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古事記

国史編纂①

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  この頃の京(みやこ)は、未だに喧騒の中にあった。のちの南都、平城京である。


すでに遷都されたとはいえ、大通りや官舎、さらには街並みの整備など、完成をみるにはまだまだほど遠いように思われた。


また見渡すところ、租税として駆り出された労働者で溢れ、京はまるで、身を寄せ合うねずみの巣くつのようだった。


さきの藤原(ふじわら)の京から、そのまま移築された荘厳な大極殿(だいごくでん)。それだけが京の格式を保っている。


この国は飛鳥(あすか)の御世より、大きな転換期を迎えていた。


古代国家『倭国(わこく)』からの脱却。そして、より近代的国家に近づく為、対外に向けて権威を示す国づくりを必要とした。


云うところの『日本』としての黎明である。のちの世に、奈良時代と呼ばれることになるが、それはずっと先の話だ。


 そして、その大極殿に或る官吏が召喚された。


凛然と鎮座する壮麗な女帝と、文武百官の列する朝廷。帝の御前で跪(ひざまず)いた官吏の持つ笏(しゃく)は、ひどい緊張からか細やかに震えていた。


官吏は年の頃四十前後。蓄えられた立派な口髭に、整然とした佇まい。恰幅(かっぷく)の良い体格からは、長らく宮仕えをしてきたという威厳が備わっている。


それほどの男であっても、帝を前にすれば平常を保つことは難しいらしく、涼しげな表情とは裏腹に、襟首は滲み出る冷や汗でしっとりと湿っていた。


緊張と密かな期待によって、彼は年甲斐もなく何とも言えない高揚感で胸を躍らせていた。名を太安万侶(おおのやすまろ)と云う。






  高御座に腰かける女帝は、彼のそのような心境を知ってか知らずか、漫然と笑みを覗かせて見据えていた。


その花顔は慎ましくも慈愛に満ち溢れていて、謁見した者は皆、一往(いちおう)にして母親のような安心感を覚える。大らかであり何とも穏やかな、まさに揺るぎのない優しさを湛えている。


五十近くで帝となった彼女が、それほどまでに大きな存在となるには、数奇な運命に翻弄されてきたことが起因している。


夫であった草壁皇子(くさかべのおうじ)は若くして早世し、二人の間に生まれた珂瑠皇子(かるおうじ)も、帝となって十年ほどで崩御してしまった。


遺された孫の首皇子(おびとのおうじ)はまだ幼年だった為、彼が成長するまでの中継ぎとして、彼女は帝に即位することとなる。


幾度の悲嘆に打ちひしがれようとも、そこで立ち止まっていることは赦されない。


先帝の治世で審議されてきた遷都を推し進めねばならず、律令(りつりょう)の法体系も施行されたばかりで、問題は至るところに山積していた。


彼女の双肩にはそういった重責が圧しかかり、誰よりも強く、凛々しくあらなくてはならなかった。


だからこそ、今上帝(きんじょうてい)としての威厳を担っていられる。少なくとも、そう演じなくてはならない。喩え、高御座が針の筵(むしろ)に包まれていようとも。


「畏(おそ)れながら、太朝臣安万侶(おおのあそんやすまろ)。謹んで帝に拝謁申し上げます」


「安万侶よ。遷都で多忙のところ、ご苦労であったな」


定型どおりに平伏する安万侶の耳に、銀鈴を鳴らせたような帝の嬌声が聞こえる。とても高齢の女性とは思えないほどの艶やかさを匂わせた。


「し、臣下とは常に従順であり、しゅ、主上(しゅじょう)のご意思に背くなど、断じてあり得ませぬ!」


それは思いのほか大声で、余りにたどたどしい答弁だった。安万侶も一瞬のうちに顔色を変えて、恥じ入るように身を縮こまらせる。


そもそも、安万侶ほどの中級官吏であれば、大極殿に召喚されることも稀なことである。尚のこと、思いがけず帝の玉音に触れたのだから、のぼせ上がって気が動転してしまうのも致し方ないのかもしれない。


帝は口もとに袖を添えて微笑み、左右に列する諸官からも微かな笑声が漏れ聞こえてくる。




 ところが、その和(なご)やかな雰囲気を、たった一つの咳払いが霧散させた。官吏たちは飼い馴らされた犬のように身を正し、大極殿の中は静寂に包まれる。


「此度(こたび)、そなたを呼び寄せたのは他でもない」


聞こえてきた声は威厳めいて、何とも重々しく響く。それから程なくして、帝の傍らに控えていた声の主は、悠然と半歩ほど前に進み出た。


まずは高御座の帝に首を垂れ、その鋭い眼差しを安万侶へと投げかける。朝廷を牛耳(ぎゅうじ)る右大臣(うだいじん)、藤原不比等(ふじわらのふひと)である。


耳から顎にかけて、うっそうとした白髭を蓄え、痩せこけた蒼顔に切れ長の目もと。その目に睨まれた者は血の気を失い、ひとたび黒ずんだ唇が動けば、理路整然とした講釈に誰もがひれ伏す。


まさに、巷(ちまた)で評判通りの風貌。痩身の老人とは思えないほどの威圧感を放っている。


彼はそもそも昇殿もままならぬ下級官吏でありながら、先帝の即位に尽力した功績によって、今上帝の厚い信任を得ることになった。


律令の編纂(へんさん)に始まり、遷都の施行や地方統制など、その働きは多岐にわたる。今や、宮中において不比等の権勢を妨げる者など、誰一人としていなくなってしまった。


「先だって新しき律令も施行し、我が国の京もこれより一層の発展を遂げようとしておる。だが、この国が大陸と肩を並べるには、未だに足りぬものが一つある。それが何か分かるか?」


不比等は蒼顔に冷やかな微笑を浮べて、恭しく身を屈している安万侶にそう訊ねた。


しかしながら、日常の政務に追われてばかりの安万侶に、大勢を捉えるような余裕などなく、当然のことながら質問に答えられるはずもない。


「それがしのような者に、国の大事を図ることなどできるはずがございませぬ」


そのように答えて、ただただ恐縮することしかできなかった。


すると、不比等はため息をまじえて白髭をしごき、


「そなたの見解でよい。申してみよ」と、敢えて回答を求めた。


 安万侶は窮する中で、これ以上の恥を上塗りする訳にもいかず、必死に思案を巡らせているうちに、自分にできることは何かを考えるようになった。


遷都を執行する立場になく、地方に出向いて裁定を下すこともない。賊徒を平らげるような武芸や度胸もなければ、不比等のように並外れた才覚も持ち合わせていないのだ。


いつの日も流れてくる書面と向かい合い、おかしな箇所がないかと目を光らせる。それが自分に似合った生き方であることを思い知るのである。


何の間違いか、政事を司(つかさど)る大極殿に呼ばれ、柄にもなく舞い上がってしまっていたことを、どうしようもなく恥じずにはいられなかった。


自分にできることなど限られている。それに従うまでだ。心のうちで気持ちが固まれば、先ほどまでの浮き足立った感情は少なからず和らいだ。



  安万侶は気息を整えると、不比等に向かって慇懃(いんぎん)に首を垂れた。


「それがしは各地より寄せられる情報を、一つひとつ正確にまとめる役目を与っております。言ってしまえば、それしか能がございませぬ」


「うむ、それで?」


不比等の重々しい相づちに、安万侶は思わず息を飲んで、どうにか挫けてしまわないように奥歯を噛み締めてから、うち震える口唇で続ける。


「畏れ多くも、主上がそれがしをお召しになられたのは、物事を正確に読み解かねばならない事案がある為かと存じます。すなわち、大臣の問いに答えるならば、この国の在りようを明らかにすることかと」


その口振りは内心とは相反して、実に清々しく明朗な応答だった。


程なく、大極殿は官吏たちのざわめきで騒然となり、不比等の質問の意図や、安万侶の見解について口々に議論し始める。


当の不比等はといえば、深く刻まれた皺(しわ)を微動だにせず、わずかに高御座を見遣ってから軽く首を垂れた。


帝は微笑を絶やすことなく、涼やかな嬌声で「安万侶よ」と、彼の名を呼んだ。すると、騒がしくなっていた大極殿は、湖面に波紋が広がるように、そっと静けさを取り戻していく。


「そなたの優れた見識を、国の為に役立てておくれ」


思いがけない帝の言葉に、安万侶は呆気にとられて呆けたままでいると、また傍らから不比等の怪訝な咳払いが聞こえてくる。不比等は無礼であろうと言わんばかりに、冷淡な眼差しを安万侶にくべていた。


「ははっ。主上のご下命であれば、どのようなことであろうとも死力を尽くして臨む所存!」


安万侶は咄嗟に大声を張り上げて、飛び跳ねるような心地で平伏する。


それは間違いなく本心であったが、その心うちは実に複雑なもので、これから告げられる沙汰(さた)に対して、言いようのない不安と焦りが胸中で渦巻いていた。



  そんなことなど露知らず、不比等は悠然と手元の木簡(もくかん)に目を移し、やや呼吸を整えてから詔(みことのり)を恭しく読み上げ始めた。


「其の方はこれより旧辞(きゅうじ)、帝紀をよく撰(えら)んで録(ろく)し、国史の編纂に務めるべし」


 勅命を耳にしながらも、まるで夢の出来事のように思えて、安万侶には事の次第をすぐに理解することが適わなかった。


これまでもさまざまな事業に従事してきたが、自らの手で国の歴史を紡(つむ)ぐという重大な構想に、まさか携わることになろうとは思いもしなかったからだ。


「国史は国の根幹を顕すもの。それ無くして国家は成り立たぬ。これは清御原(きよみはら)の帝から長年の念願でもあり、国内外を問わず、皇室の正当性を示す為にも最重要の事業となろう」


茫然とする安万侶を余所に、不比等は尚も淡々と言葉を続けた。


清御原の帝とは、今上帝より遡(さかのぼ)ること、三代前の帝である。現在では天武天皇と呼称されている。


簡潔明瞭な説明だったが、平生なら理解できるようなことでも、思いがけず重責を突きつけられた安万侶は、その意図を理解するまでに多少の時間を要した。


不比等の口にした旧辞と帝紀とは、かつての内乱において、すでに焼失してしまっている。それは周知の事実だというのに、この世に無いものから撰んで編纂せよとは、一体どのようにせよと命じられているのか。


考えれば考えるほど当惑する安万侶に、易々と検討のつく話ではなかった。その顔つきもいつの間にか険しいものとなっている。


すると、そのうちに高御座より軽やかな笑声が聞こえてくる。

玉座の帝は安万侶の思い悩むような表情に耐えかねたのか、口もとに袖を添えながら可憐な笑顔を綻ばせていた。


和やかに微笑んでいる帝につられて、参列する官吏からも緊張を解くような笑声が沸き起こった。

しかし、それも権力者の不機嫌そうな咳払いによって、あっという間にどこかへ霧散してしまうことになる。


「心配の種は旧辞と帝紀であろう。そのように心配せずとも、それについて抜かりなどない」


不比等は重々しい口調で叱責するように言い、一拍ほど間をあけて再び口を開いた。


「女官に稗田阿礼(ひだあれい)と申す者がおってな。その者は清御原の帝より旧辞、帝紀を余すことなく暗誦(あんしょう)するよう申しつかっておる。その方は阿礼の述べることを記し、書物として著(あらわ)せばよい」


それを聞いて、安万侶も「なるほど」と、ようやく得心がいった。


要するに、恐ろしいほどの膨大な書簡に頼らずとも、その稗田阿礼という女官の暗記した内容を、自分を含めた官吏が纏めて記せば済む話なのだ。

それだけであるならば、普段こなしている職務とさほど変わりない作業だといえた。


安万侶は安堵するのと同時に、どこか肩透かしを食らったような気分となった。


これまでの歴史を紡ぐといえば大層に聞こえるが、その内情といえば、たかだか女官の暗誦を書面に纏めるだけのことで、別に誰がやったところで大した違いなどあろうはずがない。


政治の中枢たる大極殿で、わざわざ公(おおや)けにするほどの事業だとも思えず、それほど魅力的な職務だとも感じられなかった。


それでも、勅命をもって任じられたからには受けざるを得ず、安万侶は恭(うやうや)しく首を垂れて、


「謹んで承(うけたまわ)りましてございます」と、そう答えるより仕方なかった。


官吏たちはすぐに歓声で沸いたが、中には嘲笑するかのような囁きも彼方此方(あちこち)から聞こえてきて、何とも釈然としない受任となった。


中級官吏にはそれくらいの仕事がお似合いだ。

せいぜい女官と仲睦まじく楽しむとよい。

そのような下らぬ庶務が自分に回ってこなくて助かった、などなど。囁き合う官吏たちの、心の中が透けてみえて疎ましくさえ思えた。


ところが、周囲の声など物ともせず、権力者たる藤原不比等は、その冷厳な眼差しで安万侶を注視したままだった。


「安万侶よ」


その老人の一言で、辺りは一瞬のうちに静寂で包まれる。


「我が国の歴史はどの国より雄渾であり、壮大でなくてはならぬ。そして、主上は常に揺るぎなく正中(せいちゅう)。それはこれまでも、これより先も未来永劫変わることはない」


安万侶は「ははっ」と、率直に答えるも、その言葉の意図する真意を、はっきりとは理解できずにいる。


「決して忘れてはならぬぞ。その方の役目は、正しい国史の編纂にある」


不比等はやや強めた口調で重ねるようにそう言うと、高御座を横目でちらりと窺い、静かに一歩引き下がって官吏の列へと戻っていった。


「私も心待ちにしていますよ。この国はようやく歴史を持つことができるのですから」


穏やかでありながらも凛然とした帝の言葉を賜(たまわ)り、安万侶は慇懃に礼を尽くして、早々に大極殿を辞去した。



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