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ロサ・オリエンティス
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初夜には、驚くことが起こった。
実際には、朝方のことだったのだが……
「あなたは、誰……?」
夢の中で、私は、問いかけられる。
「私は、アンナリーゼ・トロン・アンバー。
あなたは、どちらさま?」
「私は、オリエンティス・アンバー・ロサオリエンティス」
私には、その名前に聞き覚えはなかった。
真っ暗な中で、女性の声だけ響く。
オリエンティスの名前を聞いた瞬間に、私の目にうつったのはトワイス国の玉座の間で、そこに私は立っていた。
「ここはトワイス……?」
「そう……あなたの時代は、トワイスというのね?」
私の目の前には、女性が玉座に座って呟いている。
「私の国は、ロサ・オリエンティス。
この国の女王よ!」
彼女の後ろには、見知ったトワイスの国章ではなく、アンバーの紋章に似た国章が飾ってあった。
「アンナリーゼ、あなたは、何者かしら?
私の過去見に同調できるなんて……」
「過去見……?
私は…………」
ハッとして、オリエンティスの顔を見た。
正確には、瞳だけど……
蜂蜜色の瞳の女王……
この世で、ただ1人だけ、存在していた人だ。
「あなた、ハニーローズ?」
「あら、それは、ウィリアムしか呼ばない私の愛称ね?
あなた、もしかして、アンバーの宝石たちをつけたのじゃない?
それもあの子たちに愛されたようね?」
「あの子たち?アンバーの宝石たち?
…………原初の女王?」
「あの子たちは、私が今つけているアンバーたちのことよ!
見覚えあるかしら?
原初かどうかはわからないけど、私が、この国の初代よ!」
オリエンティスは、微笑む。
あぁ、どことなくジョージアに似ている気がする。
「何故、女王、あなたが私の前に?
ここは、夢の中だよね?」
「逆にアンナリーゼ、あなたは、何故、私の前に?
ここは、現実よ!
こんなこと、生まれて初めてだわ!」
「わからない……
私、『予知夢』の力があるの。
何か関係が、あるのかしら?」
私は、うーんと唸って考えている。
オリエンティスは、私をおもしろそうみ見ている。
「予知夢?
ここは、現実よ?今は、夜中の11時よ」
「私は、ローズディア公国で、あなたのずっと未来の子孫と結婚して……
今、明け方の5時くらいかしら?」
2人して信じられない!と驚いている。
「あなたは、未来を、垣間見れて、私は過去しか見れないのに……
変な組み合わせね!」
そういって、オリエンティスは笑う。
「女王様、聞いてもいいですか?」
「ハニーローズって呼んでくれたらいいわ!
私、とても、気に入っているの」
「じゃあ、ハニーローズ。
あなたは、アンバーって言う名前ではないのですか?」
「アンバーは、ミドルネームね。
オリエンティスが名前。
ロサ・オリエンティスって言う原初の薔薇を知っている?」
私は、頷く。
「オリエンティスは、薔薇なのよ」
「だから、王配様は、ハニーローズと?」
「みたいね……
蜂蜜色の瞳からと妻である私をハニーと呼び、オリエンティスは国名に
なっているから、ローズと変換したらしいの。
アンナリーゼは、私の子孫と結婚したって言ってたけど、今も王族なの?」
「いえ、ずっと昔に、国は3つに分かれています。
そして、そのうちの1つにアンバーと冠を持つ公爵家として、あなたの血筋が
残っていますよ!」
「そう、この国は、長くは、続かないのね……」
悲しそうに、下を向くハニーローズ。
「アンナリーゼ、あなたは、何を望んで、アンバー公爵と結婚したの?」
「私ですか?
最初は、いろいろ『予知夢』で、見たのです。
悲しい未来を回避するために、結婚を……って、思っていたんです。
でも、あなたと同じ瞳の旦那様に、すっかり恋をしてしまいました!」
照れたように笑うと、ハニーローズもニッコリ笑ってくれる。
「ねぇ?どんな子かしら?」
「ジョージア様ですか?」
「ジョージアというの?」
「はい、とっても素敵な方ですよ!」
学園での話や婚約中の1年間の話、今日の結婚式の話を次から次へと話していく。
話は尽きることはなかったが、私は、現実の世界に帰る時間が迫ってきたようだ。
「アンナリーゼ、あなた、蜂蜜色の瞳の子を、それも女の子をその体に宿すのね?」
「えっ?」
私は、そのことを一言もハニーローズには、話していなかった。
「なぜ、そのように思うのですか?」
「勘かしら……?
あなたに会えたのは、その繋がりとあなたのその能力のおかげかな?って。
きっと、娘にもその能力や人柄、魅力が受け継がれるような気がする!」
「娘にもですか?
それは、あんまりおすすめできないですね……」
私は、苦笑いをしてしまう。
「あら、どうして?
あなたの能力は、『予知夢』だけではないわ。
私を見事に誑し込んだ人柄と魅力こそが最大の能力よ!
受け継いで、損はないと思うけど?」
ハニーローズは、いたずらっぽく笑う。
その姿は、年相応で、少し年上のお姉さんという感じだった。
本当に時間が、きてしまったようだ。
最初の真っ暗闇に戻ってしまう。
「また、アンナリーゼに会えるといいな……」
ハニーローズの声だけが、暗闇の中で響いたのである。
「ん……」
「あぁ、起きたかい?」
「おはようございます……」
「おはよう、アンナ」
眠気眼の私は、目をこすりながら、声のする方を見る。
ジョージアのとろっとした蜂蜜色の瞳が目に入った。
「ジョージア様の瞳もハニーローズの瞳もとっても綺麗な色をしていますね!」
「ハニーローズ?
アンナは、まだ、寝ぼけているのかい?」
ベッドのへりに座り、私にキスをしてくる。
「寝ぼけてませんよ!
会ったんですから!オリエンティスに!
とっても綺麗な人でしたよ!」
はいはいと、ジョージアは聞いてくれる。
「信じてくれないんですね!」
「もちろん、アンナのことは信じるよ!」
むぅっとしていると、デリアが部屋に入ってくる。
そういえば、ジョージアは着替えていたが、私って……と、考えようとたところでやめる。
シーツをかき集め、自分の体を隠してみるも、あとのまつりだった……
「夜にたっぷり見せてもらったから、隠しても遅いよ!」
ジョージアは、その直後、お腹をかかえることになったとかならなかったとか……
不思議な夢は、それ以来、私には見れそうになかった。
実際には、朝方のことだったのだが……
「あなたは、誰……?」
夢の中で、私は、問いかけられる。
「私は、アンナリーゼ・トロン・アンバー。
あなたは、どちらさま?」
「私は、オリエンティス・アンバー・ロサオリエンティス」
私には、その名前に聞き覚えはなかった。
真っ暗な中で、女性の声だけ響く。
オリエンティスの名前を聞いた瞬間に、私の目にうつったのはトワイス国の玉座の間で、そこに私は立っていた。
「ここはトワイス……?」
「そう……あなたの時代は、トワイスというのね?」
私の目の前には、女性が玉座に座って呟いている。
「私の国は、ロサ・オリエンティス。
この国の女王よ!」
彼女の後ろには、見知ったトワイスの国章ではなく、アンバーの紋章に似た国章が飾ってあった。
「アンナリーゼ、あなたは、何者かしら?
私の過去見に同調できるなんて……」
「過去見……?
私は…………」
ハッとして、オリエンティスの顔を見た。
正確には、瞳だけど……
蜂蜜色の瞳の女王……
この世で、ただ1人だけ、存在していた人だ。
「あなた、ハニーローズ?」
「あら、それは、ウィリアムしか呼ばない私の愛称ね?
あなた、もしかして、アンバーの宝石たちをつけたのじゃない?
それもあの子たちに愛されたようね?」
「あの子たち?アンバーの宝石たち?
…………原初の女王?」
「あの子たちは、私が今つけているアンバーたちのことよ!
見覚えあるかしら?
原初かどうかはわからないけど、私が、この国の初代よ!」
オリエンティスは、微笑む。
あぁ、どことなくジョージアに似ている気がする。
「何故、女王、あなたが私の前に?
ここは、夢の中だよね?」
「逆にアンナリーゼ、あなたは、何故、私の前に?
ここは、現実よ!
こんなこと、生まれて初めてだわ!」
「わからない……
私、『予知夢』の力があるの。
何か関係が、あるのかしら?」
私は、うーんと唸って考えている。
オリエンティスは、私をおもしろそうみ見ている。
「予知夢?
ここは、現実よ?今は、夜中の11時よ」
「私は、ローズディア公国で、あなたのずっと未来の子孫と結婚して……
今、明け方の5時くらいかしら?」
2人して信じられない!と驚いている。
「あなたは、未来を、垣間見れて、私は過去しか見れないのに……
変な組み合わせね!」
そういって、オリエンティスは笑う。
「女王様、聞いてもいいですか?」
「ハニーローズって呼んでくれたらいいわ!
私、とても、気に入っているの」
「じゃあ、ハニーローズ。
あなたは、アンバーって言う名前ではないのですか?」
「アンバーは、ミドルネームね。
オリエンティスが名前。
ロサ・オリエンティスって言う原初の薔薇を知っている?」
私は、頷く。
「オリエンティスは、薔薇なのよ」
「だから、王配様は、ハニーローズと?」
「みたいね……
蜂蜜色の瞳からと妻である私をハニーと呼び、オリエンティスは国名に
なっているから、ローズと変換したらしいの。
アンナリーゼは、私の子孫と結婚したって言ってたけど、今も王族なの?」
「いえ、ずっと昔に、国は3つに分かれています。
そして、そのうちの1つにアンバーと冠を持つ公爵家として、あなたの血筋が
残っていますよ!」
「そう、この国は、長くは、続かないのね……」
悲しそうに、下を向くハニーローズ。
「アンナリーゼ、あなたは、何を望んで、アンバー公爵と結婚したの?」
「私ですか?
最初は、いろいろ『予知夢』で、見たのです。
悲しい未来を回避するために、結婚を……って、思っていたんです。
でも、あなたと同じ瞳の旦那様に、すっかり恋をしてしまいました!」
照れたように笑うと、ハニーローズもニッコリ笑ってくれる。
「ねぇ?どんな子かしら?」
「ジョージア様ですか?」
「ジョージアというの?」
「はい、とっても素敵な方ですよ!」
学園での話や婚約中の1年間の話、今日の結婚式の話を次から次へと話していく。
話は尽きることはなかったが、私は、現実の世界に帰る時間が迫ってきたようだ。
「アンナリーゼ、あなた、蜂蜜色の瞳の子を、それも女の子をその体に宿すのね?」
「えっ?」
私は、そのことを一言もハニーローズには、話していなかった。
「なぜ、そのように思うのですか?」
「勘かしら……?
あなたに会えたのは、その繋がりとあなたのその能力のおかげかな?って。
きっと、娘にもその能力や人柄、魅力が受け継がれるような気がする!」
「娘にもですか?
それは、あんまりおすすめできないですね……」
私は、苦笑いをしてしまう。
「あら、どうして?
あなたの能力は、『予知夢』だけではないわ。
私を見事に誑し込んだ人柄と魅力こそが最大の能力よ!
受け継いで、損はないと思うけど?」
ハニーローズは、いたずらっぽく笑う。
その姿は、年相応で、少し年上のお姉さんという感じだった。
本当に時間が、きてしまったようだ。
最初の真っ暗闇に戻ってしまう。
「また、アンナリーゼに会えるといいな……」
ハニーローズの声だけが、暗闇の中で響いたのである。
「ん……」
「あぁ、起きたかい?」
「おはようございます……」
「おはよう、アンナ」
眠気眼の私は、目をこすりながら、声のする方を見る。
ジョージアのとろっとした蜂蜜色の瞳が目に入った。
「ジョージア様の瞳もハニーローズの瞳もとっても綺麗な色をしていますね!」
「ハニーローズ?
アンナは、まだ、寝ぼけているのかい?」
ベッドのへりに座り、私にキスをしてくる。
「寝ぼけてませんよ!
会ったんですから!オリエンティスに!
とっても綺麗な人でしたよ!」
はいはいと、ジョージアは聞いてくれる。
「信じてくれないんですね!」
「もちろん、アンナのことは信じるよ!」
むぅっとしていると、デリアが部屋に入ってくる。
そういえば、ジョージアは着替えていたが、私って……と、考えようとたところでやめる。
シーツをかき集め、自分の体を隠してみるも、あとのまつりだった……
「夜にたっぷり見せてもらったから、隠しても遅いよ!」
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