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リリアゾンビの帰還
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「まだ・・・・食べ足りないけど・・そろそろ帰る準備を始めないとね・・・・」
朝から彼はなんて爽やかな笑顔なんでしょう~肌もツヤツヤして健康そのもの本当に壊れ死にかけてた人間なのかしら?それに比べ私は立ち上がれば、フラフラで生まれたての小鹿のように足がプルプル震える。運動神経も体力にも自信があったはずなのに盛った野獣には歯が立たず連敗、試合を放棄して逃げだすが逃亡に成功する事は一度もなかった。
でもやっとライラックがお腹一杯になったようだ。いい加減この部屋から出ようそして皆の所に帰ろう、こんな淫らな日々を送っていたら人としてダメになる。
さぁ~そうと決まったら早く出掛ける準備をしましょうね、この街を出るのは寂しいけど両親やお兄様に会いたい早く顔をみせたい。
「リリア嬉しそうだね♪それに荷造りの準備の手際の良さ、まだお休みあるしもうちょっと此処で過ごす?」
首を全力で横に振って拒否する!
本当に私死にます、貴方に抱き潰されて死にます。もぉ~お腹一杯で吐き気を催してます。
「そんなに帰りたいの?」
帰りたいのかと聞かれれば、やっぱり離れがたい。せっかくこの街で職につけ自活出来るようになった、沢山の優しい方々に良くして貰え可愛がってもらった。
「寂しい・・・・かな・・」
「ごめんね・・・・俺と一緒になるとなれば帰らないとだからね」
「ライお兄ちゃんのお嫁さんになれるのは嬉しいんだよ、でもね小さい頃からの目標のウェートレスさんになれてちゃんと自活出来るようなった。この街の優しい方々のお陰なんだけど・・・・離れがたいよね・・」
優しく頭を撫でられ抱っこされる、ライラックの胸に埋もれて感傷に浸ると目頭が熱くなりポロリと涙が溢れた。
マーサ夫婦には明日旅立つことは告げてある、告げた時『この酒場も寂しくなるわね、リリアンネあんたの事は本当の娘のように思っていたよ幸せになりなさい』と優しく抱き締めてくれた。
私のもうひとつの実家、マーサさんはもう一人のお母さんだもしライラックと離婚する事になったらまた此処で生活し自活しよう。
涙を拭ってしんみりする気持ちを追い払う、これからはライラックと共に歩み幸せになるのだから。
「ねぇねぇ~ライお兄ちゃんそういえば、私の王太子の婚約者候補はどうなったの?」
「リリアは亡くなったと思われてたからね、2年前に婚約者候補は破棄されているよ、ガイアには今正式な婚約者がいる。そして来年には正式な王太子妃なられる。その式典にきっとリリアも招待される事だろうね」
「ほっえぇ!?私が招待されるわけないじゃん~だって私死人でしょ?ゾンビなんでしょ?」
「あはは~ゾンビリリアの帰還を王太子妃は泣いて喜ばれると思うよ」
「つまり私の知り合いなんだね~」
「あぁ~ガイアに続いて、彼女もお前によって価値観を変えられた人と言っても過言じゃないね。リリアウィルスの感染者だよ~あははは~」
「人を病原菌みたいに~私が変えた人?よくわからないけど、アメリアたんじゃない事を願うなぁ~」
「あぁぁぁ!アイツか・・・・」
ひぃぃぃ!!アイツ呼ばわりした上にライラックのお顔が眉間に皺を寄せ不機嫌そうになる、久しぶりにみた背後の黒炎、
「詳細は今度話すけど、いま騎士達の慰み者になってるよ・・・・」
!!!!!
まさかのアメリアたんが肉便器end!美少女のアへ顔に少し興味はあるが、きっと二度と関わらない方が良い
「そういうわけでリリアは何の心配もせず俺に嫁げばいいんだよ、二度と離さないし逃がすつもりはないからね♪」
「どんなわけかわからないけど、ここまであ~んな事やこ~んな事されて、他に嫁げるはずないでしょ~責任は取ってもらいます!」
「既成事実って大事だよねぇ~♪」
「最低ですわよぉ~ライお兄ちゃん・・・・」
「しょうがないよ~俺はリリアしか愛せないし 欲しい者はリリアしかいないんだから♪」
くぅぅぅぅ!!悔しい!やってる事も言ってる事も鬼畜で最低なのに惚れた弱みかそんな発言にドキリとして顔が赤くなり嬉しいと思ってしまう。
誤魔化すように荷造りを開始する、3年間の暮らしで私の荷物などたかが知れてるが必死に整理する。
・
・
・
・
・
いよいよ旅立ちだ。馬車に乗る前に、お世話になった街の皆とお別れハグをする、マーサ夫婦は号泣だ。私の親友のイリスちゃんも泣きながら『いつでも帰っておいで』と言って抱きつかれた、私も涙目で『うんうん!』と頷きながら、両手でイリスちゃんのプリンプリンお尻をモミモミしといた、これが最後になるかもしれないから思い出にね。
『こらぁ~!』て言いながらイリスちゃんも私のお尻をモミモミされる。
お互い抱き合いながらビービー泣いてモミモミしあった、あぁぁぁ~なんて美しい友情!!
イリスちゃんのプリンプリンお尻生涯忘れない!
「リリア・・・・あのね・・女の子同士だからいいと思ってるでしょ?我慢するけど面白くないなぁ~」
ライラックさん女の子にまで嫉妬するのは止めてください、それに鍛冶の見習いフェークとさよならハグをしようとした時、フェークの首元に短剣突きつけて『殺すぞ・・・・コッラァァ』と皆に聞こえないようにフェークを脅すのを止めてください。本物の騎士からの脅しでフェークは縮み上がり別の涙を浮かべていましたよ・・
『アイツも一部コアを愛する匂いがする』とわけわからない鼻を効かせないで下さい。
・
・
・
・
・
馬車で二週間 私は本当に別の国の街にいたんだと自覚する。何度も何度も宿屋に宿泊し旅費も随分かかった事だろう。ウェートレスで稼いだお給金を渡そうとすればお金の心配はいらないと断られた。申し訳ない気持ちでいれば、なら俺のお願い聞いてねと馬車の中では常にライラックの膝の上、宿屋では寝かせてくれないほど貪られた。
絶倫はこの世から滅びればいいのにーーー!と本気で思いました。
やっと我が屋敷に到着すれば、お父様とお母様が待っていてくれた。
『リリア~私の愛する娘よ~おかえり~余りにも戻りが遅くて心配したぞ』
『リリアおかえりなさい~3年たって随分綺麗になって帰ってきたのね。ずっと帰ってくるのを待っていたわ』
嬉しくて・・嬉しくて・・また両親に会えた喜びで喉が熱くなって
『只今戻りましたぁぁぁぁ~』
しか言えず号泣するリリア、普段穏やかな両親もこの時ばかりは感動で涙を流し三人で抱き合って号泣した。
リースお兄様は遠征のお仕事で会うことが出来なかったがリリア宛に手紙があり、その手紙で再度リリアは号泣する事になる。
・
・
・
・
・
・
その後リリアは屋敷でゆっくり穏やかな日々を過ごした。その間にライラックは騎士団を脱退し本格的に伯爵嫡男として伯爵家を継ぐべく動きだし、多忙になったライラック。その為二人は会う事が叶わなかった。
「リリアそろそろお前も落ち着いてきただろう、学園も退学になり将来のことも考えて縁談をしてみないか?」
「リースお兄様またその話しですかぁぁ!だから私はライラックと将来を誓った仲なのです、そのうち迎えにきてくれます!」
「しかし・・・・ライラックからその後音沙汰ないではないか、一度は王太子から望まれたお前だ。きっと高位の貴族からも望まれる事だろう」
「チッ!また出世欲沸かせてるなぁ~!こんな平々凡々の私にそんな縁談などありえませんから!学園も退学になる私などなんの価値もありません」
「そんな事ないぞ、お前は王太子妃にお茶会に誘われるぐらいだからな」
そうなんです!ガイアの婚約者そして来年王太子妃になられる彼女とは今は大親友です。生還?帰還した私の顔を見にわざわざ屋敷に訪ねて来られ、対面した瞬間に彼女の豊満なお胸に抱き込まれ、驚きましたがせっかくなので両頬でプルンプルン マシュマロお胸を堪能しました~♪そんな私を見て呆れながらも『リリアさんは相変わらずですわね、でも本当に生きててくれて嬉しいですわ』と青い瞳を潤ませて再度ギューと抱き締めて頂きました。それからは彼女とは沢山の事を話しすっかり大親友になりました。
現在は彼女に月一度お茶に誘われ学園のお話と王太子とのノロケを聞かされてます。
「リース兄様といえども俺達の仲は壊せません!正式にリリアとの婚約が認められました!」
「ふっ・・・・遂に来てしまったか、お前が来る前に何個か縁談の舞踏会に連れて行こうと思ってたのに・・・・」
赤毛の大きな瞳に少しつり目、鼻筋は綺麗にスッとした高身長の美青年、3ヶ月ぶり見る彼に再度一目惚れする。大きく両手を広げられれば全力で走って抱き付く、軽々と持ち上げられ抱っこされクンクンと嗅がれる、そしてお決まりの私の頭に頬を擦り付けスリスリされる
「俺とリリアは既成事実ありまくりです!リリアのお腹には新しい生命が育まれてる可能性もありますから・・・・引き剥がすことなど到底無理ですよ。俺がリリアを手離すわけがない!」
「はぁぁぁぁぁ!!!ライラックお前ぇぇぇ!聞いてないぞぉぉぉぉ!まさか・・・・リリアをすでに手込めにしてたとは・・・・」
「手込めとは酷い言い様だ・・・・愛し合っただけですよ♪」
ふぁぁぁぁぁ!!それは事実だけどまさかこの場で恥ずかしげもなく堂々と公表しなくてもいいじゃない、両手で顔を隠しリースお兄様を見ない様にする。
「ふぅ~今さら反対する気はないが・・・・リリアわかってるのかぁ?」
「ほぇ?」
「お前ライラックと結婚するって事は、伯爵夫人になるんだぞ?」
「ふぁぁぁぁぁ!!」
「伯爵夫人てことは、一般教養は勿論の事、淑女としての礼儀は当然の事、伯爵とは地方行政の責任者と言っても過言じゃないその婦人に求められる事は多いだろうなぁ~」
「ひぃぃぃぃぃぃ!!」
ライラックと共に生涯歩むだけではなく、伯爵夫人としての責務が発生するってわけですね。
しまった・・・・そこまで考えてなかった・・
こんな馬鹿にそんな事出来るわけが無い、てかやっと学園も退学になったのに今更また勉強の日々だと!!
夫にエスコートされ舞踏会で貴族に挨拶周り、貴族の婦人とお茶会で情報交換・・・・
ドンドン顔が青ざめ、顔をひきつらせるリリア
ライラックを愛してる・・・・
ライラックは大好きだけど・・・・
ライラックの胸からストンと降りて、クルリとライラックに背を向け走り出す!!
「平々凡々令嬢は逃げ出す予定ですぅぅぅぅ!!」
「こらぁぁぁぁぁ!今更逃げれるわけないだろぉぉぉ」
【お・し・ま・い】
皆様本当にいままでありがとうございました♪
ついに今回で最終回を迎えました、中途半端といわれればそうかもしれませんが自分なりに綺麗に終わらせたつもりです(汗)
じつはお馬鹿な番外編が何話かありますが、ご要望がありましたら掲載します。その際はまたお付き合い頂ければ嬉しいです、それでは読んで頂き本当本当にありがとうございました。m(__)m
朝から彼はなんて爽やかな笑顔なんでしょう~肌もツヤツヤして健康そのもの本当に壊れ死にかけてた人間なのかしら?それに比べ私は立ち上がれば、フラフラで生まれたての小鹿のように足がプルプル震える。運動神経も体力にも自信があったはずなのに盛った野獣には歯が立たず連敗、試合を放棄して逃げだすが逃亡に成功する事は一度もなかった。
でもやっとライラックがお腹一杯になったようだ。いい加減この部屋から出ようそして皆の所に帰ろう、こんな淫らな日々を送っていたら人としてダメになる。
さぁ~そうと決まったら早く出掛ける準備をしましょうね、この街を出るのは寂しいけど両親やお兄様に会いたい早く顔をみせたい。
「リリア嬉しそうだね♪それに荷造りの準備の手際の良さ、まだお休みあるしもうちょっと此処で過ごす?」
首を全力で横に振って拒否する!
本当に私死にます、貴方に抱き潰されて死にます。もぉ~お腹一杯で吐き気を催してます。
「そんなに帰りたいの?」
帰りたいのかと聞かれれば、やっぱり離れがたい。せっかくこの街で職につけ自活出来るようになった、沢山の優しい方々に良くして貰え可愛がってもらった。
「寂しい・・・・かな・・」
「ごめんね・・・・俺と一緒になるとなれば帰らないとだからね」
「ライお兄ちゃんのお嫁さんになれるのは嬉しいんだよ、でもね小さい頃からの目標のウェートレスさんになれてちゃんと自活出来るようなった。この街の優しい方々のお陰なんだけど・・・・離れがたいよね・・」
優しく頭を撫でられ抱っこされる、ライラックの胸に埋もれて感傷に浸ると目頭が熱くなりポロリと涙が溢れた。
マーサ夫婦には明日旅立つことは告げてある、告げた時『この酒場も寂しくなるわね、リリアンネあんたの事は本当の娘のように思っていたよ幸せになりなさい』と優しく抱き締めてくれた。
私のもうひとつの実家、マーサさんはもう一人のお母さんだもしライラックと離婚する事になったらまた此処で生活し自活しよう。
涙を拭ってしんみりする気持ちを追い払う、これからはライラックと共に歩み幸せになるのだから。
「ねぇねぇ~ライお兄ちゃんそういえば、私の王太子の婚約者候補はどうなったの?」
「リリアは亡くなったと思われてたからね、2年前に婚約者候補は破棄されているよ、ガイアには今正式な婚約者がいる。そして来年には正式な王太子妃なられる。その式典にきっとリリアも招待される事だろうね」
「ほっえぇ!?私が招待されるわけないじゃん~だって私死人でしょ?ゾンビなんでしょ?」
「あはは~ゾンビリリアの帰還を王太子妃は泣いて喜ばれると思うよ」
「つまり私の知り合いなんだね~」
「あぁ~ガイアに続いて、彼女もお前によって価値観を変えられた人と言っても過言じゃないね。リリアウィルスの感染者だよ~あははは~」
「人を病原菌みたいに~私が変えた人?よくわからないけど、アメリアたんじゃない事を願うなぁ~」
「あぁぁぁ!アイツか・・・・」
ひぃぃぃ!!アイツ呼ばわりした上にライラックのお顔が眉間に皺を寄せ不機嫌そうになる、久しぶりにみた背後の黒炎、
「詳細は今度話すけど、いま騎士達の慰み者になってるよ・・・・」
!!!!!
まさかのアメリアたんが肉便器end!美少女のアへ顔に少し興味はあるが、きっと二度と関わらない方が良い
「そういうわけでリリアは何の心配もせず俺に嫁げばいいんだよ、二度と離さないし逃がすつもりはないからね♪」
「どんなわけかわからないけど、ここまであ~んな事やこ~んな事されて、他に嫁げるはずないでしょ~責任は取ってもらいます!」
「既成事実って大事だよねぇ~♪」
「最低ですわよぉ~ライお兄ちゃん・・・・」
「しょうがないよ~俺はリリアしか愛せないし 欲しい者はリリアしかいないんだから♪」
くぅぅぅぅ!!悔しい!やってる事も言ってる事も鬼畜で最低なのに惚れた弱みかそんな発言にドキリとして顔が赤くなり嬉しいと思ってしまう。
誤魔化すように荷造りを開始する、3年間の暮らしで私の荷物などたかが知れてるが必死に整理する。
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いよいよ旅立ちだ。馬車に乗る前に、お世話になった街の皆とお別れハグをする、マーサ夫婦は号泣だ。私の親友のイリスちゃんも泣きながら『いつでも帰っておいで』と言って抱きつかれた、私も涙目で『うんうん!』と頷きながら、両手でイリスちゃんのプリンプリンお尻をモミモミしといた、これが最後になるかもしれないから思い出にね。
『こらぁ~!』て言いながらイリスちゃんも私のお尻をモミモミされる。
お互い抱き合いながらビービー泣いてモミモミしあった、あぁぁぁ~なんて美しい友情!!
イリスちゃんのプリンプリンお尻生涯忘れない!
「リリア・・・・あのね・・女の子同士だからいいと思ってるでしょ?我慢するけど面白くないなぁ~」
ライラックさん女の子にまで嫉妬するのは止めてください、それに鍛冶の見習いフェークとさよならハグをしようとした時、フェークの首元に短剣突きつけて『殺すぞ・・・・コッラァァ』と皆に聞こえないようにフェークを脅すのを止めてください。本物の騎士からの脅しでフェークは縮み上がり別の涙を浮かべていましたよ・・
『アイツも一部コアを愛する匂いがする』とわけわからない鼻を効かせないで下さい。
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馬車で二週間 私は本当に別の国の街にいたんだと自覚する。何度も何度も宿屋に宿泊し旅費も随分かかった事だろう。ウェートレスで稼いだお給金を渡そうとすればお金の心配はいらないと断られた。申し訳ない気持ちでいれば、なら俺のお願い聞いてねと馬車の中では常にライラックの膝の上、宿屋では寝かせてくれないほど貪られた。
絶倫はこの世から滅びればいいのにーーー!と本気で思いました。
やっと我が屋敷に到着すれば、お父様とお母様が待っていてくれた。
『リリア~私の愛する娘よ~おかえり~余りにも戻りが遅くて心配したぞ』
『リリアおかえりなさい~3年たって随分綺麗になって帰ってきたのね。ずっと帰ってくるのを待っていたわ』
嬉しくて・・嬉しくて・・また両親に会えた喜びで喉が熱くなって
『只今戻りましたぁぁぁぁ~』
しか言えず号泣するリリア、普段穏やかな両親もこの時ばかりは感動で涙を流し三人で抱き合って号泣した。
リースお兄様は遠征のお仕事で会うことが出来なかったがリリア宛に手紙があり、その手紙で再度リリアは号泣する事になる。
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その後リリアは屋敷でゆっくり穏やかな日々を過ごした。その間にライラックは騎士団を脱退し本格的に伯爵嫡男として伯爵家を継ぐべく動きだし、多忙になったライラック。その為二人は会う事が叶わなかった。
「リリアそろそろお前も落ち着いてきただろう、学園も退学になり将来のことも考えて縁談をしてみないか?」
「リースお兄様またその話しですかぁぁ!だから私はライラックと将来を誓った仲なのです、そのうち迎えにきてくれます!」
「しかし・・・・ライラックからその後音沙汰ないではないか、一度は王太子から望まれたお前だ。きっと高位の貴族からも望まれる事だろう」
「チッ!また出世欲沸かせてるなぁ~!こんな平々凡々の私にそんな縁談などありえませんから!学園も退学になる私などなんの価値もありません」
「そんな事ないぞ、お前は王太子妃にお茶会に誘われるぐらいだからな」
そうなんです!ガイアの婚約者そして来年王太子妃になられる彼女とは今は大親友です。生還?帰還した私の顔を見にわざわざ屋敷に訪ねて来られ、対面した瞬間に彼女の豊満なお胸に抱き込まれ、驚きましたがせっかくなので両頬でプルンプルン マシュマロお胸を堪能しました~♪そんな私を見て呆れながらも『リリアさんは相変わらずですわね、でも本当に生きててくれて嬉しいですわ』と青い瞳を潤ませて再度ギューと抱き締めて頂きました。それからは彼女とは沢山の事を話しすっかり大親友になりました。
現在は彼女に月一度お茶に誘われ学園のお話と王太子とのノロケを聞かされてます。
「リース兄様といえども俺達の仲は壊せません!正式にリリアとの婚約が認められました!」
「ふっ・・・・遂に来てしまったか、お前が来る前に何個か縁談の舞踏会に連れて行こうと思ってたのに・・・・」
赤毛の大きな瞳に少しつり目、鼻筋は綺麗にスッとした高身長の美青年、3ヶ月ぶり見る彼に再度一目惚れする。大きく両手を広げられれば全力で走って抱き付く、軽々と持ち上げられ抱っこされクンクンと嗅がれる、そしてお決まりの私の頭に頬を擦り付けスリスリされる
「俺とリリアは既成事実ありまくりです!リリアのお腹には新しい生命が育まれてる可能性もありますから・・・・引き剥がすことなど到底無理ですよ。俺がリリアを手離すわけがない!」
「はぁぁぁぁぁ!!!ライラックお前ぇぇぇ!聞いてないぞぉぉぉぉ!まさか・・・・リリアをすでに手込めにしてたとは・・・・」
「手込めとは酷い言い様だ・・・・愛し合っただけですよ♪」
ふぁぁぁぁぁ!!それは事実だけどまさかこの場で恥ずかしげもなく堂々と公表しなくてもいいじゃない、両手で顔を隠しリースお兄様を見ない様にする。
「ふぅ~今さら反対する気はないが・・・・リリアわかってるのかぁ?」
「ほぇ?」
「お前ライラックと結婚するって事は、伯爵夫人になるんだぞ?」
「ふぁぁぁぁぁ!!」
「伯爵夫人てことは、一般教養は勿論の事、淑女としての礼儀は当然の事、伯爵とは地方行政の責任者と言っても過言じゃないその婦人に求められる事は多いだろうなぁ~」
「ひぃぃぃぃぃぃ!!」
ライラックと共に生涯歩むだけではなく、伯爵夫人としての責務が発生するってわけですね。
しまった・・・・そこまで考えてなかった・・
こんな馬鹿にそんな事出来るわけが無い、てかやっと学園も退学になったのに今更また勉強の日々だと!!
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ドンドン顔が青ざめ、顔をひきつらせるリリア
ライラックを愛してる・・・・
ライラックは大好きだけど・・・・
ライラックの胸からストンと降りて、クルリとライラックに背を向け走り出す!!
「平々凡々令嬢は逃げ出す予定ですぅぅぅぅ!!」
「こらぁぁぁぁぁ!今更逃げれるわけないだろぉぉぉ」
【お・し・ま・い】
皆様本当にいままでありがとうございました♪
ついに今回で最終回を迎えました、中途半端といわれればそうかもしれませんが自分なりに綺麗に終わらせたつもりです(汗)
じつはお馬鹿な番外編が何話かありますが、ご要望がありましたら掲載します。その際はまたお付き合い頂ければ嬉しいです、それでは読んで頂き本当本当にありがとうございました。m(__)m
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