18 / 23
あれから3年流れて
第6話 じいさんになっても、懐かしいなって話、したいな
しおりを挟む
翌朝、三日月にマンションまで送ってもらい、玄関に入ると、下駄箱を背に陽翔が眠っていた。僕は、屈みこみあどけない寝顔の頬を指で突いてみる。めんどくさそうに振り払われ、むにゃむにゃ言いながら眠っている。
「ヒナ、ただいま」
「……み……と?」
「そう、帰ってきたよ? こんなところで寝たら、体痛めるから……」
抱き起こそうとして、失敗。陽翔が逆に抱きついて離さない。肩に顔を埋めてぎゅうぎゅうと締めてくる。そんな陽翔に驚きながら、頭をそっと撫でてやった。どっからどう見ても甘えている。離れるのは久しぶりだったからか、離れようとしないのだ。そろそろ、体が痛い。
「ヒナ、痛いから……そろそろ離れてくれる?」
ふるふると肩で頭を振っているの、髪がこそばゆい。「どこにも行かないから」と背中を撫でながら言うと、少しだけ締まりが緩くなった。
「……おかえり」
「ただいま。リビングへ行こう。今日は1日オフだから、どこかへ出かける?」
「……どこにも行かない。湊、昨日から変だったし、それに……三日月さんのところへ」
「あぁ、仕事のね。少し考えていることがあって相談に行ってたんだよ?」
「それなら! 俺でよくない?」
少し離れたからか、不安そうに見つめてくる陽翔の目がよく見えた。黒曜石のような黒い目はゆらゆらとしているし、あまり寝ていないようだ。
「うん、これだけは、陽翔には無理」
「どうして?」
「どうしても。今日はどこにも出かけないなら、一緒に見てほしいものがあるんだけど?」
「……。わかった。何?」
納得のしていない顔の陽翔。とりあえず、玄関から移動しようと手を繋いでリビングまで向かった。まだ、ツアーから帰ってきたままの状態で、スーツケースが置かれており、洗濯もしないとな……と視線を向ける。
「ご飯は食べた?」
「まだ」
「何か用意するから、ソファで待ってて」
僕はキッチンへ向かったが、陽翔はカウンター席に陣取り、僕を見張っているようだ。
……今日は、なんだか幼いな?
「さてさて、お客様。湊ズキッチンへようこそ! 朝食メニューですが……いかがいたしましょう?」
「……買い物してないから、冷蔵庫は空だよね?」
「冷凍庫に食材はあるよ。リクエストどおりに作るのは無理かもだけど?」
「じゃあ……湊が握った塩おにぎりがいい」
「ご飯炊くのに少し時間かかるけど、大丈夫?」
「大丈夫」
それから、お米を取り出しご飯を炊く。20分ほどで炊けるので、何か他にもと冷凍庫を漁った。少量の野菜ものがあったので、汁物を作る。陽翔は何も言わないが、たぶん、味噌汁が好きなんだと思う。
頬杖をつきながら、ずっとキッチンを動き回る僕を見ていた。
「おもしろい?」
「……うぅん、家に帰ってきたって感じがする。湊が作るお味噌汁の匂いだなって」
「そっか。もうすぐできるから、一緒に食べよう」
「……食べてこなかったの? 三日月さんと」
「つっきーとは軽くコーヒーとパンを齧ってきたよ?」
「なら、いいじゃん!」
「ヒナとご飯が食べたいの! そんな理由じゃダメ?」
キッチン側から背伸びをして、陽翔のデコにキスをすると慌ててこちら側に回ってきた。どこに感動するところがあったのかわからないけど、僕は口を塞がれてしまう。
「ヒナ? ちょ、ちょっと待って!」
「……やだ、待たない!」
ご飯が炊けたと炊飯器が教えてくれたけど、どうやら朝ごはんはお預けになりそうだと、僕はぼんやり考えていた。
◆
盛大に腹の虫がなる。僕のではなく、陽翔のだ。僕はこっそり抜け出し、キッチンへ向かう。炊けたご飯をかき混ぜ、ひとつひとつ丁寧にリクエストどおり握っていく。ぬるくなった味噌汁も温め直しリビングのテーブルへと配膳した。
「シンプル過ぎて……いいのか?」
「シンプルがいい!」
起きてきたのか、静かに後ろから抱きつかれて驚いた。
「今、ぎゃあ! って言った? ねぇ?」
「……言ってない!」
「ふーん、そう。まぁ、驚きすぎてぎゃあ! とか言っちゃう湊も可愛いよね?」
ご機嫌な陽翔は、僕から離れて床に座る。すでに「いただきます!」と手を合わせて、おにぎりを掴もうとしていた。
「みふぁとも、ほふぁ……」
「食べるかしゃべるか、どっちかにしなよ?」
冷蔵庫からお茶を取ってきて、コップに入れると、おにぎりを持ちながらお茶を飲んでいる。急いで食べなくてもいいのにとは言わず、美味しそうに食べている陽翔を見つめていた。
「ん? 食べないの?」
「食べるよ?」
「どうかした?」
「おいしそうに食べてくれるなって思って」
「そりゃ、美味しいから。塩おにぎりとは言ったけど、中にこっそり具まで入れてあるし、味噌汁もうまいし、いい奥さんになるよね? 湊って」
「……いい奥さんね?」
そういいながら、おにぎりを手に取った。15個作ってあったおにぎりもあっという間になくなる。味噌汁も完食。お腹をさすりながら、満足そうにしている。
「次の衣装の話」
「あぁ、フェスの? あんまり時間がないって、ツアーのを使うって言ってなかった?」
「いや、たぶんTシャツ。暑いし……グッズの話もそろそろ出てくるだろうし」
「……それこそ、時間……」
「タオルとTシャツなら、間に合うんだなぁ? これが」
「……業者泣かせな顔してる」
絵の上手な陽翔を煽て、あれもこれもーと言いながら描いてもらう。特技が多い陽翔にかかれば……あっという間だった。
「いやー、すごいな。さすが、ヒナ!」
「褒めても何もないから。チューしてくれたら、もう少し、頑張るけど?」
「何を頑張るのか……はさておき、いいな。これで、メール送って……」
「待った! 湊もなんか描こう。二人で作ったっていうのが、いい!」
そういわれても、絵は無理だ。壊滅的センス……これは、覆らない。
僕ってセンスないんだよなぁ……。
陽翔が描いた絵のどこかに僕が手を加えると言うのは怖い。とはいえ、期待した目で見られれば、断りづらい。
僕は筆ペンを持ってきて、ジストペリドと書く。それをこっそり合成してみた。
「あっ、ずるいな。そんな方法で参加?」
「いいじゃん! 僕の絵はダメなの知ってるでしょ?」
「だから、良かったのに……小園さんに送る?」
頷くと、そのままデータを小園に送った。すぐに折り返しがあり、早速、限定グッズの会議が始まったようだ。
「一瞬で決まるかな?」
「……どうだろうね? なんせ、僕ら、いつだって、業者泣かせだから」
二人で事務所にいるだろう小園のことを考え笑いあった。返事が来るまで二人でマンガを読むことにした。次の映画は僕ら二人が一緒に出ることになっている。学園ドラマらしく、「青春だなぁ……」と呟く陽翔。二人とも制服を着るんだって話すと「懐かしいな?」と出会ったときの話をする。
僕らの出会いは、本当に運命の赤い糸が引き寄せたんだと密かに思っていた。
「俺ら、本当に出会うべくして出会ったって感じだな。こうしているとさ」
同じように感じてくれていたようで、陽翔の方を見ると微笑んでいた。
「交わらないはずの二人だったかもしれないのにな?」
「そうだな。よく俺のこと見つけてくれたって思うよ。じいさんになっても、懐かしいなって話、したいな」
「していらればいいな」
日が傾いていくので、僕は夕飯の支度をするといえば、陽翔は片付けていなかったスーツケースをやっつけるらしい。それぞれ、動き始めたあと、小園からグッズの案が通ったと連絡があった。
「ヒナ、ただいま」
「……み……と?」
「そう、帰ってきたよ? こんなところで寝たら、体痛めるから……」
抱き起こそうとして、失敗。陽翔が逆に抱きついて離さない。肩に顔を埋めてぎゅうぎゅうと締めてくる。そんな陽翔に驚きながら、頭をそっと撫でてやった。どっからどう見ても甘えている。離れるのは久しぶりだったからか、離れようとしないのだ。そろそろ、体が痛い。
「ヒナ、痛いから……そろそろ離れてくれる?」
ふるふると肩で頭を振っているの、髪がこそばゆい。「どこにも行かないから」と背中を撫でながら言うと、少しだけ締まりが緩くなった。
「……おかえり」
「ただいま。リビングへ行こう。今日は1日オフだから、どこかへ出かける?」
「……どこにも行かない。湊、昨日から変だったし、それに……三日月さんのところへ」
「あぁ、仕事のね。少し考えていることがあって相談に行ってたんだよ?」
「それなら! 俺でよくない?」
少し離れたからか、不安そうに見つめてくる陽翔の目がよく見えた。黒曜石のような黒い目はゆらゆらとしているし、あまり寝ていないようだ。
「うん、これだけは、陽翔には無理」
「どうして?」
「どうしても。今日はどこにも出かけないなら、一緒に見てほしいものがあるんだけど?」
「……。わかった。何?」
納得のしていない顔の陽翔。とりあえず、玄関から移動しようと手を繋いでリビングまで向かった。まだ、ツアーから帰ってきたままの状態で、スーツケースが置かれており、洗濯もしないとな……と視線を向ける。
「ご飯は食べた?」
「まだ」
「何か用意するから、ソファで待ってて」
僕はキッチンへ向かったが、陽翔はカウンター席に陣取り、僕を見張っているようだ。
……今日は、なんだか幼いな?
「さてさて、お客様。湊ズキッチンへようこそ! 朝食メニューですが……いかがいたしましょう?」
「……買い物してないから、冷蔵庫は空だよね?」
「冷凍庫に食材はあるよ。リクエストどおりに作るのは無理かもだけど?」
「じゃあ……湊が握った塩おにぎりがいい」
「ご飯炊くのに少し時間かかるけど、大丈夫?」
「大丈夫」
それから、お米を取り出しご飯を炊く。20分ほどで炊けるので、何か他にもと冷凍庫を漁った。少量の野菜ものがあったので、汁物を作る。陽翔は何も言わないが、たぶん、味噌汁が好きなんだと思う。
頬杖をつきながら、ずっとキッチンを動き回る僕を見ていた。
「おもしろい?」
「……うぅん、家に帰ってきたって感じがする。湊が作るお味噌汁の匂いだなって」
「そっか。もうすぐできるから、一緒に食べよう」
「……食べてこなかったの? 三日月さんと」
「つっきーとは軽くコーヒーとパンを齧ってきたよ?」
「なら、いいじゃん!」
「ヒナとご飯が食べたいの! そんな理由じゃダメ?」
キッチン側から背伸びをして、陽翔のデコにキスをすると慌ててこちら側に回ってきた。どこに感動するところがあったのかわからないけど、僕は口を塞がれてしまう。
「ヒナ? ちょ、ちょっと待って!」
「……やだ、待たない!」
ご飯が炊けたと炊飯器が教えてくれたけど、どうやら朝ごはんはお預けになりそうだと、僕はぼんやり考えていた。
◆
盛大に腹の虫がなる。僕のではなく、陽翔のだ。僕はこっそり抜け出し、キッチンへ向かう。炊けたご飯をかき混ぜ、ひとつひとつ丁寧にリクエストどおり握っていく。ぬるくなった味噌汁も温め直しリビングのテーブルへと配膳した。
「シンプル過ぎて……いいのか?」
「シンプルがいい!」
起きてきたのか、静かに後ろから抱きつかれて驚いた。
「今、ぎゃあ! って言った? ねぇ?」
「……言ってない!」
「ふーん、そう。まぁ、驚きすぎてぎゃあ! とか言っちゃう湊も可愛いよね?」
ご機嫌な陽翔は、僕から離れて床に座る。すでに「いただきます!」と手を合わせて、おにぎりを掴もうとしていた。
「みふぁとも、ほふぁ……」
「食べるかしゃべるか、どっちかにしなよ?」
冷蔵庫からお茶を取ってきて、コップに入れると、おにぎりを持ちながらお茶を飲んでいる。急いで食べなくてもいいのにとは言わず、美味しそうに食べている陽翔を見つめていた。
「ん? 食べないの?」
「食べるよ?」
「どうかした?」
「おいしそうに食べてくれるなって思って」
「そりゃ、美味しいから。塩おにぎりとは言ったけど、中にこっそり具まで入れてあるし、味噌汁もうまいし、いい奥さんになるよね? 湊って」
「……いい奥さんね?」
そういいながら、おにぎりを手に取った。15個作ってあったおにぎりもあっという間になくなる。味噌汁も完食。お腹をさすりながら、満足そうにしている。
「次の衣装の話」
「あぁ、フェスの? あんまり時間がないって、ツアーのを使うって言ってなかった?」
「いや、たぶんTシャツ。暑いし……グッズの話もそろそろ出てくるだろうし」
「……それこそ、時間……」
「タオルとTシャツなら、間に合うんだなぁ? これが」
「……業者泣かせな顔してる」
絵の上手な陽翔を煽て、あれもこれもーと言いながら描いてもらう。特技が多い陽翔にかかれば……あっという間だった。
「いやー、すごいな。さすが、ヒナ!」
「褒めても何もないから。チューしてくれたら、もう少し、頑張るけど?」
「何を頑張るのか……はさておき、いいな。これで、メール送って……」
「待った! 湊もなんか描こう。二人で作ったっていうのが、いい!」
そういわれても、絵は無理だ。壊滅的センス……これは、覆らない。
僕ってセンスないんだよなぁ……。
陽翔が描いた絵のどこかに僕が手を加えると言うのは怖い。とはいえ、期待した目で見られれば、断りづらい。
僕は筆ペンを持ってきて、ジストペリドと書く。それをこっそり合成してみた。
「あっ、ずるいな。そんな方法で参加?」
「いいじゃん! 僕の絵はダメなの知ってるでしょ?」
「だから、良かったのに……小園さんに送る?」
頷くと、そのままデータを小園に送った。すぐに折り返しがあり、早速、限定グッズの会議が始まったようだ。
「一瞬で決まるかな?」
「……どうだろうね? なんせ、僕ら、いつだって、業者泣かせだから」
二人で事務所にいるだろう小園のことを考え笑いあった。返事が来るまで二人でマンガを読むことにした。次の映画は僕ら二人が一緒に出ることになっている。学園ドラマらしく、「青春だなぁ……」と呟く陽翔。二人とも制服を着るんだって話すと「懐かしいな?」と出会ったときの話をする。
僕らの出会いは、本当に運命の赤い糸が引き寄せたんだと密かに思っていた。
「俺ら、本当に出会うべくして出会ったって感じだな。こうしているとさ」
同じように感じてくれていたようで、陽翔の方を見ると微笑んでいた。
「交わらないはずの二人だったかもしれないのにな?」
「そうだな。よく俺のこと見つけてくれたって思うよ。じいさんになっても、懐かしいなって話、したいな」
「していらればいいな」
日が傾いていくので、僕は夕飯の支度をするといえば、陽翔は片付けていなかったスーツケースをやっつけるらしい。それぞれ、動き始めたあと、小園からグッズの案が通ったと連絡があった。
10
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
運命を変えるために良い子を目指したら、ハイスペ従者に溺愛されました
十夜 篁
BL
初めて会った家族や使用人に『バケモノ』として扱われ、傷ついたユーリ(5歳)は、階段から落ちたことがきっかけで神様に出会った。
そして、神様から教えてもらった未来はとんでもないものだった…。
「えぇ!僕、16歳で死んじゃうの!?
しかも、死ぬまでずっと1人ぼっちだなんて…」
ユーリは神様からもらったチートスキルを活かして未来を変えることを決意!
「いい子になってみんなに愛してもらえるように頑張ります!」
まずユーリは、1番近くにいてくれる従者のアルバートと仲良くなろうとするが…?
「ユーリ様を害する者は、すべて私が排除しましょう」
「うぇ!?は、排除はしなくていいよ!!」
健気に頑張るご主人様に、ハイスペ従者の溺愛が急成長中!?
そんなユーリの周りにはいつの間にか人が集まり…。
《これは、1人ぼっちになった少年が、温かい居場所を見つけ、運命を変えるまでの物語》
僕のアイドル人生詰んだかもしんない ~ 転校生は僕の運命の歌い手?! 色気あるバリトンからハイトーンまで……アイドル底辺からの下剋上の歌 ~
悠月 星花
BL
夢は、東京のドームで何万人もの観客の中で歌うこと。
売れないソロアイドル、如月湊。
マネージャーからこのままだとアイドルを続けることは難しいと言われ、「新しくユニットを組むのはどうか?」と提案された。
今まで、一人でやってきた中、結果が残せず悔しい思いを抱え、事務所を飛び出し駆け出した。
その先で、耳に聞こえる童謡。男性ボーカルなのにハイトーンで歌われるそれにひかれるように追いかける。
ただ、見つけられず、事務所へ戻った。マネージャーの提案を受け入れることになった湊。
次の日は早朝からの仕事。
明らかに後輩にバカにされ、イライラをかくせない。
感じの悪い転校生にぶつかり、さらにトップアイドルのwing guysに宣戦布告した。
散々な1日の始まりから、動き出す運命……。
湊は、トップアイドルとして花を咲かせることはできるのか!
好きな人がカッコ良すぎて俺はそろそろ天に召されるかもしれない
豆ちよこ
BL
男子校に通う棚橋学斗にはとってもとっても気になる人がいた。同じクラスの葛西宏樹。
とにかく目を惹く葛西は超絶カッコいいんだ!
神様のご褒美か、はたまた気紛れかは知らないけど、隣同士の席になっちゃったからもう大変。ついつい気になってチラチラと見てしまう。
そんな学斗に、葛西もどうやら気付いているようで……。
□チャラ王子攻め
□天然おとぼけ受け
□ほのぼのスクールBL
タイトル前に◆◇のマークが付いてるものは、飛ばし読みしても問題ありません。
◆…葛西視点
◇…てっちゃん視点
pixivで連載中の私のお気に入りCPを、アルファさんのフォントで読みたくてお引越しさせました。
所々修正と大幅な加筆を加えながら、少しづつ公開していこうと思います。転載…、というより筋書きが同じの、新しいお話になってしまったかも。支部はプロット、こちらが本編と捉えて頂けたら良いかと思います。
推しの完璧超人お兄様になっちゃった
紫 もくれん
BL
『君の心臓にたどりつけたら』というゲーム。体が弱くて一生の大半をベットの上で過ごした僕が命を賭けてやり込んだゲーム。
そのクラウス・フォン・シルヴェスターという推しの大好きな完璧超人兄貴に成り代わってしまった。
ずっと好きで好きでたまらなかった推し。その推しに好かれるためならなんだってできるよ。
そんなBLゲーム世界で生きる僕のお話。
好きなあいつの嫉妬がすごい
カムカム
BL
新しいクラスで新しい友達ができることを楽しみにしていたが、特に気になる存在がいた。それは幼馴染のランだった。
ランはいつもクールで落ち着いていて、どこか遠くを見ているような眼差しが印象的だった。レンとは対照的に、内向的で多くの人と打ち解けることが少なかった。しかし、レンだけは違った。ランはレンに対してだけ心を開き、笑顔を見せることが多かった。
教室に入ると、運命的にレンとランは隣同士の席になった。レンは心の中でガッツポーズをしながら、ランに話しかけた。
「ラン、おはよう!今年も一緒のクラスだね。」
ランは少し驚いた表情を見せたが、すぐに微笑み返した。「おはよう、レン。そうだね、今年もよろしく。」
【完結】運命さんこんにちは、さようなら
ハリネズミ
BL
Ωである神楽 咲(かぐら さき)は『運命』と出会ったが、知らない間に番になっていたのは別の人物、影山 燐(かげやま りん)だった。
とある誤解から思うように優しくできない燐と、番=家族だと考え、家族が欲しかったことから簡単に受け入れてしまったマイペースな咲とのちぐはぐでピュアなラブストーリー。
==========
完結しました。ありがとうございました。
王子様と魔法は取り扱いが難しい
南方まいこ
BL
とある舞踏会に出席したレジェ、そこで幼馴染に出会い、挨拶を交わしたのが運の尽き、おかしな魔道具が陳列する室内へと潜入し、うっかり触れた魔具の魔法が発動してしまう。
特殊な魔法がかかったレジェは、みるみるうちに体が縮み、十歳前後の身体になってしまい、元に戻る方法を探し始めるが、ちょっとした誤解から、幼馴染の行動がおかしな方向へ、更には過保護な執事も加わり、色々と面倒なことに――。
※濃縮版
目が覚めたら、カノジョの兄に迫られていた件
水野七緒
BL
ワケあってクラスメイトの女子と交際中の青野 行春(あおの ゆきはる)。そんな彼が、ある日あわや貞操の危機に。彼を襲ったのは星井夏樹(ほしい なつき)──まさかの、交際中のカノジョの「お兄さん」。だが、どうも様子がおかしくて──
※「目が覚めたら、妹の彼氏とつきあうことになっていた件」の続編(サイドストーリー)です。
※前作を読まなくてもわかるように執筆するつもりですが、前作も読んでいただけると有り難いです。
※エンドは1種類の予定ですが、2種類になるかもしれません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる