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1章
僕とあかりん③
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『カ…カイ…カイン先輩…貴方を一目みてから大好きです…つ…付き合ってください…』
まさかの僕のファンだったなんて、いつもニコニコ笑顔のあかりんが少し緊張した様子でチャラを演じる僕に告白するなんて…誰が予想など出来るかこの展開をぉぉ…
いやあかりんはピヨ男=カインだとは知らないはず落ち着け落ち着くんだここは冷静に…
『えっと…君…誰…?』
なぜだかあかりんがホッとしたため息を吐く、続いて僕はなんと答えればいいだ?
告白をOKする?それは無いだろう、だって僕はあかりんを騙しているようなもんじゃないか、ならNOと振るのか?
『言えない…そんな事言えないよ…』
やっと見つけた僕の内面を理解してくれる同士あかりんを傷付けたくないし、出来たらちゃんとお付き合いしたい…
なら誠心誠意謝って正体をばらそう僕はじつはピヨ男なんだって部屋に沢山のフィギュアを飾り日々お気に入りのポーズをつけて目で愛でニヤニヤしているオタクのピヨ男なんだと…あかりんならわかってくれるきっと理解してくれる…
『あの…その……ごめんね…』
騙すようなことになったけど実は僕はピヨ男なんだと言おうと思ったのに、僕の発言に被せるようにあかりんが
『はい!!わかりましたぁぁ~!ここまでお呼びだししてスミマセンでした。身の程知らずのモブ娘はここらへんで消えます~ヒ・ロ・コ・ちゃんとお幸せに~♪』
あかりんは満面の笑みを浮かべて微笑んだ…やっと吹っ切れるとばかりの清々しい微笑み
そして少し悲しそう眉間に皺をよせた…
ん?
んん?
んっ?ヒロコちゃんって誰だ…?
ヒロコちゃんて誰だ?ヒロコちゃんじゃなくて青柳博樹なら確かに知り合いに居るな、青柳 博樹…腐れ縁の鬼畜眼鏡…
えっ!?あかりん赤井の次は青柳と僕で妄想を膨らませたのか…いや今の態度だと本当に青柳と僕ができてるって勘違いしてるのか…
あんな鬼畜眼鏡に尻を掘られていると思っているのかあかりん、本当に勘弁してください。
知的のあいつに狙われたら確かに勝てない気もするが僕の性癖は二次元・三次元の女の子に注がれますから勘違いしないでぇぇぇ
でもそんな僕と青柳の姿をあかりんはとても幸せそうにニヤニヤと観察してそうだな…
ピヨ男の僕はスポ根ヒーロー赤井と…
チャラ男カインは鬼畜眼鏡の青柳と…
あかりん止めてくれどんどん僕を妄想で穢していくをやめてくれぇぇぇ
気付けばあかりんは泥棒猫のごとく俊足にその場を去って行った。
あれ…?僕はあかりんの告白を振った形になっていないか?まさかの青柳と誤解されたまま…
オオオオーマイガァァァーーーー!
頭をかかえ悶え苦しんでる時だった…
ガサリ…
近くの草むらがカサリと人の気配を感じる、慌てそちらを見れば草むらに隠れて、ピンクの髪に大きな瞳のそれはそれは二次元のヒロインやお姫様の様な女の子が居た。
可愛い子だな…
『すっ…すみません…覗き見するつもりは無かったんですが、たまたま通りかかったら二人の話し声が聞こえて…まずいと思って急いで隠れてしまい…』
『あぁ…いや…気にしないで…』
可愛い子だとは思うが、今はあかりんの事が気になって気になってこの子に構ってあげる心の余裕が無い…
『お優しいですね…私もカイン先輩のお目がねに叶うよう誠心誠意努力し自分を磨きます。そしていつか…』
『あっ…うん…よくわからないけど頑張って…』
走り去ったあかりんどこまで行っちゃったんだろ…?もぉ~追い付けられないよな、はぁ~あかりんまたとんでも無い勘違いしてるし困ったな
『モブ娘の亜香里ちゃんちゃんとフラグ通り行動してくれてよかった…』
ぶつぶつその可愛い女の子が独り言をつぶやいている、なんでこの子あかりんの名前を知っているんだろ…?
『ではカイン先輩ご機嫌よう~』
とその子は去って行った…
なんなんだ…?
・
・
・
・
・
『はぁぁぁぁ!?貴様と俺が恋仲だと!そんな馬鹿な勘違いしてる女子がいるから誤解を解く協力してくれだとぉぉぉ』
鬼畜眼鏡がご乱心だ…
いや僕だってお前に協力を仰ぎたくはないよ、困ったなどうすればいいんだろ…
『お前さ…その女子に騙されてるんじゃないか?』
『あかりんはそんな娘じゃないよ!!』
『昔からお前の趣味悪いからな…底意地悪い女子ばかり相手にして振られ…落ち込んでたろ、少しは学習しろよ…』
『あかりんは本当にそんな娘じゃないんだ、僕のモダ姿もオタ趣味も理解してて本当に良い子なんだよ…でもこのチャラ男=オタカインだとは知らなくて…』
『ますます怪しいじゃないか、お前のオタ友達だったのにそのチャラ男カインに告白してきたんだろ?本当は全部知ってて騙そうとしてたんじゃないのか?』
えっ…!?
あかりんは僕の正体を知っていた!?
そういえばあかりんが言っていた『役目』『ゲーム』『自由なモブ娘』とキーワードが浮かんでくる…
『告白を別の女子が覗いていたんだろ、そいつもその亜香里とか言う奴のグルなんじゃないのか?お前はまんまと騙されたんだよ…すっかりその気にさせられて陰で馬鹿にして笑われる計画でも立てていたんじゃないのか…?』
えっ……
あかりんが僕を騙そうとして…
ピヨ男の僕に近付いた…?
『なんでそんな事…』
『お前高校になってから結構な数の女子を振ってきただろ…その復讐かもな…』
あかりんは僕にまったく興味なんか無かった?
こんなに僕を夢中にさせて、実は僕の事なんて騙して嘲笑う復讐の対象だったの…?
ガッンと後頭部を殴られる衝撃を感じた。
心の中がスゥゥゥと冷めていく‥
へぇぇぇ…
でもいいや…
僕も君に正体を打ち明けなかったしね…
おあいこにしてあげる…
ニヤリと顔が微笑む、でも君がすごくすごく欲しくなっちゃったから今度は僕のターンだね。
まさかの僕のファンだったなんて、いつもニコニコ笑顔のあかりんが少し緊張した様子でチャラを演じる僕に告白するなんて…誰が予想など出来るかこの展開をぉぉ…
いやあかりんはピヨ男=カインだとは知らないはず落ち着け落ち着くんだここは冷静に…
『えっと…君…誰…?』
なぜだかあかりんがホッとしたため息を吐く、続いて僕はなんと答えればいいだ?
告白をOKする?それは無いだろう、だって僕はあかりんを騙しているようなもんじゃないか、ならNOと振るのか?
『言えない…そんな事言えないよ…』
やっと見つけた僕の内面を理解してくれる同士あかりんを傷付けたくないし、出来たらちゃんとお付き合いしたい…
なら誠心誠意謝って正体をばらそう僕はじつはピヨ男なんだって部屋に沢山のフィギュアを飾り日々お気に入りのポーズをつけて目で愛でニヤニヤしているオタクのピヨ男なんだと…あかりんならわかってくれるきっと理解してくれる…
『あの…その……ごめんね…』
騙すようなことになったけど実は僕はピヨ男なんだと言おうと思ったのに、僕の発言に被せるようにあかりんが
『はい!!わかりましたぁぁ~!ここまでお呼びだししてスミマセンでした。身の程知らずのモブ娘はここらへんで消えます~ヒ・ロ・コ・ちゃんとお幸せに~♪』
あかりんは満面の笑みを浮かべて微笑んだ…やっと吹っ切れるとばかりの清々しい微笑み
そして少し悲しそう眉間に皺をよせた…
ん?
んん?
んっ?ヒロコちゃんって誰だ…?
ヒロコちゃんて誰だ?ヒロコちゃんじゃなくて青柳博樹なら確かに知り合いに居るな、青柳 博樹…腐れ縁の鬼畜眼鏡…
えっ!?あかりん赤井の次は青柳と僕で妄想を膨らませたのか…いや今の態度だと本当に青柳と僕ができてるって勘違いしてるのか…
あんな鬼畜眼鏡に尻を掘られていると思っているのかあかりん、本当に勘弁してください。
知的のあいつに狙われたら確かに勝てない気もするが僕の性癖は二次元・三次元の女の子に注がれますから勘違いしないでぇぇぇ
でもそんな僕と青柳の姿をあかりんはとても幸せそうにニヤニヤと観察してそうだな…
ピヨ男の僕はスポ根ヒーロー赤井と…
チャラ男カインは鬼畜眼鏡の青柳と…
あかりん止めてくれどんどん僕を妄想で穢していくをやめてくれぇぇぇ
気付けばあかりんは泥棒猫のごとく俊足にその場を去って行った。
あれ…?僕はあかりんの告白を振った形になっていないか?まさかの青柳と誤解されたまま…
オオオオーマイガァァァーーーー!
頭をかかえ悶え苦しんでる時だった…
ガサリ…
近くの草むらがカサリと人の気配を感じる、慌てそちらを見れば草むらに隠れて、ピンクの髪に大きな瞳のそれはそれは二次元のヒロインやお姫様の様な女の子が居た。
可愛い子だな…
『すっ…すみません…覗き見するつもりは無かったんですが、たまたま通りかかったら二人の話し声が聞こえて…まずいと思って急いで隠れてしまい…』
『あぁ…いや…気にしないで…』
可愛い子だとは思うが、今はあかりんの事が気になって気になってこの子に構ってあげる心の余裕が無い…
『お優しいですね…私もカイン先輩のお目がねに叶うよう誠心誠意努力し自分を磨きます。そしていつか…』
『あっ…うん…よくわからないけど頑張って…』
走り去ったあかりんどこまで行っちゃったんだろ…?もぉ~追い付けられないよな、はぁ~あかりんまたとんでも無い勘違いしてるし困ったな
『モブ娘の亜香里ちゃんちゃんとフラグ通り行動してくれてよかった…』
ぶつぶつその可愛い女の子が独り言をつぶやいている、なんでこの子あかりんの名前を知っているんだろ…?
『ではカイン先輩ご機嫌よう~』
とその子は去って行った…
なんなんだ…?
・
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『はぁぁぁぁ!?貴様と俺が恋仲だと!そんな馬鹿な勘違いしてる女子がいるから誤解を解く協力してくれだとぉぉぉ』
鬼畜眼鏡がご乱心だ…
いや僕だってお前に協力を仰ぎたくはないよ、困ったなどうすればいいんだろ…
『お前さ…その女子に騙されてるんじゃないか?』
『あかりんはそんな娘じゃないよ!!』
『昔からお前の趣味悪いからな…底意地悪い女子ばかり相手にして振られ…落ち込んでたろ、少しは学習しろよ…』
『あかりんは本当にそんな娘じゃないんだ、僕のモダ姿もオタ趣味も理解してて本当に良い子なんだよ…でもこのチャラ男=オタカインだとは知らなくて…』
『ますます怪しいじゃないか、お前のオタ友達だったのにそのチャラ男カインに告白してきたんだろ?本当は全部知ってて騙そうとしてたんじゃないのか?』
えっ…!?
あかりんは僕の正体を知っていた!?
そういえばあかりんが言っていた『役目』『ゲーム』『自由なモブ娘』とキーワードが浮かんでくる…
『告白を別の女子が覗いていたんだろ、そいつもその亜香里とか言う奴のグルなんじゃないのか?お前はまんまと騙されたんだよ…すっかりその気にさせられて陰で馬鹿にして笑われる計画でも立てていたんじゃないのか…?』
えっ……
あかりんが僕を騙そうとして…
ピヨ男の僕に近付いた…?
『なんでそんな事…』
『お前高校になってから結構な数の女子を振ってきただろ…その復讐かもな…』
あかりんは僕にまったく興味なんか無かった?
こんなに僕を夢中にさせて、実は僕の事なんて騙して嘲笑う復讐の対象だったの…?
ガッンと後頭部を殴られる衝撃を感じた。
心の中がスゥゥゥと冷めていく‥
へぇぇぇ…
でもいいや…
僕も君に正体を打ち明けなかったしね…
おあいこにしてあげる…
ニヤリと顔が微笑む、でも君がすごくすごく欲しくなっちゃったから今度は僕のターンだね。
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