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1章
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それがいけなかったのだ……
微笑む私を見てゼルビア様が耳まで赤く染めて赤面させた事を、この時の私は気付いてなかった。
凱旋パレードが始まり、馬車に乗り込み勇者パーティーは沢山の民衆に手を振り歓声に応えた。
ゆっくり馬車が進む中、ふっと気付けば私の隣にゼルビア様が居た、真顔で民衆に手を振っている。こんな時でもこの人は真顔なのかとある意味尊敬する
「……おっい!!」
へ……?なんか必要最低限しか勇者リューイには話しかけないゼルビア様がいきなり話しかけてきた。慌ててそちらを見れば、ふいっと顔を背けながらゼルビア様は言葉を紡ぐ
「なぜ……なぜ…魔王戦で私を庇った?」
私は魔王との戦闘には参加してないから状況がわからない、沈黙のままゼルビア様を見つめ続ければ
「私は貴方に庇われる程無能な人間では無い!」
はいはい!相変わらず怒ってらっしゃるのですね、ごめんなさいね家の兄が貴方の気分を害してしまって、でも怒られるのはこれで最後、どんな辛辣な事を言われても罵倒されてもまったく痛くない響かない。これから普通の女の子に戻り穏やかな生活が待っている、頬が緩み満面の笑顔が止まらない。
この喜びを不機嫌な貴方、ゼルビア様にお裾分けしてあげたい♪完全に頭はお花畑だった。
「なぜ…なぜ……こんな辛辣な事を言う私に、貴方はなぜそんなに寛大なんだ。」
いやいや寛大とかじゃなくて聞き流してるだけですから……だって最後だし♪
沈黙が続いたが、ゼルビア様がいきなり額を押さえて勢いが影を潜める
「くっ……私の負けです…魔王討伐の際に助けて頂きありがとうございました……貴方様のパーティーの要員になれて私は誇りに思います。」
あっ……
あんなにツンツンだったゼルビア様がデレッた。これが世間で言うツンデレのデレッの部分だ、普段はけっして年下に見えない発言や容姿の彼なのに、デレた瞬間に年相応に見えて可愛く感じた。
お兄ちゃんもやるじゃん!!
ツンデレ黒魔導師も攻略しちゃうなんて、お兄ちゃんは大雑把でいい加減だけど結局私もしかり面倒見が良いのよね。兄を誇りに思った瞬間だった、馬車が急に停車して体勢を崩した私は底上げブーツを上手く扱えず前に倒れてしまう。
「キャァァ!!」
転ぶ寸前で叫んでしまった…
慌ててゼルビア様が私を支えてくれ転ばずにすんだが、私の声を聞き不審に思ったゼルビア様がペタペタと私の身体をまさぐり神妙な面持ちになる。
いつも通り勇者の鎧を身に付けマントを羽織っているが、そんなに鎧を押されるとまずい不味いですぞ、、、
気が抜けていた私はサラシを胸部に巻くのを忘れていた。押されれば柔らかく鎧が後ろに押される、鋼の胸筋など私には無いから乳房が押されてへこんでしまう……
「まっ…まっ……待ってください!!」
「その甲高い声色……まさか……本当なのか本当なのだな……オルド ミチカ悪いが勇者と話があるこの場を離れる!!」
「「えっ!?」」
微笑む私を見てゼルビア様が耳まで赤く染めて赤面させた事を、この時の私は気付いてなかった。
凱旋パレードが始まり、馬車に乗り込み勇者パーティーは沢山の民衆に手を振り歓声に応えた。
ゆっくり馬車が進む中、ふっと気付けば私の隣にゼルビア様が居た、真顔で民衆に手を振っている。こんな時でもこの人は真顔なのかとある意味尊敬する
「……おっい!!」
へ……?なんか必要最低限しか勇者リューイには話しかけないゼルビア様がいきなり話しかけてきた。慌ててそちらを見れば、ふいっと顔を背けながらゼルビア様は言葉を紡ぐ
「なぜ……なぜ…魔王戦で私を庇った?」
私は魔王との戦闘には参加してないから状況がわからない、沈黙のままゼルビア様を見つめ続ければ
「私は貴方に庇われる程無能な人間では無い!」
はいはい!相変わらず怒ってらっしゃるのですね、ごめんなさいね家の兄が貴方の気分を害してしまって、でも怒られるのはこれで最後、どんな辛辣な事を言われても罵倒されてもまったく痛くない響かない。これから普通の女の子に戻り穏やかな生活が待っている、頬が緩み満面の笑顔が止まらない。
この喜びを不機嫌な貴方、ゼルビア様にお裾分けしてあげたい♪完全に頭はお花畑だった。
「なぜ…なぜ……こんな辛辣な事を言う私に、貴方はなぜそんなに寛大なんだ。」
いやいや寛大とかじゃなくて聞き流してるだけですから……だって最後だし♪
沈黙が続いたが、ゼルビア様がいきなり額を押さえて勢いが影を潜める
「くっ……私の負けです…魔王討伐の際に助けて頂きありがとうございました……貴方様のパーティーの要員になれて私は誇りに思います。」
あっ……
あんなにツンツンだったゼルビア様がデレッた。これが世間で言うツンデレのデレッの部分だ、普段はけっして年下に見えない発言や容姿の彼なのに、デレた瞬間に年相応に見えて可愛く感じた。
お兄ちゃんもやるじゃん!!
ツンデレ黒魔導師も攻略しちゃうなんて、お兄ちゃんは大雑把でいい加減だけど結局私もしかり面倒見が良いのよね。兄を誇りに思った瞬間だった、馬車が急に停車して体勢を崩した私は底上げブーツを上手く扱えず前に倒れてしまう。
「キャァァ!!」
転ぶ寸前で叫んでしまった…
慌ててゼルビア様が私を支えてくれ転ばずにすんだが、私の声を聞き不審に思ったゼルビア様がペタペタと私の身体をまさぐり神妙な面持ちになる。
いつも通り勇者の鎧を身に付けマントを羽織っているが、そんなに鎧を押されるとまずい不味いですぞ、、、
気が抜けていた私はサラシを胸部に巻くのを忘れていた。押されれば柔らかく鎧が後ろに押される、鋼の胸筋など私には無いから乳房が押されてへこんでしまう……
「まっ…まっ……待ってください!!」
「その甲高い声色……まさか……本当なのか本当なのだな……オルド ミチカ悪いが勇者と話があるこの場を離れる!!」
「「えっ!?」」
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