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4章
ピヨ村に入村
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黒髪の清楚な美少女はノーフレームの眼鏡越しからでもわかる程瞳を大きく開きキラキラとした瞳で私を見つめていた。わざわざ前方から背後まで回って私の身体の隅々を観察しウンウンと頷けば素敵な笑顔で私の男装姿を褒め称えてくれた。
「小柄で可愛いらしいピヨちゃんが増えましたのね。いや~ん可愛いこのピヨちゃんが私の一番のお気に入りなりますわ!あかりちゃんすごく素敵よ牛乳瓶底眼鏡も似合ってるわ♪」
牛乳瓶底眼鏡が似合うって誉められて素直に喜んでいい所なのだろうか…
でもお姉様は大喜びで、私の姿にご満悦する姿は悪くない。ハグされれば私の頭に頬を擦り付けグリグリされる完全にお姉様のお気に入りのペットと化した私。
「あかりちゃんだから本当はあかピヨだけど、達也君も赤ピヨだから紛らわしくなっちゃうわよね…」
食堂の席についてもお姉さんの頭撫で撫では終わらない、このまま永遠に撫で続けられるのかしら?お姉様は大好きだから嬉しいけど、先程から嫉妬剥き出しで睨み付ける赤ピヨさんが面倒くさい。別に私からすり寄ってるわけじゃなく日暮お姉様が私から離れないわけなんですが…
「日暮お姉様…私…いや僕そんなに誉められると恥ずかしいです…」
あざとく男装僕っ子の私はモジモジ恥じらって、上目遣いでコテンと首傾げまで追加する。どうだあざといだろ!?女子の胸キュンポイントは腐っているが女子の私が一番解っているのだ!
「うわぁ~ん可愛い可愛い~こんな弟欲しかったの…あかりちゃん本当に可愛い持って帰りたいわ♪」
「真由落ち着け…この中身は小野なんだ!!脳ミソがぐじゅぐじゅに腐っている小野なんだ騙されるな。ほら手を離して…真由はこっちにおいで」
「えっ…でも…」
「まゆ俺の近くが嫌なのか…?」
「そっ…そんな…そんな事ないの、赤ピヨさんの近くがいいわ だからそんな寂しいそうな声をださないで」
アワアワ慌てて日暮お姉様が私の隣から、赤ピヨの側に移動する。チッさすが赤ピヨめ日暮お姉様が優しい事を熟知してそこを攻めてきたな、別に女子同士なんだからそこまで嫉妬しなくてもいいじゃない相変わらず器が狭い男だこと
「その…なんだ…小野亜香里…」
「青ピヨさん…男装までして身分を隠しているのにフルネームで呼ぶの止めて下さいよ。」
「ああ…そうだったな…すまない…」
へっ!?鬼畜眼鏡が謙虚に謝罪するなんてどうした…私ごときにこの鬼畜眼鏡がそんな柔和な態度などありえない!?
なんだ雪でも降っているのか!大地震でも起きるのか!?逆に怖くて此方が萎縮してしまうのですが…
「えっと解って貰えたなら大丈夫です…あのこの姿の時はなんて呼んで貰いましょうかね。」
「…俺とかぶるからあかピヨは却下だからな…」
「わかってますよ…嫉妬男…」
「なっっ!?別にお前に嫉妬なんてしてないぞ…生意気なチビっ子め…そうだお前はチビピヨでいいじゃん!見目通り分かりやすいし」
「なっっ…完全に馬鹿にしてますよね!?」
「チビピヨちゃんって可愛いわ♪あかりちゃんが男装してる時はチビピヨちゃんって呼ぶわね♡」
勝手に決定事項にされている…この馬鹿ップルめ息ピッタリだな
「お前らその…小野の意見も聞いてやらないか…小野が可哀想だ…」
「だ・か・ら!どうしたのよ鬼畜眼鏡!いつもの鬼畜っぷりはどこに行っちゃったのよ!貴方が優しいとか恐怖しか沸かないから熱があるのかな?どれどれ…全然平熱みたいね…」
「ちょっっ…俺に気軽に触れるな…」
口元を押さえて鬼畜眼鏡は耳まで真っ赤に染まる。その姿がまるで私に照れている様に見えて戸惑ってしまう…誰か鬼畜眼鏡に変なお薬でも飲ませちゃったの?
「それに…俺は鬼畜眼鏡では無い…」
「はぁ…?そうですね…確かにごく稀に親切な時もありますね…」
嫌だ嫌だ…鬼畜眼鏡の痛すぎる突っ込みに慣れてしまったのか、あの突っ込みが無いと物足りなく感じる私が居る。別に殴られたいわけじゃないのに、あの鋭い突っ込みが無いなんてそんなの鬼畜眼鏡じゃないわぁぁ
「青ピヨさん…」
「なんだ…?」
「気持ち悪い!気持ち悪い!!きっもぉぉぉぉ!!!そんなの貴方らしくないわ、どうしたの いつも容赦無いぐらい私をひっぱたいてたのに、中身が入れ替わってしまったの返して私の鬼畜眼鏡を返してぇぇぇ!!」
「誰がお前の鬼畜だ!?このチビィィィ!?病み上がりだから優しくしてやればその態度…そうかそうかお前は余程俺に説教されるのが好きみたいだなぁぁぁ」
ガバリと大きな手が伸びて来たと思えば、私の顔面はアイアンクローされミシミシと顔面が歪んだ。さすが男子の力だ顔の全てのパーツが中央へと寄り集められ凄まじい痛みが顔面を襲う。
「い゛だ い゛でふぅぅぅ…」
「ほーら好きなんだろ!?こうやって痛みつけられるのが大好きなんだろ喜べよ喜べよ喜べよ感謝しろよ!」
「顔がづぶれるぅぅぅ…ごめんにゃさい…」
やっと手を緩めて貰えて慌てて痛みが走る顔面を擦る。痛いよ痛いよ鬼畜眼鏡はやっぱり鬼畜眼鏡だった…調子に乗って挑発した私の自業自得だけどもっと加減してくれても…
「その…チビピヨ…」
「なんですか?まだジンジンしますよ…眼鏡してなかったら確実に顔が潰れてましたよ」
「そのお前の…体積と重量のありそうなアレが…今は絶壁となっているのだが…」
「体積と重量?絶壁?」
チラリと目線だけで私の胸元をみる青ピヨさん
「あぁぁ…おっぱいですか?」
「ば…馬鹿者!!こんな公共の場でなんたる卑猥な発言を!?」
えええええ…貴方が気にしてるみたいだから答えてあげようと思ったのに怒られたんですけど…
なんたる理不尽
「えっと…上半身はサラシでぐるぐる巻きにされました。ピヨ男さんいわくこの部位が一番隠さなきゃダメな所だからって…自分でやるって言ってるのにピヨ男さん自らそれはそれは嬉しそうに巻き巻き巻きと巻かれてしまいました…」
「くっ…ピヨ男自ら…あの体積を巻いただと…」
なにやら鬼畜眼鏡は顔を手で覆い、またもや耳を赤く染めている。
何にそんなに動揺されているのか…本当今日の鬼畜眼鏡はよくわかりませんね…?
「お前はもっと…自分を大切にしろ…」
落ち着きを取り戻した青ピヨさんに両肩を持たれ何やら心配までされています、貴方さんこそ私のせいであらぬ疑いを掛けられているのに、男装している私の頭を撫で撫でしているから…
『みてみて…あそこ男子同士でイチャイチャしてるわよ!?』
『本当だ小さな男子の頭を撫でてるわね…もしかしてあの二人…』
『きっとそうよ…最近アイドル青柳先輩の影響で同性愛カップル増えたわよね?今までこっそりしてたのに最近は人目も気にしなくなったわよね』
ほらまた変な注目されて方しちゃってる、正体はばれてないみたいだけど男子同士がこんな事してると勘違いされちゃいます…
貴方は妹感覚かもしれませんが、今私は男装中なので立派な男子なのです。そんなのの頭撫でたらね…敏感女子は見逃さないのですよ、いえ私みたいな腐女子なら絶対見逃さないし写真まで撮影しちゃいます!だからいい加減離れてください
『でもさ…あんなダサ男同士のカップルは…』
『萌えないわね…』
『やっぱりイケメンに限るわよね♪』
『そうそう♪カイ×青でしょ♡』
『無い無い!青柳×カインでしょ♡』
くっ…やはり世の中イケメンカップル推しか、攻め受けで揉めるその会話に加わりたい。なぜ私は今男装しているのだ、私も学園アイドルのカップル妄想に加えてくれぇぇぇ
「おいっ!?おいっ!?チビ大丈夫か?」
「大丈夫か…チビピヨ」
「もぉぉぉ二人とも煩い!?今受け攻め話し合いに加えて貰えないなら、せめて聞き耳をたててニヤニヤしたいんだから…やっぱ三角関係構図もあの子達に提案したいな…カイ×青は私も同意♪」
「お前何言ってるだ…ニヤニヤするな気持ち悪い…」
「先程からあの近くにいる女子達が騒がしいな…なにやら…カイ×青とか青×カイとか何の話しをしているのやら…皆目検討がつかない…」
おめぇさんの事だよとは恐ろしくて言えない…
こうやって緩やかに私はピヨ村の新たな村人として入村した。命名【チビピヨ】私自身は納得出来ない名前だが、そもそも此処の住人皆このダサ姿に最初は不満で納得してなかったな…
すっかり馴染しまっているが、私もこうやって馴染んでいくのだろうか…
「小柄で可愛いらしいピヨちゃんが増えましたのね。いや~ん可愛いこのピヨちゃんが私の一番のお気に入りなりますわ!あかりちゃんすごく素敵よ牛乳瓶底眼鏡も似合ってるわ♪」
牛乳瓶底眼鏡が似合うって誉められて素直に喜んでいい所なのだろうか…
でもお姉様は大喜びで、私の姿にご満悦する姿は悪くない。ハグされれば私の頭に頬を擦り付けグリグリされる完全にお姉様のお気に入りのペットと化した私。
「あかりちゃんだから本当はあかピヨだけど、達也君も赤ピヨだから紛らわしくなっちゃうわよね…」
食堂の席についてもお姉さんの頭撫で撫では終わらない、このまま永遠に撫で続けられるのかしら?お姉様は大好きだから嬉しいけど、先程から嫉妬剥き出しで睨み付ける赤ピヨさんが面倒くさい。別に私からすり寄ってるわけじゃなく日暮お姉様が私から離れないわけなんですが…
「日暮お姉様…私…いや僕そんなに誉められると恥ずかしいです…」
あざとく男装僕っ子の私はモジモジ恥じらって、上目遣いでコテンと首傾げまで追加する。どうだあざといだろ!?女子の胸キュンポイントは腐っているが女子の私が一番解っているのだ!
「うわぁ~ん可愛い可愛い~こんな弟欲しかったの…あかりちゃん本当に可愛い持って帰りたいわ♪」
「真由落ち着け…この中身は小野なんだ!!脳ミソがぐじゅぐじゅに腐っている小野なんだ騙されるな。ほら手を離して…真由はこっちにおいで」
「えっ…でも…」
「まゆ俺の近くが嫌なのか…?」
「そっ…そんな…そんな事ないの、赤ピヨさんの近くがいいわ だからそんな寂しいそうな声をださないで」
アワアワ慌てて日暮お姉様が私の隣から、赤ピヨの側に移動する。チッさすが赤ピヨめ日暮お姉様が優しい事を熟知してそこを攻めてきたな、別に女子同士なんだからそこまで嫉妬しなくてもいいじゃない相変わらず器が狭い男だこと
「その…なんだ…小野亜香里…」
「青ピヨさん…男装までして身分を隠しているのにフルネームで呼ぶの止めて下さいよ。」
「ああ…そうだったな…すまない…」
へっ!?鬼畜眼鏡が謙虚に謝罪するなんてどうした…私ごときにこの鬼畜眼鏡がそんな柔和な態度などありえない!?
なんだ雪でも降っているのか!大地震でも起きるのか!?逆に怖くて此方が萎縮してしまうのですが…
「えっと解って貰えたなら大丈夫です…あのこの姿の時はなんて呼んで貰いましょうかね。」
「…俺とかぶるからあかピヨは却下だからな…」
「わかってますよ…嫉妬男…」
「なっっ!?別にお前に嫉妬なんてしてないぞ…生意気なチビっ子め…そうだお前はチビピヨでいいじゃん!見目通り分かりやすいし」
「なっっ…完全に馬鹿にしてますよね!?」
「チビピヨちゃんって可愛いわ♪あかりちゃんが男装してる時はチビピヨちゃんって呼ぶわね♡」
勝手に決定事項にされている…この馬鹿ップルめ息ピッタリだな
「お前らその…小野の意見も聞いてやらないか…小野が可哀想だ…」
「だ・か・ら!どうしたのよ鬼畜眼鏡!いつもの鬼畜っぷりはどこに行っちゃったのよ!貴方が優しいとか恐怖しか沸かないから熱があるのかな?どれどれ…全然平熱みたいね…」
「ちょっっ…俺に気軽に触れるな…」
口元を押さえて鬼畜眼鏡は耳まで真っ赤に染まる。その姿がまるで私に照れている様に見えて戸惑ってしまう…誰か鬼畜眼鏡に変なお薬でも飲ませちゃったの?
「それに…俺は鬼畜眼鏡では無い…」
「はぁ…?そうですね…確かにごく稀に親切な時もありますね…」
嫌だ嫌だ…鬼畜眼鏡の痛すぎる突っ込みに慣れてしまったのか、あの突っ込みが無いと物足りなく感じる私が居る。別に殴られたいわけじゃないのに、あの鋭い突っ込みが無いなんてそんなの鬼畜眼鏡じゃないわぁぁ
「青ピヨさん…」
「なんだ…?」
「気持ち悪い!気持ち悪い!!きっもぉぉぉぉ!!!そんなの貴方らしくないわ、どうしたの いつも容赦無いぐらい私をひっぱたいてたのに、中身が入れ替わってしまったの返して私の鬼畜眼鏡を返してぇぇぇ!!」
「誰がお前の鬼畜だ!?このチビィィィ!?病み上がりだから優しくしてやればその態度…そうかそうかお前は余程俺に説教されるのが好きみたいだなぁぁぁ」
ガバリと大きな手が伸びて来たと思えば、私の顔面はアイアンクローされミシミシと顔面が歪んだ。さすが男子の力だ顔の全てのパーツが中央へと寄り集められ凄まじい痛みが顔面を襲う。
「い゛だ い゛でふぅぅぅ…」
「ほーら好きなんだろ!?こうやって痛みつけられるのが大好きなんだろ喜べよ喜べよ喜べよ感謝しろよ!」
「顔がづぶれるぅぅぅ…ごめんにゃさい…」
やっと手を緩めて貰えて慌てて痛みが走る顔面を擦る。痛いよ痛いよ鬼畜眼鏡はやっぱり鬼畜眼鏡だった…調子に乗って挑発した私の自業自得だけどもっと加減してくれても…
「その…チビピヨ…」
「なんですか?まだジンジンしますよ…眼鏡してなかったら確実に顔が潰れてましたよ」
「そのお前の…体積と重量のありそうなアレが…今は絶壁となっているのだが…」
「体積と重量?絶壁?」
チラリと目線だけで私の胸元をみる青ピヨさん
「あぁぁ…おっぱいですか?」
「ば…馬鹿者!!こんな公共の場でなんたる卑猥な発言を!?」
えええええ…貴方が気にしてるみたいだから答えてあげようと思ったのに怒られたんですけど…
なんたる理不尽
「えっと…上半身はサラシでぐるぐる巻きにされました。ピヨ男さんいわくこの部位が一番隠さなきゃダメな所だからって…自分でやるって言ってるのにピヨ男さん自らそれはそれは嬉しそうに巻き巻き巻きと巻かれてしまいました…」
「くっ…ピヨ男自ら…あの体積を巻いただと…」
なにやら鬼畜眼鏡は顔を手で覆い、またもや耳を赤く染めている。
何にそんなに動揺されているのか…本当今日の鬼畜眼鏡はよくわかりませんね…?
「お前はもっと…自分を大切にしろ…」
落ち着きを取り戻した青ピヨさんに両肩を持たれ何やら心配までされています、貴方さんこそ私のせいであらぬ疑いを掛けられているのに、男装している私の頭を撫で撫でしているから…
『みてみて…あそこ男子同士でイチャイチャしてるわよ!?』
『本当だ小さな男子の頭を撫でてるわね…もしかしてあの二人…』
『きっとそうよ…最近アイドル青柳先輩の影響で同性愛カップル増えたわよね?今までこっそりしてたのに最近は人目も気にしなくなったわよね』
ほらまた変な注目されて方しちゃってる、正体はばれてないみたいだけど男子同士がこんな事してると勘違いされちゃいます…
貴方は妹感覚かもしれませんが、今私は男装中なので立派な男子なのです。そんなのの頭撫でたらね…敏感女子は見逃さないのですよ、いえ私みたいな腐女子なら絶対見逃さないし写真まで撮影しちゃいます!だからいい加減離れてください
『でもさ…あんなダサ男同士のカップルは…』
『萌えないわね…』
『やっぱりイケメンに限るわよね♪』
『そうそう♪カイ×青でしょ♡』
『無い無い!青柳×カインでしょ♡』
くっ…やはり世の中イケメンカップル推しか、攻め受けで揉めるその会話に加わりたい。なぜ私は今男装しているのだ、私も学園アイドルのカップル妄想に加えてくれぇぇぇ
「おいっ!?おいっ!?チビ大丈夫か?」
「大丈夫か…チビピヨ」
「もぉぉぉ二人とも煩い!?今受け攻め話し合いに加えて貰えないなら、せめて聞き耳をたててニヤニヤしたいんだから…やっぱ三角関係構図もあの子達に提案したいな…カイ×青は私も同意♪」
「お前何言ってるだ…ニヤニヤするな気持ち悪い…」
「先程からあの近くにいる女子達が騒がしいな…なにやら…カイ×青とか青×カイとか何の話しをしているのやら…皆目検討がつかない…」
おめぇさんの事だよとは恐ろしくて言えない…
こうやって緩やかに私はピヨ村の新たな村人として入村した。命名【チビピヨ】私自身は納得出来ない名前だが、そもそも此処の住人皆このダサ姿に最初は不満で納得してなかったな…
すっかり馴染しまっているが、私もこうやって馴染んでいくのだろうか…
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