お腹痛いって勇者(お兄ちゃん)が言うから代わりに凱旋パレードに参加しただけなんです

おんちゃん

文字の大きさ
9 / 15
2章

9

しおりを挟む
「 ……二人共落ち着いてください…」


「「無理だ!無理です!!」」



まぁ~見事なシンクロで……
二人は私を放置して罵詈雑言を繰り広げる、喧嘩するほど仲良いとは聞くし以外とこの二人仲良しなのかしら…
あまりにも二人が言い争いをしているので、こっそり化粧室に抜け出したのだが、まったく気付かれず、部屋に戻っても変わらず言い争いをしてるし……
冒険中の仮面を着けていた時も、こんな感じだった、あくまでも私は勇者のおまけの付き人、居ようが居なかろうが構わない影の薄い奴だった。


ゼルビア様だって今だけなんじゃないのかな……
熱に浮かされた今だけ……




「そもそもゼルビアお前本当に俺とリィーシャの見分けがついているのか!?」

「何をおっしゃってるのですか!!ガサツで能天気野郎の貴方と、生真面目で細やかな気遣い上手のリィーシャを間違えるわけが無い!ついに脳みそまで溶けて無くなったのですか!?」

「……この糞子供ガキ言わせておけば調子に乗りやがって、リィーシャと俺は一卵性の双子だ!!以前みたいにリィーシャが勇者の変装して、俺が声変わり薬を飲んでもお前は……本当の本当に見分けがつくんだろうなぁぁぁ!?」



リューイはゼルビアの胸ぐらを掴み、一気に引き寄せ挑発するようにゼルビアの顔に近付く。その距離は鼻の先と鼻が触れ合ってしまう至近距離
お互いが無言で睨み付け合いバチバチと聞こえないはずの効果音が聞こえる



1分経過……


2分経過……


3分経過……



「…………ち……近い……近いです!離れてください」

「お……う…悪かった……」



そしてお互いなぜだかしおらしくなった……?
さっきの勢いはどこに行った…?
なんで二人して耳を真っ赤に染めているの、なんか素直にお兄ちゃん謝ってる



「チッ……こいつの顔そこいらの美女より格段に格上だったのを忘れていた……この美貌は犯罪級だろ……」



あぁぁぁ、お兄ちゃんってば至近距離で金髪碧眼美男を3分を見つめてちゃって、神々しい美貌にやられちゃったのね。私も何度も見惚れてしまった事があるからその気持ちわからなくもない、至近距離の攻撃力は半端ないもんね。

問題はゼルビア様の方よ、なんでいきなり無言になって口元を抑えてふるふる頭を振るって動揺してるのかしら……



「な……なん……なんだ……あの造形は神に選ばれし黄金比なのか!?たれ目で泣き黒子の妖艶さ、プクリと膨らんだピンクの唇の厭らしさ、ふっくらした頬を何度も甘噛みしたい……いや待てあれは私の愛するリィーシャでは無い、糞勇者だ落ち着け私胸の鼓動よおさまれ……」



あっ……


そうだった……


この人堪らなく私達の容姿が大好きな人だった。
つまりお兄ちゃんと見つめ合って照れてしまったのですね……



「えっと……なんか…その両想いみたいで、おめでとうございます……?私お邪魔みたいなので帰りますね……」


「「違うぅぅぅぅぅ!!」」



まぁ~また見事なシンクロで……

お嫁さんの夢を見ましたが、まさか双子の兄に略奪されそうです……




しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

わたしのヤンデレ吸引力が強すぎる件

こいなだ陽日
恋愛
病んだ男を引き寄せる凶相を持って生まれてしまったメーシャ。ある日、暴漢に襲われた彼女はアルと名乗る祭司の青年に助けられる。この事件と彼の言葉をきっかけにメーシャは祭司を目指した。そうして二年後、試験に合格した彼女は実家を離れ研修生活をはじめる。しかし、そこでも彼女はやはり病んだ麗しい青年たちに淫らに愛され、二人の恋人を持つことに……。しかも、そんな中でかつての恩人アルとも予想だにせぬ再会を果たして――!?

冗談のつもりでいたら本気だったらしい

下菊みこと
恋愛
やばいタイプのヤンデレに捕まってしまったお話。 めちゃくちゃご都合主義のSS。 小説家になろう様でも投稿しています。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

田舎の幼馴染に囲い込まれた

兎角
恋愛
25.10/21 殴り書きの続き更新 都会に飛び出した田舎娘が渋々帰郷した田舎のムチムチ幼馴染に囲い込まれてズブズブになる予定 ※殴り書きなので改行などない状態です…そのうち直します。

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日19時に更新予定です。

処理中です...