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3章
イベントが開始されたらしいです②
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白く細いおみ足を持ち上げて、見栄麗しい金髪の美青年が彼女の膝に口付けを落とす。
ヒロインは彼の一挙一動を見逃す事なきよう、熱き目線で彼を見つめる…彼女と彼の背後には見えないはずのキラキラエフェクトが輝いていて、輝かしくて眩しくて目を細める…
画面を通してみていたなら、この神スチルをお気に入りして何度も観賞し膝を舐めたリップ音で床に転げて悶えてリプレイリプレイ…
なのに現実は遠目からその光景をスカートをギュッと握りながら堪えながら見つめた…
「えっ…あれカイちゃんじゃない…あかりちゃんカイちゃんが…」
日暮お姉様にもどうやらあの二人の出会いイベントを目撃されてしまった。私の腕を掴み必死に何かを訴える様に私の腕を振るう…
なかなか回らない思考をどうにかこうにか動かして結論を出す。私は只のモブ娘でヒロインとヒーローの出会いイベントに水を差すことなど…出来るわけがない…
「お姉様…帰りましょう…」
出来る事は只逃げる去るのみ、日暮お姉様の手を強引に引き駅まで進むしかなかった。ズンズン早足で進む私に日暮お姉様は困惑しながら付いて来てくれる
「あかりちゃん…あの…」
「人違いです…あれはピヨ男さんなんかじゃ無いです…」
私の余裕の無い声に、何かを察してくれた日暮お姉様は何も言わず私の頭を撫でくれて、その優しいさにジンワリ涙が溢れてくるけど我慢する…
私は先程の光景を見なかった事にした…
私は何にも見てない、何にも知らない…
そうすれば明日がくる、明日がくればいつもの様にピヨ男さんが朝迎えに来てくれて、私の大好きなピヨ男さんが笑顔で戻ってくるはずだから…
「あかりんおはよう!! 待ってたよ♪」
ほら!! いつものピヨ男さんが戻ってる、やっぱり昨日みた光景は夢だったんだ。やだなぁ~白昼夢なんてみちゃって恥ずかしい限りだよ。
車の前にたたずむピヨ男さんに全力で走って行けば、大きなピヨ男さんの胸に向かってジャンプして抱き付き二度と離れないようにしがみつく
「えっ…あかりんどうしたの…?」
ピヨ男さんの問いかけに応えず、夢中でしがみつく。ピヨ男さんの匂いと温もりを感じれば少し余裕を取り戻せそう、だからお願いだから引き剥がさないで…
「朝から熱烈だねあかりん…僕と離れたくないんだね…」
ピヨ男さんの首にぶら下がり必死に抱き付く私、次の瞬間フワリと重力を感じなくなり気付けばピヨ男さんにお姫様抱っこされていた。不安そうにピヨ男さんを見上げれば、ニッコリ微笑まれゆっくり車の中まで運ばれる。車内でもピヨ男さんの膝の上に座らせられ腰をギュッと抱かれ首筋にチュッと口付けが落ちてくる
「甘えん坊のあかりんも可愛い…」
「くすぐったいの…」
今の私はものすごく甘やかされてるんだ…
落ち込んでた心がムクムク回復して顔がニヤニヤ デレデレしてしまう。
チョロい私はすっかりご機嫌で顔がだらしなく惚けた首筋にチュチュするピヨ男さんにキャッキャッじゃれるみたいに抵抗して幸せを噛み締める。
「どうしたの…あかりん…?」
「ちょっと怖い夢みてしまいまして…不安になっちゃったの…でももぉ~大丈夫♪ピヨ男さんが居てくれればもぉ~大丈夫なの♪」
身体を捩りピヨ男さんの胸に抱きつけば、先程までの積極的だったピヨ男さんが照れている。
「あかりんが甘えん坊なうえ…引っ付き虫になって可愛い可愛い可愛い…ポヨーンとお胸を擦り付けてきて柔らかいし気持ち良いし…これがロリ巨乳妖精のチ・ャ・ー・ム・かすごい威力でたまらない…」
ガッとピヨ男さんが顔を手で隠したと思えば、耳まで真っ赤に染める。こんなモブ娘に照れてくれるなんて、嬉しくて嬉しくてギューギューしがみつき胸をピヨ男さんの胸で押し潰す
「あかりん…あかりん…マズイ!!緊急事態!」
「ほぇ…?ピヨ男さんどうしたの?」
ガバリとピヨ男さんの手が伸びてきて、私の顔はピヨ男さんのお顔と接近する。
息もかかるぐらいの距離でピヨ男さんの唇が私の耳の側にある…
「勃った…」
「ふぇ…?」
「ビンビンに勃ちゃった…あかりんが煽ったんだから責任とってね…」
「ふぁぁぁぁーーー!!」
赤面する私をピヨ男さんは嬉しいそうに見つめて口付けを落とした。責任ってどうやってとればいいんだろ?やはりピヨ男さんのご両親に土下座して『お宅の息子さんのムスコを勃起させてしまいました。責任もって処理致しますどうぞ許可を頂けませんか?』なんてご挨拶すればよいのかな?
想像しただけでプププと笑ってしまう私
「思い出し笑いなんかしちゃって…あかりんってば厭らしい…」
「エッチなのはピヨ男さんです…こんな車内でそんな状態になって…」
「仕方ないよ可愛い可愛い彼女がお膝に居て、おっぱい擦り付けて抱き付いてくるんだよ。反応しない男子はいないよ…」
「なら…私だけ…私だけに反応してね、他の人に反応しちゃダメですよ…」
「クゥゥゥゥーーーロリ巨乳妖精が二重のチャームしてきた…どうしたいの? どうするの? 運転手すまないが…此処で下ろして!! 午前中は体調不良で欠席の連絡しておいてくれ」
首をブルブル震わせながら、私のお尻になにやらあなた様の息子さんをスリスリ擦り付けないでください。すっかり息子さん存在感を出されたみたいで元気ですわねぇ♪
そんなつもりは無かったのですが、どうやら我慢の限界きたピヨ男さんに拉致られ私は午前中からラブホに連れ込まれてしまいました。
学生の本分を逸脱してる為、後程二人ですごく反省して二度としないと誓いあいました。
でもピヨ男さんに優しく抱かれて…
モブ娘こと小野 亜香里!!復活!!
ヒロインは彼の一挙一動を見逃す事なきよう、熱き目線で彼を見つめる…彼女と彼の背後には見えないはずのキラキラエフェクトが輝いていて、輝かしくて眩しくて目を細める…
画面を通してみていたなら、この神スチルをお気に入りして何度も観賞し膝を舐めたリップ音で床に転げて悶えてリプレイリプレイ…
なのに現実は遠目からその光景をスカートをギュッと握りながら堪えながら見つめた…
「えっ…あれカイちゃんじゃない…あかりちゃんカイちゃんが…」
日暮お姉様にもどうやらあの二人の出会いイベントを目撃されてしまった。私の腕を掴み必死に何かを訴える様に私の腕を振るう…
なかなか回らない思考をどうにかこうにか動かして結論を出す。私は只のモブ娘でヒロインとヒーローの出会いイベントに水を差すことなど…出来るわけがない…
「お姉様…帰りましょう…」
出来る事は只逃げる去るのみ、日暮お姉様の手を強引に引き駅まで進むしかなかった。ズンズン早足で進む私に日暮お姉様は困惑しながら付いて来てくれる
「あかりちゃん…あの…」
「人違いです…あれはピヨ男さんなんかじゃ無いです…」
私の余裕の無い声に、何かを察してくれた日暮お姉様は何も言わず私の頭を撫でくれて、その優しいさにジンワリ涙が溢れてくるけど我慢する…
私は先程の光景を見なかった事にした…
私は何にも見てない、何にも知らない…
そうすれば明日がくる、明日がくればいつもの様にピヨ男さんが朝迎えに来てくれて、私の大好きなピヨ男さんが笑顔で戻ってくるはずだから…
「あかりんおはよう!! 待ってたよ♪」
ほら!! いつものピヨ男さんが戻ってる、やっぱり昨日みた光景は夢だったんだ。やだなぁ~白昼夢なんてみちゃって恥ずかしい限りだよ。
車の前にたたずむピヨ男さんに全力で走って行けば、大きなピヨ男さんの胸に向かってジャンプして抱き付き二度と離れないようにしがみつく
「えっ…あかりんどうしたの…?」
ピヨ男さんの問いかけに応えず、夢中でしがみつく。ピヨ男さんの匂いと温もりを感じれば少し余裕を取り戻せそう、だからお願いだから引き剥がさないで…
「朝から熱烈だねあかりん…僕と離れたくないんだね…」
ピヨ男さんの首にぶら下がり必死に抱き付く私、次の瞬間フワリと重力を感じなくなり気付けばピヨ男さんにお姫様抱っこされていた。不安そうにピヨ男さんを見上げれば、ニッコリ微笑まれゆっくり車の中まで運ばれる。車内でもピヨ男さんの膝の上に座らせられ腰をギュッと抱かれ首筋にチュッと口付けが落ちてくる
「甘えん坊のあかりんも可愛い…」
「くすぐったいの…」
今の私はものすごく甘やかされてるんだ…
落ち込んでた心がムクムク回復して顔がニヤニヤ デレデレしてしまう。
チョロい私はすっかりご機嫌で顔がだらしなく惚けた首筋にチュチュするピヨ男さんにキャッキャッじゃれるみたいに抵抗して幸せを噛み締める。
「どうしたの…あかりん…?」
「ちょっと怖い夢みてしまいまして…不安になっちゃったの…でももぉ~大丈夫♪ピヨ男さんが居てくれればもぉ~大丈夫なの♪」
身体を捩りピヨ男さんの胸に抱きつけば、先程までの積極的だったピヨ男さんが照れている。
「あかりんが甘えん坊なうえ…引っ付き虫になって可愛い可愛い可愛い…ポヨーンとお胸を擦り付けてきて柔らかいし気持ち良いし…これがロリ巨乳妖精のチ・ャ・ー・ム・かすごい威力でたまらない…」
ガッとピヨ男さんが顔を手で隠したと思えば、耳まで真っ赤に染める。こんなモブ娘に照れてくれるなんて、嬉しくて嬉しくてギューギューしがみつき胸をピヨ男さんの胸で押し潰す
「あかりん…あかりん…マズイ!!緊急事態!」
「ほぇ…?ピヨ男さんどうしたの?」
ガバリとピヨ男さんの手が伸びてきて、私の顔はピヨ男さんのお顔と接近する。
息もかかるぐらいの距離でピヨ男さんの唇が私の耳の側にある…
「勃った…」
「ふぇ…?」
「ビンビンに勃ちゃった…あかりんが煽ったんだから責任とってね…」
「ふぁぁぁぁーーー!!」
赤面する私をピヨ男さんは嬉しいそうに見つめて口付けを落とした。責任ってどうやってとればいいんだろ?やはりピヨ男さんのご両親に土下座して『お宅の息子さんのムスコを勃起させてしまいました。責任もって処理致しますどうぞ許可を頂けませんか?』なんてご挨拶すればよいのかな?
想像しただけでプププと笑ってしまう私
「思い出し笑いなんかしちゃって…あかりんってば厭らしい…」
「エッチなのはピヨ男さんです…こんな車内でそんな状態になって…」
「仕方ないよ可愛い可愛い彼女がお膝に居て、おっぱい擦り付けて抱き付いてくるんだよ。反応しない男子はいないよ…」
「なら…私だけ…私だけに反応してね、他の人に反応しちゃダメですよ…」
「クゥゥゥゥーーーロリ巨乳妖精が二重のチャームしてきた…どうしたいの? どうするの? 運転手すまないが…此処で下ろして!! 午前中は体調不良で欠席の連絡しておいてくれ」
首をブルブル震わせながら、私のお尻になにやらあなた様の息子さんをスリスリ擦り付けないでください。すっかり息子さん存在感を出されたみたいで元気ですわねぇ♪
そんなつもりは無かったのですが、どうやら我慢の限界きたピヨ男さんに拉致られ私は午前中からラブホに連れ込まれてしまいました。
学生の本分を逸脱してる為、後程二人ですごく反省して二度としないと誓いあいました。
でもピヨ男さんに優しく抱かれて…
モブ娘こと小野 亜香里!!復活!!
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