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卵を拾いました

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うん!



食べてみよう!!



私は家の前で拾った大きな卵を大きな鍋に入れゆで卵を作ろうと考えた。とても大きな卵はダチョウの卵サイズ、この異世界に転移して早5年すっかり精神的に逞しくなった私は食に貪欲だった。焦げ茶色の紫の斑模様見た目は毒々しいが火さえ通ればなんとかなる、生は怖いが火が入れば細菌も消滅すると謎の理論を立ち上げ涎を溢れさせる。

ここまで運ぶ為 落とさないよう割れないようにと細心の注意を払い精神的にも肉体的にも労力を使った。あとは私のお腹におさまり栄養になってくれ卵ちゃん!!


なんの生物の卵なんだろう?食べてしまったらこの子はここで生涯を終えてしまうのか・・・・少し同情する気持ちが湧くが私とて背に腹は代えられない!だって私だって2日間水しか飲んでないのだから、ごめんよ卵ちゃん君のぶんまで私が替わりに生きるからね。手のひらとひらを合わせて『南無~』拝む、神様仏様この殺生をお許しください。




グツグツ鍋が水を沸騰させ、卵もグツグツとお湯で揺れている。こんなに大きな卵だしニワトリの卵みたいに10分で茹で上がるわけないよね?どのぐらいの時間をかけて茹でれば良いのだろうか注意深く卵を観察する



ピシリ!



おや火が強すぎたか?卵にひび割れてしまったようだ・・・・




ピキリ ピキリ ピキリ




いやぁぁぁぁぁ!どんどんひび割れしていく、私の食材がこのままではポーチドエッグに!

ん?ポーチドエッグはポーチドエッグで美味しいかもしれない、火力を弱めるのは止めたほうがいいのか?




ピキリ ピキリ ピキリ パカーン




「ぴぎぁ~~ん!!」




ん?鍋の中の卵がパッカリ開いて何か生物が生まれた?

へっ?お湯の中でモゴモゴ動きだしたぞ、さすがに驚いて鍋の下の火を慌てて消し。

咄嗟に熱湯に手を入れ、生まれたての生物を救出する。先程まで食べる気満々だったが目の前で生まれてしまったなら、人としてのモラルが働き救出したが・・・・熱湯に手を浸せば、ビリビリとした痛みがはしる・・



「ああああっちぃぃいぃ!!」


「ぴぎゃう~ぴぎゃううう~」



生物も驚いた様に泣き叫び、私も火傷で泣き叫ぶ!まさに我が家の台所は地獄絵図 阿鼻叫喚が響き渡る!

生憎一人暮らしの我が家は心配してくれる人もおらず慌てて水が張ってる桶に、その生物を持ちながら手を浸す。まさにジューと音が出るように熱を持った手が冷やされ、痛みが落ち着いていく。



「ぴぎゃ~うぅぅ~ぴぎゃ~うぅ~」



私の手なかで謎の生物も熱さから難を逃れたのか、先程の悲鳴のような声から少し落ち着いた声色に変わった。

身体全体が鱗に覆われており見た目は大蜥蜴 背中には透明な蝙蝠のような羽が生えている、優しく撫でながら水をかけてあげると、ずっと閉じられた瞼がゆっくり開かれ赤い瞳が私の瞳とバッチリ合う。

なんて綺麗で深い真紅な瞳なんだろう、おもわず見惚れてしまった。森で生活したお陰か爬虫類の類いは慣れており、恐怖より可愛さの方が上回る『ぴぎゃう?』と首をかしげられた




「可愛いぃぃぃぃぃ~」




抱き上げ抱き付いてしまう、よしよしと頭を摩ればゴロゴロ喉が鳴っており嬉しそうに『ぴぎゃ~ぴぎゃ~』鳴いていた。

少し前までこの子を食べようと思ってたのに、今では可愛いさでメロメロになってしまった。

よっし!!すっかり一人暮らしになって寂しくなったこの家でこの子を飼おう!






大蜥蜴との生活はおもいの外楽しかった。




5年前私は異世界に転移し右も左もわからないなか、この森の木こり老夫婦に拾われた。なぜ異世界だってわかったのかはこの老夫婦の頭の上には犬耳がついていた、異世界転移のテンプレ獣人さんだったわけだ。ありがたい事に言葉は通じ意思の疎通を図れ、ごく稀に異世界転移する人がおり異世界人の認識があった為老夫婦は私を拒絶する事はなかった。転移した人間は王都に庇護して貰える制度があると説明を受けたが、最近の王都は良い噂が流れてこないとおばあちゃんが躊躇した。

老夫婦には1人息子がいたが王都で騎士になる為、この家を巣だって帰ってこないらしく残り少ない余生私を娘いや孫として育ててくれた。なにやら転移にあたって私は高校生ぐらいに若返り見た目は10代後半チート機能はなかったが30代だった身体が若返ったお陰でどんなに疲れても寝れば回復する身軽さに感動した。

それからは老夫婦にこの異世界の常識や獣人達の番について教えてもらい衣食住を保障してもらった。出来る限りの仕事の手伝いや家事を行い緩やかでほのぼのした3年間を過ごした、その間何度か1人息子のカイザーが帰郷したが特に問題なくほのぼのした異世界ライフを過ごした。

そんな生活にも影がさしたのは、2年前流行り病でおばあちゃんが亡くなった。番を失った悲しみでおじいちゃんも後を追うかたちで去年亡くなった、この家と僅かな財産を私に遺し。二人を失った悲しみで一時は自暴自棄になったがなんとか生活していた。

そして2日前二人の命日喪にふしていた私は食事もせず泣き明かしていたが、泣いてもお腹は減るものは減る。しょうがないのでふらふらしながら家を出れば、家の前には冒頭で食そうとした大きな卵があったわけだ・・・・






「りっちゃん何でもかんでも食べちゃダメなの、またお腹痛いいたいするよぉ~」


「ぴぎゃう~ぴきゃっ~ぴきゃ~」



大蜥蜴だからリザードマンだと安直な名前をつけ、りっちゃんと愛称で呼びはじめて2ヶ月このりっちゃんは意外にも頭が良いらしく私の言葉を理解する態度を示す。相変わらずりっちゃんとは言葉は交わせないが頷く動作や、首を振る動作でなんとなくだが意思の疎通を図っている。



「なんで首を振るの?食べようとしたわけじゃないの?」


「ぴっきゃ~ぴきゃきゃっ!」



りっちゃんは最初は私の掌サイズだったが、最近成長をして3歳児ぐらまでのサイズに成長した。生まれたばかりの時は四足歩行だったが、近頃はヨタヨタしながら二足歩行し始めた。たまに自分の尻尾を踏んでコテンと転ぶ姿は私の胸をキュンキュンさせ余りの可愛さに悶えてしまう。


ヨタヨタ歩いてくるりっちゃんをしゃがんで目線を合わせると、私の掌にドングリを渡してくれる、どうやらりっちゃんは森でドングリを拾って私に渡そうとしてくれたみたい。



「わぁ~りっちゃんくれるの、ドングリだね可愛いね~ありがとうね♪」


「ぴぎゃう~ぴきゃ~う♪」




嬉しそうに目を細めて大きな口から長い舌を出して喜んでる、りっちゃんは嬉しい時ピローローンと長い舌を出すのだ。頭を優しく撫でてあげると嬉しいそうに喉をゴロゴロ鳴らす、最初はりっちゃんの食材に悩んだが意外にも木の実やお野菜もペロリと食べ牛乳を飲んでくれた。最近では私の食事と変わらない豚やウサギのお肉も大好物だった。生後2ヶ月で恐ろしい成長におののくがやはり可愛くて溺愛してしまう。

この子を育てる為に、森の薬草やおじいちゃんから教わった木を切り木材を近くの村に売りに行って生計を立てている。裕福とは言えないけど貧しいながらもりっちゃんとの生活は老夫婦の亡くなった穴を埋めるように寂しさを埋めてくれた。


















「ぴっぎぁああうーーーー!!ぴっぎぁうううううーー!」




りっちゃんの驚いてる声が聞こえる、そしてあれは地団駄を踏んで完全に怒ってる声だ。慌てて台所から玄関まで怒ってるりっちゃんを探しに行けば、




「よぉー!ユイカ生きてるかぁ?」




見知った顔が当たり前の顔で、我が家に入ってきた。怒って地団駄を踏んでるりっちゃんを、よっこいしょっと抱っこすれば少し怒りを落ち着かせる。私の胸に顔を擦り付けるりっちゃん、一緒に住み始めて半年で5歳児ぐらいの体格と体重になり、抱っこするにも一苦労だ。



「お久しぶりですカイザーさんお元気ですか?」



今我が家に当たり前のように入室してきたのは、この家の元持ち主老夫婦の一人息子、騎士になった犬獣人のカイザー。夫婦がまだ生きてた時に何度か交流があり、私の境遇を知ってる1人。私の事を受け入れてくれた老夫婦を宜しく頼むとお願いされたぐらいには打ち解けた仲だ。性格はガサツだが温厚で私を妹のように接してくれる、180センチぐらいの高身長に体格の良いマッチョさん。頭の上には犬耳がピンと立ち上がり、腰にはフサフサの犬尻尾がユラユラと揺れている。




しかし私が抱っこしているりっちゃんをよく観察した瞬間に、ワンコ尻尾は警戒するようにピンッと立ち上がり、眉間に皺を寄せて警戒するように尋ねてくる。




「てか・・・・ユイカお前が今抱っこしてるの・・・・」


「あっ!初めましてでしたよね りっちゃんです。」


「りっちゃんって・・・・」


「最初は茹で卵で食べようとしたんですが、なんか生まれちゃって可愛いしペット感覚で飼おうと思ったら、どんどん成長しちゃってなんか息子みたいに育ててみようかなって思ってる所です」


「食べようって・・おまっ・・・・わかってるのか?そのお方を・・・・」


「ぴっぎぁぁぁぁーーー!!」


「こらりっちゃん何怒ってるの?手をぶんぶんしないの~ママ抱っこ出来なくなっちゃうよぉ~」


「ぷぅぅぅーーー!ぴぎゃう~」


「ふて腐れてもダメでしょ~カイザーさんは私のお兄さん?いや叔父さんみたいな人なんだから仲良くしてください」


「ぷぅぅぅーーー!ぴぎゃ~ぴぎゃ~」


「オイオイ!叔父さんは止めてくれお兄さんで頼むよユイカ、それにそのお方は・・・・ユイカが思ってるほど子供じゃないぞ・・魔法で抑えてるみたいだが・・・・」


「ぴぎゃぁぁぁうぅぅぅ!!!」


「うっひゃぁぁぁぁ!すみません余計な事言いません、お許し下さい。」


「カイザーさん?なにそんなに怯えて震えてるの?りっちゃんはまだ怒ってるの?そんなに怒りんぼなら一緒に寝んねしないよ~」



りっちゃんは目を見開き、真紅の瞳を真ん丸とさせた。次の瞬間大きな瞳からポロポロと涙をながす。さっきまで不満そうに頬っぺたを膨らましてた、蜥蜴さんは今度は悲しみでうちひしがれている。



「すげぇぇぇ・・・・獣人界ナンバー1をいとも簡単に泣かせた・・」


「ぴっぎゃ~ぎゃ~ぴっぴっ~」


「はい泣かないの、今回はりっちゃんがめっなんだからね。反省してちゃんとカイザーさんに怒ってごめんなさい出来たら、一緒に寝んねするから・・・・」


「ぴっぎゃ・・・・しゃい・・」


「すごいねぇ~りっちゃんちゃんとしゃい出来たね、我が子は可愛くて賢いねぇ~私の言葉もわかるみたいだし、片言だけどお話出来るようになったねぇ~」



抱っこしながら、片手でよしよしするとりっちゃんは私の胸にぐりぐり顔を押し付けて一生懸命涙をぬぐっている。



「しゃい~ぴぎゃう~ねんね~ぴぎゃうぅ~?」


「ん?」


「しゃいしたから、ちゃんと一緒に寝てくれるよね?って聞いてるんだ」


「ほぇ~?カイザーさんりっちゃんの言葉わかるの?」


「獣人ならなんとなくわかるよ・・・・てかりっちゃんって」


「リザードマンのりっちゃん可愛くないですか?大蜥蜴だからリザードマンでしょ?」


「ユイカのネーミングセンスを疑うよ・・・・それにそのお方は蜥蜴では・・・・・」


「ぴぎゃうぅぅぅーー!!」



「ひぃぃぃーーー!しかし・・・・ワオーーーーーンワンわおーん、くぅーーんくんくんーわおーん」



何やらカイザーさんまでもが犬の遠吠えなどしながら、犬語を話し始めた。私にはワンワン言ってるようにしか聞こえないのに、りっちゃんは私に抱っこされたままカイザーさんの方を向きウンウンなにやら頷いてる。りっちゃんにはカイザーさんが言ってる事が分かるらしい、時折カイザーさんが『ふぅ~』と重いため息をついて『ぴっぴぎゃう~』とりっちゃんがこたえている。

カイザーさんの顔は真剣で一生懸命りっちゃんに訴えてるようだ




「私を仲間外れにして二人は何をそんなに真剣に話してるの?」


「ユイカ・・・・一応お前に伝えて良いと許可出来た事だけは伝えるから・・・・はぁ~」


「えっ!?えっ!?何なんでカイザーさんそんなに深刻そうな顔をしてるの?」


「えっと・・・・りっちゃん様はその獣人なんだ・・」


「そうなんだ~そんな気はしてた、蜥蜴の獣人さんなんでしょ?」


「その・・・・なんの獣人かは、行く行く話すとしてあと半年もすれば人型にもなれてお前とも会話出来るようになる」


「すご~い!りっちゃんとお話出来るようになるんだね~楽しみだねりっちゃん♪」


「ぴっぴぴぎゃう~♪」


「ユイカ・・・・お前何歳になったんだっけ?」


「えっ!?たぶんだけどここに来た歳を17歳ぐらいと想定すれば22歳ぐらいかな・・・・」


「充分成人もしてるし嫁に行っても遅くない歳ではあるな・・あと二年後には・・・・はぁ~そうか、遅いぐらいなのかもしれないが・・・・色々覚悟しとけよ・・・・」


「えっ?嫁に行くって相手も居ないしりっちゃん育てるので精一杯だよ。家計も火の車だし働いて子育て精一杯で余裕無いない!そんなの夢物語ですよ~」


「その事なんだがな・・・・りっちゃん様の親御さんから、明日から養育費なる仕送りがあるそうだ・・・・」



えっ!?りっちゃんの親御さんから仕送り?なんだってりっちゃんの親御さんは私がりっちゃんを育ててるって事をご存知なのか?りっちゃん・・・・を引き取りにくるって事なの?手切れ金て意味なの・・・・



「りっちゃんとお別れしなきゃ・・・・いけないの?」


「ちっ!ちがうぅぅぅ~ひぃぃぃ~りっちゃん様落ち着いてくださいその様な怒りの眼差しで私を見ないでください、ユイカ違うからお前はこのままりっちゃん様を育てる義務がある・・」


「義務?」


「そう・・・・あれだ・・・・りっちゃん様の種族は生まれたてで初めて見た生き物を親だと認識する・・・・なのでお前がりっちゃん様を捨てようとしても、りっちゃん様はお前を親だと思って絶対帰ってくるわけだ!そう・・・・つまり拾った以上育てる義務がだな・・・・あるわけだ・・・・」



カイザーさんはなにやら必死に冷や汗をかきながら言い訳のように私を説得する



「りっちゃんの種族にはそんな習性があるんだ~私がこんな可愛いりっちゃん捨てるわけないじゃない・・・・でも本当の親御さんに育てて貰ったほうが・・幸せなんじゃないのかなぁ・・・」




自分で発言して自覚する、りっちゃんは蜥蜴さんだもし流行り病や怪我した時に人間の私が対処してあげられるのだろうか?本当の親ならすぐ処置出来る事も、人間の私には対処出来ないかもしれない。その結果重病になってたり最悪の場合死に至ってしまう事だって・・・・どんどん気持ちが暗くなり私には無理なのでは?と不安になる



ペチペチ



とひんやりした手が私の頬を触る、鱗に覆われた手はひんやりして居て気持ちが良い。頬に触る人物をみれば不安そうに私を見上げて瞳をうるうるさせている



「しゅてにゃいでぇ~ぴぎゃう~」


「捨てないでくれだって・・・・」


「す・・すて・・・・捨てるわけないじゃない~りっちゃんは私の息子だもん家族だもん、でも不安なのりっちゃんが病気になったり怪我した時ちゃんと対処出来るかって・・・・」


「ぴぎゃう~ぴぎゃう~!」


「はい!はい・・・・畏まりました・・・・善処します、あちらの国には、わおーんくうーーーんわんわん」


「ぴぎゃう!ユイカぴぎゃう、ぴっぴぎゃぎゃ!」


「はぁ~畏まりました、ユイカあと半年もすればりっちゃん様も話せるしりっちゃん様の種族は身体が丈夫で有名な種族だから安心しろ・・・・だからあと半年はここでお前がりっちゃん様を育てる事、なにかあったら俺が対処の協力をする。あと金銭的な面も仕送りで賄えばいいと、お前が働く必要ないそうだ・・」


「えっ!!それは何か違うわ!だって私が親ならこの子を養うのは当たり前の事だもの・・・・そりゃ最初はこの子を食べようとしたけど今は違うわ家族だもの!ちゃんと学校に行けるように貯金だってするわ」


「兎に角お前はりっちゃん様を育てる事に全力を注げ!養育費はそう俺がなんとかするから・・てか・・りっちゃん様を食べようとしたお前が行く行くはガップリ喰われるんだけどな・・・・」


「えっ・・・・りっちゃん私を食べるの?」


「ぴぎゃう~♪」




嬉しい時やるポーズ ピローローンと長い舌を出し!首をコテンとして僕何にもわかりませ~ん顔をしてる・・・・

あ・・あざ・・・・あざといとわかってるけど可愛くてぇぇぇ~我が家の息子が世界一可愛いだってこんな蜥蜴さんなのに表情豊かであざとくて捨てるわけがない



「りっちゃんママを食べるのだけは勘弁してね、その代わりあと10年ぐらいは家族で居させてね。番さんが現れたらちゃんとママに紹介するのよ♪」


「ぴぎゃう~❤️」


「ハァ~知らないって幸せだよな・・・・」




カイザーさんは深いため息をつきながら肩を落としているが、私とりっちゃんはきゃっきゃっしながら、ママと息子で仲良く笑いあった。

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