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2章
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「アッハッハッハッハッ~そうですか、そうですか私は今日寝れないのですね。それは楽しみだ」
ゼルビア様はお腹を抱えて爆笑していた。長い髪を1つに纏めた束がヒックヒックと笑う度に大きく揺れる。認識阻害魔法がかかっているといえども、そんな道端で笑っていたら目立ってしまう。
でもこんなに笑っている彼の姿を初めて見た、本当に愉快に楽しそうに笑っている。
(ゼルビア様が笑っている…)
彼等は何時だって気を張り詰めていた。魔王を倒さなければ人類は滅亡する。人類の希望だと願われ期待されプレッシャーを感じなかった日は無かった事だろう…あっ…約1名は例外として…
世界の平和の為、清く正しく美しくを信念に希望になるべく努力し、感情を押え表情を抑え私が考えるよりも何倍も何倍も努力し苦労し傷付き魔王討伐を成功させたのだ。自分に使う時間など無く笑う暇や余裕など無かった…
重要なので再度、約1名は例外に…
(ゼルビア様は本当に凄い)
リィーシャは言葉を間違えてしまった自覚はある、でも一生懸命彼の気持ちに応えようとした。
自ら発した発言は男性が言う台詞である、両手で顔を隠し自分の残念さを痛感する
「すみません…」
「謝らないでください。私はやはり貴女が貴女こそが好きなんだと再度確認出来ました。一生懸命周りに応えようとする生真面目な性格、こんな非道な私にも優しく応えようとする優しさ、そんな貴女だからこそ惹かれずにはいられない…」
「ふぁぁぁあ~」
「勇者じゃなく…貴女を愛しております」
「あぁぁぁ…あい…あい」
テンパリすぎて口をパクパク動かしフリーズするリィーシャ。このままずっと口説き倒したい気持ちをグッと押さえ彼は動き出す。
流石に道端で立ち止まり通行人の邪魔になってる事に気付いた為だ、リィーシャの手を繋ぎ進もうと促しエスコートする。
ポンコツになっているリィーシャは大人しく手を繋がれゆっくり動きだした。
大きな掌は小さなリィーシャの手を優しく包みこみ暖かい、会話が途切れてもその暖かさが心地よく落ち着いてくる。
(ゼルビア様は本当にお優しい…)
リィーシャがゼルビア様に惚れ直している時、ゼルビアは紳士とは掛け離れた思考になっていた。
まだ日が高いがゼルビアの本音は今すぐガッツキたかった。リィーシャを頭から足の先まで蕩けるほど愛でたい。柔らかな頬を甘噛みしながら小さな耳を弄ったり、以前は出来なかったリィーシャの秘部を舐めて弄って喘がせて『ダメ…そこはダメにゃのぉ~』と涙目のリィーシャが拒みながら、どんどん快楽に堕ちていき『早くぅぅぅ』とお強請りするリィーシャを思う存分可愛がりたい。
「なんて顔をするんだ…くっ滾る…」
「えっ…ゼルビア様どおなさいましたか?」
妄想にふけっていたゼルビアは我に帰り、下心を必死に押さえ唇を噛む、血の涙を流す勢いで耐えて耐えぬきやっと理性を取り戻すのだった。
紳士擬きに戻ったゼルビアはその後リィーシャ共に雑貨屋で小物やアクセサリーみたり、軽い食事をとったりお互いの服を選んでみたいり恋人達のように日中を楽しんだのだった。
そしていよいよお互いが待ち望んだ夜が訪れる…
ゼルビア様はお腹を抱えて爆笑していた。長い髪を1つに纏めた束がヒックヒックと笑う度に大きく揺れる。認識阻害魔法がかかっているといえども、そんな道端で笑っていたら目立ってしまう。
でもこんなに笑っている彼の姿を初めて見た、本当に愉快に楽しそうに笑っている。
(ゼルビア様が笑っている…)
彼等は何時だって気を張り詰めていた。魔王を倒さなければ人類は滅亡する。人類の希望だと願われ期待されプレッシャーを感じなかった日は無かった事だろう…あっ…約1名は例外として…
世界の平和の為、清く正しく美しくを信念に希望になるべく努力し、感情を押え表情を抑え私が考えるよりも何倍も何倍も努力し苦労し傷付き魔王討伐を成功させたのだ。自分に使う時間など無く笑う暇や余裕など無かった…
重要なので再度、約1名は例外に…
(ゼルビア様は本当に凄い)
リィーシャは言葉を間違えてしまった自覚はある、でも一生懸命彼の気持ちに応えようとした。
自ら発した発言は男性が言う台詞である、両手で顔を隠し自分の残念さを痛感する
「すみません…」
「謝らないでください。私はやはり貴女が貴女こそが好きなんだと再度確認出来ました。一生懸命周りに応えようとする生真面目な性格、こんな非道な私にも優しく応えようとする優しさ、そんな貴女だからこそ惹かれずにはいられない…」
「ふぁぁぁあ~」
「勇者じゃなく…貴女を愛しております」
「あぁぁぁ…あい…あい」
テンパリすぎて口をパクパク動かしフリーズするリィーシャ。このままずっと口説き倒したい気持ちをグッと押さえ彼は動き出す。
流石に道端で立ち止まり通行人の邪魔になってる事に気付いた為だ、リィーシャの手を繋ぎ進もうと促しエスコートする。
ポンコツになっているリィーシャは大人しく手を繋がれゆっくり動きだした。
大きな掌は小さなリィーシャの手を優しく包みこみ暖かい、会話が途切れてもその暖かさが心地よく落ち着いてくる。
(ゼルビア様は本当にお優しい…)
リィーシャがゼルビア様に惚れ直している時、ゼルビアは紳士とは掛け離れた思考になっていた。
まだ日が高いがゼルビアの本音は今すぐガッツキたかった。リィーシャを頭から足の先まで蕩けるほど愛でたい。柔らかな頬を甘噛みしながら小さな耳を弄ったり、以前は出来なかったリィーシャの秘部を舐めて弄って喘がせて『ダメ…そこはダメにゃのぉ~』と涙目のリィーシャが拒みながら、どんどん快楽に堕ちていき『早くぅぅぅ』とお強請りするリィーシャを思う存分可愛がりたい。
「なんて顔をするんだ…くっ滾る…」
「えっ…ゼルビア様どおなさいましたか?」
妄想にふけっていたゼルビアは我に帰り、下心を必死に押さえ唇を噛む、血の涙を流す勢いで耐えて耐えぬきやっと理性を取り戻すのだった。
紳士擬きに戻ったゼルビアはその後リィーシャ共に雑貨屋で小物やアクセサリーみたり、軽い食事をとったりお互いの服を選んでみたいり恋人達のように日中を楽しんだのだった。
そしていよいよお互いが待ち望んだ夜が訪れる…
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