34 / 42
謝罪と締め上げ…
しおりを挟む
「ユイカ様私の部下が大変失礼な対応申し訳ございません。不愉快で肩身の狭い思いをさせてしまいましたそれもこれも私の不徳の致すところ、なんと謝罪すればよいのか…」
背の高い新たな侍女さんが入室してきたと思えば、顔を青ざめ謝罪からの挨拶だった。
深々と頭を下げる侍女さんに、私は慌てて頭を上げてもらい詳しく事情を聞けば彼女は、私に暴言嫌味を言っていた侍女さんの上司にあたる侍女長様でカエラさんと言うらしい。見た目は私より少し年上の30代の清楚な美人さんやはり竜人さんらしく彼女の背後に控え目な蜥蜴の尻尾がついていた。
「いえ…そんなに謝らないで下さい。貴女方から見れば私は快く思えない存在だとわかりますし…」
うわっ…私ちょっと根にもってるな嫌味な言い方をしてるとは思う、でも私も心があるし傷付いてないわけではない…
「ユイカ様…部下が貴方にどんな失礼な対応言動をしたかは元竜王様に伝え聞いただけなので詳細には解りませんが、元竜王様のご意志に歯向かう対応をしたのは真実です。大変申し訳ありません」
再度深々と頭を下げられれば、私も大人げない対応をしてると慌てる
「いえ…すみません私も大人げない言動を、カエラさんがした事ではないですしどうぞ頭を上げてください。私のような牛?牛娘に頭を下げないでください、綺麗なカエラさんに頭を下げさせる私の方がよっぽど悪役ですごめんなさい」
やっと頭を上げてくれたカエラさんは、へ?何を言ってるのこの子?って困惑にも似た唖然とした表情をした
「本当すみませんでした…お世話して頂いてるだけでもありがたいのに…」
今度は私が深々と頭を下げた
「ユイカ様は、部下から報告を受けていた心象とはまったく違うようですね…」
「ほえ…?」
「プライドの高い傲慢な女性だと…元竜王様の前では猫をかぶり、私達侍女の前では横柄な人柄だと…」
「えっえっ…いや確かに…嫌味な言い方させれてるから、侍女さんの話しを無視いやスキル聞き流しの術でスルーしてましたけど、そんな傲慢な態度に見えてしまったのかな…ずっと部屋に監禁されててストレスが溜まってるせいで、完全に嫌な奴では…りっちゃんに人の話しは目を見て聞くって教えてたのに私が出来てないじゃん~りっちゃんを怒れないや私…ダメな大人代表じゃん~」
「あの…ユイカ様落ち着いて下さい…」
「カエラさん私ごときのダメ大人に様など着けないで下さい…私もまだまだ精進が足りないな、世の中皆が味方ではないってわかってるのに、つい敵意を向けられると反応してしまう…もっと賢い成人にならねば…」
「ぷっぷっぷっ…ユイカ様心の声が漏れておりますよ」
「ですから様着けされるほどの者では無いんです…お願いですから呼びつけでも牛娘とでも呼んで下さいカエラさん」
「うっふ。ユイカ様いえユイカさんはとても心の広いお優しい方なんですね」
「そんな事ありません…片田舎に住んでる牛娘なんです世間知らずで、こんな大都会で発展してる国に相応しくない存在だともわかってるです。でもあの子が必死に必要として求めてくれるなら離れたくなくて…少しでも役に立つなら…我儘なのかもしれません…」
「元竜王様がユイカさんに惚れられ執着されたのが少し理解出来ましたわ。うっふふ~」
年上の美人お姉さんの微笑みに完全に私は魅力されカエラさんラブになったのは内緒です。
カエラさんはすごく優しくいい方で、私の為に服を用意してくれ、朝食・昼食をちゃんと食べれる物を支度してくれた。
すっかりカエラさんの人柄に惚れ込んだ私は子犬のようにカエラさんにまとわりつき様々な話しをした。
「ユイカさんは客人として明日の舞踏会に参加して頂くよう竜王様から指示を受けたまわっております、なので昼食後に正装の試着をお願い致します」
「舞踏会……!?竜王様ってクロード…様」
クロードといえば生前のりっちゃんの息子で現竜王あのチャラ雄め!何勝手に私の許可もなく予定を決めているんだ、でも現竜王様のご命令に逆らう事など出来るわけもなく舞踏会参加は決定事項のようだ…
「明日から竜王様が元の執務に戻られます、そのお祝いに舞踏会が開かれるのですが沢山の令嬢の方々とのお見合いパーティーでもあるのでとても盛大ですわよ」
「はぁ~」
「ユイカさんなんと気の無い返事を、私が磨きあげユイカさんを完璧な淑女へと変身させてもらいますわ!!安心なさって下さいドレスの用意もアクセサリーも用意出来てます。アイシャ様からもユイカさんの事をお願いされてますから」
エクリサー先生の幼妻のアイシャ様、舞踏会の予定なんて教えてくれなかったじゃないですか!?
ある程度未来をご存知なら先に教えておいて下さいよ!知らないのは私だけ、りっちゃんすら教えてくれないこの現状に困惑しかない…
困惑する私をよそに竜人国の正装がすでに用意されており、問答無用で試着が開始されるこの国の正装は西洋ドレスで、人生初のコルセットで私は瀕死の危機に陥った。
「カエラさん…ぐ…ぐるしぃ…」
「ユイカさん我慢なさって、ユイカさんの豊満なお胸を目立たせる為にもウェストのくびれは最重要事項!!さぁぁぁ~もっと締めますわよぉぉぉ~!」
先程まで優しいお姉様が、今やSM女王様のこどく私の身体を締め上げる。カエラさんはとても楽しいそうにギュウギュウと紐を引っ張る力を緩めない…女王様お許し下さい私の我儘ボディはこれ以上締め上げるのは無理でございます
し…ぬ……
まだ不満そうなカエラさんを余所に何着かのドレスを試着し、私の黒髪・黒目にも合いそうドレスを選びその日は1日が終わった…その後に徹底にお風呂で磨かれ美容に良いとされる液体を顔や身体中にマッサージで塗りこまれ羞恥心で疲労困憊したのは言うまでもない…
つ…つか…疲れた…
夕飯を済ませ今朝話してた通りりっちゃんを待つ、舞踏会の話しなんて聞いてないと文句を言うつもりだったが、どんなに待っても私の客間を訪れる者はいなかった…
背の高い新たな侍女さんが入室してきたと思えば、顔を青ざめ謝罪からの挨拶だった。
深々と頭を下げる侍女さんに、私は慌てて頭を上げてもらい詳しく事情を聞けば彼女は、私に暴言嫌味を言っていた侍女さんの上司にあたる侍女長様でカエラさんと言うらしい。見た目は私より少し年上の30代の清楚な美人さんやはり竜人さんらしく彼女の背後に控え目な蜥蜴の尻尾がついていた。
「いえ…そんなに謝らないで下さい。貴女方から見れば私は快く思えない存在だとわかりますし…」
うわっ…私ちょっと根にもってるな嫌味な言い方をしてるとは思う、でも私も心があるし傷付いてないわけではない…
「ユイカ様…部下が貴方にどんな失礼な対応言動をしたかは元竜王様に伝え聞いただけなので詳細には解りませんが、元竜王様のご意志に歯向かう対応をしたのは真実です。大変申し訳ありません」
再度深々と頭を下げられれば、私も大人げない対応をしてると慌てる
「いえ…すみません私も大人げない言動を、カエラさんがした事ではないですしどうぞ頭を上げてください。私のような牛?牛娘に頭を下げないでください、綺麗なカエラさんに頭を下げさせる私の方がよっぽど悪役ですごめんなさい」
やっと頭を上げてくれたカエラさんは、へ?何を言ってるのこの子?って困惑にも似た唖然とした表情をした
「本当すみませんでした…お世話して頂いてるだけでもありがたいのに…」
今度は私が深々と頭を下げた
「ユイカ様は、部下から報告を受けていた心象とはまったく違うようですね…」
「ほえ…?」
「プライドの高い傲慢な女性だと…元竜王様の前では猫をかぶり、私達侍女の前では横柄な人柄だと…」
「えっえっ…いや確かに…嫌味な言い方させれてるから、侍女さんの話しを無視いやスキル聞き流しの術でスルーしてましたけど、そんな傲慢な態度に見えてしまったのかな…ずっと部屋に監禁されててストレスが溜まってるせいで、完全に嫌な奴では…りっちゃんに人の話しは目を見て聞くって教えてたのに私が出来てないじゃん~りっちゃんを怒れないや私…ダメな大人代表じゃん~」
「あの…ユイカ様落ち着いて下さい…」
「カエラさん私ごときのダメ大人に様など着けないで下さい…私もまだまだ精進が足りないな、世の中皆が味方ではないってわかってるのに、つい敵意を向けられると反応してしまう…もっと賢い成人にならねば…」
「ぷっぷっぷっ…ユイカ様心の声が漏れておりますよ」
「ですから様着けされるほどの者では無いんです…お願いですから呼びつけでも牛娘とでも呼んで下さいカエラさん」
「うっふ。ユイカ様いえユイカさんはとても心の広いお優しい方なんですね」
「そんな事ありません…片田舎に住んでる牛娘なんです世間知らずで、こんな大都会で発展してる国に相応しくない存在だともわかってるです。でもあの子が必死に必要として求めてくれるなら離れたくなくて…少しでも役に立つなら…我儘なのかもしれません…」
「元竜王様がユイカさんに惚れられ執着されたのが少し理解出来ましたわ。うっふふ~」
年上の美人お姉さんの微笑みに完全に私は魅力されカエラさんラブになったのは内緒です。
カエラさんはすごく優しくいい方で、私の為に服を用意してくれ、朝食・昼食をちゃんと食べれる物を支度してくれた。
すっかりカエラさんの人柄に惚れ込んだ私は子犬のようにカエラさんにまとわりつき様々な話しをした。
「ユイカさんは客人として明日の舞踏会に参加して頂くよう竜王様から指示を受けたまわっております、なので昼食後に正装の試着をお願い致します」
「舞踏会……!?竜王様ってクロード…様」
クロードといえば生前のりっちゃんの息子で現竜王あのチャラ雄め!何勝手に私の許可もなく予定を決めているんだ、でも現竜王様のご命令に逆らう事など出来るわけもなく舞踏会参加は決定事項のようだ…
「明日から竜王様が元の執務に戻られます、そのお祝いに舞踏会が開かれるのですが沢山の令嬢の方々とのお見合いパーティーでもあるのでとても盛大ですわよ」
「はぁ~」
「ユイカさんなんと気の無い返事を、私が磨きあげユイカさんを完璧な淑女へと変身させてもらいますわ!!安心なさって下さいドレスの用意もアクセサリーも用意出来てます。アイシャ様からもユイカさんの事をお願いされてますから」
エクリサー先生の幼妻のアイシャ様、舞踏会の予定なんて教えてくれなかったじゃないですか!?
ある程度未来をご存知なら先に教えておいて下さいよ!知らないのは私だけ、りっちゃんすら教えてくれないこの現状に困惑しかない…
困惑する私をよそに竜人国の正装がすでに用意されており、問答無用で試着が開始されるこの国の正装は西洋ドレスで、人生初のコルセットで私は瀕死の危機に陥った。
「カエラさん…ぐ…ぐるしぃ…」
「ユイカさん我慢なさって、ユイカさんの豊満なお胸を目立たせる為にもウェストのくびれは最重要事項!!さぁぁぁ~もっと締めますわよぉぉぉ~!」
先程まで優しいお姉様が、今やSM女王様のこどく私の身体を締め上げる。カエラさんはとても楽しいそうにギュウギュウと紐を引っ張る力を緩めない…女王様お許し下さい私の我儘ボディはこれ以上締め上げるのは無理でございます
し…ぬ……
まだ不満そうなカエラさんを余所に何着かのドレスを試着し、私の黒髪・黒目にも合いそうドレスを選びその日は1日が終わった…その後に徹底にお風呂で磨かれ美容に良いとされる液体を顔や身体中にマッサージで塗りこまれ羞恥心で疲労困憊したのは言うまでもない…
つ…つか…疲れた…
夕飯を済ませ今朝話してた通りりっちゃんを待つ、舞踏会の話しなんて聞いてないと文句を言うつもりだったが、どんなに待っても私の客間を訪れる者はいなかった…
0
お気に入りに追加
108
あなたにおすすめの小説

できれば穏便に修道院生活へ移行したいのです
新条 カイ
恋愛
ここは魔法…魔術がある世界。魔力持ちが優位な世界。そんな世界に日本から転生した私だったけれど…魔力持ちではなかった。
それでも、貴族の次女として生まれたから、なんとかなると思っていたのに…逆に、悲惨な将来になる可能性があるですって!?貴族の妾!?嫌よそんなもの。それなら、女の幸せより、悠々自適…かはわからないけれど、修道院での生活がいいに決まってる、はず?
将来の夢は修道院での生活!と、息巻いていたのに、あれ。なんで婚約を申し込まれてるの!?え、第二王子様の護衛騎士様!?接点どこ!?
婚約から逃れたい元日本人、現貴族のお嬢様の、逃れられない恋模様をお送りします。
■■両翼の守り人のヒロイン側の話です。乳母兄弟のあいつが暴走してとんでもない方向にいくので、ストッパーとしてヒロイン側をちょいちょい設定やら会話文書いてたら、なんかこれもUPできそう。と…いう事で、UPしました。よろしくお願いします。(ストッパーになれればいいなぁ…)
■■

騎士団寮のシングルマザー
古森きり
恋愛
夫と離婚し、実家へ帰る駅への道。
突然突っ込んできた車に死を覚悟した歩美。
しかし、目を覚ますとそこは森の中。
異世界に聖女として召喚された幼い娘、真美の為に、歩美の奮闘が今、始まる!
……と、意気込んだものの全く家事が出来ない歩美の明日はどっちだ!?
※ノベルアップ+様(読み直し改稿ナッシング先行公開)にも掲載しましたが、カクヨムさん(は改稿・完結済みです)、小説家になろうさん、アルファポリスさんは改稿したものを掲載しています。
※割と鬱展開多いのでご注意ください。作者はあんまり鬱展開だと思ってませんけども。

異世界転移聖女の侍女にされ殺された公爵令嬢ですが、時を逆行したのでお告げと称して聖女の功績を先取り実行してみた結果
富士とまと
恋愛
公爵令嬢が、異世界から召喚された聖女に婚約者である皇太子を横取りし婚約破棄される。
そのうえ、聖女の世話役として、侍女のように働かされることになる。理不尽な要求にも色々耐えていたのに、ある日「もう飽きたつまんない」と聖女が言いだし、冤罪をかけられ牢屋に入れられ毒殺される。
死んだと思ったら、時をさかのぼっていた。皇太子との関係を改めてやり直す中、聖女と過ごした日々に見聞きした知識を生かすことができることに気が付き……。殿下の呪いを解いたり、水害を防いだりとしながら過ごすあいだに、運命の時を迎え……え?ええ?
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。


美醜逆転異世界で、非モテなのに前向きな騎士様が素敵です
花野はる
恋愛
先祖返りで醜い容貌に生まれてしまったセドリック・ローランド、18歳は非モテの騎士副団長。
けれども曽祖父が同じ醜さでありながら、愛する人と幸せな一生を送ったと祖父から聞いて育ったセドリックは、顔を隠すことなく前向きに希望を持って生きている。けれどやはりこの世界の女性からは忌み嫌われ、中身を見ようとしてくれる人はいない。
そんな中、セドリックの元に異世界の稀人がやって来た!外見はこんなでも、中身で勝負し、専属護衛になりたいと頑張るセドリックだが……。
醜いイケメン騎士とぽっちゃり喪女のラブストーリーです。
多分短い話になると思われます。
サクサク読めるように、一話ずつを短めにしてみました。

召喚とか聖女とか、どうでもいいけど人の都合考えたことある?
浅海 景
恋愛
水谷 瑛莉桂(みずたに えりか)の目標は堅実な人生を送ること。その一歩となる社会人生活を踏み出した途端に異世界に召喚されてしまう。召喚成功に湧く周囲をよそに瑛莉桂は思った。
「聖女とか絶対ブラックだろう!断固拒否させてもらうから!」
ナルシストな王太子や欲深い神官長、腹黒騎士などを相手に主人公が幸せを勝ち取るため奮闘する物語です。

成長率マシマシスキルを選んだら無職判定されて追放されました。~スキルマニアに助けられましたが染まらないようにしたいと思います~
m-kawa
ファンタジー
第5回集英社Web小説大賞、奨励賞受賞。書籍化します。
書籍化に伴い、この作品はアルファポリスから削除予定となりますので、あしからずご承知おきください。
【第七部開始】
召喚魔法陣から逃げようとした主人公は、逃げ遅れたせいで召喚に遅刻してしまう。だが他のクラスメイトと違って任意のスキルを選べるようになっていた。しかし選んだ成長率マシマシスキルは自分の得意なものが現れないスキルだったのか、召喚先の国で無職判定をされて追い出されてしまう。
一方で微妙な職業が出てしまい、肩身の狭い思いをしていたヒロインも追い出される主人公の後を追って飛び出してしまった。
だがしかし、追い出された先は平民が住まう街などではなく、危険な魔物が住まう森の中だった!
突如始まったサバイバルに、成長率マシマシスキルは果たして役に立つのか!
魔物に襲われた主人公の運命やいかに!
※小説家になろう様とカクヨム様にも投稿しています。
※カクヨムにて先行公開中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる