平々凡々悪役令嬢は必死に逃げだす予定です

おんちゃん

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ダイブゥゥゥ!

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綺麗になった白いお尻を、フリフリして鏡で確認するのは こんにちわ!リリアです♪



青紫だったお尻も完治して大満足です。中二病腹黒ライラックのお仕置きにより完治するのに一週間も費やしてしまいましたわ。ライラックに復讐をとも考えましたが、返り討ちに合うのは目に見えてるので諦めました。



さてさて私はアへendを回避出来るんじゃないのかと気付きましたの!?

ヒロインちゃんの通うザックバイル学園、物語のメインとなる学園に、私がそもそも入学など出来ませんもの。我が家は平々凡々の子爵そんなに財産もなく、学園に払う高額な入学金も学費もございません。お父様もお母様も私を学園に入学させる気などさらさらございません。



ゲームの私は王太子の婚約者という立場だった為、学園に入学出来たと思われます。

お茶会の王太子の手紙で、婚約者候補の1人になると不吉な知らせがありましたが、しょせん候補の1人なんですぐ落選します。知識も財産も学園も行けない私なんてゴミ箱にゴミを捨てる感じでポーイと落選決定です。バンザーイ



そもそも婚約者候補になっているのかも疑わしい限りですわ。この一週間なんの連絡もなく穏やかにお尻の完治に勤しめましたもん♪


ふんふん~♪鼻歌歌いながら、私はスカートの裾を持ちパンツの中にスカートを入れます。あらビックリ カボチャパンツの出来上がり。あとは思う存分木登りをする為、お屋敷近くにある大木までダッシュする。

今日は家庭教師の先生はお休みです、申し訳程度には一般常識をこんな私でも勉強しているんです。身になってない?聞こえません!



大木の幹に座り見渡す世界は、地上より高く広大な大地が見えるこの絶景が大好きなんです。足をぷらんぷらんさせてご機嫌な私♪




「おい!おい!リリア!」


なんか呼ばれてる?きっと気のせいだわ


「おい!リリア!聞こえるだろ!今日僕が来訪する事は事前に伝えおいたはずだ!」


「天真爛漫な令嬢ですな、実に愛らしい」


うっさいなぁー!誰だよ人が気持ちよく空を見上げて堪能してるのに、木の下で騒ぐな気が散るじゃないか。そもそも誰か来訪する事なんて聞いてない


ふっと下を見て私を呼びつける者をみる!


「お前!!カボチャパンツ姿!この馬鹿なんて格好を!」


「ヒィィィィィ!!ガイア王太子??いや・・・うん!そんなわけない見間違いだ、これはあれだ夢だ現実じゃないない~!夢なんだから空とか飛べないかな?」


「現実だ!!目を背けるな、早く降りてこいこの馬鹿娘が!その前にカボチャパンツ姿を直せ!」


「いや!夢だ!!私は飛べるんだーーー!えっい!」


リリアは本当に残念な子だった。夢だと思い込み飛べるんだと勘違いしたのだ。木の幹からそのまま空へと、飛び出したのだ。夢ではないので当然のごとく重量に逆らえず落下するリリア


「お前ぇぇぇ!!自殺する気かぁぁぁぁ!」


「ぎぁぁぁぁぁぁ!現実ぅぅぅぅ」


アワアワしながら、王太子 王太子の護衛 宰相公爵はリリアの落下位置だと思われる場所で待機する。


ドスーンとリリアが落下した所は見事!王太子の上だった。そんな高い位置からの落下ではなかった為、王太子は擦り傷程度で済んだがコッテリお説教と拳骨を受けるリリア・・・・



「うぅぅぅ・・・・ごめんなさい・・」


「お前!?僕の立場わかってる、この国の王太子なんだぞ!ゆくゆくはこの国の王になる存在をクッションにするとは!!」


「大変申し訳ありません、ガイア王太子様が本日来訪するなんて知らなかったです。だから夢だと、でも本当頭とか打ってない?大丈夫?ごめんなさい~ごめんなさい~」


リリアはペタペタと王太子の頭や擦り傷をおった肘やお尻を触って心配をする。

涙目になって必死に心配する姿をみて、王太子の耳が赤くなる。無作法に王太子の身体を触る者など最近は居なかった、常識外れのリリアの行動に呆れはするが、なぜだかリリアを憎めない王太子。


「額がちょっと熱いよ!ガイア王太子!熱でちゃったんだ~私のお屋敷にすぐ行きましょう。ちゃんと私が看病するからね、私のオヤツも夕飯も献上します。」


「大丈夫だ!この無礼者、お前は本当困った奴だな。あはは~」



あっ・・・・!!

あっ・・・・!!



ゲームでは10歳の私は《木登りした際に転落、王太子の上に落下するというとんでもない事をやらかして王太子の頭を混乱させる》ってエピソードあったよね?


しまった・・・・11歳にしてやらかした・・


つまり今 王太子は混乱してる状態なんだ、目を覚まさせなきゃ!?王太子の頬を優しくペチペチと叩き、あくまでも痛くない程度に



「ガイア王太子!?そんな笑って混乱しちゃったんだね。目を覚まして!?」


「お前が目を覚ませ、なんなんだコイツは本当ライラックの言う通り馬鹿可愛いとはこう言う事か~あははは~この馬鹿バカバカ~あははは~」


なんだかしらんが、王太子にデコピンされた。でも全然痛くなくて、王太子は本当に楽しそうに笑ってる?混乱してないの?



「さすが王太子様の婚約者候補殿。ガイア王太子にこんな笑顔を浮かべさせるなんて」


ふっと見上げれば宰相公爵・・・・なぜ?ここに??


それも私を婚約者候補殿だと・・・・!?


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