルマの練習なので、文句言うことなくしっかり指導すしているところだ。
「わかりました……
また、負けても文句なしでお願いしますね!」
この前も文句は言っていないはずだ。
そのあと、しばらく執務室に行かなかっただけなのだから……
中庭に移動した私達。
もちろんジョーも一緒に連れてきた。
スーザンが、私達の模擬戦を見せている。
「体は、十分にほぐしておきなさいね!
ケガの元になるから……」
「ケガするほどじゃないですから、いいですよ!」
なんだろう……主人と崇めてくれていたはずなのに……
蔑まれているような感じ。
この前、私に勝ったから自惚れているのかしら?
私は体のあちこちをぐぅーっと伸ばし、動けるように体をほぐしていく。
その様子をずっと見ているパルマ。
まだですか?と視線が言っている。
「よし、体もほぐれたから模擬戦やりましょうか?」
もちろん、私は普段着用のワンピースをヒラヒラさせて、構えることなくスッと立つ。
2週間鍛え直したおかげで、少し筋肉痛が残っていて痛いが、それすら体をうまく動かせていなかったという証拠なので仕方がない。
「じゃあ、いきますよ!」
パルマが、蹴りだした!
私も受ける体制になったが、先日も模擬戦をしたおかげか、どこにどういう風に来るのかが手に取るようにわかってしまうので、薙ぎ払う。
せっかくだから、ついでに長くなった鼻をぽっきり折ってあげることにした。
私に薙ぎ払われることを想定していなかったことと、学園で習った以上のことはできないパルマは、模擬戦の最中にも関わらず、隙だらけだ。
「隙だらけなんだけど……
首をとってもいいってこと?」
私は、逆に余裕があるのでいつでも首は取れるようになった。
その一言で、逆上したのか、はたまた、演技なのか……切りかかってくる。
いなすのも面倒に感じ、そのまま胴へ剣を滑らせ切り倒した。
真剣なら、そこそこ切れたであろう。
強打した腹を抱えながら、崩れ落ちるパルマ。
「う……くは……」
狙いどころが悪かったようで、食べた物を吐いてしまった。
「大丈夫……?
ごめん、大人げなかったね……」
パルマに駆け寄って背中をさする私。
大丈夫だと言いながらも、さらに吐いたパルマ。
遠くでそれをみていたのか、エマが箒と塵取りをもって駆けてきた。
「吐けるだけ、吐いちゃいな!?」
「アンナリーゼ様……すみません。
お見苦しいところを……」
「いいのよ!
私が大人げなかっただけだから……」
「いえ、僕が図に乗ってたからでしょう……?」
「う……よくわかってるわね……
ちょっと、カチンと来ていたのよね!」
なんて、私は、腰に手をあてふんぞり返る。
「私に完勝しようなんて100年早いわよ!」
「身に沁みました……
まだ、本気じゃないんですよね?」
「当たり前です。
嘘だと思ったらウィルに聞いてみればいいわ!
会ったことないでしょ?
今度、連れて行ってあげる!」
楽しみにしていますとパルマは、にこりと笑っている。
もくもくと掃除をしてくれているエマ。
「エマ、ありがとう!」
にこりとも笑わないエマは、私をじーっと見つめてくる。
ん?と小首をかしげてしまった。
「エマ!
アンナ様もここにいたのですか?」
デリアが、エマを探していたようだ。
「デリア、エマ……」
「めったに笑わない子ですよ。
ちょっと、心が病んでいるんです。
でも、仕事はちゃんとしてくれますし、むしろ、アンナ様と一緒にいれば、
元に戻るんじゃないかって……側に置いているのです」
そういって、苦笑いするデリア。
私は、何も言えなかった。
でも、期待してくれるデリアに応えられるのであればと思う。
「デリア、明日からエマをあなたの部屋に一緒に生活しなさい。
ジョーの侍女とします」
「「えっ?」」
デリアとエマが驚く。
「エマ、ジョーの侍女になってくれるかしら?
あの子、まだ、赤ちゃんなんだけど、毎日成長していってるの。
あなたも私もジョーと一緒に成長していきましょう!」
エマに視線を合わせて私は、問うてみる。
デリアの方を向くエマに、デリアは頷く。
すると、エマは、膝を折った。
「アンナリーゼ様、よろしくお願いいたします」
「うん、こっちこそよろしくね!」
私の突発的な発案で、ジョーの侍女になったエマ。
でも、きっといい主従関係になるのではないかと私は思った。
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