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お忍びデート①

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【注意事項】

馬鹿がまた暴走します、ただの変態です

苦手な方はまわれ右でお願いします。






秋から冬になるこの季節だんだんと生活水が冷たくなる、顔を洗う為 桶に手を浸すとヒヤッと背筋に寒気が走る。顔全体を洗うのをあきらめ鼻先だけをピチャッピチャッと洗っていた。


鏡越しに朝から爽やかな笑顔を浮かべたライラックと目が合う、背後から私の洗顔を見守っているらしく立ち退かない。ジーと見られていると思えばガバリと私の後頭部を押え勢いよく水の張った桶に顔面を浸される。

ゴボッゴボッと桶から抵抗してもすごい力で抑えつけられ、水の中から顔を上げられず窒息しかける。

両手でバシバシとライラックの手を叩けば、やっとライラックの手の力が緩んだ。




「ぶっはぁぁぁぁーーー!殺す気かぁぁ、窒息させる気かぁぁぁぁー!!」



おはようございます!朝から殺されかけてるのはリリアです♪



「ちゃんと洗顔しなきゃダメだよ、優しい僕がリリアの可愛い顔を綺麗にする為に協力してるのに、人を殺人鬼みたいに言うなんて朝からリリアってばジョーダンがすぎるぞ~♪」




殺人鬼ライラックは爽やかな笑顔でとても楽しそうに微笑んでいる。水の冷たさの寒気より、もっと氷点下に近い寒さを感じブルブルと身体が震え怒りより恐怖が頭をよぎる。

忙いで顔をタオルで拭いリリアはライラックから距離をとる為その場をさろうと行動するが、殺人鬼から逃亡する事は叶わなかった。


このままでは殺人鬼に殺される、殺人行為をしながらなぜ爽やかに笑っていられるのだろう・・?

驚き戸惑うリリア・・・・




「そんなに怯えないで恐怖に怯える顔もそそるけど・・リリアには笑っていて欲しいな♪あと少し八つ当たりってやつかな・・・・ごめんね」


「そ・・そそ・・そそられないで欲しいし、八つ当たりもしないで欲しいですわ・・」


「だからごめんね~僕だって面白くないわけだよ、ガイアなんてほっとけばいいものを何が楽しくて僕たちがお忍びデートに同行しなきゃならないかなって?もっと二人で過ごす楽しい計画を立ててたのに・・・・」


「私達の明るい未来の為、辛抱してください。私の計画がうまくいけばガイアとスカーレット様は相思相愛になり、近い未来 私は婚約破棄されるという筋書きなんですから」


「ふぅ~その計画も穴だらけだと思うけどな・・」



ライラックは納得いかないといまだに渋っているが、すでに同行の件は昨日ガイアに了承済みだ。当初は私だけの同行予定だったが、ライラックの同行も願いでればガイアは嬉しそうに承諾した。















お忍びデート場所は我が家屋敷と、学園の中間地点となる地方都市の町、都会と比べれば人口密度も少なく狭いがここらへんでは大きな町だ。


待ち合わせの場所の噴水には、スカーレット様が日傘を差し既に待たれていた。約束の時間よりまだ早いのにその健気さに胸がキュンキュンとする。今日はお供のモブA・Bさんはおらずスカーレット様の本気を伺えた。

スカーレット様は私が同行する事を知ったら気を落とすのでは・・・・

例え親の力で初デートが決まったといえ、ないわぁ~他の女を同行させるなんて私がスカーレット様の立場なら確実に落ち込むよガイアに怒りしか沸かない



「スカーレット様!!」


「えっ!?リリアさんなんでこちらに???」


「はい!!今日私はスカーレット様のお付きの侍女として同行させて頂きます。ガイアいえ王太子の好みを知って頂く為にも色々アドバイスをさせてもらいます」


「へぇぇ・・・・!?貴方が侍女で?アドバイス?何を言ってるかまったくわかりません、貴方も婚約者候補なんですし・・・・私のライバルといっても過言ではないと思うのですが??」



驚くスカーレット様、青い髪はクルクルと縱ロール、白い肌につり目の青い瞳は大きく開かれ戸惑っているのがよくわかる。本日も美しいご容姿に私のお代官心が沸き上がる、よいでわないかぁ~よいでわないかぁ~この娘を思う存分変えてみせましょう~ウッシシーー



「スカーレット様深く考えてはいけません!まずは今回のドレスを選びに行きますよ~その後はちょっと髪型を弄らせて頂きます」


「えっ!?えっ!?リリアさん手を引っ張らないで、もうすぐガイア様が・・・・」


「安心してください待ち合わせ時間は変更しておきましたよ♪」


「何を勝手なことぉぉぉ~」



有無も言わせずリリアはこの町一番の服屋へと強引に連行する。リリアが懸念していた通りスカーレット様の本日のご衣装は真っ赤なロングドレス。町にお忍びなのにそんな派手な衣装では動き難いし目立ってしまう、おまけにスカーレット様が赤を着ればますます高慢でキツイイメージがついてしまう。



「スカーレット様は美少女なのですが、容姿からしてキツめなイメージがあります。舞踏会の場所なら本日のようなご衣装もとても素敵ですが、あくまでもお忍びなのです。そんなわけで本日は私がご衣装を選ばせて頂きます!!」


「えっえっえーーー!!おやめになってぇぇー!」



試着室に二人で強引に入り、スカーレット様のお付きの護衛には王太子のご命令なので試着室前で待つように伝え。私は問答無用でスカーレット様のロングドレスを脱がせにかかる、慌てふためくスカーレットのロングドレスの背中のチャックを強引に開き、ハラリと落ちる服から現れるのは、白い絹のような肌 豊かな胸は紫のスリップからもよくわかる。『ゴクリ』おもわず生唾を飲むリリア、紫のスリップすらエロイのにそのうえ豊満な胸だとぉぉ~けしからんまったくもってけしらん!!


腰にはストッキングを吊り上げる為、紫のガーターベルトが装着されており、下着とストッキングの間にある白い太腿にますます興奮するリリア。



「幻の絶対境域!なんてセクシーで厭らしい絶対境域なのでしょう~ロングドレスの上からでは見ることの出来ないこの境域、そこに絹のような白い肌の太腿~ハァハァ~」


「えっ・・・・リリアさんお止めになって、なんで内腿をツンツンとつつっくのですかぁ?」


「ハァハァ~恐くないですよ~ちょっと服のサイズを調べる為なんです、けっけっけっして痴態を働いてるわけじゃないですからねぇ~」



まるで満員電車の痴漢の様に、リリアはスカーレットの背後から太腿をつつっく・・・・

おんなじ歳にしてなんて魅力的なボディーなのだろう、豊満な胸までか腰はキュット締まりその腰にはガーターベルトだ。私の理性を試そうとしてるのか、ひとまず胸のサイズをこのメジャーで計らせてもらおうじゃないかぁ~



「リリアさん・・・・なんでメジャーではなくリリアさんの手が私の胸を触ってらっしゃるのでしょうか?ハァ~ン」



やわらけぇぇぇーーー!マシュマロかよぉぉ!

なんだよこの弾力、プルンプルンってプリンかよ~それも揉んでみてわかるけど、この娘も偽パイじゃないよ~本物だよ~おもわず生乳を揉みしだきたくなるジュルジュル~



「リリアさんやめてぇ~揉まないで、逆の手で太腿を擦らないでぇ~これサイズを図る行為じゃないですよね~あぁ~んんん」



乱れるスカーレット、ますます鼻息が荒くなるリリア

『もっと計らせろ~つつっかせろ~触らせろ~揉ませろ~』『いやぁぁぁ~リリアさん~』試着室前で待つ護衛達もゴクリと生唾を飲み込む・・



「リリア・・・・」


「!!!!!」



ビクリと背筋に緊張がはしる、急いでスカーレットに薄紫のワンピースを着せ、膝丈なので綺麗な脚線美もよくわかり、見事なくびれの腰を目立たせる為 腰には白いカーディガンを巻きリボンのように結ぶ。

仕上げはキツク巻かれた縦ロール髪に、パーマ液を含ませ緩やかなウェーブのかかった髪型にする。なかなかに強情な縦ロールになかなか苦戦はするが何度も髪をとかし大量のパーマ液を使用した。



癒し系の美少女の出来上がり、キツメな容姿なので服装はなるべくシンプルな色合いで可愛らしい服装を、縦ロールの髪型も緩くウェーブのかかった髪型ウェーブにすると顔が丸くみえしまうというマイナスポイントもあるがスカーレット様は、顔が小さく細身なので丸みを帯びたほうが優しく可愛いらしい印象になる。


スカーレットは自分の姿を鏡で確認し唖然とする。



「この服装・・・・まるで庶民のような・・でもいままでの私のイメージが違うわ・・・・」


「せっかくのお忍びなんですから、庶民衣装にチャレンジしてみませんか?すごく可愛いらしく似合ってらっしゃいますよ♪」


「オッホホホー」


「残念!その服装の時はあまりそのオッホホホー笑い似合いません」


「なんですのぉぉぉ!!貴方のやる事も言う事もハチャメチャですわぁ~でもこの服装、なんだかフワフワして可愛いらしいわぁ~これが私なんですかぁ~不思議だわぁ~」



よかったぁ~気に入ってくれたなら、きっと王太子はゲームの中ではキツメの美人より、可愛いらしい容姿が好きだ。まさにヒロインちゃんの容姿は可愛いらしい・・・・



「ありがとうございます・・リリアさん・・」



高慢のイメージが強いスカーレット様が照れながら感謝を述べている。ツンデレがデレッとすると強烈な萌えが沸く、胸がキュンキュンする



「でも!!先程のセクハラは許せませんことよぉぉぉーーー!」


「いだぁぁぁいーー!ごめにゃしゃーい!スカーレット様の魅惑ボディーにやられましたぁ~」


「まったくもぉぉぉ!今度やったらこんなものではすみませんからね!」


両頬をおもいっきりツネラレテ、真っ赤になりながら怒るスカーレット様最高です!ツンデレ女子最高ですぅぅぅーー!

やりすぎた様な気もしますがそんな厭らしいボディーを持った自分を恨んでください。えへへ



「リリア・・・・スカーレット嬢の準備は終わったんでしょ!出てきなさい・・・・」




ふぅー!ライラックが予想外に早くにこの場所に合流してしまい私の楽しみを邪魔されたのは残念だが、カチャリと試着室から二人で出れば。外ではライラックと王太子ことガイアが待ってていた。



「ガイア様・・・・なぜ此処に、恥ずかしいですわ・・・・似合ってませんわよね!?こんな庶民な服装・・すぐ着替えてきます・・」


「いや・・・・良いと・・おもう・・・・」



ガイアは驚きながらスカーレットをみているが、どうやら私の予想は的中したようだ。なぜ薄紫のワンピースにしたかといえばガイアの瞳の色なのだ、その色合いの服装をスカーレットに着せるのが私の計画のその①♪そして待ち合わせの場所を噴水ではなくこの試着室前に変更し、一番に癒し系可愛い姿に変身したスカーレット様をみせつけたかったのだ。




「ガイア様が良いと言ってくれるなら、このまま本日過ごしても宜しいでしょうか?」


「ぜひ・・・・」


頬を染め照れているスカーレット様の可愛いこと可愛いこと~私が頑張ったかいがありますわ、ガイアも言葉数は少ないが確実に気に入ってる。だってスカーレット様をそんなに凝視するガイアを始めてみたもん。このまま洋服は買い上げて元のドレスはお付きの護衛様に運んでもらう事にした。


本日私はスカーレット様の侍女なのでメイド服を着用し、ガイアとライラックも白シャツに黒パンツのラフな装いで庶民の一員となり過ごそうと提案してみるとすんなり快諾してもらえた。

この後の予定は市井見学と食い倒れツアーを予定してると告げる



「普段の私にはまったく想像も予想も出来ない予定ですが・・・・少し楽しみですわ・・」



「さすがリリアだな、僕達には想像出来ない行動するお前らしいよ」



「ガイア様もスカーレット様もそれは誉め言葉と受け止めておきますわね」




よっし!!この後もいろいろ計画は立ててあるのだ頑張るぞぉぉぉおー!

ただライラックだけが無言なのが怖いとこ・・

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