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お茶会(3)
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ライラックに怒られる・・・・
ライラックに殺される・・・・
ライラックに黒炎で焼かれる・・・・
ガタガタ振るえ、まわりの状況などまったく見えてこない。泣きそうなリリアです こんにちわ!
どおしよう・・・・
どうやって帰りの馬車を、別々にするのかそんな事したらもっと怒られる気がする。
そもそも私の痴態をどこまで聞いたのか、情報源は、わかっている悪魔の化身だ。
頭をかかえフルフルと首を横に振り、項垂れてしまう。
「リリア嬢どうなさいましたか?ご気分でも悪いのですか?」
ふっと顔を上げれば、心配する美青年がいた。綺麗な金髪で彫りの深いお顔、浮世離れしたその美しさはまさに悪魔の化身・・・・いつ間に私達のテーブルまでやってきたのか、ライラックの事で頭が一杯でまったく気付かなかった。
『またあの子よ、王太子様の気を引きたいからって仮病よあんなの絶対』
『か弱いアピールでもしてるのかしら・・・・』
『平々凡々令嬢が目立つな!』
『あの顔で恥ずかしく無いのかしら』
『王太子様が語りかけてるのに、何にも答えないわ』
王太子に心配されてるのに、応えない私に痺れを切らした令嬢達は冷たい視線を一斉に送る。またヒソヒソと罵られている。本命の王太子様がきて令嬢達もテンションが上がっており、なかなかにトゲトゲしい言葉をリリアに投げ掛けてくる、おもわずリリアも苦笑いになる。
「王太子様からお声をかけて頂だけただけでも身に余る幸福でございます。心配には及びませんので、暖かいお言葉をありがとうございます」
ガイア王太子は、驚いた顔をしてリリアをみつめる。その顔はお前ちゃんと淑女みたいな発言も出来たんだなって顔だ!?
コラコラ 王太子いくら何でも私に失礼だぞ、ちょっと眉間に皺を寄せて不服そうに王太子を見つめれば、王太子にニコッと楽しそうに笑われた。
「ガイア王太子様は、どんな女性がお好みなんですか?」
私達の会話を切るように、美少女公爵令嬢が王太子に話しかける。彼女も必死なのだ、平々凡々の容姿と子爵令嬢ごときのリリアが、王太子と仲良さそうな雰囲気を醸し出されれば面白くもない!
「特に・・・・」
そっけな・・・・!
そういえば、この王太子 人見知りの女性嫌いだったな。私とは普通に話してくれるけど?いや普通か!?協力関係って意味で男女と意識されてないのかも、それもそれでどうなんだ・・・・
まっ!構いませんが
公爵令嬢が再度別の質問する。
「そういえば王太子様と、ライラック様は親しいんですよね?学友だと」
「あぁ!ライラック!彼は私の目標なんだ!赤毛の大きな瞳、自分を持った強い意思 勉学も忍耐も強く、本当に彼には学ぶべき点が多くて、頭が上がらない彼とは一生良い関係でありたい」
王太子!ライラックの話題の時だけ、饒舌だな。ヤバイ顔がニヤケルぞ、愛しのライラックだもんね。それも一生良い関係ってなんですか生涯貴方を愛しぬくって事ですか!?
あーーー私の妄想を刺激しないで、楽しいすぎるから、うぷぷぷ・・・・
沢山のご令嬢達が、どんな熱い目線を王太子に送っても、頑張ってスキンシップを図ろうとも、そこの王太子はライラックにしか興味がないんですよ。
『お前を生涯愛しぬく!ライラック』
『なっ!?何馬鹿な事を・・俺とお前では身分の差がそして・・・性別が周りには許されない』
『周りが許さなくて、一生俺の側に離れる事を許さない、お願いだから離れないでくれ』
『ガイア・・・・つまり一生ってことは、昼も夜も離れなくていいって事だな、わかってるんだよな?お前の発言はそういう意味も含まれているって事を・・』
『ら・・ライラック・・止めろ、ダメだ耳を噛むな・・』
『嫌がってるわりには、口元が緩んでるな!嬉しそうに頬を染め。その顔をみた国王様はお前をどう思うんだろうな・・・・フフフ』
『あぁぁぁ・・・・ライラック!』
ダメだ・・・・私の脳内妄想が止まらない、絶対ライラックが攻めだよね!?王太子は受けに間違いない。世間から隠れ二人は愛を育み、夜もベッドで育むんだね・・・・
「お嬢様・・・・お嬢様・・・・お茶会は終わりましたよ・・・・お茶会のお土産をあそこで配布しております受け取りを」
ハッ!気付けばお茶会は終了していた。慌てて帰り支度をする。
「あと、この手紙を王太子様より渡すように指示されております。」
どうやら私に声をかけてきたのは、王太子のお付きの方だったようだ。よくわからぬまま手紙を受け取り立ち上がる。
トテトテと出口まで歩きながら、その手紙を読んでみる
『リリアすまない!でもお前には、僕は貸しがある。市井の者に痴態を行った事を、穏便に済ませた恩を忘れるな・・・・きっとお前は婚約者候補の1人に選ばれる、許せ』
!!!!!
はぁぁぁぁ!?何?
私が妄想を繰り広げる間に何があったの!?
ライラックに殺される・・・・
ライラックに黒炎で焼かれる・・・・
ガタガタ振るえ、まわりの状況などまったく見えてこない。泣きそうなリリアです こんにちわ!
どおしよう・・・・
どうやって帰りの馬車を、別々にするのかそんな事したらもっと怒られる気がする。
そもそも私の痴態をどこまで聞いたのか、情報源は、わかっている悪魔の化身だ。
頭をかかえフルフルと首を横に振り、項垂れてしまう。
「リリア嬢どうなさいましたか?ご気分でも悪いのですか?」
ふっと顔を上げれば、心配する美青年がいた。綺麗な金髪で彫りの深いお顔、浮世離れしたその美しさはまさに悪魔の化身・・・・いつ間に私達のテーブルまでやってきたのか、ライラックの事で頭が一杯でまったく気付かなかった。
『またあの子よ、王太子様の気を引きたいからって仮病よあんなの絶対』
『か弱いアピールでもしてるのかしら・・・・』
『平々凡々令嬢が目立つな!』
『あの顔で恥ずかしく無いのかしら』
『王太子様が語りかけてるのに、何にも答えないわ』
王太子に心配されてるのに、応えない私に痺れを切らした令嬢達は冷たい視線を一斉に送る。またヒソヒソと罵られている。本命の王太子様がきて令嬢達もテンションが上がっており、なかなかにトゲトゲしい言葉をリリアに投げ掛けてくる、おもわずリリアも苦笑いになる。
「王太子様からお声をかけて頂だけただけでも身に余る幸福でございます。心配には及びませんので、暖かいお言葉をありがとうございます」
ガイア王太子は、驚いた顔をしてリリアをみつめる。その顔はお前ちゃんと淑女みたいな発言も出来たんだなって顔だ!?
コラコラ 王太子いくら何でも私に失礼だぞ、ちょっと眉間に皺を寄せて不服そうに王太子を見つめれば、王太子にニコッと楽しそうに笑われた。
「ガイア王太子様は、どんな女性がお好みなんですか?」
私達の会話を切るように、美少女公爵令嬢が王太子に話しかける。彼女も必死なのだ、平々凡々の容姿と子爵令嬢ごときのリリアが、王太子と仲良さそうな雰囲気を醸し出されれば面白くもない!
「特に・・・・」
そっけな・・・・!
そういえば、この王太子 人見知りの女性嫌いだったな。私とは普通に話してくれるけど?いや普通か!?協力関係って意味で男女と意識されてないのかも、それもそれでどうなんだ・・・・
まっ!構いませんが
公爵令嬢が再度別の質問する。
「そういえば王太子様と、ライラック様は親しいんですよね?学友だと」
「あぁ!ライラック!彼は私の目標なんだ!赤毛の大きな瞳、自分を持った強い意思 勉学も忍耐も強く、本当に彼には学ぶべき点が多くて、頭が上がらない彼とは一生良い関係でありたい」
王太子!ライラックの話題の時だけ、饒舌だな。ヤバイ顔がニヤケルぞ、愛しのライラックだもんね。それも一生良い関係ってなんですか生涯貴方を愛しぬくって事ですか!?
あーーー私の妄想を刺激しないで、楽しいすぎるから、うぷぷぷ・・・・
沢山のご令嬢達が、どんな熱い目線を王太子に送っても、頑張ってスキンシップを図ろうとも、そこの王太子はライラックにしか興味がないんですよ。
『お前を生涯愛しぬく!ライラック』
『なっ!?何馬鹿な事を・・俺とお前では身分の差がそして・・・性別が周りには許されない』
『周りが許さなくて、一生俺の側に離れる事を許さない、お願いだから離れないでくれ』
『ガイア・・・・つまり一生ってことは、昼も夜も離れなくていいって事だな、わかってるんだよな?お前の発言はそういう意味も含まれているって事を・・』
『ら・・ライラック・・止めろ、ダメだ耳を噛むな・・』
『嫌がってるわりには、口元が緩んでるな!嬉しそうに頬を染め。その顔をみた国王様はお前をどう思うんだろうな・・・・フフフ』
『あぁぁぁ・・・・ライラック!』
ダメだ・・・・私の脳内妄想が止まらない、絶対ライラックが攻めだよね!?王太子は受けに間違いない。世間から隠れ二人は愛を育み、夜もベッドで育むんだね・・・・
「お嬢様・・・・お嬢様・・・・お茶会は終わりましたよ・・・・お茶会のお土産をあそこで配布しております受け取りを」
ハッ!気付けばお茶会は終了していた。慌てて帰り支度をする。
「あと、この手紙を王太子様より渡すように指示されております。」
どうやら私に声をかけてきたのは、王太子のお付きの方だったようだ。よくわからぬまま手紙を受け取り立ち上がる。
トテトテと出口まで歩きながら、その手紙を読んでみる
『リリアすまない!でもお前には、僕は貸しがある。市井の者に痴態を行った事を、穏便に済ませた恩を忘れるな・・・・きっとお前は婚約者候補の1人に選ばれる、許せ』
!!!!!
はぁぁぁぁ!?何?
私が妄想を繰り広げる間に何があったの!?
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